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去年の撮影から~般若院のシダレザクラ


桜の季節を前に、桜紀行をトップにしました。
去年の撮影をUPしながら、今年の撮影のプランを練りたいと思っています。


■般若院のシダレザクラ(茨城県龍ヶ崎市)
地元の桜で、毎年楽しみにしている桜である。
樹齢400年。
茨城県内では有数の名木で、最近は雑誌でも紹介されるようになって来た。
「旅写真」2009年3月号の特集『1本桜ベスト100』にも選ばれている。

・・・・・・

私は宴会系の花見には興味がなく、専ら上のような古木の1本桜を巡っている。
そういう人も最近は増えたようで、同じように撮影プランを練っていることだろう。
今年は4月の第2週になりそうだ。
ちょっと早いのだが、第3週には動けないので、第4週にもう1箇所廻ろうかと考えている。
必然的に第2週は南信から山梨方面、第4週は福島方面になるだろう。
その時期に満開になりそうな桜をピックアップして、天気予報と開花情報に一喜一憂することになるだろう。
愛好家は皆同じことをやっているはずだ。
問題は、名木として鑑賞に値するような桜をどのように選ぶかである。

■名木の条件
(1)風格があること
風格というのは抽象的な概念であるし、鑑賞する人の見方によっても変わる。
木が風格を持つためには、ある程度の年齢が必要だろう。
(2)ロケーションがいいこと
周りの風景や工作物の有無など、桜の責任ではない部分も多いが、やっぱり鑑賞する立場からすると、ロケーションのよさは欠かせない条件である。
(3)原則として1本であること
名のある桜も、1本ではなく、2本であることも多い。
ここで1本にこだわるのは、何百本という数量で勝負しないということである。
もちろん、数千本の規模で展開する名所を否定しているわけではない。
桜の名所を愛でるのではなく、桜そのものを愛でるという意味で1本桜にこだわるのである。
(4)出来れば1人で鑑賞したい
これはなかなか難しい相談である。
名木であれば見物人が集まるのは道理。
早朝に狙うのが常道だが、1日にたくさん廻る場合はそれも難しい。
一番混みそうな桜は最初に廻るというのが現実的な対応か。
あまり知られていない名木を探すのも楽しみのひとつ。

■名木の桜とはどんな桜か
今、日本中に植えられている桜のほとんどはソメイヨシノである。
これは江戸時代に、江戸の染井村(今の駒込駅があるあたり)の植木屋が、オオシマザクラとエドヒガンを交配させて作った園芸種である。
葉よりも先に花が咲く、というエドヒガンの特徴を受け継いで、とても華やかであるために人気がある。
ただし、長寿というエドヒガンの特徴は受け継がなかったようで、概ね60年程度の寿命とされている。
例外的に100年を越えるようなものもあるが、戦後各地に植えられた桜は現在高齢化を迎えており、今後10~20年ほどの間に多くが枯死の危機を迎えるだろう。
なお、ソメイヨシノは全てクローンであり、遺伝的に同じものである。
だから同じ地域の桜は一斉に咲くのである。

短命のソメイヨシノには、必然的に古木はなく、残念ながら名木と言えるものは少ない。(例外的に樹齢100年を越えるものも存在する)
一方エドヒガンと、その変種であるシダレザクラには長命のものが多く、樹齢1000年を越えるものもある。
従って名木の桜はほとんどエドヒガンとシダレザクラということになる。
ヤマザクラも長寿のものがあり、樹齢800年に達するものもある。

■名木の桜はどこにあるのだろうか。
もちろん日本中にあるのだが、地域的な偏りはある。
エドヒガンというのは割と寒冷な気候を好むようで、温暖な地方には少ない。
ただしあまりに寒冷な地方、また海岸の近くには少ない傾向がある。(海に最も近い名木は、神奈川県の「長興山のシダレザクラ」かも知れない)
またそのような桜は、墓地やお寺など、何百年にも渡る人間の生活と密接な関係があり、人間が大事に守って来たものであって、自然のまま残ってきたものではない。
文化的な存在であるとも言える。
だから、人跡未踏の山奥などには存在しない。
開発が盛んな都市部には存在しにくい。あってもすでに切られてしまっているだろう。

比較的寒冷な山間部で、古くからある集落というのが名木の桜がある場所のイメージである。
福島県と長野県に多いのは必然的に思える。
全国の名木のうち、1/4程度が両県に集まっているのではないか、とさえ思える。
次いで山形県、山梨県、岐阜県に多い。
関東で言うと、栃木県、群馬県は比較的多く、茨城県、埼玉県がそれに次ぐ。
残念ながら東京都、千葉県、神奈川県には少ない。
特に東京都23区内には、樹齢100年を越えるような桜は私の知る限り存在しない。
東京主部に最も近い名木は、千葉県市川市にある弘法寺の伏姫桜だと思う。
東京都では、八王子や青梅には少なからず存在する。
千葉県と神奈川県のうち、特に温暖な沿岸部は名木の桜については過疎地として知られている。
千葉県と神奈川県の名木は、私が把握しているものでそれぞれ10本程度だが、福島県三春周辺では歩いて廻れる範囲にそれ以上ある。
関東を全部合わせても福島、長野の1県に遠く及ばない。

私が地図上にプロットしている桜は、福島、長野両県にそれぞれ200本以上ある。
他の地域はまだデータが不十分だが、大雑把に見て山形、山梨、岐阜に各100本
岩手、宮城、栃木、群馬、奈良に各50本
その他の37都道府県に平均20本
と考えると、全国に1700本以上となる。
これは1人で見ることなど到底不可能な数字であり、逆に言うとこれから見る楽しみはいくらでもあるということである。

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