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名盤コレクション100 マーラー/リュッケルトの詩による3つの歌(フェリアー、ワルター/VPO)

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マーラー/リュッケルトの詩による3つの歌
カスリーン・フェリアー(コントラルト)
ブルーノ・ワルター/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
1952年5月14~20日録音

リュッケルト歌曲集より
 私はこの世に見捨てられ
 私は仄かな香りを吸い込んだ
 真夜中に

リュッケルト歌曲集は、1901年から1902年にかけて作曲された。
以下の5曲で構成されるが、特に演奏の順序に指定はない。
フェリアー/ワルターの演奏のように、数曲選んで演奏されることも多い。

1 私の歌を覗き見しないで
2 私は仄かな香りを吸い込んだ
3 私はこの世に見捨てられ
4 真夜中に
5 美しさゆえに愛するのなら

マーラーはその創作のほとんどを、交響曲と歌曲に当てたが、その2つはマーラーにとっては分かちがたく結びついており、他に類例のない独特な世界を作り出し、最終的に「大地の歌」に結実した。

短い時間ながら、いくつかの忘れられない録音を残したフェリアーとワルターの関係は、音楽の歴史の中でも特別な関係と言っていいだろう。
リュッケルト歌曲集は、フェリアーが40歳を迎えたばかりの時の名唱である。
無情なことに、わずか1年後に天に召されてしまうのである。

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

大善寺本堂(山梨県勝沼町)

大善寺
山梨県甲州市
撮影 2019.2.24

718年、この地を訪れた僧行基が、夢の中に手に葡萄を持った薬師如来が現れ、その姿と同じ薬師如来像を刻んで安置したのが、柏尾山大善寺の始まりとされる。
また、行基は薬園を作り、法薬として葡萄の作り方を村人に教えた。これが甲州葡萄の始まりだと伝えられている。

時代は下って1582年、武田勝頼は織田、徳川連合軍の前に敗退し、岩殿城で再興を図ろうと韮崎から移動中、この大善寺で戦勝祈願を行った。
しかし、家臣の大半が夜半に離散し、岩殿城主の裏切りにも合い、勝頼主従は織田、徳川連合軍に行く手を阻まれ、ついに勝頼主従は自決。甲斐源氏は滅亡した。
その一部始終を記した「理慶尼記」は、武田滅亡記とも呼ばれ、この大善寺に大切に保管されている。

さらに1868年、旧幕府軍と新撰組は、新政府軍に鳥羽・伏見の戦いで敗れ、大坂から江戸へ敗走する。
その後、近藤勇を隊長とする「甲陽鎮撫隊」は、新政府軍の東進を阻止しようと、甲府城を接収する目的で甲州街道を西進する。
しかし、板垣退助率いる新政府軍はわずか1日の差で甲府城に入城。近藤は大善寺に本陣を置こうとしたが、大善寺には徳川家縁の寺宝があるという理由から諦め、大善寺の西側に布陣した。
戦闘はわずか2時間程で終わり、甲陽鎮撫隊は江戸へ敗走した。
「甲州勝沼粕尾坂の戦い」として知られている。

色々な歴史を見てきた大善寺は、西に甲府盆地を見下ろす粕尾山の中腹にあり、中央自動車道からも(フェンス越しにだが)見える。

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三門

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石段の上に楽堂が乗っている、珍しい形態。

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楽堂越しに本堂が見える

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稚児堂

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楽堂と稚児堂
縁日の際などに、楽堂で音楽を奏で、稚児堂で舞を舞って参拝者をもてなした。

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本堂(薬師堂)
24m四方の大きさがあり、檜皮葺きの屋根は流麗な曲線を見せて、簡素なデザインだが力強く美しい。
山梨県内では、2つある国宝建造物のひとつ。

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境内から、甲府盆地を望む

テーマ : 建築
ジャンル : 学問・文化・芸術

山梨文化会館(山梨県甲府市)

山梨文化会館
設計:丹下健三
竣工:1966年
撮影 2019.6.9 山梨県甲府市

ブログに掲載した建築を地図にプロットする作業をしていたのだが、結構抜けていることに気がついたので、過去の写真を順次載せて行こうかと思う。

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山梨文化会館と聞くと公共施設のようだが、実は山梨日日新聞・山梨放送グループの本社ビルである。
直径5mの円柱16本で支えるユニークな構造の建物で、丹下健三の代表作のひとつとして知られている。
円柱内部には、エレベーター、階段、トイレ、空調設備などが収められている。

テーマ : 建築
ジャンル : 学問・文化・芸術

真壁伝承館(茨城県桜川市)

真壁伝承館
設計:渡辺真理+木下庸子+山口智久/設計組織ADH
竣工:2011年
茨城県桜川市

旧真壁町に建つ複合施設で、図書館・歴史資料館・本館(インフォメーション)・ホールが入る。
周囲は国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されており、敷地も江戸時代の陣屋跡になっている。
震災直後の2011年9月にオープンした。
何度か訪れているが、天気に恵まれなかったので、今回再訪した。

道路側
道路側から

街並み
周辺は古い町並み

配置
建物は、中庭を中心に4つの施設を配置している。

入り口
資料館と本館の間にある入り口から

中庭
中庭
外壁は白と黒のコントラストとランダムに開けられた開口部で、伝統的な街並みとの調和を表現する。

裏側
東側から
屋根の連なりが界隈性を演出する。

駐車場から
北側の駐車場から

モノクロ
赤とオレンジのコーンが見苦しいので、モノクロで。
建物は白と黒のコントラストなので、モノクロが似合う。最近の流行でもある。



テーマ : 建築
ジャンル : 学問・文化・芸術

名盤コレクション98、99 シベリウス/ヴァイオリン協奏曲

シベリウス/ヴァイオリン協奏曲

シベリウスは若い頃ヴァイオリニストを目指していたが、ステージに上がると極度に緊張する性格だった。そのため演奏家になることを断念し、作曲家に転向することになったのは、後世の我々にとって幸いだったと言える。
シベリウス唯一のヴァイオリン協奏曲は、1903年に作曲されたが、ブラームスのヴァイオリン協奏曲を聴いて、その交響的な表現に衝撃を受ける。
シベリウスは直ちに改訂に取りかかり、1905年に発表された。現在まで演奏されるのは専ら1905年の改訂版だが、一部に原典版の録音もあるようだ。

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ヤッシャ・ハイフェッツ(ヴァイオリン)
ワルター・ヘンドル/シカゴ交響楽団
1959年1月10、12日録音

ワルター・ヘンドルという人は、ハイフェッツのお気に入りの指揮者で、協奏曲の録音にはよくある「合わせ上手」なのだと思う。
これは専らハイフェッツの名人芸を聴くための盤と言えるだろう。


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ジネット・ヌヴー(ヴァイオリン)
ワルター・ジュスキント/フィルハーモニア管弦楽団
1945年11月21日録音

30歳で事故死したヌヴーには、協奏曲の録音はわずかしか残されていない。
ブラームスが4種類もあるのが目立っているが、その他にはベートーヴェンとシベリウスが残っているだけである。
シベリウスの協奏曲は、その中でも名盤と言っていいだろう。

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

部分日食の撮影

撮影 2020.6.21

夏至と日食が重なるのは非常に珍しいそうだ。
食の始まりは16時9分ごろ、最大は17時10分ごろである。関東では最大食分が0.47程度。
この日の関東は終始曇り予報で、あまり期待していなかった。


15時半ごろ
潮来周辺にいたのだが、雲の切れ間から時々太陽が姿を見せるようになった。

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薄い雲がかかり、直接見える状態。これだとフィルターなしで撮影できる。
南に行くほどチャンスがありそうだったので、成田方面に行って見ることにした。


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16時24分ごろ
時折り、太陽が直接顔を見せるので、日食用のフィルターを使用。
中途半端に黒が出ているので難しい。


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16時43分ごろ
更に雲が厚くなり、隙間から出たところをかろうじて撮影する。


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16時49分ごろ
一瞬雲が薄くなり、フィルターなしで撮影。
このあとは雲が厚くなり、撮影は終了。あと30分ぐらいだったのだが。

テーマ : 天体写真
ジャンル : 写真

坂野家住宅(茨城県常総市)

坂野家住宅
撮影 2020.6.14 茨城県常総市

坂野家はこの地方の惣名主的な存在で、江戸時代中期に飯沼の新田開発で財を成した豪農である。
現在の屋敷の原型はこの時期に形成された。
3000坪に及ぶ広大な台地全体をを敷地とし、表門と塀を巡らしている。

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この表門は、薬医門と呼ばれる形式で、本来は武家屋敷に設けられる格式の高い門である。

外観_R
外観
右側は農家にふさわしく、土間となっていて、左側に主屋がある。

玄関_R
主屋に入る玄関は幕府派遣の役人専用で、家人は使わなかったとされる。
これも、坂野家の格式の高さがうかがえる。

土間_R
土間

内部1_R

内部2_R

内部3_R
主屋の内部

書院_R
「月波楼」と名づけられた書院が増築されている。
この書院はもともと茅葺きだったが、大正時代に現在の形に建替えられた。

書院内部_R
書院内部


坂野家住宅は、主屋と表門が国の重要文化財。現在は「水海道郷土資料館」として公開されている。

テーマ : 建築
ジャンル : 学問・文化・芸術

名盤コレクション97 ブルックナー/交響曲第9番(シューリヒト/VPO)

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ブルックナー/交響曲第9番
カール・シューリヒト/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
1961年11月録音

ブルックナーを聴くことが増えたのは、コロナ禍と無縁ではないと思う。
こういう状況では、ショスタコーヴィッチを聴く気にはなれない。
マーラーにもなかなか手が伸びなくなった。マーラーの音楽は心をざわつかせるからだ。
そこに行くと、ブルックナーの音楽は心を落ち着かせてくれるということがよくわかった。
もちろん、どちらがいいとか悪いとかいう話ではない。

ブルックナーの交響曲第9番は、第8番と並んで作曲者の最高傑作であるばかりではなく、交響曲の歴史の中でも最大級の傑作と言って良い。
これは考えると大変なことだ。第9番は未完成の作品だからである。

モーツァルトの「レクイエム」とは異なり、第4楽章のスケッチはかなりの部分が完成されていて、復元版も複数録音されている。
ただ、聴き慣れないせいか、いまひとつしっくりしない。
やっぱり3楽章のアダージョまでの完成度が高い。変な表現だが。
第2楽章スケルツォ、第3楽章アダージョだから良かったのである。
9番のスケルツォは非常にユニークな音楽だが、これで終わってしまうと中途半端な印象は否めない。
第2楽章スケルツォ、第3楽章アダージョというパターンは、ベートーヴェンの9番に起源を求めることが出来る。ブルックナーも8番で採用して成功したので、9番でもそうしたのかも知れない。
このおかげで、天国的なアダージョで終えることが出来た。マーラーの9番との類似性が指摘される所以である。

9番は特に好きな曲で、名盤も多いが、定番のシューリヒトを選んだ。

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

水戸八幡宮(茨城県水戸市)

水戸八幡宮
撮影 2020.6.15 茨城県水戸市

正式には八幡宮。
那珂川の右岸段丘上にあり、日光、久慈方面の眺望が良い。
本殿は国指定重要文化財。
境内には国指定天然記念物のオハツキイチョウがある。また、徳川斉昭公お手植えと伝えられる左近の桜、右近の桜でも知られている。

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拝殿

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拝殿(左)と本殿(右)

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本殿(重要文化財)

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オハツキイチョウは樹齢700年~800年。
樹高は42mに及ぶ

テーマ : 建築
ジャンル : 学問・文化・芸術

名盤コレクション96 ブルックナー/交響曲第8番(朝比奈隆/大阪フィル)

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ブルックナー/交響曲第8番(ハース版)
朝比奈隆/大阪フィルハーモニー交響楽団
1994年7月24日、東京サントリーホールでのライヴ録音

自分のように1970年代ごろから聴き始めた人は、大なり小なり音楽評論家宇野功芳の影響を受けている可能性がある。
宇野功芳の評論は、その断定的な口調と独特の言い回しからファンも多かったが、時には揶揄や嘲笑の対象にもなった。
特にブルックナーの音楽に関しては、ハンス・クナッパーツブッシュ、カール・シューリヒト、ロヴロ・フォン・マタチッチ、朝比奈隆の4人が最高であると主張し続けた。
その4人に注目したのは慧眼であるとは思う。宇野の評論がなかったら、その4人が現在ほどの人気と知名度を維持することはなかっただろう。
大指揮者クナッパーツブッシュにしても、録音嫌いのために聴けるレコードが限られ、しかも主なレパートリーがとっつきにくいワーグナーとブルックナーなのだから。
反面、その4人を持ち上げる余り、他の演奏は認めないかのような姿勢は批判を浴びた。宇野の評論は功罪半ばと言ったところだろう。
ただ、その4人のブルックナーを聴くと、宇野が言いたかったこともわかるような気もする。
特に朝比奈隆と大阪フィルをここまで支持し続けたのは大きな功績だと思う。
この8番のライヴを聴く時、世界的に見ればかなりローカルなコンビがここまでの高みに達したことは奇跡に近いと思う。

当録音は、終演後の拍手とカーテンコールが13分も収録されている。
楽章間のインターバルもノーカットで収録されているため、実際にコンサートホールにいるような臨場感がある。
そのため、終演後の拍手まで含めて101分という、長時間収録になっている。
ライナーノーツを書いているのは、お約束の宇野功芳で、当然のことながら絶賛している。
ただし、宇野功芳は提灯記事は書かなかった。ライナーノーツの中で批判することもあった。


余談だが、宇野功芳が漫談家牧野周一の長男であったことを、最近になって知った。
もっとも、最近の人は牧野周一を知らないだろう。

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

竹内農場西洋館

竹内農場西洋館
茨城県龍ヶ崎市

竹内明太郎(たけうちめいたろう)は、1860年、現在の高知県宿毛市で、宿毛山内家の家臣だった竹内綱の長男として生まれた。
竹内綱は鉱山開発などを手掛けた実業家で、政治家としては板垣退助の自由党に入党し、自由民権運動に参加する。
板垣退助が岐阜で暴漢に襲われた時、彼を抱きかかえたのは竹内だった。
この事件で東京から退去を命ぜられた竹内は、親交があった実業家吉田健三の家に身を寄せることになった。
綱の五男、茂は吉田家に養子に出され、のちの総理大臣吉田茂となる。
つまり、明太郎は吉田茂の実兄ということになる。
明太郎は26歳から父の事業の経営に加わり、多忙な父に代わって実質的な経営者となった。
その後、コマツ製作所や、日産自動車の前身である快進社を創立したり、早稲田大学理工学部の創設にも尽力した。

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1912年、現在の茨城県龍ヶ崎市長山の官有林を、竹内綱と事業家の土田謙吉(現在のつくば市出身)が共同で購入し、そこに明太郎が竹内農場を開設した。
煉瓦造りの西洋館は、今からちょうど100年前に明太郎の別荘として建てられたものである。
別荘として使われていたのは4年ほどで、その後は別の人が管理をしていた。
1950年ごろからは使われておらず、屋根は朽ち果て廃墟となっていた。
2014年、西洋館の隣接地に太陽光発電所が開設され、西洋館の敷地も太陽光発電会社の所有となった。
解体の危機にさらされた西洋館だったが、急遽龍ヶ崎市が所有者から土地を借り上げ、保存のための調査が行われることになり、とりあえず解体は免れた。


建物は煉瓦造2階建てで、屋根は木造だったが現在は存在しない。
煉瓦には「上敷免製」という刻印があり、渋沢栄一が埼玉県深谷に創設した「日本煉瓦製造株式会社」製であることがわかった。
東京駅と同じ煉瓦だということになる。

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積み方はイギリス積みだが、コーナー部分の積み方にヴァリアーションがあり、オランダ積みという積み方なのかも知れない。

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軒先には、デンティルと呼ばれる装飾

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開口部には、扁平アーチが用いられているが、その上部に補強のためのアーチが仕込んである

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屋根を支えてた木材が朽ち果てたまま残っている

テーマ : 建築
ジャンル : 学問・文化・芸術

名盤コレクション95 ブルックナー/交響曲第7番(クナッパーツブッシュ/VPO)

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ブルックナー/交響曲第7番
ハンス・クナッパーツブッシュ/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
1949年8月30日、ザルツブルク音楽祭ライヴ

著名な作曲家の中で、ブルックナーは最もユニークな存在だ。
その証拠に、ブルックナーの書法には”ブルックナー”の名を冠した名称が少なくとも3つある。
■ブルックナー開始:弦のトレモロで静かに開始する。「原始霧」とも例えられる。4番の冒頭が典型的で7番も同様。ただ、その淵源はベートーヴェンの9番にあるのかも知れない。
■ブルックナー休止:総奏が一斉に休止し、しばしの沈黙のあと、唐突に別の楽想に移行する。
■ブルックナーリズム:2連符+3連符(タータータタタ、タータータタタ)という、独特のリズム。
Wikiには、この他に「ブルックナー・ユニゾン」「ブルックナー・ゼクエンツ」という用語も載っている。

ブルックナーは特殊というイメージが強いせいか、苦手あるいは嫌いという人も多い。
名ピアニストで指揮者になったA氏は、かつてブルックナーが嫌いと公言して反発を浴びた。好き嫌いはあってもかまわないが、何十年経っても言われつづけている。

ブルックナーの入門は4番と7番という人が多い。自分もそうだった。
特に7番の第2楽章「アダージョ」は特に素晴らしい。ただ、7番は終楽章が構成的に弱いと思う。8番と9番に比べ、今ひとつとされているのはその辺にあるのかも知れない。

クナッパーツブッシュの7番は意外に少ないようだが、ウィーンフィルとの名演が残されているのは幸運だった。
録音もこの時代としては悪くない。
意外とあっさりした演奏だが、7番の曲想には合っていると思う。

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

名盤コレクション94 ブルックナー/交響曲第5番(シューリヒト/VPO)

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ブルックナー/交響曲第5番
カール・シューリヒト/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
1963年2月24日、ウィーン(ライヴ)
モノラル録音

ブルックナーの最高傑作が8番あるいは9番であることは間違いないだろう。
ブルックナーファンの間では、次いで5番を推す人が多い。
4番や7番ほど親しみやすくはないが、逆にブルックナーらしさが横溢する傑作であると言っていいだろう。

ここで取り上げたのはシューリヒトによるウィーンでのライヴ録音。
モノラルだが、エネルギーは十分だ。
シューリヒトのブルックナーにしてはテンポが目まぐるしく動く。そのため、賛否両論がある演奏でもある。

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

名盤コレクション93 ブルックナー/交響曲第4番(ベーム/VPO)

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ブルックナー/交響曲第4番「ロマンティック」
カール・ベーム/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
1973年録音

ブルックナーの交響曲では、親しみやすい内容と「ロマンティック」というニックネームも手伝ってか、人気が高い1曲で、ブルックナーはこの曲で入門したという人が多い。自分もその一人。
同様に人気がある7番から、最高傑作とされる8番と9番を聴き、次いで5番と3番に行く。6番はやや地味な存在で、2番以前を聴く機会は今でも少ない。

ベームのブルックナー録音は多いとは言えないが、最も評価の高い演奏である。
ウィーンフィルの音色を楽しむにも最良の録音と言われている。

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

日立市新庁舎(妹島和世+西沢立衛/SANAA)

日立市新庁舎
設計:妹島和世+西沢立衛/SANAA
茨城県日立市

日立市庁舎は2011年の東日本大震災で被災したため、2013年に設計コンペが行われ、妹島和世+西沢立衛/SANAAが設計者に選ばれた。
SANAAによる提案は、シンプルにまとめられた執務棟とその前面に設けられる半屋外の大きなオープンスペースに特徴がある。
基本設計では、執務棟の各階には水平のルーバーが設けられ、半屋外スペースを覆うのは大きな一枚屋根だったが、予算削減のために現在のような形になった。

執務棟は第1期工事として2017年に完成し、大屋根部分と別棟のコミュニティ施設が2019年に竣工した。
2019年春に訪れたが、外構に残工事があったようなので、そのうち再訪と思っていたら1年が過ぎてしまった。

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2019年4月撮影


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2020年6月撮影

執務棟はごくシンプルな箱である。
基本設計時のアルミルーバーがなくなってしまったのは残念だが、連続ヴォールトの大屋根との対比は悪くない。

連続ヴォールトの大屋根は、鉄板を半円状に曲げ、溶接した上でリブで補強してある。
さりげなく見えるが、施工は難しい。

テーマ : 建築
ジャンル : 学問・文化・芸術

ハロと観覧車

撮影 2020.6.6
茨城県ひたちなか市

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ハロ(暈)は、太陽光が上空の氷の粒で散乱して起きる現象。
氷の粒は六角柱で出来ており、その中で屈折することで出来る。虹と同様の現象と言うことが出来る。(虹の場合は水滴)
上空に水分が多い時、つまり天気が下り坂の時にできやすいとされる。

テーマ : 天体写真
ジャンル : 写真

名盤コレクション92 ブルックナー/交響曲第3番「ワーグナー」(ベーム/VPO)

無題
ブルックナー/交響曲第3番「ワーグナー」
カール・ベーム/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
1970年録音

ブルックナーの交響曲は、未完の第9番まで、番号がついたものが9曲。
他に、第1番のあとに書かれたが番号が付けられず、後に作曲者本人によって第0番と呼ばれるようになった1曲と、習作として作曲され、便宜的に第00番と呼ばれる1曲がある。
今日よく演奏されるのは3番以降の曲で、それ以前の曲を聴く機会は少ない。
となると第3番は、ブルックナーにとって初めて成功した作品のようにも思えるが、よく知られているようにこの曲の初演は惨憺たるものだった。

3番には「ワーグナー」というニックネームもあるように、尊敬していたワーグナーに献呈された。
ワーグナー自身もこの曲を気に入り、初演に力を貸してくれることになった。
ところが初演を指揮するはずだったヨハン・ヘルベックが、直前に急死してしまう。
仕方なく、作曲者自身が指揮をすることになったが、ブルックナーは指揮が非常に不得意だった。
素人のような指揮に演奏にも熱が入らず、聴衆も作品を理解せず、一人帰り、二人帰り、最後まで残っていたのはわずか20人ほどだった。
しかもその聴衆の大部分は終演後にブーイングを浴びせる始末で、拍手を送ったのは一説には3人だけだったとも言われる。
ところがその3人の中に当時17歳の少年がいた。その少年の名を「グスタフ・マーラー」と言う。

なるほど、伝説とはこうして作られるものか。


1970年、ベーム全盛期の演奏。
1973年の第4番とともに、ベームによるブルックナーの代表的な名演と言えるだろう。

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

イソヒヨドリ@日立

イソヒヨドリ(♂)
スズメ目ヒタキ科
体長23cm
撮影 2020.5.30 茨城県日立市

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市役所の駐車場にいたイソヒヨドリがカナヘビを捕まえた。
何度も路面にたたきつけ、弱らせる。
魚を捉えたカワセミも同じような行動をする。

近くには♀もいた。営巣している可能性がある。
最近、イソヒヨドリを市街地で見ることが多くなった。

テーマ : 野鳥の写真
ジャンル : 写真

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