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カナダカモメの成長過程

前回、前々回にカナダカモメの成鳥として紹介した写真ですが、改めて氏原さんのウェブサイトを見てみると、2009年に第1回冬羽として観察され、その後継続して飛来している個体らしいということがわかりました。
とすれば、成鳥(5年目以降)ではなく、第4回冬羽ということになります。



同じ鳥の写真ばかりで恐縮ですが、一応別の写真です。
2012年2月26日撮影 千葉県銚子市銚子漁港


2009年の第1回冬羽は私も撮影し、ブログにも載せているので、ここに再掲します。



第1回冬羽
2009年3月28日撮影 同所


毎年飛来しているとすれば、第2回、第3回の写真も当然撮っているはずと思い、過去の写真を探して見ました。
顔の小さいスラッとした体形が特徴的で、比較的個体識別がしやすい個体だと思います。




同一個体と推定される第2回冬羽
2010年2月20日撮影 同所




同じく第3回冬羽
これは当時、第4回冬羽としてブログに載せたのですが、同一個体であれば第3回ということになります。
2011年2月24日撮影 同所

となると、前回書いた第3回冬羽の話が早くも怪しくなって来ましたが、一応個体差の範囲であると考えて、前回の個体は第3回としておきます。


これが全て同一個体であるかどうかはあくまでも推定の域を出ませんが、顔つきや体色の特徴、観察された場所も同じ、干潟で長時間餌を探し回る行動パターンも同じ傾向があり、同一個体であることは間違いないように思います。

この個体はカナダカモメの中でも特に識別しやすい個体なので、年齢がはっきりわかっている個体が今後毎年観察できる可能性があるということです。
大型カモメ類はかなり長生きすることが知られているので、不慮の事故などがなければ、今後10年以上に渡って観察できる可能性があります。

今回、過去の写真を探して見て、継続して観察することの面白さを再認識しました。

26日のカナダカモメ@銚子

カナダカモメ
チドリ目カモメ科
体長58cm
撮影 2012.2.26 千葉県銚子市

成鳥冬羽の識別ポイントをまとめて見ます。
■セグロカモメよりも小さい
■頭が丸く、可愛らしい印象
■嘴が小さい
■足が短い
■背のグレーが薄い
■頭の斑がモヤモヤとした印象
■初列風切の突出(尾羽からの)が大きい
■初列風切の黒がやや薄い
■初列風切の裏が白い 
多くのポイントは、セグロカモメの個体差とオーバーラップすることが多いので、ひとつひとつのポイントだけではなく、やっぱり総合的に判断するしかないわけです。
一応、最後の「初列風切の裏が白い」ことが決定的と考えられています。 



昨日出し損ねた写真で、上のポイントを確認してみてください。
銚子では時々こういう、可愛らしいというより、スラットとして顔が小さい美形の個体を見ることがあります。


第1回冬羽では
■下面がベタッした褐色
■初列風切は、セグロカモメよりも薄い(これは微妙)

第2回冬羽では
■初列風切の褐色味が薄い

第4回冬羽は成鳥と大差なく、嘴に黒斑が残る程度

第3回冬羽では、嘴に黒斑が多く残り、背に褐色味が若干残る程度で、成鳥の識別ポイントに近いと思います。




第3回冬羽
朝の防波堤上にいた個体。
紛らわしい場合は、羽繕いをする時に見える、向こう側の初列風切の裏を見ます。




この写真はちょっとわかりにくい写真で、左上方に出ている黒い羽は、向こう側に隠れている(ただ)カモメのものです。
左下方に出ている黒い羽は、別の(ただ)カモメのもので、その右に見えるややグレーの羽が、カナダカモメのものです。
(ただ)カモメが2羽隠れていることは、色合いの違う2本の黄色い足でわかります。




第1回冬羽
同じく朝の防波堤上にいた個体。

これは偶然撮れた面白い瞬間で、真ん中に上から何かの羽が落ちて来たところです。
「何だ、これ」という表情で見るカナダカモメの顔が面白いです。




こういう場合は目的のカモメだけ撮影するのではなく、比較のために周囲のカモメを一緒に撮影されることをお勧めします。
右にセグロカモメの第2回
左にオオセグロカモメの第1回(たぶん)
その向こうにタイミルセグロカモメ(この写真ではわかりませんが、足が黄色い)
その向うにカモメとウミウ




第1回冬羽
午後の干潟にいた個体。
初列風切の濃さは、光の加減で見え方が大きく異なるので、1枚の写真ではわかりにくいこともあります。

2/26 銚子、波崎

2012.2.26
千葉県銚子市~茨城県旧波崎町など
7:00~15:00

ハジロカイツブリ
アカエリカイツブリ■ 1
カンムリカイツブリ
ウミウ
ヒメウ
コサギ
コクガン■ 1
マガモ
カルガモ
オカヨシガモ
ヒドリガモ
ホシハジロ
キンクロハジロ
スズガモ
クロガモ 2
ビロードキンクロ■ ♂1
シノリガモ 3
トビ
オオバン
イソシギ
ユリカモメ
ミツユビカモメ
カモメ
ウミネコ
セグロカモメ
オオセグロカモメ
シロカモメ
ワシカモメ
タイミルセグロカモメ
カナダカモメ
モンゴルセグロカモメ
キジバト
ヒバリ
ハクセキレイ
ヒヨドリ
イソヒヨドリ
ツグミ
ムクドリ
ハシブトガラス
(ドバト)
以上39+1種

カモメの数は少なかったが、種類としてはまずまず。
海が大荒れだったせいか、ビロードキンクロが1羽入った。
クロガモやシノリガモは少なかった。
アカエリカイツブリも今季初。
コクガンは、最近よく観察されている個体。


行き帰り及び稲敷周辺
カイツブリ
カワウ
ダイサギ
アオサギ
コガモ
ハイイロチュウヒ■ ♀1
チュウヒ 2
チョウゲンボウ 1
タゲリ
タカブシギ 1
セグロセキレイ
ホオジロ
オオジュリン
ホシムクドリ■ 2
ハシボソガラス
など

ハイチュウは近かったのだが、すでに薄暗くて撮影は難しかった。
ホシムクドリは普通に見られるようになって来たのか?
これについてはやや心配な点も。

■は今年初確認
本日54+1種

ここまで110種+2亜種+その他5種

カナダカモメ@銚子

カナダカモメ(成鳥冬羽)
チドリ目カモメ科
体長58cm
撮影 2012.2.26 千葉県銚子市

今日は、朝7時から午後3時まで銚子でのカモメ観察。
旧知の人とも会えたので、楽しい鳥見ができました。

朝の銚子はやや風も強く、海は大荒れの状態でした。
礁前にはカモメの姿はなく、手前に100羽程度の群れ。
その中にもカナダの第1回、タイミルの成鳥、ワシの成鳥など、そこそこ面白いものが見られました。
漁港周辺には、カモメの姿はまばら。
ミツユビカモメを4羽見つけたものの、非常に遠い。
海が荒れているので、面白いカモ類などが入っているのではないかと思いましたが、カモ類の姿もまばらでした。

犬吠岬を超えて外川まで行くと、北風がさえぎられるせいか面白いほど海が凪いでいます。いつもながら、銚子という地形は面白いと思わせます。
銚子マリーナ周辺でもカモメ類、カモ類は少なく、唯一アカエリカイツブリだけが楽しませてくれました。

そのあとは干潮に合わせて、ひたすらカモメの観察。
このところ、ワシカモメとシロカモメが増えて来ました。
雑種?と思われる、わからない個体も頻発し、わかったようなわからないようなカモメ観察の一日を終えました。

本日観察できたカモメ類
 ユリカモメ 銚子では非常に少なかった
 ミツユビカモメ 成鳥4 非常に遠い
 カモメ 比較的多い
 ウミネコ 普通
 セグロカモメ 普通
 オオセグロカモメ 比較的多いように思う
 ワシカモメ 成鳥は2羽確認。第1回が目立つ
 シロカモメ 綺麗な成鳥も見られたが、第1回が目立つ
 ホイグリンカモメ(亜種タイミルセグロカモメ) 特に朝の礁手前と、外川に多い
 カナダカモメ よくわからないものも含めて6個体ほど確認
 モンゴルセグロカモメ と思われる第1回
なお、今日は漁がないので、全体的な数はかなり少ない。
クロワカモメは一応探して見たが、今日のところは見られなかった。
今年も飛来していることは確かなので、次回はぜひ確認したい。




右奥にカナダカモメ成鳥
中央にセグロカモメ
左は非常に頭が白い個体ですが、すでに夏羽のセグロカモメでしょうか。(モンゴルセグロカモメかとも思ったのですが)
手前の第1回冬羽の方がモンゴルセグロカモメの可能性があるので、もう少し整理したいと思います。す。




カナダとセグロ






このカナダは非常にスタイルがよく、頭の斑の出方が典型的でわかりやすい個体です。




初列風切の裏の白さがかろうじてわかる写真




初列風切のパターン。
外弁のみ黒く、黒が出るのがP5~P10の6枚。
これはカナダカモメの典型的なパターンだと思います。
これが肉眼で観察できると、識別能力がかなりアップすると思うのですが、なかなか動体視力がついていけません。

オオセグロカモメ@銚子



オオセグロカモメ
チドリ目カモメ科
体長64cm
撮影 2012.2.23 千葉県銚子市

同じ種類でもこれだけ違うところに、カモメ観察の面白さがあります。
1枚目は嘴に黒斑があるので、第4回夏羽。
換羽が早い個体で、すでに夏羽になっています。

2枚目は摩耗した第1回冬羽
オオセグロカモメは特に摩耗が激しい個体が多く、3月~4月になると、もっと白くなった個体が見られるようになります。


英名では「スレート色の背」と表現されます。
スレートは粘板岩を薄く割ったもので、硯に使われますが、屋根材としてはかなりの高級品です。
今年復元工事が完成する東京駅の赤レンガ駅舎には、宮城県産のスレートが使われていますが、保管されていたスレートが昨年の大津波で流される被害に遭いました。
その多くは回収されたようですが、無事に東京駅の屋根として使われるでしょうか。こんなところにも大震災の爪痕が残っています。

セグロカモメ@銚子

セグロカモメ
チドリ目カモメ科
体長61cm
撮影 2012.2.23 千葉県銚子市

私のブログでは最も頻繁に出ている鳥で、これが54記事目になります。
最近は他のカモメとの比較が多いので、時にはセグロカモメだけに注目してみたいと思います。




伸ばすと結構長い首で、とてもスマートな体型




同一個体のアップ




別個体




これも別個体のアップ
虹彩の色がやや薄い個体だが、このあたりは個体差が多い




嘴に黒斑が残る第4回冬羽
頭の斑が多い個体




第3回冬羽

セグロカモメは非常に個体差が多いのですが、今日は特にカッコよく見える個体を集めて見ました。

ハマシギ@稲敷


ハマシギ
チドリ目シギ科
体長21cm
撮影 茨城県旧東町

ハマシギはかなりの数が国内で越冬しています。
茨城県南の水田では、年によって数百羽程度の群れが越冬します。
今年は数年ぶりに越冬個体が多いようです。
ちなみに春秋の渡り時期には、単独か小群で見られることが多く、大きな群れを見るならやっぱり干潟です。


この田んぼはシギたちにはお気に入りのようですが、観察条件が悪いので、バードウォッチャーとしては痛し痒しです。
ハマシギならばいいのですが、ひょっとして変な鳥が入るのではないか、と極めて短時間だけ眺めて行く癖がついてしまいました。
今回の撮影も、5秒ほど車を停めてササッと撮影するという、あまりいい観察とは言えません。

ミツユビカモメ@銚子



ミツユビカモメ
チドリ目カモメ科
体長41cm
撮影 2012.2.23 千葉県銚子市

今シーズン、ミツユビカモメの観察はまだ2羽目です。
前回は第1回冬羽でしたが、今回は成鳥冬羽。

大きさはユリカモメ程度です。
目の後ろに黒い部分があるところはユリカモメに似ていますが、夏羽では頭が真っ黒になるユリカモメと反対に、この鳥は真っ白になります。
夏羽のミツユビを見ることは少ないのですが、3月~4月には見られる可能性があります。

カナダカモメ@銚子




カナダカモメ(第1回冬羽)
チドリ目カモメ科
体長58cm
撮影 2012.2.12 千葉県銚子市

全体的にはカナダで合っていそうな感じがするのですが、初列風切が少し薄すぎるようにも見えます。
ただ、手前のウミネコの顔が完全に白飛びしているところを見ると、実際よりも薄目に写っている可能性があります。

この冬の銚子では、カナダカモメがかなり多く飛来しているようです。
次回はぜひ、アイスランドカモメを探してみたいところです。

カモ類のカウント(乙戸沼) 2/21


2012.2.21
茨城県土浦市乙戸沼

全体的には安定している。
割と沼全体に分散して、数えにくい。
コハクチョウはまだ多いが、そろそろ退去の時期かと思う。
オカヨシガモは♂1羽。
ヨシガモは♂♀各1羽。

2/19 牛久自然観察の森ほか

2012.2.19
茨城県牛久市牛久自然観察の森
9:00~11:30

アオサギ
オオタカ 1
ノスリ 2
コジュケイ■ S
キジバト
コゲラ
ヒバリ
ハクセキレイ
タヒバリ
ヒヨドリ
モズ
ジョウビタキ
シロハラ
ツグミ
ウグイス
エナガ C
ヤマガラ
シジュウカラ
メジロ
ホオジロ
カシラダカ
アオジ
カワラヒワ C
シメ
スズメ
カケス C
ハシボソガラス
ハシブトガラス
以上28種(暫定)

2月の定例探鳥会。
一般参加者16人 メンバー8人 スタッフ1人


千葉県我孫子市手賀沼
14:00~17:00

カイツブリ
カンムリカイツブリ
カワウ
ダイサギ
コサギ
アオサギ
コブハクチョウ
カルガモ
コガモ
キジ
バン
オオバン
セグロカモメ
キジバト
カワセミ
コゲラ
ハクセキレイ
セグロセキレイ
タヒバリ
ヒヨドリ
モズ
スズメ
ムクドリ
ハシボソガラス
ハシブトガラス
以上25種

午後は買い物ついでに手賀沼。
今日は風もなく、快適だったが、鳥の方は特になし。

本日43種

※コジュケイの初認を追加
ここまで104種+2亜種+その他5種

ミヤマガラス&コクマルガラス@千葉県

ミヤマガラス 体長47cm
コクマルガラス 体長33cm

撮影 2012.2.18 千葉県


主に群馬県内での観察では、ミヤマガラス200~300羽ぐらいの群れの中にコクマルガラス5~6羽ぐらい、というのが漠然とした感覚でしたが、この千葉県内の場所では、せいぜい50羽ぐらいのミヤマの中に、コクマルが10羽以上混じっているような感じで、コクマルの群れとしては比較的大きいように思えます。




畔の上にコクマルの暗色型
風切に褐色味がある
畔の下にコクマルの淡色型
他の2羽はミヤマ




飛び立ったのがコクマルの暗色型


前回もそうでしたが、淡色型(俗に言うシロマル)は1羽だけでした。
暗色型は、ミヤマの中に入ると紛らわしいので、正確なカウントは難しくなります。
もちろん、電線にでも止まっていてくれれば、大きさの違いは明らかですが、田んぼに下りていると飛び立ちと着地を頻繁に繰り返すので、結構難しいものです。


コクマルガラスの成鳥と幼鳥の識別について。
淡色型は成鳥、暗色型は幼鳥という説が知られています。
スヴェンソンによれば、暗色型は全て幼鳥、淡色型は成鳥及び一部の幼鳥、とされています。(渡辺修治氏による-BIRDER2007年8月号の記事)
そうであれば、淡色型の割合の少なさはどう考えたらいいのか、とも思いますが、そもそも関東ではコクマルガラス全体が少ないので、その割合については何とも言えません。
幼鳥の特徴としては、風切に褐色味があるという特徴があるようなので、ある程度の数を観察できれば、知見も深まるかも知れません。

シロカモメ@銚子

シロカモメ
チドリ目カモメ科
体長71cm
撮影 2012.2.12 千葉県銚子市



今シーズンは、まだそれほど多くのシロカモメを観察できていません。
シロカモメ第1回冬羽は、嘴がピンク色で先端1/3ほどが黒く、その境界がはっきりしている傾向がありますが、この個体はピンク色が薄く、境界が若干不明瞭です。




シロカモメは、日本産カモメ類では最大とされていますが、銚子では小型の個体も多く、便宜的に「小型シロカモメ」というような呼び方もあります。
亜種アラスカシロカモメ(通称バロヴィアヌス)ではないか、と考えられています。
これは、向こう側のセグロカモメと比べても明らかに小型です。
銚子で小型のシロカモメを見たときは、一応アイスランドカモメの可能性を考えてみます。




シロカモメ系には雑種も少なくないので、注意が必要です。
これは虹彩が黄色で、背に薄いグレーの羽がでているので、第2回と思われますが、初列風切は摩耗したオオセグロのように見えます。
雑種ではないかと考えます。




これはさらにわからない個体で、嘴を見るとシロカモメとは違います。
嘴はそんなに細くはないし、初列風切の突出も大きくないので、アイスランドカモメではないように思います。
最近、カナダカモメとアイスランドカモメ(亜種kumlieni)との雑種らしき個体も観察されるようですが、この個体は初列風切に褐色味がないので、それも違うように思います。




上と同一個体。
嘴を見なければ、シロカモメ第1回冬羽で問題なさそうですが。

ユリカモメ@霞ヶ浦

ユリカモメ
チドリ目カモメ科
体長40cm
撮影 茨城県土浦市

何をやっているのか、風来坊のようなブログになってしまいました。
おつきあい下さる方々、感謝の気持ちで一杯です。
世間的にはこういうのを「渡り鳥」と言いますが、実際の渡り鳥は、きっちり正確に繁殖地と越冬地を往復しているものです。
ただ、去年まで来ていたのに、今年来ていないというのは何か理由があるはずです。
牛久沼のユリカモメは、今年はほとんど来ていません。
手賀沼にも少ないようです。
霞ヶ浦ではそれなりですが、少ないような気もします。




成鳥




尾羽に黒帯が残り、褐色味が強い第1回冬羽




意外に見つからない第2回冬羽
第1回が多く、第2回が少ない理由は、1回目の冬に命を落とす個体が多いから。
いつも第2回を探しながら、自然界の厳しさを感じます。
プロフィール

papageno620

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