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エリマキシギ@茨城

エリマキシギ
チドリ目シギ科
体長 ♂28cm
撮影 2011.7.30 茨城県



♂成鳥夏羽から、冬羽に換羽中の個体。
秋に日本を通過するエリマキシギの繁殖地は、シベリアの北極圏で、恐らくタイミル半島よりも東側だと思います。
派手な襟を残したままそれだけの長距離を飛んで来ることはまずないだろうと思われるので、これぐらいがせいぜいかなと思います。
ただ、もう少し襟の羽が残った写真も見受けられるので、発見が早ければ半分ぐらい残ったのが見られる可能性はあるかも知れません。
又は春の通過個体がそのまま居残りをする? それはないでしょうかね。




昨日載せたアメリカウズラシギ(手前)と

バイケイソウとコバイケイソウ

バイケイソウとコバイケイソウ
ともにユリ科シュロソウ属

コバイケイソウは高山植物の中でもスター的存在である。
バイケイソウは地味な存在で、実際あまり知られていない。
コバイケイソウの大群落としては、千畳敷、栂池、立山などが知られているが、バイケイソウの群落は思い浮かばない。(図鑑には、大雪山の群落の写真がある)

縞枯山荘の近くに、まとまった群落があった。
今まであまり面白くない花だと思っていたが、そんなことはないということがよくわかった。
やっぱり思い込みと偏見はよくないことだと思う。










ピラタス蓼科ロープウェイ山頂駅から、坪庭を経て縞枯山荘の手前




参考までに、こちらがコバイケイソウ
中央アルプス、千畳敷


両種とも、頂枝に両性花、側枝に雄花を付けるのが普通。
コバイケイソウの写真で、中央の枝につく花だけに緑色の花柱が見えるのが両性花である。


なおこの花は毒草で、ギボウシと間違えて中毒を起こすことがよくある。
葉が伸びれば、ギボウシは根生葉、(コ)バイケイソウは対生なので間違えようがないが、一番わかりやすいのは、(コ)バイケイソウの葉脈は平行脈であるということである。

アメリカウズラシギ@茨城




アメリカウズラシギ
チドリ目シギ科
体長22cm
撮影 2011.7.30 茨城県

変な天気ですね。
台風の通過で気圧配置が変わってしまったのか、梅雨末期のような天気が続いています。
「夏の雨は馬の背を分ける」とはよく言ったもので、前が見えないような大雨に遭遇したかと思うと、ある場所を境に路面も乾いているというような具合でした。

ひと通り田んぼを廻って見るも、まださほどのシギチは入っていませんでした。
 コチドリ 少数
 イソシギ 1
 クサシギ 1
 タカブシギ 少数
 エリマキシギ 1
と、アメリカウズラシギ1羽

こんな少数の中にアメウズ1羽が入っているというのも不思議な感じです。
成鳥夏羽から冬羽に換羽中という印象です。
雌雄はほぼ同色ですが、胸の縦斑は♂の方がより濃くて密とされているので、♂の可能性が高いように思います。
なお、この鳥(ウスラシギも同様)の大きさに関しては、♂>♀です。 
 

霧ヶ峰の花(その3)

撮影 2011.7.24
長野県霧ヶ峰



■ハクサンフウロ
フウロソウ科フウロソウ属

ここにはもっとたくさんあったはずだが、今年は数えるほどしか見られなかった。
車山肩




■ウスユキソウ
キク科ウスユキソウ属

高地に咲くミネウスユキソウと、比較的低地に咲くウスユキソウとの境界線は難しい。
この場所ではウスユキソウだろうという判断。
車山斜面




■イブキジャコウソウ
シソ科イブキジャコウソウ属

車山山頂




■ヤマホタルブクロ
キキョウ科ホタルブクロ属

ホタルブクロとの違いは、萼片の間が盛り上がる、という微妙なところ。
車山斜面




■ノハナショウブ
アヤメ科アヤメ属

ハナショウブの原種。
蛙原




■イワオトギリ
オトギリソウ科オトギリソウ属

北海道にあるハイオトギリの変種。
車山山頂




■エゾカワラナデシコ
ナデシコ科ナデシコ属

これは前回も記事にした。
苞の先端の尖り具合を見るとタカネナデシコのようにも見えるが、一応エゾとした。
蛙原

・・・・・・

結局ここで見られた花はこれまで15種類足らず。
この他には、ツリガネニンジン、アカバナシモツケなど。
不明の花を入れても20種類程度だった。
見る人が見ればもっと見つかるのだろうけれど。
ちょっと不完全燃焼の霧ヶ峰。

ミヤマカラスアゲハ@蓼科


プランターに来たミヤマカラスアゲハ。
青い金属的光沢が美しい。

長野県 ピラタス蓼科ロープウェイ山麓駅にて

霧の中のビンズイ




ビンズイ
スズメ目セキレイ科
体長16cm
撮影 2011.7.24 長野県車山

霧ヶ峰とはよく言ったもので、朝のうちはどうしても晴れない場合が多い。
この鳥は比較的目立つところで囀り、時には囀り飛翔をします。

霧ヶ峰の花(その2)

撮影 2011.7.24
長野県霧ヶ峰



■ヨツバヒヨドリ
キク科フジバカマ属

ここにこんなにヨツバヒヨドリがあったのだろうか、と思わせるほどの数があった。
車山斜面




■カラマツソウ
キンポウゲ科カラマツソウ属

ニッコウキスゲと。
車山肩




■シシウド
セリ科シシウド属

青空を背景にそびえ立つシシウドは、夏の霧ヶ峰の代表的な風景だったが、ほとんど見られなかったのは寂しい限り。
車山斜面




■トリアシショウマ
ユキノシタ科チダケサシ属

この花も矢鱈に咲いていたが、以前はこんなに見られなかったように思う。
車山肩

霧ヶ峰の花(その1)

色々複雑な事情が絡んだ霧ヶ峰だったが、気を取り直して、信州の夏の花のシリーズを始めよう。







■ニッコウキスゲ
ユリ科ワスレグサ属(キスゲ属とも)

シカの食害のため、電気柵で守られた部分のみ満開状態。
どうにも撮影しにくいので、形のいいものをアップで撮ることになる。
雄蕊は6本。花柱はやや長く、どちらも上向きに反り返る。
車山斜面と車山肩で
ちなみに、2枚目の写真の背後に白く見える線が電気柵。




■ハクサンフウロ
フウロソウ科フウロソウ属

この花も霧ヶ峰ではたくさん見られる花のはずだが、今年はわずか。
これもシカの食害の影響なのだろうか。
車山肩で




■イブキトラノオ
タデ科イブキトラノオ属

この花は相変わらず多い。
1本だけ撮っても単純すぎて難しい。
ヒメシジミが止まってくれた。
蛙原(げえろっぱら)で




■ネバリノギラン
ユリ科ソクシンラン属

車山の斜面にはたくさんあった。
これは粘る感じがよく出た。




■ヤマオダマキ
キンポウゲ科ヤマオダマキ属

全体が淡黄色のものをキバナノヤマオダマキと言うが、これはちょっと微妙な色合い。
車山肩で、2輪だけ咲いていた。

ノビタキ@霧ヶ峰



ノビタキ(♂)
スズメ目ツグミ科
体長13cm
撮影 2011.7.24 長野県霧ヶ峰高原

植生が大変寂しくなってしまった霧ヶ峰だが、ノビタキはいつもと変わらない姿を見せてくれた。

霧ヶ峰の憂鬱

2011.7.24
長野県霧ヶ峰高原

夏の霧ヶ峰と言えば、ニッコウキスゲの大群落で知られる。
この花は年によって咲き具合が大きく異なり、当たり年は数年に1回と言われている。
去年はほぼ壊滅状態に近く、ファンをがっかりさせたが、今年はどうだろうか。

実はニッコウキスゲの激減には、シカの食害が大きく関わっていて、今年はシカ避けの電気柵が設置された。
電気柵の効果は絶大だったと見えて、今年のニッコウキスゲの咲き具合は10数年前を思い起こさせるほどだった。


が、、、、、、


電気柵が設置されているのは、車山肩の、いわゆる「ビーナスの丘」と呼ばれている地域のごく一部である。
柵の中は確かに今を盛りと咲き誇っているが、柵の外側はほぼ壊滅状態である。
自然観察というのは妙なもので、いかにたくさんの花が咲いていても、”保護されている場所だけ”というのには食指が動かないものだ。
加えて電気柵の高さを考えると、普通に撮影すれば必然的に柵が写り込むので、撮影対象としてはどうにもならない。
夏の霧ヶ峰らしい写真を撮るのはもはや不可能か、とも思ってしまう。




柵の間を狙って撮る。
今日は青空も見えなかったので、平凡な風景になった。




霧ヶ峰の霧ヶ峰たる風景、コロボックルヒュッテの裏から蓼科山方向を見る。
本来なら黄色の絨毯になるはずの草原は、一面のヨツバヒヨドリの群落になっていた。
朝4時からスタンバイしたが、結局霧が晴れず、車山山頂まで行ってみたものの、ますます霧は深くなり、今日はこんなところで諦めた。
山の天気はそもそも当てにならないので、そのこと自体にがっかりしたわけではない。


ニッコウキスゲだけではない。
夏の霧ヶ峰に林立するシシウドがほとんどない。
ツリガネニンジンもほとんどない。
エゾカワラナデシコもわずか。
ハクサンフウロもわずか。
コウリンカもない。
ヤナギランもない。
ワレモコウもない。
コオニユリすらない。

あるのはヨツバヒヨドリばかり。

蛙原(げえろっぱら)のグライダー滑空場周辺でも
白い花と見ればヒメジョオン。
赤い花と見ればアカツメクサ。
大きな白い花は、外来種のキクの花。

ここにコバイケイソウの大きな群落があることは今年初めて知ったが、この花は毒があるのでシカが食べないせいではないか、と考えたがどうだろうか。


シカが増えた理由は、暖冬傾向で雪が少なくなり、冬を越せる個体が増えたからで、遠因は温暖化にあり、一朝一夕に解決出来る問題ではないところに憂鬱が募る。

セミを捕らえようとするスズメ


スズメ
スズメ目ハタオリドリ科
体長14cm
撮影 2011.7.23 茨城県龍ヶ崎市

基本的に植物食のスズメですが、特に子育ての時には虫を食べることが多くなります。
徹底した植物食のライチョウでも同様の傾向があるようです。

スズメが咥えて来たのはセミでした。
執拗に攻撃し、セミは瀕死の状態になりましたが、さすがに持て余したのか、あきらめてしまいました。

やまとなでしこ



■エゾカワラナデシコ
ナデシコ科ナデシコ属
撮影 長野県車山


草の花は、なでしこ。唐のはさらなり、大和のもいとめでたし。(枕草子 第六十七段)


「大和撫子」は、日本女性の清楚な美しさを称えた言葉として使われますが、本来と平安時代に中国から渡来したセキチク(石竹)と区別するために、日本古来のカワラナデシコをそう呼んだものです。
清少納言は「中国渡来のものは言うまでもないが、日本のものも良い」と言っているので、セキチクの方をより上等と見ていたことになります。

低地に咲くカワラナデシコの母種はエゾカワラナデシコです。
カワラナデシコは、筒状になった萼の長さが3~4cmで、苞(萼の根本にある)は3~4対あります。
エゾカワラナデシコは、萼の長さが2~3cmで、苞は2対しかありません。
カワラナデシコよりも色が鮮やかな傾向があります。
高山型のタカネナデシコは、エゾカワラナデシコに似ていますが、花弁がより細かく裂ける傾向があります。
図鑑によれば、「苞の先が芒状に鋭く尖る」とあります。




矢印の部分が苞です。
これが2対(4枚)あるので、エゾカワラナデシコですが、上の記述によればタカネナデシコかも知れません。
各種図鑑の写真を見比べると、霧ヶ峰あたりの写真はエゾカワラナデシコとされているので、一応エゾカワラナデシコとしておきます。

ヒドリガモの越夏個体


ヒドリガモ
カモ目カモ科
体長48.5cm
撮影 茨城県土浦市

この夏、居残っている2羽の♂。
ヒドリガモの越夏個体は少ないので、エクリプスへの換羽状況を観察するチャンスかも知れません。
少し換羽が始まったところ。

ウミネコ@銚子


ウミネコ
チドリ目カモメ科
体長46cm
撮影 2011.7.10 千葉県銚子市

今朝の朝日新聞にこんな記事があります。
 北海道や東北の離島などで子育てをするカモメの仲間のウミネコが今年6月、東京・上野のビルの屋上で繁殖していた。東京大学の樋口広芳教授(生態学)が初めて確認した。繁殖力が強い鳥だけに都市の生態系に影響を与えないか、調査を続けていくという。 
 海鳥のウミネコは春、北海道や東北地方の海岸の岸壁や沖の小島で子育てをする。都内で姿を見かけるのは越冬期だけだった。しかし、4~5年ほど前から、春から夏にかけても、都内で姿が見られるようになった。ただ、これまで繁殖は確認されていなかった。
 樋口教授は今年6月末、上野の不忍池に近いビルの屋上で約200羽が集まり、20~30のペアが営巣しているのを見つけた。複数の幼鳥もいた。
 ウミネコは近年、減農薬の水田が増えたことなどから、東北地方では内陸でも姿が見られるようになり、数も大きく増えている。生態への影響も含め、まだ不明な点が多い。

私自身は、夏の不忍池はあまり観察していないのですが、数年前からここで繁殖しているらしいという話は伝わっていました。
この時期、幼鳥が見られるということは繁殖しているのだろう、という予想だったのですが、今年初めて確認されたということのようです。

7/10の銚子ですが、成鳥の他には第2回と思われる夏羽がちらほら見られた程度で、まだ幼鳥の姿は見られませんでした。

不忍池のウミネコ幼鳥については、TB先をご覧ください。

チュウサギ&ダイサギ@取手

チュウサギ
体長69cm

ダイサギ
体長90cm

撮影 茨城県取手市


7月と言えば、人間の感覚ではこれから夏本番ですが、鳥にとっては「夏=繁殖期」なので、そろそろ秋かなという時期でしょうか。

チュウサギでは、夏羽と冬羽では嘴の色が違います。
 夏羽では黒
 冬羽では黄色
換羽時期になると、ほぼ夏羽のもの、ほぼ冬羽に換羽済みのものが混在しています。
チュウサギの冬羽は、先端が黒いものが多く見られます。




まだかなり夏羽の雰囲気を残している個体



まだらな個体



冬羽への換羽が進んだ個体



これはダイサギ
ほぼ冬羽だが、先端に少しだけ黒が残っている個体。
ダイサギの冬羽は、先端の黒がない個体が多いように思う。

チュウサギとダイサギのヒナ@土浦

チュウサギ
体長69cm

ダイサギ
体長90cm

撮影 茨城県土浦市


コロニーでは、ヒナの姿が多く見られます。




これはアマサギかと思ったのですが、チュウサギでした。チュウサギが餌を与えていたので。




これはダイサギのヒナ(と言うより幼羽)

コサギ@土浦

コサギ
コウノトリ目サギ科
体長61cm
撮影 2011.7.16 茨城県土浦市






コサギは一年中嘴が黒く、足先が黄色いので比較的わかりやすい種類です。
下嘴が淡く、足の色もやや薄いのは幼鳥、あるいは若い個体です。




冬羽に換羽中のアマサギ(51cm)との比較

ゴイサギ@土浦

ゴイサギ
コウノトリ目サギ科
体長57.5cm
撮影 2011.7.16 茨城県土浦市

五位鷺の名前の由来

醍醐天皇が、宮中の池に現れたサギを見て、官位六位の人物に捕らえるように命じたところ、おとなしく従ったので、1段上の「五位」を与えたという話が平家物語にあります。

時の権力者には鳥でさえも従った、という風に作られた逸話であることは明らかです。
実際のところは?
普通に考えると鳴き声でしょうか。
夜行性のこの鳥は、夜でも鳴きながら上空を飛んでいます。
「クワッ」とか「グワッ」と聞こえる声が「ゴイ」の由来ではないかと考えますが、どうでしょうか。



成鳥
かなりコントラストが強い鳥です。
赤い虹彩が特に目立ちます。




幼鳥は羽の先端に白斑があり、俗に「ホシゴイ」と呼ばれます。
初心者のうちは間違えやすい鳥です。初心者がいる探鳥会では、安易にホシゴイという用語を使うと別の鳥と思われるので、注意が必要です。









ミユビシギ@九十九里



ミユビシギ
チドリ目シギ科
体長19cm
撮影 千葉県 九十九里海岸

アジサシ類も、あまり目ぼしいものは見られなかった。
シギチ類も、少数のシロチドリの他には、ミユビシギが1羽だけ。

冬羽に換羽中と思われる個体。
P2~3当りが伸長中。

尾瀬2011年初夏 その3

2011.6.12


竜宮小屋の後ろに沼尻川の拠水林がある。
沼尻川は尾瀬沼から流れて来る唯一の川で、これが県境になっている。




福島県に入ると、尾瀬ヶ原もやや起伏があり、湿原というよりも草原の雰囲気が強くなる。
正面に燧ケ岳。
山小屋が集まっているあたりが「見晴」である。
この右奥、標高にして260mぐらい高いところに尾瀬沼がある。




振り返ると、福島県側から見る至仏山。




見晴に到着。
鳩待峠から約10km。沼山峠休憩所からも同じくらいの距離がある。
人里からは最も遠いのだが、尾瀬の中では一番賑やかな場所。
尾瀬というと群馬県のイメージがあるかも知れないが、尾瀬の中心地「見晴」は福島県檜枝岐村なのである。

今は「福島県」というだけで、観光客が来ないという。
ここは福島第一原発から167kmも離れているのだが。
プロフィール

papageno620

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