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ウミウ@利根川河口



ウミウ
ペリカン目ウ科
体長84cm
撮影 2010.12.11 茨城県旧波崎町

古事記に登場する海幸彦と山幸彦の話を。
弟の山幸彦は、兄の海幸彦に借りた釣り針を無くしてしまい、海中に探しに行きます。
竜宮に行った山幸彦は「豊玉毘売(とよたまびめ)」との間に子を為します。
そのころは産屋を建てて、その中で生むのが習慣でした。
産屋の屋根は鵜の羽で葺くのですが、葺き終わらないうちに生まれてしまったので、その子の名を「鵜草葺不合命(うがやふきあえずのみこと)」と言います。
山幸彦は豊玉毘売の助けを借りて、兄との戦いに勝利します。
鵜草葺不合命の子が「神倭伊波礼琵古命(かむやまといわれひこのみこと)」すなわち神武天皇で、結局山幸彦の系統が日本の支配者になって行くというのが、この話のツボ。

ここに登場する鵜とは、世界的に広く分布するカワウではなく、日本近海にのみ生息するウミウではないか?
その方が神話的だし、長良川の鵜飼い(ウミウが使われる)を管轄するのが宮内庁であることと、何か符号するような。。。
ちなみに、鵜飼いに使われるウミウは茨城県で捕獲されています。


ウの仲間は、泳ぐときにかなりの部分が水中に没しています。
これは特に体重が重いわけではなく、羽が水をはじかないため、潜りやすくなっているからです。
水中の餌を捕らえるには便利なのですが、その代り、羽を乾かすためには広げて日光に当てなくてはなりません。それはよく目にする光景です。

参考までに、大型の水鳥の体重を調べてみると
■ウミウ 体長84cm 体重3kg程度
■コアホウドリ 体長80cm 体重3kg程度
■ハシグロアビ 体長80cm 体重4kg程度
で、大雑把な比較ですが、さほど重いわけではないことがわかります。(体重は海外の図鑑を参照しました)

日本の鳥590


■日本の鳥590
真木広造(写真) 大西敏一(解説)
2000年 平凡社 3675円(税込)

写真図鑑の代表的な1冊を。
当ブログで「真木図鑑」と呼んでいるもの。
私としては一番使い込んだ図鑑で、カバーは既になく、表紙もボロボロです。
いわゆる脱サラした真木広造氏が、18年ほどを費やして全て1人で撮影したとい、他に例のない図鑑。

基本的に全て左向きで撮影されており、撮影者のこだわりが感じられます。
野鳥写真家の個人全集的なところがあって、識別よりも写真のクオリティを重視している傾向があります。
このあたりは「山渓図鑑」との違いで、識別のためには「山渓図鑑」の方が良いという意見もあります。そちらは次回に。

分布図がとても見やすいのも特筆すべきところ。

セグロカモメ@銚子

セグロカモメ
チドリ目カモメ科
体長61cm
撮影 2010.12.12 千葉県銚子市

土曜日は漁があるので、カモメ類の動きは盛んです。
漁業関係の車も多いので、観察には気を使います。
中には、わざとカモメを蹴散らして通るトラックもあります。
どんな世界にも意地の悪い人間はいるもので。



ちょっと趣向を変えて、銚子ポートタワーの展望台から、普段カモメを観察している場所を上から見る。
カモメウォッチャーにはお馴染みの場所。




利根川を挟んで対岸が波崎側。










セグロカモメは相当の数になっています。
大型カモメ類では、ワシカモメの第1回冬羽1羽と、カナダカモメかと思われる個体1羽を見ただけで、これと言った写真はありません。
この日は、季節外れの暖かさだったのですが、強風のため、プロミナーが揺れて観察しにくい条件でした。
今シーズンの銚子は初めてで、今年中にもう1回行きたいと思います。

野鳥観察ハンディ図鑑 山野の鳥・水辺の鳥(2分冊)



■野鳥観察ハンディ図鑑 「新」山野の鳥・「新」水辺の鳥(2分冊)
日本野鳥の会発行 1998年

日本野鳥の会発行のコンパクトタイプで、「山野の鳥」「水辺の鳥」の2分冊になっています。
2冊の合計で307種類。
普通に見られる鳥については大体網羅していますが、珍鳥に属する鳥については載っていません。

谷口高司氏によるイラストは非常に綺麗で、必要に応じて飛翔図がついています。
注目点には矢印を付ける、「高野図鑑」のやり方を踏襲しているほか、大きさの比較がわかりやすくなっているのも工夫点のひとつだと思います。

掲載は分類順ではなく、「歩いている鳥」「泳いでいる鳥」など独自の分け方で、2分冊となっているところと合わせて、使い勝手の点からは議論があるところです。
初心者向けにはとてもいい図鑑なので、まずはこれを薦めるという人も多いようです。
1冊550円(税込)という値段もリーズナブル。

2枚目の写真は、2冊を一緒に出来る半透明のカバーに入れたところです。

アオサギ@龍ヶ崎


アオサギ
コウノトリ目サギ科
体長93cm
撮影 2010.12.11 茨城県龍ヶ崎市

特にどうということはないのですが、電柱の上に止まったアオサギが、朝日を浴びて綺麗だったので。

フィールドガイド 日本の野鳥

前回「カモメ識別ハンドブック」の改訂版を紹介するに当たって、”図鑑”という書庫を新しく作ったので、これから少しずつ紹介したいと思います。

図鑑はバードウォッチャーの道具としては、双眼鏡の次に大切な物。
フィールドに持って行けるハンディタイプの図鑑が数多く出版されています。
もちろん、持ち歩けない卓上型の立派な図鑑も、見ているだけでも楽しいものです。
普段から図鑑を見る習慣をつけていると、フィールドで初めて見た鳥にも素早く反応出来ます。

一般に、写真の図鑑とイラストの図鑑があり、どちらがいいとは言えません。
ただ、識別の役に立てるためには、イラストの図鑑がとりあえずはお薦めです。




■フィールドガイド 日本の野鳥
高野伸二著 日本野鳥の会発行 1982年

まずは最も基本的な図鑑から。
これは1995年に出た増補版で、現在は改訂版が出ています。
当ブログで「高野図鑑」と呼んでいるもの。
失礼ながら、絵には若干難もあります。(著者の高野氏は、もともと専門の画家ではありません)
特徴的な場所に矢印を入れる書き方、必要に応じて飛翔図を載せる、似たような種類を正面図などで比較する手法など、日本の図鑑として画期的なところが数多あり、さすがと思わせる内容だと思います。

高野氏は1984年に亡くなられたので、増補改訂部分に関しては谷口高司氏が書いています。

ハジロ&ミミ

ハジロカイツブリ
体長31cm
茨城県旧波崎町

ミミカイツブリ
体長33cm
千葉県銚子市

撮影 2010.12.11


ここのところ行けなかったので、今シーズン初めての銚子。
今日は観光半分のようなところもあって、あまり真剣には観察しませんでした。

カモメ類はセグロカモメを中心にかなりの数が見られました。
カモ類はスズガモ中心。波崎側はマガモとカルガモばかり。
カイツブリ類は、アカエリを除く4種が見られ、比較的観察しやすい条件でした。




ハジロカイツブリはかなり多く飛来するので、各地で大きな群れになります。
関東では、銚子周辺のほか、東京湾、霞ヶ浦、涸沼など。
この写真は波崎側、利根川河口付近で。




ミミカイツブリは、ハジロカイツブリに比べて少ない。
淡水域にはあまり入らず、大抵単独で見られます。
この写真は銚子の第3漁港先で。

オカヨシガモ@乙戸沼

オカヨシガモ
カモ目カモ科
体長50cm
撮影 茨城県土浦市乙戸沼

オカヨシガモは現在30羽前後飛来しています。
昨シーズン、最高で100羽近くを確認しました。
これからまだ増える可能性があると思います。









カモ類のカウント(乙戸沼) 12/8

茨城県土浦市乙戸沼
2010.12.8

■カルガモ 17
■コガモ 27
■ヨシガモ 5
■オカヨシガモ 34
■ヒドリガモ 233
■オナガガモ 77
■ハシビロガモ 14
■ミコアイサ 1
合計 408

少し時間が空いたので、いつものようにカウント。
最近また、全体的にばらけてきて、調整池の方が数えにくい。
ミコアイサは、このところ調整池の方にいる。

ミコアイサ@乙戸沼


ミコアイサ
カモ目カモ科
体長42cm
撮影 2010.12.9 茨城県土浦市乙戸沼

この沼でバードウォッチャーに会うことはほとんどないのですが、先日は珍しく大砲を構えた人がいました。狙いはヨシガモでしょうか。
今シーズンは、時々プロミナーや双眼鏡を持った人を見かけます。

ミコアイサは、先日来♂1羽が観察されています。
これは昨シーズンと同様の傾向。
昨日まで調整池の方にいました。ここなら比較的近くで観察できるので、今日はいい感じで撮影できるかと思いましたがいませんでした。
結局、広い沼の方に移動していて、いつものように思い切り望遠側にして荒い写真になりました。

ミミカイツブリ@涸沼


ミミカイツブリ
カイツブリ目カイツブリ科
体長33cm
撮影 2010.12.5 茨城県茨城町

12月の探鳥会は涸沼。これは去年から行っています。
涸沼周辺で、私が廻るポイントは8箇所ぐらいあって、山野の鳥も含めて一日楽しめます。
今回は54+2種(ドバトとコクチョウを含む)観察しましたが、この地域としてはこれでも少ない方です。去年は60種以上を観察しました。

特に珍しい鳥がいるわけではありません。
普通にいる鳥を普通に観察する、それがここの流儀。というより、それがバードウォッチングというものだと思っているので、こういう探鳥をする一日は楽しくて仕方がない。
それにも増して、この日は快晴無風で気温も上がり、快適そのものでした。
これほどのどかな探鳥は久しぶり。それにしても今年の気候はやっぱりどこか変だと思います。
もうひとつ変だと思ったのは、この日一人のバードウォッチャーとも出会わなかったこと。
こんなにたくさんの鳥と出会える場所で、こんなに天気がいい日曜日に誰も来ないなんてどういうこと?

・・・・・・

カイツブリ、ハジロカイツブリ、カンムリカイツブリ、ミミカイツブリの4種が観察できるのが涸沼の有り難いところです。
とは言え、ミミカイツブリはほかの3種に比べると、そんなに多く見られるものではありません。
今回は思いがけず至近距離で観察できたのですが、近い所を動く被写体は、デジスコにとっては難しい相手です。

そんなわけでピンボケですが、最近あまり撮影するチャンスがないミミカイツブリなので。

カモ類のカウント(乙戸沼) 12/6

茨城県土浦市乙戸沼
2010.12.6

■カルガモ 3
■コガモ 18
■ヨシガモ 2
■オカヨシガモ 34
■ヒドリガモ 276
■オナガガモ 86
■ハシビロガモ 27
■キンクロハジロ 2
■ミコアイサ 1
合計 449

今回は全体に微増傾向だが、ヨシガモが2羽になってしまった。

コクチョウ@涸沼


コクチョウ
カモ目カモ科
体長 コハクチョウと同程度(海外の図鑑による)
撮影 2010.12.5 茨城県茨城町

バラは青い色素を持たないため、自然界には青いバラは存在しません。
それで「青いバラ」は「不可能、あり得ないもの」の代名詞とされて来ました。
サントリーは、遺伝子組み換え技術を用いて青い色素を持つバラを開発し、「青いバラ」として商品化しました。現在は切花として購入することが出来ます。

同様に「黒い白鳥」も「あり得ないもの」の代名詞として使われて来ました。
ヨーロッパ人がオーストラリアで「黒い白鳥」を知った時、それはあり得ないものではなくなりました。
何でも頭から決めてかかってはいけない、という教訓。

この鳥は長距離を渡る鳥ではなく、日本にいるものは人為的に移入されたものです。
飛翔能力はあるので、あちこちに出没します。
姿形が美しいので、それなりに人気があります。
この鳥の”デザイン”として優れている点は、黒い体と赤い嘴との対比の妙と、(この写真では見えませんが)翼を広げると雨覆の白さが意表を突くところでしょうか。

エリマキシギ@東




エリマキシギ
チドリ目シギ科
体長28cm
撮影 茨城県旧東町

昨日の記事で、オオハシシギに混じっていたのはエリマキシギでした。
1箇所の蓮田に
 オオハシシギ 27羽
 エリマキシギ 1羽
 タカブシギ 1羽
がいたことになります。

オオハシシギ 29cm
エリマキシギ(♂) 28cm
なので、一緒に行動していると、見逃してしまいそうになります。

何となく眠そうな目付き、というのがエリマキシギの雰囲気かと思います。

オオハシシギ@東



オオハシシギ
チドリ目シギ科
体長29cm
撮影 茨城県旧東町

海外の図鑑には、オオハシシギ数十羽の群れの写真があったりしますが、国内ではなかなかそんな光景は見られません。

この日、オオハシシギが28羽の群れになっていたのでとても驚きました。
これだけの数を1度に見たのは初めて。
私がこれまでに観察した越冬記録では、11羽が最高です。
28羽数えたのですが、実は1羽だけ別の鳥が混じっていました。
というわけで、オオハシシギの数は27羽でした。これでも大した数です。

別の鳥は、大きさがほとんど同じなので、オオハシシギの中に溶けこんでいました。
一斉に飛び立つのも一緒で、常に行動をともにしている印象でした。
2枚目の右側にいる個体がそれです。
さて、何の鳥でしょうか。

カモ類のカウント(乙戸沼) 12/2 

茨城県土浦市乙戸沼
2010.12.2

■カルガモ 8
■コガモ 18
■ヨシガモ 8
■オカヨシガモ 30
■ヒドリガモ 261
■オナガガモ 86
■ハシビロガモ 16
■ミコアイサ 1
合計 428

スイレンが枯れて見やすくなったので、1ヶ月ぶりにカウントを再開した。
オナガガモが順調に増えた他は大きな変動はなく、ヒドリガモは意外に少なかった。
もっとも、ヒドリガモは変動が大きいので、数回見ないと傾向はわからない。
昨日見たアメリカヒドリ(雑種)は見られず、代わりに今期初のミコアイサ♂1羽を確認。
去年も、♂が1羽だけだった。

アメリカヒドリ(雑種)@乙戸沼

アメリカヒドリ(雑種)
カモ目カモ科
体長48cm
撮影 2010.12.1 茨城県土浦市乙戸沼



見つけた時、これはなかなかいい感じのアメリカヒドリだと思いました。
向こう側にヒドリガモ。




手前にヨシガモ。




結局、顔のグリーン、頬の黒斑、肩羽のぶどう色等、全体的に中途半端で、やっぱりヒドリガモとの雑種でした。

アメリカヒドリの場合
■頭がクリーム色
■目から後方がグリーン
■頬には黒斑が蜜にあり、褐色味がない
■胸から肩羽にかけてぶどう色
という特徴を見るのがわかりやすいと思います。

この沼では、これぐらいの個体は毎年1回は見られますが、目下の目標は♀を見つけること。
プロフィール

papageno620

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