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ホオジロガモ@涸沼

ホオジロガモ
カモ目カモ科
体長45cm
撮影 2008.12.30 茨城県茨城町涸沼網掛公園

涸沼は面積9平方キロほどの汽水湖ですが、正式には涸沼川の一部です。
汽水湖であるために水産資源が豊富で、特にシジミは全国でも有数です。
野鳥では特にカモ類が多く見られます。
ここで見られるカモの多くは海ガモです。特にスズガモは圧倒的な数が見られます。1万羽を超えていると思われます。

ここでのカモ類は
 スズガモ>キンクロハジロ>カルガモ>ホシハジロ>マガモ>コガモ
と言うような印象。
実はお目当てのカモもあったのですが、この中から変わった種類を探し出すのは至難の業でした。


ホオジロガモは、関東では少数派です。
嘴の基部に丸い白斑があることからそういう名前がついていますが、それは♂だけで♀にはありません。
おむすび形の頭を目印に探すといいでしょう。






左は♀
頭が褐色で、白い首輪があります。
嘴は黒で、先端のオレンジ色が目立つので割りとわかりやすいです。

右がちょっと問題
♀に似ていますが、嘴にオレンジ色がありません。
♂の若い個体のようです




♂も若いうちは頬の白斑が目立たず、わずかに白い翼帯がそれらしさを示しているようです。


各種の図鑑を見て見ます。
カモ類の場合、♂♀の識別はそれなりに詳しく書いてありますが、カモ類特有のエクリプス、まして幼鳥の識別はあまり充分とは思えません。
飛翔の絵が充実している(翼鏡の色がわかりやすい)のは日本野鳥の会のハンディ図鑑です。
エクリプスにも触れているのは「フィールドガイド日本の野鳥」(高野図鑑)ですが、幼鳥までは出ていません。

手元にある資料でわかりやすいのは、BIRDER2007年11月号の特集「目指せ!カモマイスター」です。
これはエクリプスや幼鳥まで踏み込んでいますが、各種を網羅するところまで行っていません。
ホオジロガモのような比較的少ない種類については、残念ながら資料不足です。

カモの♂♀、エクリプス、幼鳥を網羅したハンドブックが欲しい、と常々思っているところです。

海賊船



大洗港の周辺を廻る遊覧船です。
乗船時間は30分なので、それほど外洋に出るわけではありません。
もしかしたら、変わった鳥が見られるかと期待して乗ってみました。

結果的には、ウミネコ、セグロカモメ、ユリカモメ、ウミウの他に、アカエリヒレアシシギと思われる4羽ほどの小群と、シノリガモの♂ばかり6羽の群れが見られました。




沖合いから見る大洗港。
苫小牧航路のフェリー「さんふらわあ・しれとこ」です。
飛んでいるのはセグロカモメの第1回冬羽。




この船は、以前海鳥ウォッチングのツアーで乗りました。
これを見るとまた乗りたくなります。
海面すれすれに飛ぶオオミズナギドリからはこんな風に見えるのでしょうか。
「こんな派手なマークがあったのでは、鳥が逃げてしまう」
と、冗談を言い合ったのを思い出しました。

ところで、この船は深夜出航して翌日の夜帰港する船ですから、この時間に停泊しているのはおかしいのです。
北日本は大荒れの模様、今日の便は欠航になったようです。




午後便の「さんふらわあ・さっぽろ」が入港して来ました。
この船は、見た感じは同じですが、若干豪華仕様になっています。
この2隻が並んでいるところは初めて見ました。

ミミカイツブリ@涸沼



ミミカイツブリ
カイツブリ目カイツブリ科
体長33cm
撮影 2008.12.30 茨城県茨城町涸沼網掛公園

日本産カイツブリ類5種(カイツブリ、ハジロカイツブリ、ミミカイツブリ、アカエリカイツブリ、カンムリカイツブリ)のうち、一番見るチャンスが少ないのがこれです。
通称「ミミカイ」

涸沼には数100羽のハジロカイツブリが見られ、50羽前後の群れも珍しくありません。(葛西あたりではもっと凄い群れもいるようですが)
ミミカイは少ない上に、ハジロとよく似ているので見逃している可能性は大いにあります。
ハジロを見ると一応チェックしますが、ミミカイであることは稀です。
先日、波崎でミミカイらしい個体を発見、喜んで撮影してモニターで見たらやっぱりハジロでした。
今回のは間違いなくミミカイ。

ハジロとどこが違うのかというと、
■頭の黒色部と白色部の境界が上にカーブしていて明瞭
■嘴が真っ直ぐで、先端が淡色
というところです。
ただしそれは冬羽の場合で、夏羽の場合は別です。

カシラダカ@宍塚

カシラダカ
スズメ目ホオジロ科
体長15cm
撮影 2008.12.29 茨城県土浦市宍塚

初心者向けの探鳥会では、カシラダカと言うと「どんな鷹ですか?」と聞かれることがあります。
「頭が高い」と書いて頭高(カシラダカ)
鳥見を始めたころ、キクイタダキとカシラダカは変な名前だと思ってました。




名前の通り、頭が立ったカシラダカ
冬羽では雌雄の区別は難しい。

♂の夏羽は頭が鮮やかな黒になります。
カシラダカやオオジュリンは、換羽して黒くなるのではなく、羽の先端が磨耗することによって夏羽になります。
♂の頭の羽は、先端部分が褐色で、基部に黒い部分が隠れています。
繁殖期になると褐色の部分が磨耗して黒い部分が現れて来るのです。
ですからこれは野外の観察ではわかりません。




参考までにオオジュリン♂冬羽の写真を載せます。
真っ黒な羽が隠れているのがわかると思います。
オオジュリンの場合は、後頚部には逆に真っ白な羽が隠れています。
これらが磨耗すると、真っ黒な帽子に白い襟が現れてくるのです。
神秘的なまでの換羽の仕組みに、鳥というものの面白さを再認識します。

ノスリ@牛久沼

ノスリ
タカ目タカ科
体長 ♂52cm ♀56cm
撮影 2008.12.27 茨城県龍ヶ崎市牛久沼

2日間、バンディング(標識調査)の手伝いをしました。
バンディングに関しては批判もありますが、そのことについてはいずれ書きたいと思います。

ともあれ、実り多い2日間でした。
その間、何度も猛禽類が上空を飛んで楽しませてくれました。







ノスリは何度も飛びました。
これは成鳥と思われますが、雌雄は判然としません。
脛に横斑がないのは♀と言われています。







同じ場所なので、同一個体かと思いましたが、別個体でした。
こちらは虹彩が黄褐色に見えるのと、風切の後縁が一様に揃っているので幼鳥と思われます。

イソヒヨドリ@水戸



イソヒヨドリ
スズメ目ツグミ科
体長23cm
撮影 2008.12.25 茨城県水戸市

ここに写っているのは、茨城県庁舎です。
全国の県庁舎の中では比較的新しいので、建築としては立派です。
外壁に使われているのは稲田御影。
茨城県は、実は御影石の名産地で、中でも稲田の御影石は高級品として知られています。
なかなか贅沢な使い方と、よく出来たディテールですね。

今、建築で使われる石はほとんど中国産です。
値段がまるで違うので、国産品あるいはヨーロッパ産は太刀打ちできないのです。
稲田という場所は水戸のすぐ近くですが、中国から運んで来たほうが遥かに安いというのはどこか変な気がします。
県庁舎で稲田石が使われているのは、県の特産品を使うという特別な思惑があるからです。

木材だって、日本は本当は豊かな森林がある国なのに、林業は崩壊し、山は荒れ放題。海外から大量の木材を輸入して生産国の環境を破壊し、国内では数千万人が花粉症に苦しんでいるなんてどう考えても変ですよね。

イソヒヨドリとは全く関係のない話ですが。。。



庁舎を出て駐車場に向かう途中、ツグミ大の一見真っ黒な鳥が見えました。
急いで車からカメラを出して撮影。やっぱりイソヒヨの♀でした。
海岸付近でよく見られる鳥ですが、市街地でも見られることがあります。
でも、ビルの外壁に止まるイソヒヨドリには、ちょっと違和感がありました。

コクガン@湖北

コクガン
カモ目カモ科
体長61cm
撮影 2008.12.22 滋賀県湖北町

今回琵琶湖に行った目的の第2はオオワシ、第3はコクガンでした。
第1は何かというと、「何でもいいからたくさん見たい」です。
やっぱりあるフィールドで一日探鳥をする場合には、ある程度数も大事ですから。

コクガンはまれに見られるガンで、関東でも不定期に記録があります。
このガンには他にない特徴があって、主に海岸で見られるということです。
ですから、あまり内陸には入りません。
この場所は琵琶湖の最北にあたり、日本海からは遠くないのですが、コクガンが飛来する場所としては異例だと思います。


午前中野鳥センターで聞くと、今のところセンター前には来ていないと言います。
オオヒシクイやコハクチョウがいそうな田んぼの情報を聞いてそちらに出かけました。
地理不案内でなかなか探せず、しばらく湖岸を巡ったのち、午後センター隣の道の駅附近でようやくコクガンを見つけました。



周りにいるのはオオヒシクイ



隣はマガン

一見して嘴から首までが真っ黒ですが、コクガンには白い首輪があると思っていたので意外でした。
白い羽縁が目立つ幼鳥のようです。
幼鳥には首輪がない個体もいるらしいのですが、比較的珍しい個体かも知れません。
コクガンという名前にはむしろふさわしいようにも見え、これは意外にラッキーだったのかも。


ガン類3種が一度に見られる贅沢な光景でした。
1週間前にはこれにサカツラガンがいたというのですから驚愕の光景だったはず。
実はそれで琵琶湖に来る気になったのですが、残念ながらサカツラガンは14日を最後に姿を消したようです。
そのことはわかった上で来たのですが、「あわよくば」という気持ちは無きにしもあらずでした。

オオワシ@湖北

オオワシ
タカ目タカ科
体長 ♂88cm ♀102cm
撮影 2008.12.22 滋賀県湖北町

主にロシアのオホーツク海沿岸で繁殖し、日本には冬鳥として飛来する。
生息の中心は北海道で、本州以南では少数が越冬する。
茨城県でも全く見られないわけではないが、さすがにハードルが高い鳥である。



湖北で越冬しているオオワシは、私が来るのを待っていた(?)らしく、非常に見やすい位置にいてくれた。
この個体は、かなり成熟した成鳥らしい。
成鳥は翼の前縁と尾羽の白さが際立ち、見事なコントラストを見せる。
巨大な嘴は鮮やかな黄色で、遠くからでもよく目立つ。
非常に”知的”な感じがする表情で、あたりを睥睨している。




琵琶湖周辺を見て周り、午後もう一度野鳥センターに来てみると、数分前に飛んだと言う。
上空を探して見たら、かなり高いところを飛んでいた。
プロミナーで追うと、翼の白さと嘴の黄色が非常に目立つ。
さすがにデジスコではひどい写真になってしまったが、その堂々たる姿には圧倒された。




そのうち別の木に止まった。
直線距離で約1200m先である。




近くまで車で移動してみると、これも見やすい位置だった。

・・・・・・

あまり天気のよくない一日でしたが、雨は朝のうちにあがり、夕方までは曇り、そのあとは雨という経過でした。
平日ということもあって、観察者の数はまばら。
とても贅沢な鳥見をさせていただきました。
親切にしてくださった野鳥センターの方に、この場を借りてお礼を申し上げます。

琵琶湖探鳥記

はじめに、あまりと言えばあまりにオマヌケな失敗談から。

日曜日
7時から野鳥の生息調査(環境省の「モニタリングサイト1000」という調査の一環)を行った。
1キロのコースを1時間かけて往復し、確認した鳥を記録するという調査である。
9時から定例の探鳥会の案内をする。
午後は別のボランティア活動をちょっと手伝ってから、早めに出発した。

琵琶湖はさすがに遠い。
日曜のうちに岐阜県あたりまで行って、休みを取った月曜日、なるべく朝早くから探鳥をやろうと思っていたわけである。

横浜附近を走行中、家から連絡が入った。(運転中受けてはいけないのだが、そのあたりはちょっとご容赦を)
何とプロミナー(望遠鏡)を三脚とデジカメごと忘れていると言う。
これを忘れてきた経緯はあまりに恥ずかしいので省くけれど、これには愕然としてしまった。
双眼鏡ならば、当座の間に合わせに安いのを買うという手もあるが、プロミナーはどうにもならない。
勿論、双眼鏡も一眼もあるので、探鳥が出来ないわけではないが、今回の目的には合わないのである。
しばらく(と言っても1分ぐらい)考えたが、やっぱり戻ることにした。
東名の横浜町田ICから断腸の思いで東京方面に向かい、首都高速で都心を通り抜け、常磐道で戻った。
幸い、さしたる渋滞も無くそこは順調だった。
荷物を受け取り、とんぼ帰りで常磐道に乗る。
ところが、三郷線で事故渋滞があって、流山から小菅まで2時間ぐらいかかりそうだ。
素早く計算して、柏で降り、16号を走って千葉北ICへ。
湾岸と狩場線を経由して、再び横浜町田IC。
今度こそ”名古屋方面”に向かい、ひとまず安心。
今夜は富士川までしか行けなかった。
時間にして4時間、距離にして200kmのロスである。
あまりのバカさ加減にあきれてしまった。

・・・・・・

琵琶湖に行こうと思ったのは、勿論お目当てもあったのだが。。。
以前なら「ちょっと琵琶湖まで」とは思わなかった。
ETCの深夜割引が50%に拡大されていることと、今月マイレージの還元で8000円分無料走行が出来るという事情があったのである。
高速料金がほとんどかからないので、ほぼガソリン代だけで行けるというのは大きい。
加えてガソリン代は、夏には史上最高値を記録したのに、現在では第2次オイルショック以降の最安値ではないかと思われる暴落ぶりである。
今回満タンにして行った価格は、現金会員価格に割引チケットを併用して、リッター94円だった。
私の車は高速だと12キロは走るので、琵琶湖までの片道はこれでOK。
4ヶ月前なら考えなかった旅である。
もっとも、冒頭に挙げたミスで6000円ぐらい損をしたので、この計算は無意味になった。

・・・・・・

目的地の湖北。
天気が心配だったが、朝のうちに雨はあがった。
終日曇りベースだったが、風もなくまずは快適な一日だった。




湖北野鳥センター
情報も豊富で、とても親切に対応してくれる。
この日はここをベースに周辺の探鳥を行った。




竹生島が正面に見える。
琵琶湖の最北に近く、福井県も間近である。
本来ならばすでに積雪がありそうな場所。




コハクチョウ
ここの名物だが、この日は終日田んぼの方に出ていた模様。
これは、朝のうち早崎のビオトープで撮影したもの。




これでは何の写真かわからないが、ヘラサギである。
早崎のビオトープに5羽滞在している。
寝てばかりいる。




オオヒシクイ
先日紹介したように、茨城でも1箇所越冬地があるが、さすがに規模が違う。


今回、探鳥としては初めての琵琶湖だったが、なかなかに素晴らしい探鳥地だった。
数的には霞ヶ浦と大差ないが、鳥相も違うのでとても興味深い。
夕方琵琶湖を後にすると、関が原あたりは雨になった。
この日は浜名湖まで戻り、翌日は駿河湾で探鳥。

とりあえず、この日確認できた鳥
(8:30~15:00)
カイツブリ
ハジロカイツブリ
カンムリカイツブリ
カワウ
ダイサギ
コサギ
アオサギ
ヘラサギ 5 早崎
コクガン 1
マガン
オオヒシクイ
コハクチョウ
マガモ
カルガモ
コガモ
オカヨシガモ
ヒドリガモ
オナガガモ
ホシハジロ
キンクロハジロ
ホオジロガモ ♂1
ミコアイサ ♂1 早崎
カワアイサ ♂♀
ミサゴ 1
トビ
オオワシ 1
チュウヒ 1
オオバン
イカルチドリ 2
ハマシギ 50+
イソシギ 1
ユリカモメ
カモメ
キジバト
ハクセキレイ
セグロセキレイ
ヒヨドリ
モズ
ジョウビタキ ♂
ツグミ
ウグイス
エナガ
シジュウカラ
ホオジロ
アオジ C
オオジュリン C
カワラヒワ
スズメ
ムクドリ
ハシボソガラス
ハシブトガラス
以上51種

マガン&シジュウカラガン

マガン
カモ目カモ科
体長72cm

シジュウカラガン
カモ目カモ科
体長 マガンよりもやや小さい

撮影 2008.12.20 群馬県



シジュウカラガンはカナダガンの1亜種で、数少ない冬鳥。
喉から頬が白く、首の付け根に白い首輪があるのが特徴です。
シジュウカラガンという不思議な名前は、この特徴的な白い頬を見て、「シジュウカラのようなガン」と表現したものと考えられます。

なお、河口湖などではこれによく似た大型のガンが見られますが、それはカナダガンの別の亜種で、飼い鳥が野生化したものと言われています。




この群馬県内の池では、マガンとシジュウカラガン1羽ずつが見られます。
いつも一緒に行動しているようです。

マガンは主に宮城県で8万羽ほど越冬していますが、関東に来るのはごく少数です。
先日も栃木県内で成鳥1羽が見られましたが、ここにいるマガンは幼鳥です。
幼鳥は嘴基部の白色部分が小さく、腹の黒斑も見られません。




池で一番多いのはオオバン。
扇の要にオオバンが入って、三役揃い踏み。

オカヨシガモ@乙戸沼


オカヨシガモ
カモ目カモ科
体長50cm
撮影 茨城県土浦市乙戸沼

ここでは毎年ヨシガモとオカヨシガモが越冬します。
この2種類を見たかったら、ここに来れば間違いない、というところです。
コハクチョウ、オオハクチョウ、ミコアイサも見られる贅沢な場所ですが、今年はその3種が少ないのが心配です。
オカヨシガモは例年以上に多く、30羽以上いると思われます。
右が♂で左が♀。

カモメの名前の、ややこしい話

カモメの識別というのは、一般的にとても難しいとされていて、確かに難しさは日々感じているのだが、カモメの名前についても、議論すべきところが多い。


まず、モンゴルカモメ

この名前は通常の図鑑には載っていない。
真木図鑑でも氏原図鑑でも「キアシセグロカモメ」の亜種として載っている。
亜種名mongolicusの名前も使われていたが、最近フィールドではモンゴルカモメの名前が使われている。

以下は、モンゴルカモメという名前は市民権を得たのではないか、という「seichoudoku」さんの意見。
http://seichoudoku.at.webry.info/200810/article_19.html

日本にいるとカモメ=海鳥という印象があるが、繁殖地は内陸であることが多い。
ユリカモメも繁殖地の多くはアジアの内陸である。
モンゴルカモメもその名の通り、モンゴルからロシアの内陸で繁殖する。



しかしながら、これが本当にモンゴルカモメかどうかは自信がない。
頭が白く、初列風切が真っ黒。
3列風切と雨覆の模様からモンゴルの1Wと判断した。
肩羽の碇模様がよく見えないのがちょっと。。。

・・・・・・

続いてホイグリン系

セグロカモメもホイグリンカモメもシベリアで繁殖するが、大まかに言うと極東で繁殖するセグロと、もっと西のヨーロッパの方で繁殖するホイグリンということになる。

ホイグリンカモメは
■背の色はセグロカモメよりも濃いが、セグロカモメとウミネコまでの幅がある
■足の色は、はっきり黄色いものからほとんどピンク色まで幅がある。
■頭の斑点がはっきりしていなくて、モヤッとしている
■嘴の赤斑は大きい傾向にあるが、はっきりとはわかりにくい
■換羽の時期が遅い
というような特徴があるが、典型的なホイグリンカモメは銚子でもあまり見かけない。
その代わり、セグロにしてはちょっと背の色が濃く、足が黄色っぽいというような個体はよく見かける。
そんな場合にホイグリンではないが、それに近いというような感覚で「ホイグリン系」という言葉を使うことがよくある。

ちょっとややこしいことだが、ホイグリンカモメには、亜種heugliniと亜種taymirensisがあって、taymirensisとセグロカモメの中間個体や雑種のことを便宜的に「ホイグリン系」と言っていたような傾向がある。
現在ではtaymirensisはホイグリンの亜種ではなく、heugliniとvagae(セグロカモメ)の中間個体や雑種を指すという考え方になっている。
ということは、ごく大雑把に言って「ホイグリン系=タイミレンシス」と言ってもいいのかな? と素人考えかも知れないけれど考えている。


以下はそのあたりをわかりやすく解説してくれている、氏原道昭さんのブログ
http://ujimichi.exblog.jp/7154415

タイミレンシスはタイミール地方のカモメという意味らしいということがわかる、氏原巨雄さんのブログ
http://redshank2.exblog.jp/9922771/




これもタイミレンシスかどうか、全く心もとない。
肩羽の特徴的なウロコ模様と、3列風切の模様からそう判断した。

・・・・・・

最後に「カモメ」

上に挙げた氏原さんも触れているが、この「カモメ」という和名に居心地の悪さを感じている人は多いと思う。
チドリ目カモメ科の総称としてのカモメではなく、カモメという名の鳥で、フィールド用語では「ただカモメ」と言う、ということをいちいち言わなければならないのだから。
「ただカモメ」の仲間には、亜種canus、亜種kamtschatschensis、亜種heineiがある。
このうち、2番目のものが日本で普通に見られる「ただカモメ」なのである。
この3種をそれぞれ、ヨーロッパカモメ、カムチャッカカモメ、ロシアカモメと名づければわかりやすいのではないか、と思うのだがどうだろうか。



これは間違いなくカモメ
第1回冬羽でも背に灰色が混じる。
この鳥は結構「可愛い系」の鳥である。

オオセグロカモメ@銚子

オオセグロカモメ
チドリ目カモメ科
体長63cm
撮影 千葉県銚子市銚子漁港

セグロカモメとオオセグロカモメの識別は、成鳥の場合は背の色を見れば明らかなようだが、光線の具合や見え方、写真に撮った場合は露出の問題もあるので、意外に迷う場合もある。
昨日の記事の続きになるけれど、真木図鑑の写真を見ても、そのあたりは結構微妙。
結局のところ、何となくそれらしい感じ、というのが決め手だったりするので厄介である。
それにしても真木図鑑のオオセグロは結構可愛い顔をしている。



成鳥冬羽
嘴の赤は魚の血だろうと思う
オオセグロは翼後縁の白が目立つが、これが背に出ているのだろう。意外と図鑑に書いてない特徴かも
虹彩は淡色







第1回冬羽の虹彩は暗色で、いかにもオオセグロらしい顔つき。
初列風切の色のパターンがセグロと違う。これが一番わかりやすい。

セグロカモメ@銚子

セグロカモメ
チドリ目カモメ科
体長61cm
撮影 千葉県銚子市銚子漁港

バードウォッチングに図鑑は欠かせません。
私が普通使っているのは「日本の野鳥590(真木広造 平凡社刊)」です。通常「真木図鑑」と言えば通じます。
図鑑というのは、なるべくたくさん見たほうがいいし、また、図鑑に書いてあることを鵜呑みにしない方がいいと思います。
別に間違いが書いてあるということではなく、図鑑に書いてあることは主として典型的なことであって、個体差とか例外などについて事細かに書くと、紙面がいくらあっても足りなくなるのです。
ちゃんとした図鑑にはそういうことはちゃんと断ってあるのですが、ともすると図鑑の写真が絶対だと思ってしまうことがありがちです。

真木図鑑でセグロカモメを見ると、一番目立つのは成鳥夏羽の写真で、真っ白で綺麗な個体です。
カモメの項目を見ると成鳥冬羽の写真で、頭に斑が多い。
ユリカモメは最初に頭が黒い夏羽の写真が出ています。
初心者の頃は、そういうものだと思っていました。
もちろん、この図鑑にはそれぞれ冬羽と夏羽の写真の両方が載っており、懇切丁寧な説明もありますから、図鑑の不備ではありません。
私の見方が甘かったのですね。
ただ、多少はわかるようになった今見ると、「やっぱりこれではわからん」
専門の図鑑はやっぱり必要です。

カモメ類に関しては「カモメ識別ハンドブック(氏原巨雄・氏原道昭 文一総合出版刊)」がなければ暗闇を手探りで歩くようなものです。
「カモメ観察ノート (永井真人 文一総合出版刊)」もなかなかユニークな内容ではあります。

この2冊とパソコンの画面を、穴のあくほど眺めていてもわからないことばかりです。
一番問題なのは、写真を撮ることばかり熱心で、現場での観察をおろそかにしがちなこと。これはいつもながら反省。




成鳥冬羽




背に灰色の羽が混じる、第2回冬羽




これも微妙だが、第2回冬羽?




これは恐らく第1回夏羽から第2回冬羽に換羽中?




別の日に撮影した第1回冬羽

カシラダカ@乙戸沼



カシラダカ
スズメ目ホオジロ科
体長15cm
撮影 2008.12.13 茨城県土浦市乙戸沼

冬鳥として渡来するホオジロの仲間で、平地から山地の林縁や農耕地に生息します。
この鳥は地味な存在なので、見たことがない、という人も多いかも知れませんが、珍しい鳥ではありません。
地鳴きは「チッ」という、アオジに似た声で、「チチッ」「チチチッ」というホオジロよりも目立ちません。
英語名は”Rustic Bunting”で、直訳すると「田舎のホオジロ」です。

和名の由来となっている、頭の冠羽がよく目立つ個体。
大雨覆と中雨覆の先端が白く、2本の翼帯になります。
腰のうろこ模様も特徴のひとつです。


当ブログでカシラダカを出すのは初めてのようです。
意外に撮影するチャンスがなかった鳥でした。

コサギ@涸沼



コサギ
コウノトリ目サギ科
体長61cm
撮影 2008.12.6 茨城県茨城町涸沼

今日はうちの会の忘年会を兼ねての探鳥会でしたが、珍しく雨に祟られました。
私は雨の中やる気になれず、忘年会のみ参加しましたが、雨中の探鳥会を決行したメンバーもあったようで。。。

ひとしきり飲んで騒いで帰ってきました。
今日の写真はありませんので、過去の写真を整理してます。
先週の涸沼での写真です。
この日、珍しくコオリガモが見られたらしいですが、詳細はわかりません。
銚子あたりでコオリガモという例はありますが、内陸では珍しいです。


珍しくないですが、コサギ。
一年中嘴が黒く、足に黄色いソックスを履いているので、わかりやすいサギです。
シラサギの中では個体数が一番多いと言われています。

ミツユビカモメ@三陸沖

ミツユビカモメ
チドリ目カモメ科
体長41cm
撮影 2008.11.15 大洗苫小牧航路

カモメは便宜的に大型、中型、小型に分けられます。
大型の代表はセグロカモメ、中型の代表はウミネコ、小型の代表がユリカモメです。
日本で見られる小型カモメのほとんどがユリカモメだからです。

ミツユビカモメはほぼユリカモメ大。
外洋性のカモメで、航路上でよく見られます。
この日も主に三陸沖で、比較的大きな群れが見られました。
銚子では11月ごろからボチボチ入りますが小数。
3月ぐらいになってからの方がよく見られます。

とにかく「かわいい系」のカモメで、誰でも好きになる傾向があります。






三陸沖で




12月に入ってから、波崎で

カエデの紅葉

カエデの語源は「蛙の手」です。
掌状の葉を持つカエデの代表はイロハカエデ。
この名の由来は、幼い子が指を折って「いろはにほ」と数える様子に例えたものです。
似た仲間に、ヤマモミジ、オオモミジがあります。
イロハカエデは葉が小さく、一般的には5裂。
ヤマモミジ、オオモミジは7裂するのが普通ですが、例外はあります。

モミジとカエデという用語は多少曖昧な使われ方をしていますが、園芸の世界ではイロハカエデなどの深裂するものをモミジと言い、トウカエデのような浅裂するものをカエデと言って区別しているようです。
モミジを漢字で書くと普通は「紅葉」ですが、本来は「槭」。国字として「椛」という字もあります。
カエデには「楓」という字が当てられますが、これは本来カエデではなく、マンサク科の「フウ」に当てられる字です。
カエデの特徴は葉が対生することで、互生する「フウ」の仲間とは区別されます。
最近の街路樹にはアメリカフウ(モミジバフウ)が多いように感じます。


落葉樹は冬になると葉を落として水分の蒸発を防ぎます。
気温が低くなると、葉柄の付根にコルク層が形成され、水分や養分の流れを遮断します。
そうすると光合成によって作られた糖分が葉に蓄積され、これからアントシアンという赤い色素が形成され、葉緑素が分解されて緑の色素が減少していきます。
これが赤い紅葉になるメカニズム。
一方、葉緑素が分解されていく過程で、カロチノイドという黄色い色素が目立って現れる場合は黄色い黄葉になります。


ここに載せたカエデは、綺麗に7裂しているところから、いずれもオオモミジと思われますがどうでしょうか。




六義園(駒込)で




明治神宮御苑で




井頭公園(栃木県真岡市)で

フルマカモメ@大洗苫小牧航路



フルマカモメ
ミズナギドリ目ミズナギドリ科
体長49cm
撮影 2008.11.15 大洗苫小牧航路

「お奉行様にお尋ねします。一から十まで”つ”は皆揃っているのでしょうか。」
「一から十まで”つ”は皆揃うておる。」
「でも、”とつ”とは申しません。」
「奉行の申すことに間違いはない。誰か”つ”を盗んでおるものがあろう。わからんければ教えてつかわす。ひとつ、ふたつ、みっつ、よっつ、いつつと申すであろう。いつつの”つ”をひとつ取って十につければ”つ”は皆揃うておる。」
「恐れ入りましてござります。」
これは「佐々木政談」あるいは「佐々木裁き」の中に出てくる話。
円生や志ん朝は佐々木信濃守で演じているが、三代目金馬は大岡越前守に変えて「池田大助」という演目に仕立てている。

これに着想を得て、このたび「カモメ裁き」が行われた。
「お奉行様にお尋ねします。カモメの仲間は全部カモメと名乗っているのでしょうか。」
「カモメの仲間は皆カモメと名乗っておる。」
「でも、ウミネコカモメとは申しません。」
「奉行の申すことに間違いはない。誰かカモメの名前を盗んでおるものがあろう。わからんければ教えてつかわす。ミズナギドリ科にフルマカモメというものがあろう。フルマカモメのカモメを取ってウミネコにつければカモメは皆カモメを名乗ることになる。」
「恐れ入りましてござります。」


フルマカモメは学名を”Fulmarus glacialis”。英名を”Northern Fulmar”と言います。
フルマの意味がちょっとわからないのが難点ですが、ミズナギドリの仲間の中では、ずんぐりした体型がカモメに似ていることから、カモメの名を冠しているのだと思います。

暗色型、淡色型、白色型など、色の変異が多いのですが、日本近海では暗色型が多く見られます。

ダイサギ@多々良沼



ダイサギ
コウノトリ目サギ科
体長90cm
撮影 2008.11.29 群馬県館林市多々良沼

ダイサギとチュウサギの識別には迷うことがありますが、チュウサギは夏鳥なので今の時期ならばダイサギの可能性が高くなります。
ダイサギにはさらに、
■主に日本で繁殖する亜種チュウダサイギ
■主に冬鳥として飛来する亜種ダイサギ
があります。
時期的にはダイサギの可能性が高いと思われます。

なお、嘴が黄色いのは冬羽ですが、ときどき混同している記述もあります。
夏でも黄色味が強い個体をよく見るからでしょうか。
嘴が黒く、目先がグリーンになるのは繁殖期だけです。

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