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オジロトウネン@多々良沼



オジロトウネン
チドリ目シギ科
体長14.5cm
撮影 2008.11.29 群馬県館林市多々良沼

真木図鑑では
トウネン 15cm
オジロトウネン 14.5cm
ヨーロッパトウネン 14cm

氏原図鑑では
トウネン 13~16cm
オジロトウネン 13~15cm
ヨーロッパトウネン 12~14cm

いずれも微妙な数字ですが、大きさの順番はこの通り、という意味が込められているような気がします。
(前にも書きましたが、当ブログでは一応真木図鑑の数字を踏襲しています)


小春日和の一日、多々良沼に突き出た弁天堂の周りを歩いていると、一人のカメラマンの方が「トウネンがいますよ」と教えてくれました。
ここから見ると逆光でとても見難いのですが、小さな鳥が4羽いるのがわかりました。
見るとトウネンではなくオジロトウネンでした。
先のかたが間違えたのか、オジロを省略したのかはわかりません。
この沼では冬季よく見られるらしいということは、ここをフィールドにされている方のブログで紹介されていました。
私のフィールドでは秋の渡り時期に少数見られますが、今年は見られませんでした。
トウネンも少なかったので、無理からぬことだとは思っていました。

オジロトウネンの特徴をあえて言うと、「地味で特徴がないこと」でしょうか。
トウネンとの違いは「足が黒くないこと」です。
初列よりも尾羽が”やや”突出しているトウネンに比べ、”かなり”突出しているのがオジロトウネン。
”かなり”と言ってもこの写真で見える程度ですが。。。

背が一様に灰褐色で、羽軸が目立たないので成鳥冬羽と思われます。

ハイイロチュウヒ@稲敷

ハイイロチュウヒ
タカ目タカ科
体長 ♂45cm ♀50cm
撮影 茨城県旧桜川村

一般的に
 ワシは「イーグル」
 タカは「ホーク」
 ハヤブサは「ファルコン」
 チョウゲンボウは「ケストレル」
 チュウヒは「ハリアー」
です。
当然のことながら、戦闘機によくある名前です。

ハリアーはイギリスのホーカー・シドレー社が作った世界初の実用垂直離着陸機。
その前身となる実験機の名前が「ケストレル」。
チョウゲンボウがチュウヒに出世したわけです。


この日、♂♀とも2回見られましたが、いずれも同一個体と思われます。







♀の方は以前載せた個体と同じです。




ハイチュウの♂はとても人気があり、ここで撮影したいという人も多いのですが、なかなか現れません。
かなり遠いですが、一応特徴はわかると思います。
この次はもう少し近くで撮影したいものです。

コンデジで撮影した鳥



タゲリ
チドリ目チドリ科
体長32cm




タカブシギ
チドリ目シギ科
体長20cm

撮影 2008.11.24 茨城県旧東町


最近、新しいコンデジを購入しました。
キヤノンのIXY3000IS
1470万画素(!)の製品です。
これを導入した経緯については、いずれ記事にしたいと思っています。

デジタルカメラの弱点はバッテリーです。
フィルムカメラの時は単3電池で十分間に合いましたが、デジタルの場合はそうはいきません。
いざという時にバッテリー切れ、という事態は往々にして起こります。
タゲリを撮影しようと一眼を取り出したところ、バッテリー切れ。
昨日充電したばかりなのですが。。。
もっとも、ひとつのバッテリーを3年半も使っているのですから、もう寿命なのかも知れません。
午後、早速買いに行きました。バッテリーは意外に高いものでした。

・・・・・・

コンデジのテレ側で撮影した写真。
特にタカブシギの写真は、車の窓から手が届きそうな距離にいた個体です。
35mm換算で、133mmの焦点距離になります。
いつもこれだったら、望遠レンズは不要ですね。

晩秋の裏磐梯(その12)-剣ヶ峰周辺




2008.11.3

普通「剣ヶ峰」という地名は、山の頂上を指す。
富士山や乗鞍岳の山頂に付けられた名称である。
裏磐梯の中心地、国道459号線と、檜原湖西岸を行く県道との交差点があるあたりを「剣ヶ峰」という理由はよくわからない。
磐梯山の見え方からついた地名だろうか。

ここは五色沼を控えているので、裏磐梯で一番賑やかなところである。
このエリアで最大のホテル「裏磐梯猫魔ホテル」、その向かいにある瀟洒な「裏磐梯高原ホテル」
このあたりにはとても鮮やかな紅葉が多かった。

さらに、猪苗代湖側に下ると、カラマツの黄葉が落ち着いた雰囲気を醸し出していた。


これで裏磐梯を離れ、次回は紅葉紀行の最後に、雪割橋

ミナミオナガミズナギドリ@福島県沖




ミナミオナガミズナギドリ
ミズナギドリ目ミズナギドリ科
体長42cm
撮影 2008.11.16 大洗苫小牧航路(福島県沖)

ニュージーランド北島沖のプア・ナイツ諸島のみで繁殖し、非繁殖期には、北太平洋の広い範囲に分布する。
日本では、1976年、金華山沖で確認されたのが初記録らしい。
主として秋に、北海道航路で見られることが多く、時には大きな群れが見られることもある。

オオミズナギドリよりも小さく、ハシボソミズナギドリ大。
翼上面に特徴的なM字型の模様が出る。
オオミズナギドリの幼鳥にも同様の模様が出ることがあるが、本種は頭から後頸にかけて黒色であるところが異なる。


ミズナギドリの仲間でもとりわけ美しく、私にとっても憧れの鳥でした。
今回の航路で、都合4羽見られたようですが、じっくり見られたのは最後の1羽。
小雨模様の午後4:15ごろのことです。
明るさから言ってもぎりぎりのタイミングで現れた個体でした。
これを見逃していたら、きっと悔いが残ったと思います。

晩秋の裏磐梯(その11)-細野の無名の沼


2008.11.3

裏磐梯というのは、日本の観光地のなかでも独特の雰囲気がある。
大体、否定的なイメージが強い「裏」という言葉を堂々と使っているのはここだけではないだろうか。
団体客が観光バスで訪れるのは五色沼だけで、他の地域はごく静かである。
裏磐梯を訪れるのは、登山者、ハイカー、キャンパー、釣り人、カメラマン、バードウォッチャーなどが多い。
個人客、リピーター中心というのはここの特徴だと思う。

裏磐梯に無数にある名も無い沼のひとつ。
数年前には沼の名前を記した看板があったようにも思うのだが、今は朽ち果てた。


次回は剣が峰とその周辺

セグロカモメ&オオセグロカモメ@銚子

セグロカモメ
チドリ目カモメ科
体長61cm

オオセグロカモメ
チドリ目カモメ科
体長64cm

撮影 2008.11.23 千葉県銚子市銚子漁港



2羽並ぶとその背の色の違いは歴然です。
この「セグロカモメ」という名称は、和名としてはいささか合っていないということは、いつも感じています。
「オオセグロカモメ」は、確かに名称としては適切な感じはしますが。。。

英名では
■セグロカモメ Herring Gull(ニシンを食べるカモメ?)
■オオセグロカモメ Slaty-backed Gull(スレート色の背のカモメ)
です。
スレートは粘板岩のことで、ヨーロッパでは屋根材によく使われます。
日本でも東京駅の屋根に使われていますね。

「オオセグロカモメ」を直訳すると”Great Black-backed Gull”
これは和名でいうとオオカモメのこと。
ちなみに
”Lesser Black-backed Gull”
はニシセグロカモメのことで、両種ともヨーロッパや北米で見られるようです。

両種とも、写真で見ると確かに黒い。
氏原さんの以下の記事に写真があります。
http://ujimichi.exblog.jp/7678206/




「お前、セグロというくせに、全然黒くないじゃないか」



「お前の方こそ、オオセグロといいながら、俺とあまり変わらないじゃないか」

この日はカモメ類の姿はまばらでした。
気象条件や、漁の有無によって数は随分違います。

ツメナガセキレイ@稲敷


ツメナガセキレイ
スズメ目セキレイ科
体長16.5cm
撮影 2008.11.24 茨城県稲敷市

越冬シギチが集中する場所に、ツメナガセキレイがいるらしいという話がそれとなく伝わって来ました。
セキレイ類はとても多い場所ではあります。
シギチばかり注目して、セキレイには目が届かなかった、と少し反省。

今日は雨の予報なので、柏に買い物の予定を立てていましたが、朝起きるとそんなに悪くないので、その前に廻ってみることにしました。
蓮田の前をゆっくりと1往復。シギはタカブとオオハシだけでしたが、目的の鳥は割りとあっさり現れました。


ツメナガセキレイは国内では4亜種が知られています。
■亜種キマユツメナガセキレイ(一般に亜種ツメナガセキレイとされるのはこれ)
■亜種マミジロツメナガセキレイ
■亜種キタツメナガセキレイ
■亜種シベリアツメナガセキレイ

いずれも、夏羽では体下面の黄色と上面の灰色が目立ち、キセキレイに似ています。
キセキレイに比べると小さめで、尾羽が短い。
足の色は、キセキレイの肉色に対して黒。
和名にある「爪長」は、野外ではちょっと識別が難しいかと思います。


冬羽あるいは幼鳥の場合は、亜種の識別は困難とされています。

晩秋の裏磐梯(その10)-桧原湖西岸




2008.11.3

裏磐梯で最大の湖、檜原湖。
この湖はとても複雑な形をしていて、面積に対する湖岸線の長さでは日本一と言われている。
小野川湖、秋元湖と異なり、湖を一周する道路が整備されている。
観光スポットとして人が多く訪れるのは東岸であり、西岸は訪れる人も少ない。

私が初めてここを訪れたのは、子供のころの家族旅行である。
今でも人が少ない檜原湖西岸だが、その頃はもっと静かだった。
夏の時期、ここで聴いたウグイスの見事な囀りは生涯忘れ得ない経験になった。
後年、鳥に興味を持つようになった遠因は、ひょっとするとその声だったのかも知れない。


次回は細野の無名の沼

ヨシガモ@乙戸沼

ヨシガモ
カモ目カモ科
体長48cm
撮影 2008.11.22 茨城県土浦市乙戸沼

ヨシガモ♂エクリプスの換羽過程をじっくり見たかったのですが、今年は飛来数が少ないのでよく見られないまま、見事な繁殖羽に変わってしまいました。
この日、まだ1羽が換羽途中の様子でした。

ヨシガモは比較的警戒心が強い方で、あまり近くでは見られません。
この2羽は今までの経験ではちょっとあり得ないほどの距離で観察できました。




♂繁殖羽
俗にナポレオンハットと呼ばれる独特な頭部。
流れるようにカーブした3列風切にも注目。




♂に比べて、何とも地味な♀
唯一のおしゃれをしている、次列風切のグリーンに注目。

コチョウゲンボウ@東



コチョウゲンボウ
タカ目ハヤブサ科
体長 ♂28cm ♀32cm
撮影 茨城県旧東町(現稲敷市)

私のフィールドである茨城県南地方というのはほとんど山がなく、見渡す限り田んぼばかりという場所が数多くあります。
山がない地方に育ったので山に憧れるのかも知れません。
高山がないイギリスで近代登山が発達したのもわかる気がします。
以前、群馬の人が仕事でこちらに来て「このあたりはいいなあ、山がなくて」と言ってました。

開けた農耕地や葦原が多いので、特に冬場は猛禽天国のようなところです。
平坦な地形なので、遠くからでもノスリやチュウヒが舞っているのがよく見えます。

チョウゲンボウは大抵電線に止まっているので、運転中に見つけることがほとんどです。
コチョウゲンボウとなるとさすがに少なく、頻繁に見られるものではありません。

キジバト大で、チョウゲンボウに比べると尾羽が短い。
写真は♂成鳥。
背が濃い青灰色ですが、よく見ると黒い羽軸が目立ちます。

晩秋の裏磐梯(その9)-レンゲ沼


2008.11.3

休暇村磐梯高原の反対側に位置する小さな沼である。
一角に、裏磐梯サイトステーションという建物がある。
ここにはライブカメラが設置されていて、レンゲ沼の向うに磐梯山が見える。

裏磐梯高原は日本有数のバードウォッチングスポットだが、レンゲ沼から中瀬沼を巡るコースは中でも代表的なコースである。

次回は檜原湖西岸を巡る

ムラサキサギ

ムラサキサギ
コウノトリ目サギ科
体長79cm
撮影 2008.11.21

発端は苫小牧から帰る船上での雑談だった。
ムラサキサギ? 一瞬耳を疑った。関東で? それは沖縄の鳥のはずだ。
群馬県から参加された方の口から、バードウォッチングポイントとしてはややマニアックな地名が出てきた。
地元のバーダーとしてはお馴染みの場所。
ポイントとしては探しやすいと思った。

■月曜日
一応、場所だけ確認してみた。
5~6台の車が止まっていたのですぐわかった。
1時間に1回ぐらいしか出ないとのことなので、場所の確認だけと思っていたが、あっさり飛翔姿が見られた。
ただし遠い上に数秒だけ。
これは難物だと思った。

■火曜日
このごろの夜明けは6:20ごろである。
現地には6:30ごろ到着。
出勤前の探鳥なので、多くの時間は割けない。
この日は運良く7:00に1回目、7:45に2回目の飛翔。
距離はまずまずだったが、いずれも数秒で、撮影できず。

■水曜日
この朝から無茶苦茶寒くなった。
先週の北海道航路よりも寒い。
6:30に現地に行くと、仲間のTさん夫婦が来ていた。
私は7:30に撤収したが、8:00前に出たらしい。
割と長い時間飛んでくれたとのことで、明日に期待。

■木曜日
連日の6:30到着。
先客が1台あったが、何と船上で情報を頂いた方だった。
7:30まで一緒に待つがその時間帯には現れず。
そこでお別れした。
夜、別の仲間からメールがあって昼ごろ見られたという。
まだいることはわかったので、明日に期待。

■金曜日
日課のように6:30到着。
今日は8:30まで余裕がある。
寒いので車の中で待っていると、居合わせた人が「出てますよ」と教えてくれた。
葦原から飛び立ってはすぐ降りる、というシーンばかり想像していたので、見えるところでの立ち姿は想定外だったのだ。
動かないのでデジスコで狙ってみたが、数カットで飛ばれてしまい、一眼では間に合わなかった。
どうにもタイミングが悪い。
時間がないので、これで撤収。










・・・・・・

昔、ムラサキサギがトカゲを咥えている写真を雑誌で見たことがあります。
南方にはとても綺麗な鳥がいるものだと思いましたが、写真の主題はそのトカゲの方にありました。
サギの餌になったトカゲ(恐らくキシノウエトカゲ)は天然記念物であって、大変稀少な生物だったわけです。
それに対しムラサキサギは、その場所「八重山諸島」では普通に見られる鳥というわけ。
関東で見られたとなると話は別で、詳細は不明ですがかなり稀れな記録だと思います。

アオサギよりもやや小さいのですが、長い首をダラーンと下げた状態で飛ぶのが特徴的です。
ちょっと長い距離を飛ぶ場合は、普通のサギと同様、首を曲げて飛びます。

全体的に色が淡く、幼鳥と思われます。

ハイイロチュウヒ@稲敷



ハイイロチュウヒ(♀成鳥)
タカ目タカ科
体長 ♂45cm ♀50cm
撮影 茨城県旧桜川村

チュウヒは冬の葦原でよく見られるが、ハイイロチュウヒはやや局地的。
世界的にはチュウヒよりも広く分布する。
このあたりではチュウヒが多く見られ、ハイイロチュウヒもそこそこ見られる。

■チュウヒよりもやや小さく、♀はハシボソガラス大。
■上尾筒が白い。チュウヒにも白い個体はあるが、本種の♀は尾羽にはっきりとした横帯がある。
■体下面に褐色の縦斑がある。
■初列風切に明瞭な帯がある。
■フクロウのような顔盤が目立つ。

以上の特徴は♂成鳥には当てはまりません。
♂♀とも、虹彩は黄色です。
幼鳥は例によって♀成鳥に似ているようですが、虹彩が暗褐色であることで識別できます。
まるで別の鳥のような、♂成鳥の写真をぜひ撮りたいと思います。

アオサギ@北浦



アオサギ
コウノトリ目サギ科
体長93cm
撮影 茨城県潮来市水原

この数日、5:30に起きて出勤前の探鳥を続けている。
このアオサギに似た鳥の写真を撮るためなのだが、これがなかなか難物。
1時間ぐらいしか割けないという事情もあるのだが、1回に数秒しか姿を現さない。
都合3回は見たのだが、写真は人に見せられないようなものだけ。


アオサギはサギ類で最大の鳥。
近年、とても増えた鳥としては、アオサギ、カワウ、カワセミが挙げられるような気がします。
いずれも魚を主食とする鳥。
水辺の環境が改善されて来た結果かも知れません。
アオサギを撮影するチャンスは多いのですが、警戒心が強くてすぐ逃げてしまいます。
こんな風に撮れる事は意外に少ない鳥だと思います。


さてアオサギに似た鳥、明日は撮れるでしょうか。

航路探鳥(その2)

往復航路探鳥の1日目は、余りにも素晴らしい探鳥だった。
写真をチェックし、記憶を反芻しながら一人静かにビールを飲む。




さて2日目
6:00前、デッキに出て見る。すでに下北半島沖。
寒さは思ったほどでもないが、どんよりとした天気である。
雨の方も大したことはない。時折パラパラ落ちてくる程度。
ただ、この日は椅子に座っての探鳥は難しそうだ。
右舷には狭いながら屋根付きのスペースがあるので、そこに集まっての探鳥になった。



上部デッキの様子


同行講師によると、大抵9時ごろまでがピークになることが多いと言う。
その言葉通り、昨日と同じく大出現となった。
鳥の種類は、昨日と大きくは変わらない。
ところが9時前後に、何とミナミオナガミズナギドリが2個体続けて現れたのである。
何としたことか、慌ててよく探せず、撮影どころかしっかり脳裏に焼き付けられないまま過ぎてしまった。
「まだ出るでしょう」という言葉とは裏腹に、そのあとは出ず、午前のピークは過ぎ、雨もやまず、後悔だけが先に立ち、気分はすっかり落ち込んでしまった。
鳥の影も薄くなり、精神的にやや疲れたので、昼前後30分ほど部屋で休んだ。

気を取り直し、再びデッキに向かう。
雨は止む気配はない。
これは立ちっぱなしで4時までと覚悟した。



13時過ぎ、金華山沖。
海の方は異様なほどベタ凪ぎになって来た。
こうなると鳥はとても探しやすくなる。
ウミスズメ、ウトウの類もパラパラと出るようになった。
南下するに従い、オオミズナギドリの大群が目立つようになる。

16:15、写真を撮るには厳しい暗さ、そろそろ撤収かという時間帯である。
突然、かなりの近さで1羽の鳥が船と並んで飛んだ。
「ミナミオナガ!!」という講師の声に、今度こそその鳥を視界に捕らえた。
明瞭な背中のM字模様、頭が黒く、下面は真っ白。
夢にまで見た憧れの鳥がそこにいた。

場が突然はじけ、お祭り状態になったことは言うまでもない。
それにしても、最後の最後にこれほど劇的に現れるとは、話として出来すぎである。
それを見逃さないプロの眼にも感服した。



19:45
大洗港に着岸
1500km、36時間15分、トータル42時間の船旅を終えた。
生涯ないのではないか、と思えるほどの充実した航路探鳥だった。
欲を言えば、もう少しアフターバードウォッチングを楽しみたかったが、それは言うまい。
船を下り、同行者に別れを告げ、駐車場に向かう。
高速を飛ばし、わずか70分後には家に着いた。

晩秋の裏磐梯(その8)-大沢沼



2008.11.3

曲沢沼の手前にある、この「大沢沼」という名前もほとんどの地図に載っていない。
大沢という沢筋に出来た沼で、正式な名前かどうかもわからない。
この沢は小野川湖に流れ込み、猪苗代湖に注ぐ。
猪苗代湖の水は、最終的に阿賀野川となって日本海に至る。
阿賀野川と信濃川の河口は、5kmほどしか離れていない。
福島の吾妻山に降った雪と、槍ヶ岳に降った雪が、新潟沖で出会うような、そんなことを考えると、川というものは面白い。

曲沢沼との間に道が1本あるようで、沼の反対側に建物が見えるが、詳細は不明。
カラマツに囲まれた木造建築、なかなかいい雰囲気を醸し出している。
広葉樹がすでに葉を落とし、カラマツだけが黄金色に輝く季節。
これぞ取って置きの風景という気持ちで撮影した。


次回はレンゲ沼

晩秋の裏磐梯(その7)-曲沢沼




2008.11.3

裏磐梯高原で、私が一番好きな沼。
この「曲沢沼」という名前は大抵の地図には載っていない。
檜原湖の湖畔を走る道から1本入り、曽原湖を左に見ながら進むと曽原通りという道になる。
そこからさらに1本左に入った道沿いにこの沼はある。この先はペンションヴィレッジがあるだけの行き止まりなので、ほとんど人が来ない。
ただし、風景カメラマンには人気の場所で、写真サークルがバスで乗りつける。
晩秋でほとんど葉を落とした沼畔に、見事に色づいた紅葉。

次回は大沢沼

クロアシアホウドリ@金華山沖



クロアシアホウドリ
ミズナギドリ目アホウドリ科
体長70cm
撮影 金華山沖(大洗苫小牧航路)

日本近海ではほぼ一年中見られるが、冬には少ない傾向にある。
全身がすすけたような黒褐色。
上尾筒や下尾筒が白い個体もあるが、写真のもののように黒褐色の個体もある。
嘴基部と初列風切基部の白色が特徴的。

今回の航路探鳥ではびっくりするほどのコアホウドリが見られましたが、確認できたクロアシアホウドリは2~3個体でした。
アホウドリの亜成鳥にも同じような色合いのものがいます。
嘴の形状や大きさを見るとアホウドリではなさそうですが、色はちょっとアホウドリに似ている個体に見えました。

航路探鳥(その1)

11/14(金)

この夜から一風変わった旅に出た。
同様の記事は去年も書いているので、ご記憶の方もいらっしゃるかも知れない。
初めての方は、きっと驚くやらあきれるやらの内容に違いない。




22:30、大洗港のフェリーターミナルに集合する。
乗るのは「さんふらわあ・しれとこ」
総トン数11410トン、全長190m。
深夜1:45発、苫小牧港には19:45の到着予定、18時間の船旅である。

・・・・・・

11/15(土)
早朝6:00ごろからデッキで探鳥。
とりあえず右舷に出て見る。
思ったほど寒くはなく、快適な航路探鳥になりそうだ。




6:13ごろ太平洋から日が昇る。
福島県沖である。

7時過ぎ、金華山沖を通過。
このあたりから最初のピークになる。
オオミズナギドリはこのあたりの海域に多い。
トウゾクカモメ、フルマカモメが断続的に飛ぶ。
コアホウドリが出始めたの思ったら、そのうち物凄い数が出始めた。
コアホウドリ数十羽の群れなど、想像もしていなかった。
クロアシアホウドリも数個体確認できたが、思った通りアホウドリは出ない。
ただ、亜成鳥1羽を見たという人がいた。







昼前、宮古沖。
本州最東端あたり。
この時間帯は、あまり鳥が出ない。

14:00ごろ、下北半島沖。
北に行くに従ってハシボソミズナギドリ、ミツユビカモメが多くなり、2回目のピークになった。
信じられないほどのコアホウドリがわらわらと飛んでいる。
ミツユビカモメ、ハシボソミズナギドリの大群。
唖然とするような乱舞が見られた。




11月中旬、日没は早い。
16:30ごろ撤収、この日の探鳥を終えた。
部屋に戻り、写真の確認。
ボツ写真を削除して、250カット程度残った。

19:45、予定通り苫小牧港に接岸。
苫小牧は雨だった。これも去年と同じ。
今回は港のレストランで食事にしたので、港の外には出なかった。







ターミナルの前、一応北海道の「大地」に降り立つ。


これだけで20:00には再度集合。
鳥合わせのあと、20:30には再び船に乗り込む。
つまり、乗って来た船でとんぼ帰りなのである。
帰りは深夜1:30発、大洗到着は同じく19:45の予定。
潮の影響だろうか、微妙に15分ほど余計にかかる。
明日は曇りベースで、雨も予想される。
ウミスズメ類を見ていないし、この日見たという人もいたミナミオナガを内心期待して床についた。(いや、それはウソで、夜中まで飲んでいて顰蹙を買ったかも知れない)
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