FC2ブログ

土浦全国花火競技大会まであと4日

ここ数日、雨続きで寒いですが、週末は回復しそうです。
毎年10月第1土曜日に行われる土浦の大会。
以前は寒いことも多かったのですが、最近は快適な年が多くなっています。
この分では今年も、昼間待つ間は暑いぐらいの陽気になりそうです。

今日会場を見てきたのですが、以前書いたように今年からいつもの無料席がお召し上げになりました。
私が観戦予定の田んぼは、今のところ水が引いていません。
ちょっと場所取りが厳しそうな今年の大会です。

プログラムが発表になっています。
http://tsuchiura-hanabi.jp/gaiyou/program.html
■10号玉の部 45
■創造花火の部 22
■スターマインの部 22
で、例年どおり。

10号玉で注目はやっぱり野村花火工業(54番)ですが、今年も「昇曲導付四重芯変化菊」です。
今年の大曲で優勝した
「昇曲導付四重芯引先紅光露(のぼりきょくどうつきよえしんひくさきべにこうろ)」

「昇曲導付五重芯冠菊緑点滅(のぼりきょくどうつきいつえしんかむろぎくみどりてんめつ)」
のどちらかを見せてほしいところでしたが残念ですね。
2発出せる大曲と1発勝負の土浦の違いでしょうか。
いつもの四重芯で、手堅く優勝を狙うのでしょう。(確かにあれは見事な四重芯ですが)
大曲で上位に入った小松煙火工業(75番)の「昇曲付五重芯変化菊」が対抗でしょうか。

スターマインでも野村花火工業(91番)は最有力。
去年優勝したマルゴー(80番)、菊屋小幡花火店(60番)、紅屋青木煙火店(92番)あたりが注目。

創造花火では、常連の北日本花火興業(89番)が今年も優勝を狙う。この作品は今年の大曲でも上位に入りました。(大曲の創造花火は、土浦のスターマインに当たる)
同じく大曲で上位に入った小松煙火工業(88番)も注目。



参考までに今年の大曲の結果

大曲は、10号玉2発と創造花火をひとつの業者が続けて揚げます。(その他、昼花火の部があります)
土浦は、10号玉の部、スターマインの部、創造花火の部の3部門があります。
大曲で言う創造花火は、土浦のスターマインに当たります。
土浦の創造花火は新作の創作花火の意味で、5号玉7発が決まりです。

■創造花火の部
優勝 野村花火工業(茨城県)
準優勝 菊屋小幡花火店(群馬県)
優秀賞 北日本花火興業(秋田県)、太陽堂田村煙火店(長野県)、磯谷煙火店(愛知県)

■割り物の部(10号玉2発)
優勝 野村花火工業(茨城県)
準優勝 菊屋小幡花火店(群馬県)
優秀賞 紅屋青木煙火店(長野県)、小松煙火工業(秋田県)、山崎煙火製造所(茨城県)

オナガガモ@霞ヶ浦

オナガガモ
カモ目カモ科
体長 ♂75cm ♀53cm
撮影 茨城県土浦市霞ヶ浦湖畔

■エクリプスのこと
一般的に夏羽、冬羽という用語はよく使われますが、必ずしも季節に対応していません。
シギ・チドリ類も、盛夏には冬羽になっているものが多いので、あまり捉われない方がいいと思います。
例えば「コチドリ=アイリングが目立つ」と言っても8月には冬羽になっている場合が多いのです。
 夏羽=繁殖羽
 冬羽=非繁殖羽
と言った方がわかりやすいと思います。

カモの仲間はもっと複雑で、
 繁殖期(夏)が終わると非繁殖羽(冬羽)になり
 秋には繁殖羽(夏羽)に変わって、そのまま越冬し、繁殖地に移動する。
要するに、例えば6~10月ぐらいが冬羽で、11月~5月ぐらいが夏羽ということになるので、全く逆です。
そのため、カモの場合は夏羽・冬羽という用語は誤解を招くのであまり用いないようです。
実際、冬の綺麗な繁殖羽を冬羽と表現しているものもよく見受けられるので、これは「繁殖羽」あるいは「生殖羽」というのが適切でしょう。

この換羽の過程で、繁殖期の後半には飛ぶための羽が一斉に抜けてしまうので、一時期飛ぶことができなくなります。
この時期は天敵に狙われやすくなるので、♂も♀によく似た地味な羽衣になります。
この羽衣をエクリプスと言います。
多くのカモ類は、日本に渡ってくる時期にはエクリプスあるいはエクリプスから繁殖羽への換羽中の状態になっています。

ですから9~10月ごろのカモは、♂♀の区別がつきにくく、今頃のカモは♀ばかりだという誤解の元になっています。
ある意味、この時期のカモの識別はとても面白いので、お勧めの時期でもあります。
エクリプスが繁殖羽に変化していく過程はとても興味深いので、秋から冬にかけては継続して観察されることをお勧めします。

エクリプスの識別ポイントはその種類によってさまざまですが、多くの場合は嘴の色で判断できます。
羽は換羽しても、嘴の色は変わらないからです。
その意味では、コガモとヒドリガモは難しいかも知れません。
中でもコガモのエクリプスは難問です。









♂エクリプス
オナガガモのエクリプスは、嘴の色で判断します。
首のところの白い線が出かかっているのが見えます。
これが段々、繁殖羽に変わっていくのが面白いのです。




真ん中が♀
両脇が♂エクリプス

ダイゼン等@三番瀬


ダイゼン
チドリ目チドリ科
体長29cm

ハマシギ
チドリ目シギ科
体長21cm

ミユビシギ
チドリ目シギ科
体長19cm

撮影 2008.9.20 千葉県船橋市三番瀬


この時期の三番瀬ではおなじみの面々。
ダイゼンは冬羽
ハマシギは夏羽から換羽中
いつも群れになっているミユビシギは単独でした。
これは成鳥冬羽か第1回冬羽と思われます。

シジュウカラ@乙戸沼




シジュウカラ
スズメ目シジュウカラ科
体長15cm
撮影 2008.9.27 茨城県土浦市乙戸沼

混群の中のシジュウカラです。
混群を形成する鳥たちは、それぞれ餌が違うと思います。
でも、それぞれの種の探知能力を合成する、「多様な眼」の効果、ということも仮説として考えられています。

シジュウカラは意外に大きな虫を取ります。
カッコウの仲間は平気で毛虫を食べますが、シジュウカラはさすがに丸呑みにはせず、ちぎって食べている様子でした。


今日のNHK「ダーウィンが来た」で、ハチクマの生態が紹介されていました。
ハチクマがどうやって地中の蜂の巣を探すのか、これはいまだによくわからないようです。
謎に満ちたハチクマの生態、ますます興味が湧いてきました。

エナガ@乙戸沼






エナガ
スズメ目エナガ科
体長14cm
撮影 2008.9.27 茨城県土浦市乙戸沼

秋から冬の公園や雑木林を歩く楽しみのひとつに、混群と出会うことがあります。
混群というのは、異なる種類の鳥が集団で行動するもので、繁殖期を終えた秋から冬にかけて普通に見られます。
異なる種類の鳥が混群を形成する理由は、多くで餌を探すほうが効率がよいことと、捕食者の存在を発見しやすいからと言われています。
強力な武器を持たない小鳥たちが集団になることで、危険を回避しようとするのでしょう。

混群を形成するのは、主にエナガ、シジュウカラ、メジロ、コゲラです。
場所によってはヒガラ、コガラ、ヤマガラ、ゴジュウカラが入るかも知れません。
キバシリが入ることもあるようです。

エナガは混群の先頭に立つことが多く、「ジュルッ」という独特の声が混群の飛来を教えてくれます。
我が家では「混群隊長」と呼んでいます。

混群に出会うのは、バードウォッチャーにとっても至福のひとときです。
餌を探すのに懸命で、あまり警戒感のない小鳥たちに取り囲まれると、さながら自分も混群の仲間に入ったかのような錯覚に陥ります。

今日は久しぶりに大きな混群に出会いました。
10分以上、その群れを追いましたが、カメラが向くのはやっぱりエナガです。

チュウシャクシギ@三番瀬




チュウシャクシギ
チドリ目シギ科
体長42cm
撮影 2008.9.20 千葉県船橋市三番瀬

春の渡り時期、茨城県南の水田ではたくさんのチュウシャクシギが見られます。
しかし、秋の渡りには見られません。
春と秋、渡りのルートが違うというのは面白い現象です。

頭側線と過眼線が褐色で眉斑が白く、よく見ると白い頭側線があります。
成鳥ではこれらの線がはっきりしていると言われますが、この鳥に関しては成鳥と幼鳥の差が少ないように思います。
この個体も、上面の白と褐色のコントラストが強いので、幼鳥かと思いますが、はっきりはわかりません。

背から腰が白いのがわかると思います。
ここが白くない、亜種ハドソンチュウシャクシギと見られる個体も観察されているようです。

オオソリハシシギ@三番瀬

オオソリハシシギ
チドリ目シギ科
体長39cm
撮影 2008.9.20 千葉県船橋市三番瀬

オオソリハシシギとソリハシシギは似ていません。
ソリハシシギは、どちらかと言うとキアシシギやイソシギと近く、オオソリハシシギはオグロシギとの識別に注意が必要です。

オオソリとオグロは大きさもほぼ同じ。
オグロは嘴が真っ直ぐですが、オオソリは名前の通り嘴が反っています。
ただし、この反り方はとても微妙だし、第一シギというのはいつも嘴を泥の中に突っ込んでいるので、図鑑の写真のようなわけにはいかないのです。




肩羽や雨覆に黒褐色の軸斑が目立つ幼鳥。




チュウシャクシギと並んだところ。
実はチュウシャクの方が少しだけ大きい。







オオソリとチュウシャクが並んで飛んだという、贅沢なシーン。
飛ぶとオグロとの違いは歴然です。
オグロとオオソリが並んで飛んだ、という写真をいつかは撮ってみたい。
というようなことを言っていると、何年かすると実現するものです。

ミヤコドリ@三番瀬



ミヤコドリ
チドリ目ミヤコドリ科
体長45cm
撮影 2008.9.23 千葉県船橋市三番瀬

今日は午前中ある場所に行ったのですが収穫なく、午後、帰り道に当たる三番瀬に寄ってみました。
潮の状態は考えていなかったので、思い切り満潮。
シギチの姿はまばらでした。
ろれでも、遠くにミユビの群れ、ダイゼンとチュウシャクシギ1羽が見られました。
それとここのお約束、ミヤコドリ。
時々飛んでくれました。
この写真が撮れたので、今日は満足(とても単純)

今では、この鳥を見るなら三番瀬という感じになっています。
以前は波崎でしたが。
飛ぶと白と黒のコントラストがとても美しい鳥です。
土佐日記にあるミヤコドリはユリカモメのことであると言われていますが、夏羽のユリカモメは頭がすっぽりと黒いので、この鳥とそんなにかけ離れてはいないような気がします。

トウネン@三番瀬



トウネン(幼鳥)
チドリ目シギ科
体長15cm
撮影 2008.9.20 千葉県船橋市三番瀬

本当は台風一過を期待(?)して行ったのですが、この日見られたシギチ類は
 ミヤコドリ 30+
 ダイゼン
 オオメダイチドリ
 トウネン 幼鳥2羽
 ハマシギ 10+
 ミユビシギ 1
 オオソリハシシギ 2
 チュシャクシギ 1
だけでした。

トウネンは主にシベリアで繁殖、東南アジアからオーストラリアで越冬する種類ですが、少数が越冬します。
小型シギ類では最も普通ですが、この秋の渡りではあまり多くは見られませんでした。
地元の休耕田でも単独か小群。

これは幼鳥ですが、トウネンの羽衣には変異が多いようです。
これは典型的な個体だと思います。

エゾビタキ@牛久


エゾビタキ
スズメ目ヒタキ科
体長15cm
撮影 2008.9.21 茨城県牛久市牛久自然観察の森

ヒタキの仲間で、エゾビタキ、サメビタキ、コサメビタキはいずれも雌雄同色。
見た目は一様に地味ですが、エゾビタキは胸の縦斑が明瞭です。
3種のうちで翼が最も長いという特徴があり、初列の先端が尾羽の半分ほどの部分、というところがこの写真では微妙です。

旅鳥として、主に秋に見られる鳥です。
北の方から渡ってくることからついた安易な名前のようで、特に北海道の亜種というわけではありません。



今日は9月の定例探鳥会。
例年9月は森の鳥たちが少ないシーズンです。
渡りの時期に当たっているので、運がよければこんな鳥に出会えます。
今日の探鳥会では、ノビタキとエゾビタキが出ました。
滅多にないことなので、今日の参加者は幸運です。

カワセミ@谷津干潟


カワセミ
ブッポウソウ目カワセミ科
体長17cm
撮影 2008.9.20 千葉県習志野市谷津干潟

今日は台風一過、のはずだったので、三番瀬に行ってみました。
台風の方は全く影響なく、海の方も静かそのもの。
ミヤコドリの群れやオオメダイチドリなどを見たものの、あまり成果はなく谷津干潟に向かいました。
やっぱり青潮の影響か、この9月のシギチ類は散々のようです。
サギ類だけが目立つ干潟でした。

干潟には縁遠そうなカワセミですが、ここには淡水池があるのでよく見られます。
ガラス越しですが、そのおかげで至近距離で観察できました。
この鳥は内湾でも見られることがあります。

ハリオアマツバメ@白樺峠


ハリオアマツバメ
アマツバメ目アマツバメ科
体長21cm
撮影 2008.9.14 長野県旧奈川村(現松本市)白樺峠

タカの渡り観察地の白樺峠ですが、もちろんタカだけが飛ぶわけではありません。
特に楽しみなのはフワフワ飛ぶホシガラスと、ヒラヒラ飛ぶアサギマダラ(鳥ではありませんが)

ハリオアマツバメは高速で飛ぶので、とても緊張感があります。
何しろ鳥の中で一番速いのではないか、と言われている鳥。
これは飛ぶということに特化した鳥で、眠るのも交尾するのも飛んだままという凄い鳥です。
真木図鑑にも、唯一「・・・の上空に生息する」と記載されています。

アマツバメの鎌形の翼と比べると、中央部が巾広くなっています。
体はいかにも速そうな紡錘型ですが、アマツバメよりもかなり太く、スマートと言うよりパワーを感じます。
喉と下尾筒がくっきりと白いのがわかります。

この日は15羽程度の群れが、かなり低空を飛び去りました。
まさか撮れるとは思えないスピードだったので、この写真をモニターで見た瞬間「おっ、写った!」と叫んでしまいました。
よく見ると「針尾」の由来となっている尾羽先端の突起が確認できました。

土浦全国花火競技大会まであと16日

土浦全国花火競技大会まであと16日。
今年の大会は10/4(土)です。


今年から桟敷裏の一般無料席がなくなり、すべて有料の桟敷席として召し上げられました。
いつも大混雑する堤防道路には壁が立てられるでしょう。
桟敷席の東側、土浦橋までの河川敷は、これまで通り当日正午に開放になります。
無料の席はどんどん追いやられていく傾向ですね。
全て有料化、団体優先の流れは各地の大会共通のようで、いささか窮屈ではあります。

私は去年からここの場所取りからは撤退し、後ろの田んぼで観戦することにしているので直接関係はないのですが、田んぼの場所取りが熾烈になるのではないかと心配です。

・・・・・・

今年の公式HPには、3つのマップが公開されていて、これはちょっと親切かなと思いました。



観覧マップ
見やすい場所として双眼鏡のマークがついています。
私が行くあたりはマークがついていません。主催者側としては混雑するので集中させたくないのでしょう。
電車で来られる方は、会場からはちょっと離れていますが、銭亀橋手前の桜川右岸がお薦めです。帰りが楽です。





お帰りマップ
私は土浦橋を渡るのですが、そこまでが大変。





トイレマップ

白樺峠探鳥会(その3)

2008.9.14(日)

土曜日が雨だったため、急遽この日に延期した探鳥会である。
平湯を7:30ごろ出て、安房トンネル~前川渡~乗鞍高原を経て、8:40ごろ白樺峠の駐車場に着いた。
坂道を20分ほど歩いてタカ見の広場に到着。
まずまずの天気である。
昨日の記録を見ると、やっぱり出ていない。わずか7羽。
今日は期待できそうだ。




タカ見の広場から見る風景はこんな感じ。
正面は松本市。


9:10過ぎ、最初の1羽が現れた。
ハチクマのようだ。
午前中は右に流れる個体が多いが、そのうち左の方から、割りと低い位置で真上を飛ぶ個体が出て来た。

今日は旋回しながら高度を上げ、急降下して森に入ってしまうハチクマが多い。
ディスプレイとは違うようだが、時折り変な動きをする個体もいる。
ハチクマがツミ(?)にモビングされるシーンも見られた。
南に渡って行ったと思われたハチクマがまた戻り、森の中に消えてしまう、という場面も再三見られた。

遠くにタカではない影、と見るとハリオアマツバメ。
一度、15羽程度の群れが至近距離を猛スピードで通り過ぎた。
時折り、ヒラヒラと飛ぶアサギマダラは、この季節の風物詩のような印象だ。




ちょっとヒマな時、蝶を探して見る。
草の間からクジャクチョウが見える。


期待したほどの出現ではなく、比較的のんびりとした探鳥が続く。
午後になると気流が変わったのか、タカが飛ぶルートは真上だがとても高くなる。
15時前撤収


9:10~9:20 1羽
9:20~9:30 5羽
9:30~9:40 6羽
9:40~9:50 
9:50~10:00 5羽
10:00~10:10 6羽
10:10~10:20 11羽
10:20~10:30 7羽
10:30~10:40 1羽
10:40~10:50 1羽
10:50~11:00 7羽
11:00~11:10
11:10~11:20 4羽
11:20~11:30 11羽
11:30~11:40 2羽
11:40~11:50 19羽
11:50~12:00
12:00~12:10
12:10~12:20 7羽
12:20~12:30 9羽
12:30~12:40 1羽
12:40~12:50 4羽
12:50~13:00 17羽
13:00~13:10 7羽
13:10~13:20 3羽
13:20~13:30
13:30~13:40
13:40~13:50 3羽
13:50~14:00 12羽
14:00~14:10 13羽
14:10~14:20 8羽
14:20~14:30 1羽
14:30~14:40
14:40~14:50 8羽

内訳
■サシバ 44羽
■ハチクマ 111羽
■ノスリ 3羽
■ツミ 2羽
■トビ 1羽
■オオタカ 1羽
■遠くて判別できず 17羽
合計179羽

トビは公式記録には載っていないので、見間違えかも知れない。横から見るのは難しい。


暑くなく、寒くなく、極めて快適なタカ見の一日。
半日のんびりと空を眺め続ける得がたい一日。

ノスリ@白樺峠


ノスリ
タカ目タカ科
体長 ♂52cm ♀56cm
撮影 2008.9.14 長野県旧奈川村(現松本市)白樺峠

サシバは九州から沖縄を経由して東南アジアに渡るのが普通のルートです。
ハチクマは九州から直接中国大陸に渡りますが、越冬地はやっぱり東南アジアのようです。
この両種は渡るタカの代表として知られており、原則として国内で冬に見られることはありません。

ノスリは通常冬鳥として知られているので、渡り鳥と言うのは若干違和感があります。
これは主に国内での移動なのかも知れませんが、ノスリの渡りはまだわかっていないことが多いようです。

白樺峠では、サシバやハチクマよりも遅く、10月中旬あたりがピークとなるので、今の時期はパラパラと言う印象です。

白樺峠探鳥会(その2)

2008.9.14(日)

2日連続の3時起床である。
前日に手配しておいたタクシーは、やや早めに3:20には来た。
これから乗鞍スカイラインを走り、標高2704mの畳平まで約40分である。
到着した畳平には観光バスが数台。
どうやら、ご来光を見るツアーのようだ。

4時をやや廻る。
風もなく、それほど寒くはない。
ガスはかかっていないが、周辺の山は雲の中のようだ。

とりあえず大黒岳に登る。
大黒岳は畳平の東側にあり、標高は2772m。
15分ほどで頂上に着いた。
やや風も出て、さすがに寒い。
頂上には小屋のようなものがあり、風をよけることが出来る。
名だたるご来光の名所だけに、ご来光を見る人のためのシェルターだと思う。
バス停のようなものだと思っていただけるといい。

先ほどのツアー客が40人ほど登って来た。
私の方は三脚を立てて待つ。
夜明け前30分からが、一番フォトジェニックな時間帯である。
今日は雲の動きが早く、周辺の山が一瞬見えたり、また隠れたり、上空に星が見えたと思ったらまた隠れ、一瞬として同じ風景はない。
これが山の朝の面白さでもあり、結局ご来光は見られなかったが、変幻自在の山の朝をまずは堪能して下山した。



5時ちょうど
本来は八ヶ岳方面から日が昇る。



5:45
南アルプス方面



畳平から少し下ったあたりを桔梗が原という。
ここには見事なハイマツ帯が広がる。
ここを桔梗が原という理由は、イワギキョウの群落にあるのかも知れない。
アスファルト舗装の割れ目からイワギキョウが顔を覗かせる光景はここだけのものだと思う。
前穂高と吊尾根の一部が見えた。
雲の下が上高地である。

今日はこのあとの予定があるのでこれだけで下り、7時には平湯に戻る。
朝食後すぐ出発。メインの白樺峠に向かう。

ハチクマ@白樺峠

ハチクマ
タカ目タカ科
体長 ♂57cm ♀61cm
撮影 2008.9.14 長野県旧奈川村(現松本市)白樺峠

サシバとともに、渡りをする代表的なタカ。
全国の低山から森林で繁殖するとされていますが、生態についてはわからないことが多いようです。
「ハチを好むクマタカのようなタカ」という意味の命名。

♀はタカらしい精悍な顔をしているのに、♂は可愛らしい顔をしている変なタカ。
体色の変化が大きい種類ですが、♂♀幼鳥の識別が比較的わかりやすいので、多くの個体を見ても面白い鳥です。

白樺峠では例年9月下旬から10月上旬に渡りのピークを向かえ、ひとシーズンに2~3千羽がカウントされています。
今年はちょっと早い傾向があるようで、この日サシバよりも多い数が見られました。




♂成鳥
淡色型
長くて広い翼に、翼先分離は6枚




♂成鳥
尾羽の太い黒帯と、翼後縁の黒帯が典型的




これは暗色型の♂成鳥
初列風切は内側から数え、タカの場合は10枚。
一番外側がP10なので、この個体が換羽中なのはP4である。
左右対称に欠けているのは、通常の換羽。
ハチクマは渡りの途中に換羽する。




これは中間型(?)♂成鳥
左右対称でないのは事故で欠けたものと思われる。




♀成鳥
淡色型
風切の横斑が細い。
角度的にはいいのだけれど、虹彩が見えないのは残念。
蝋膜は黄色いような気もするので、若い個体かも知れない。




これも淡色型の♀成鳥で、典型的な個体。
これはP5が換羽中。




中間型幼鳥
風切の先端が黒くつぶれているのは幼鳥の特徴。
なお、幼鳥の♂♀の識別方法はわかっていない。




これも中間型幼鳥
蝋膜(嘴の基部)が黄色いのは、飛翔中でもよく目立つ。
白樺峠では、成鳥と幼鳥の構成比は大体半々だが、伊良湖岬ではほとんどが幼鳥らしい。不思議。




これは下の2羽が幼鳥、右上が♀成鳥と思われるが、小さいので難しい。







2羽並んで交錯した。
上が♀で下が♂で、この2羽は典型的。
タカの仲間は♀の方が大きいが、ハチクマの場合はそれほどの差はないようで、個体差も大きいらしい。
だから大きさだけでは判断できない可能性もある。

参考:BIRDER 2006年10月号特集「ハチクマの8不思議」

サシバ@白樺峠




サシバ(幼鳥)
タカ目タカ科
体長 ♂47cm ♀51cm
撮影 2008.9.14 長野県旧奈川村(現松本市)白樺峠

サシバは渡りをするタカの代表的な存在で、里山に暮らす鳥でもあります。
最近、私のフィールドではサシバを見ることが少なくなってしまいました。
今年は全く見ていないので、これが今年の初確認になります。
夏鳥が帰る時に初認というのは変な話で、里での鳥見がおろそかになっている証拠でもありますが、サシバが減っていることは他の人の観察からも伺えます。

とは言うものの、白樺峠のような渡りのメッカでは多くのサシバが渡って行くのですから、いることはいるのだ、と何となく安心してしまいます。


日本で2番目の高さを誇るアーチダム「奈川渡ダム」は、梓川と奈川の合流地点にあります。
その2つの川に挟まれた山塊に位置する白樺峠は、松本方面から渡って来たタカたちが通過する地点となっています。
9~10月の2ヶ月間に10000羽以上のサシバが渡る、日本有数のポイント。
今年は、サシバの渡りが例年より10日程度早いペースでしたが、ここに来て落ち着いており、代わりにハチクマが増え始めました。


写真はサシバ幼鳥
幼鳥の特徴は、体下面の縦斑と暗褐色の虹彩です。
喉の1本線はサシバだけの特徴ではありませんが、比較的目立つポイントです。

白樺峠探鳥会(その1)

2008.9.13~14

毎年恒例になっている白樺峠、タカの渡り観察会である。
この観察会は例年9月下旬に行っているが、今年はちょっと早めである。
今年はサシバの渡りが例年よりも早く、すでに1回目のピークが訪れたようだ。

今年の参加者は5人で、ちょっと寂しい。
人気がないわけではないのだろうが、タカの渡り観察というのはかなりマニアックな分野ではある。
一度その魅力に取り付かれると病みつきになる人は多い。

・・・・・・

4:00に牛久を出発。
7:30には早くも松本インターを出て、国道158号線を上高地方面に向かう。
奈川渡ダムの手前、入山トンネル内で左折、野麦街道で旧奈川村へ。
上高地乗鞍スーパー林道A区間に入ると、あろうことか雨が降って来た。
8:40ごろ白樺峠駐車場に到着。雨はやむ気配はない。
天気は悪いものの、やはり3連休の初めとあって20台ぐらいの車があった。
タカの渡り関しては天候の影響が大きく、雨の場合はほとんど渡ることはない。
とりあえず乗鞍高原に下り、しばらく様子を見ることにした。

上高地乗鞍スーパー林道は、ABCの3区間に分かれている。
 A区間は旧奈川村の黒川渡から乗鞍高原まで
 B区間は乗鞍高原から白骨温泉まで
 C区間は白骨温泉から、旧安房峠道路の最終カーブまで
A区間は、もともと黒川渡に料金所があった。
そのうち乗鞍高原側の白樺橋のたもとに料金所が出来て、通過する場合はチケットを見せればいいが、ピストンの場合は2倍取られることになった。
評判が悪かったのか、数年前に2箇所とも廃止し、白樺峠に新たに料金所が出来た。
それも束の間、今年からはA、B区間とも無料開放になったようだ。
C区間はずっと通行止めになっている。

・・・・・・

雨は上がったが雲は取れない。
今日は無理と判断して、午前中は乗鞍高原附近を散策した。



牛留池
休暇村乗鞍高原の裏手にある。
天気がよければ、乗鞍岳を映して美しい。




昼は中之屋でそばを食べ、白骨経由で平湯に向かった。
ここはもちろん有名店だが、私のお気に入りの店のひとつ。

安房トンネルを抜けると、まずまずの天気になった。




お気に入りの鍋平園地
このあとは新穂高ロープウェイに乗る。
笠ヶ岳や槍ヶ岳は雲に隠れて見えなかったが、今日のところは観光客となって、新平湯温泉の民宿に投宿した。

今回、いつもの乗鞍高原ではなく岐阜県側に宿を取ったのは、翌朝の畳平に行きやすいからである。
長野県側、岐阜県側とも早朝のバスはあるが、タクシーに関しては長野県側からは6時にならないと通行できないのである。
夕方のうちにタクシーの手配を済ませ、翌朝3:30に新平湯を出発することにした。

八方尾根の花(その3)

撮影 2008.8.11




ネバリノギラン
ユリ科ソクシンラン属

高山帯の湿った草地に生える。
花被片6個が先端を残して合着し、壺形の花筒になる花で、完全には開かないので、これでもつぼみではない。
花の外側が多少粘るので、この名がついている。
ノギランという花もあるが、そちらはノギラン属という別の属。
ノギランは花が開くのでよくわかる(らしい)




ムシトリスミレ
タヌキモ科ムシトリスミレ属

スミレと名がついているが、スミレではなくタヌキモの仲間の食虫植物である。
高山帯の湿った草地に生える。

この花は、何とこの舌のような葉で虫を捕らえるのである。
葉の上に点々とついた黒いものが、捕らえられた虫。




ミヤマコゴメグサ
ゴマノハグサ科コゴメグサ属

コゴメグサ属の分類は学者をも悩ませているらしい。

とりあえずミヤマコゴメグサの特徴は
■鋸葉の先が尖らない
■葉の幅が広く、長さの1/2以上
■葉の根本が細く、くさび型
というあたりにあるらしい。
いずれも葉の方の特徴であり、花の識別といえども葉を見ることが重要だということがわかる。

花は人形みたいな形で、中心に目立つ黄色い点があり、とてもユーモラスに見える。




ミヤマママコナ
ゴマノハグサ科ママコナ属

これは半寄生植物とされている。
高山帯のものは、高さが10cm程度と矮小化しているので、あまり目立たない。
花の下唇に黄色の斑点が2つ。
プロフィール

papageno620

Author:papageno620
FC2ブログへようこそ!

最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
最新コメント
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
フリーエリア