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立山の花(その1)

立山の花
撮影 2008.7.27

今年の立山室堂は残雪がとても多い。
雪が多かったというより、雪解けが遅いという話でした。
それにつれて、花の開花も遅いのか、若干少ない感じでした。
特に少ないのがコバイケイソウ。
ただ、この花の当たり年は3年に一度ぐらいなので、今年ははずれなのでしょう。
クルマユリやミヤマダイコンソウなど、見つからなかった花も多いのですが、天候の関係であまり広い範囲を歩けなかったのも原因だと思います。
これから行かれる方は、もう少し雪解けが進んで、多くの花が一斉に咲くかも知れません。

数回に分けて立山の花を紹介します。




ミネウスユキソウ
キク科ウスユキソウ属
ミクリガ池

比較的低地に見られるウスユキソウの高山型とされている。
ヨーロッパアルプスのエーデルワイスに近い花。
この仲間には、レブンウスユキソウ、ハヤチネウスユキソウ、ホソバヒナウスユキソウ(至仏山)、ヒメウスユキソウ(中央アルプス)など特産種が多い。
薄く雪をかぶったように見えることから、薄雪草と言う。佳名のひとつ。
身びいきかも知れないが、日本のウスユキソウはエーデルワイスよりも美しいと思う。







ウサギギク
キク科ウサギギク属
ミクリガ池

中央部のアップを見ると、キングルマ(金車)の別名も理解できるだろう。
直径は4~5cmほどあり、高山の花のなかでも豪華な印象がある花である。
この花の名前は、根生葉の形をウサギの耳に見立てたものとされるが、よく見ると舌状花の先端も2裂しているものもあり、ウサギの耳に見えないこともない。




シナノキンバイ
キンポウゲ科キンバイソウ属
室堂

大きさが4~5cmにもなる、比較的大型の花。
写真に撮ってしまうと大きさがわからないので、ミヤマキンバイやミヤマダイコンソウなど、よく似た黄色い花との区別が難しくなる。
こういう場合は葉の形で判断するので、高山植物に限らず、花の写真は葉まで写しておいたほうがいい。

花弁に見えるのはガク片で、通常5枚ある。

立山の旅(その3)

2008.7.27(日)続き

山の夕食は早い。
5時半にはテーブルにつく。
以前に比べると、ここの食事は随分立派になった。
もちろん、以前が悪かったというわけではなく、山の食事としては普通だったと思う。

この日、何人ものボッカ(歩荷)さんを見た。
尾瀬ではお馴染みのボッカさんだが、北アルプスでも一部で見られるらしい。
尾瀬は鳩待峠からずっと下りなので、こういう運搬法が成り立つのだろう。
尾瀬には女性のボッカさんがただ1人いる。スラリとした綺麗なお嬢さんである。
ちなみにここ雷鳥荘の標高は2380m、室堂ターミナルは2450mである。
生ビールの樽をいくつも背負うボッカさんの姿を見ると、つくづく有難いものだと思う。



食堂からは地獄谷が見える。
その向うには富山市街と富山湾。
ようやく青空が見え初め、食事も早々に外に出た。



強烈な風雨のあとだけに、空気が格段にクリアーになった。
立山の全景
右から、雄山、大汝山、富士の折立
これを立山三山という



真砂岳と別山



雷鳥坂の彼方に剱御前小屋が見える。
左に剱岳の稜線がわずかに覗く。



立山の夕映え



ここから見ると太陽は奥大日岳の方角に沈む。
悪天候の後でこの光景に出会い、誇張でなく本当に泣きたくなった。






恐ろしいような色の夕焼けは、時に悪天候の予兆になるようだ。
あとから見ると確かに不気味な色である。
この時点では、天気予報は全く信じられなくなっていて、明朝の朝焼けを期待して、アラームを3時半にセットした。

カヤクグリ@室堂


カヤクグリ
スズメ目イワヒバリ科
体長14cm
撮影 2008.7.27 富山県立山室堂

日本固有種というのは、定義の仕方によって多少違いますが、日本だけに生育している鳥とすると、以下の12種。
■ヤマドリ
■キジ
■ヤンバルクイナ(沖縄県北部)
■アマミヤマシギ(奄美大島、加計呂間島、徳之島)
■アオゲラ
■ノグチゲラ(沖縄県北部)
■セグロセキレイ
■カヤクグリ
■アカヒゲ(南西諸島、男女群島)
■アカコッコ(伊豆諸島、トカラ列島)
■メグロ(小笠原)
■ルリカケス(奄美大島、加計呂間島、請島)

( )内の地名でもわかる通り、全国的に分布するのは5種類だけです。
その5種類の中で最も地味なのがこの鳥。
代表的な高山鳥で、夏は高山のハイマツ帯などで繁殖します。
冬は低地に移動するので、公園などでも見られることがあります。

立山の旅(その2)

2008.7.27(日)

妙高高原から立山に行く場合、長野側から行くか、それとも富山側から行くか。
富山側だと、随分遠回りのようだが、
■長野側の場合 120km(麻績IC経由)3時間03分
■富山側の場合 165km(立山IC経由)3時間12分
で、時間的には大差はない。(時間は「NAVITIME」による)
もちろん、茨城の我が家から行ったら大差があることは言うまでもない。
ただ我が家の場合、長野県側の混雑を嫌って、富山県側から行くことが多い。

ちなみに
■扇沢⇔室堂往復は8800円
■立山⇔室堂往復は4190円
である。
長野側は、輸送力に劣る立山ロープウェイが混雑のネックになる。
もちろん、あのロープウェイは魅力だけれど。。。

・・・・・・



立山に向かう前に、いもり池で妙高山の夜明けを狙って見た。
残念ながら赤く焼けることはなく、とりあえずこれだけ撮影して立山に向かう。

・・・・・・

右手に日本海を見ながら、トンネルが連続する北陸道を走り、立山ICで降りる。
コンビニで買物をしていると、少しだがパラパラと降って来た。
富山市の方向で稲妻が走るのが見える。
この時点でまだ6:30ごろだが、ちょっといやな感じがした。



7:20、立山駅到着
この時間は閑散としているが、駐車場はさすがに一杯である。



7:40発のケーブルカーに乗る。
美女平まで、標高差502mを7分で結ぶこのケーブルカーの変わっているところは、貨車を連結しているところである。



美女平からは、日本最高所を走る路線バス。
このバスは、弥陀ヶ原または天狗平で1回のみ途中下車も可能である。



天狗平下から見えるソーメン滝。
地獄谷から流れる滝で、ソーメンを流したように見えることからついた名だが、赦免滝とも言われる。
立山地獄に堕ちた亡者がここで赦免されると言う。
この流れは称名川に合流し、称名滝となる。



9時前、室堂に到着。
棚の荷物を取るのにもたつき、最後にバスを降りると、係員が「・・・・・・早目の行動をお願いします」と言っているのが聞こえた。
遅く降りたので文句を言われたのかと思ったらそうではなく、朝から雷注意報が出ているのだった。
確かに雲の感じがよくないし、朝方のこともあるので、今日の天気は要注意だと思った。

今回は風景や花、鳥の撮影を中心に考え、レンズ3本と三脚をかついで来たのである。
もとから登山は考えていなかったが、今日の登山はちょっと危険な感じがした。






室堂、ミクリガ池周辺をのんびりと散策する。
今年は残雪がとても多く、地獄谷に下る階段も一部雪渓に覆われていた。
残念ながら今年は花は少ない。
鳥も少ない。
ライチョウは出ず、ホシガラスも時々飛ぶだけ。
イワヒバリ、メボソムシクイも声だけで、カヤクグリも遠い。



雷鳥荘附近から



雷鳥沢を見下ろす

昼過ぎには雷鳥荘に荷物をデポして、附近を散策するが、1時過ぎには早くも雷雨になった。
このあとは生ビールを飲みながら山の風景を眺め、温泉につかってのんびり過ごす。
2時半ごろには明るくなり、天候も回復するかの思われたがそれも束の間、3時ごろには風も伴って土砂降りの雨になった。

滝を浴びたような登山者が次々に入ってくる。
登山者は慣れているだろうが、室堂周辺は軽装の観光客も多い。
何より、1時過ぎに立山の稜線上にいた人たちや、雷鳥沢を剣御前方面に登っていた人たちは大丈夫なのだろうかと、他人事ながら心配になってしまう。



天気予報は明日も一日中雨。
数日前の天気予報では「晴れ・晴れ・晴れ」だったはず。
結果的にこの翌日は、上空に寒気が入り、広い範囲で大気が非常に不安定になり、ご承知の通りの大荒れになった。
山の天気は変わりやすいとは言え、今回の気象状況は局地的な現象とは言えない。
結果的には多くの死者が出たのだから、天気予報としてはちょっとおかしいのではないか。
まあ、一旦旅に出てしまうと情報不足になり、最新の情報を知らずにいた面もあるけれど。

とにかくこの時点では、これは散々な山旅に終わるか、と思われた。

アカショウビン@長野県


アカショウビン
ブッポウソウ目カワセミ科
体長27cm
撮影 2008.7.26 長野県

この日、ここでバードウォッチングを開始したのは13:00ごろ。
鳥見にはあまりいい時間帯ではありません。
森の中では、ウグイス、ノジコ、アカハラなどの囀りは聞こえていましたが、全体的に鳥の数はまばらです。
花もさほど多くはないし、大きな毛虫を見つけて騒いでいたその瞬間、15mほど先の林内を一直線に飛ぶ赤い鳥が見えました。

ほとんどのバードウォッチャーにとって、とても憧れ度の高い鳥。
この鳥を見るために、どれほどの苦労をしたのか。
この先で、何十人もの人が何時間も待っているこの時に、わずか20分で我々一家の歩く前に出現してくれたアカショウビンに感謝しなければ。

立山の旅(その1)

今年の立山行きの記事を書こうと思う。
その前段階として、少々見当違いの方角から。

ETC以前には、よく周遊チケットというのがあった。
 東北周遊3日間
とか
 信州周遊2日間
とかいうチケットで、行きと帰り、その間指定された区域内乗り放題というチケットである。
ETCでもそんなフリーパスがボチボチ出始めた。
今回利用したのは
 えちごトキめきフリーパス3日間
というもの。
新潟県内フリーパスで、3日間10000円というものである。
悪くはないが、新潟県内に宿泊しなければならない、という条件がついている。
「震災復興」という名目も見え隠れする。

もともと立山の雷鳥荘は予約済みで、前泊をどこにするかは決めていない。
新潟県内で食指が動くのは、当然のことながら妙高高原であった。
妙高に一泊するのなら戸隠に行けるし、その前に松之山はどうだろうか。
戸隠&松之山ならば、”赤い鳥”を求める旅となりそうだ。
 松之山→戸隠→妙高→立山
というルートが一瞬にして出来上がった。


7月26日(土)



関越道、塩沢石内インターから国道353号線で十二峠を越えると、こんな風景が広がっている。
信濃川の支流、清津川が作る河岸段丘の町。棚田の町でもある。
この先は日本有数の豪雪地帯。

旧松之山町はブナと棚田と温泉の町。
バードウォッチャーには、”赤い鳥”と”青い鳥”の町と言えようか。
まずは美人林(びじんばやし)と名づけられたブナの森。



この日は小雨模様でとても蒸し暑い。
”青い鳥”ブッポウソウらしき声は2度ほど聞いた。
この近くでは繁殖しているはずだが、そこはちょっと近づけない。




美人林に隣接して建つ、森の学校「キョロロ」と名づけられた施設。
この地域で3年に一度開催される、越後妻有アートトリエンナーレの関連施設のひとつで、手塚貴晴+手塚由比の設計になるもの。
キョロロとは何を意味するものかは、バードウォッチャーにはすぐわかるだろう。



隣接する旧松代町
同じく越後妻有アートトリエンナーレの関連施設である、まつだい雪国農耕文化村センター。
オランダの建築家グループ「MVRDV」の設計。

こういうイベントや公共施設のあり方については、色々な意見があるだろう。
とりあえず、4回目は来年開催されると思う。


午後は戸隠に移動して、まずは昼食。
今回は「奥社の茶屋」
もちろん、そば屋である。



隈 研吾の設計になるもの。
それにしても最近の隈さん、よく仕事をしているなあ、と感心する。

このあとは戸隠森林植物園でバードウォッチング
妙高、池の平温泉で露天風呂につかる
いもり池で散策
と続き、赤倉温泉のペンションに投宿、一日目が終了。
やや波乱の多い旅のスタートである。

中禅寺湖展望台から



いろは坂を登り切り、中宮祠の交差点を左折すると、目の前に中禅寺湖が広がる。
湖を左に見ながら戦場ヶ原方面に向かうのが通常のルート。
中宮祠交差点の少し先を左折し、半月山に通じる旧中禅寺湖有料道路を走る。
現在は標高1595mの「半月山展望台」で行き止まりだが、本来は足尾方面に通じる道路が途切れているものと思われる。
通る車も少なく、奥日光では穴場的ポイントである。

終点の「半月山展望台」、手前の「中禅寺湖展望台」と、2ヶ所の展望台がある。
中禅寺湖展望台からの眺望の雄大さは、奥日光でも随一と言ってよい。

この場所での夜明けを撮影して見たいと思っているのだが、この道路は夜間閉鎖なのが惜しい。
朝は7時にゲートが開く。
それを待って入ったもので、この時間、ここにいるのは私一人である。贅沢な話。

ハシブトガラス@奥日光




ハシブトガラス
スズメ目カラス科
体長55cm
撮影 2008.7.13 栃木県日光市湯元

口の中が赤いのは幼鳥の特徴で、これは巣立って間もない個体と見られます。
巣立ったばかりの幼鳥は、まだ十分に飛ぶことができず、餌を自力で採ることが出来ません。
まだ、親鳥がせっせと餌を運んできます。

子育て時期のカラスは気が立っているので、巣に近づく人間を攻撃することが多くなります。
都会でカラスによる被害が急増する時期ですが、巣立ったからと言っても油断できません。
巣立ち雛に親鳥が餌を運んでいるこの時期も要注意と言われています。
そういうニュース映像が、先日テレビから流れていました。
撮影クルーが実際にカラスに襲われ、出血するという映像でした。
これだけ見ると、とてもカラスが凶暴に見えて来ますが、本来子育て中のカラスに近づきすぎたのがいけないのであって、これは無理やりそういう映像を撮ろうとした、一種のヤラセだと思います。(出血の事態までは予想してなかったのでしょう。ただし、テレビにして見れば「おいしい」映像のはずです)

私もコアジサシの営巣地で、親から威嚇を受けたことがあります。
立ち入りを制限しているロープ内に入ったわけではありませんが、コアジサシにして見れば近づきすぎだったのでしょう。
こういうことは自慢になることではなく、恥を話しているつもりです。

先のカラスの例で言えば、人間が近づきすぎているわけですが、確かに大都会では仕方がない面も理解できます。
でも、小学校でカラスの巣を撤去するような事態はどうにかならないのでしょうか。
「ヒナが無事巣立つまでそっと見守りましょう」というのが教育だと思うのですが、甘いのでしょうか。
子供が怪我をしたら誰が責任を取るのか、という声が聞こえてきそうですが。。。

こういう写真を撮るのは、都会では危険なことなのかも知れないので、念のため。

ミソサザイ@戦場ヶ原



ミソサザイ
スズメ目ミソサザイ科
体長11cm
撮影 2008.7.13 栃木県日光市戦場ヶ原

ミソサザイは日本最小に近い鳥ですが、歌い手としては天下一品です。
水辺を好む鳥なので、渓流沿いではその見事な声が響きます。
湯川が湯滝、小滝を経て戦場ヶ原に流れ出て行くこのあたりは、奥入瀬渓流を思わせる雰囲気を漂わせていて、奥日光でも最も素晴らしい場所とも言われています。

小田代の「貴婦人」




2008.7.13
栃木県日光市小田代ヶ原

小田代の木道から男体山の黎明を撮影する。
太陽は正面から昇ってくる。
太陽が高度を上げるにつれて、霧が晴れてくる。
その中から姿を現す、1本のシラカバ。
「貴婦人」の名で呼ばれる樹齢80年ほどの木の佇まいに、多くの人々が美を見出した。

小田代の夜明け

2008.7.13(日)
栃木県日光市小田代ヶ原

尾瀬には「○○田代」という地名が多い。
これは湿原を意味する名前である。
田代山という山もあり、名前の通り山頂部には湿原が広がっている。

戦場ヶ原の西側に位置する小田代も、文字通り小さな湿原の意味なのだろう。
戦場ヶ原に比べると1/4ほどの面積である。
戦場ヶ原も乾燥化が進み、草原になりつつあるが、小田代も見た目は草原である。
地形の関係か、大雨が降ると一時的に全体が湖になり「小田代湖」などと言われる。
私も2度ほど見たことがある。

国道120号線の赤沼から、小田代を経由して菖蒲ヶ浜まで通じる道は、柳沢林道と言い、以前は一般車の通行も出来たが、現在はハイブリッドバスが運行している。
小田代までは、期間中の土日には早朝バスも運行しているので、小田代での夜明けの風景を撮影には便利である。
昔、暗いうちに小田代歩道を歩いたことがあるが、大した距離ではなく、40分程度で着く。
ただ、今から思うとクマに会わなくてよかった。
早朝と夕方は要注意である。
クマは基本的に人間の方を恐れているので、人間の存在を音で知らせてやれば、無闇に襲うようなことはない。
出会い頭や子熊連れは特に要注意である。
私も柳沢林道の赤沼近くで目撃したことがあるので、油断は禁物である。



4時発の早朝バスは12分で小田代に着く。
夜明け15分前の風景
右の山が男体山




夜明け10分前
空が赤く染まってきた。




夜明け5分前
太陽の位置はほぼ正面である。




夜明け直後
小田代は必ず霧が出る。
陽が上ると、霧の中からカラマツやシラカバなどが、時折り姿を現すようになる。

遠くからカッコウの声
近くからノビタキの声

音は無理でもこの空気感を伝えることができれば。。。

尾瀬紀行(その3)

2008.7.12(土)

あっと言う間に1週間経ってしまった。
この3連休の尾瀬は一年で一番の人出だろうと思う。

今回は最後に中田代のビュースポットの写真。



このシラカバと池塘の組み合わせはいつ見ても美しい



ちょっと角度を変えて



この時期は、ヤマドリゼンマイの緑がことのほか鮮やかに映る



竜宮十字路附近の有名な池塘で

モズ@戦場ヶ原



モズ
スズメ目モズ科
体長20cm
撮影 2008.7.13 栃木県日光市戦場ヶ原

この時期、戦場ヶ原で一番よく声を聞く鳥は?

答えはアオジです。

ホオジロの声を、少しのんびりとさせたような独特の囀りは、高原の夏を代表するものです。
この日、やけに早口のアオジがいました。
変だなと思っていたら、正体はこの鳥でした。
鳴き真似の得意なモズですが、テンポは少し間違えたようです。

尾瀬の花(その5)

2008.7.12(土)



■サワラン
ラン科サワラン属
尾瀬ヶ原下田代

トキソウよりも鮮やかな濃い色が美しい。
別名アサヒランとも呼ばれる。
トキソウと違い、なかなか開いたものがない。




■ヒオウギアヤメ
アヤメ科アヤメ属
山ノ鼻

公園などで栽培されているアヤメは、大体園芸種のハナショウブ。
アヤメは湿地の花ではなく、比較的乾いた山地に咲く花である。
高原の湿地に咲くヒオウギアヤメは、高さ1m以上にもなる花で、3枚の外花被片基部に黄色地に紫色の網目模様が出る。
内花被片は長さ1cmほどしかなく、アヤメに比べるととても小さい。




■カキツバタ群落
アヤメ科アヤメ属
尾瀬ヶ原上田代

尾瀬にはあちこちにカキツバタの群落がある。
外花被片にはヒオウギアヤメのような網目模様がなく、中央に白色の斑紋が入り、細長い3つの内花被片が立ち上がる。
「燕子花」と書くのが正しく、「杜若」は誤用であるらしい。
花の色をツバメの羽色に見立てたものか。

イワツバメ@尾瀬



イワツバメ
スズメ目ツバメ科
体長13cm
撮影 2008.7.12 群馬県片品村尾瀬山ノ鼻

標高が高い観光地や山小屋によく営巣している鳥です。
山ノ鼻のビジターセンター前にある休憩所でも、たくさんのイワツバメが営巣しています。

巣材集めをするイワツバメと、建築中のイワツバメ

尾瀬紀行(その2)

2008.7.12(土)

山ノ鼻から30分ほど歩くと、牛首が近くなる。



右手にこんもりとした森が牛首。
尾瀬ヶ原が一番狭くなるところである。
森が近いため、キビタキやオオルリの声が聞こえるポイント。
本来は正面に燧ケ岳が大きいはず。




振り返ると至仏山の雄姿、、、のはず。




燧ケ岳を移す、このあたりで一番大きな池塘。
手前にポツンと咲くカキツバタ。




中田代
ミズバショウのポイントである。
早くもニッコウキスゲが咲き始め、ヤマドリゼンマイの緑が美しい。




何度撮影したかわからない、下ノ大堀川のビュースポット。
このシラカバの前(!)をハリオアマツバメが飛んだ。




何度見てもこのシラカバは美しい。

天気は相変わらず、時々ザーッと降る。
時に凄い風が吹き付けてくる。
やっぱり山の天気は難しい。

尾瀬の花(その4) ニッコウキスゲ





2008.7.12(土)

■ニッコウキスゲ
ユリ科ワスレグサ属
尾瀬ヶ原中田代

夏の高原を彩る花として、これほど有名な花はない。
正式(?)には「ゼンテイカ」と言う。
「禅庭花」とは、ニッコウキスゲの名前の由来になっている日光の霧降高原を禅寺の庭に例えたものらしいが、よくわからない。
この花の名所としては、尾瀬と霧降高原のほか、福島県の雄国沼や長野県の車山高原が夙に有名。
ただし、見事な咲き具合が見られるのはやっぱり数年に1回程度である。
自分としては、1995年の車山が忘れられない。
ブログ仲間の写真で見せていただいた2005年の雄国沼はとりわけ見事だった。

尾瀬の中田代は、ミズバショウとニッコウキスゲが同じところに咲く。
群落を撮るのもよし。
形のいい1本、バックがいい1本を探して歩くのも一興。

尾瀬の花(その3)

2008.7.12(土)



■ナガバノモウセンゴケ
モウセンゴケ科モウセンゴケ属
尾瀬ヶ原中田代

高層湿原に生える食虫植物で、モウセンゴケに比べて長い葉が特徴。
尾瀬と北海道だけで見られるが、北海道の個体群は絶滅寸前といわれる。
絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定されているが、個体数は4000個体程度で、環境庁によれば100年後の絶滅確率はほぼ100%という暗い予想がされている。
ここだけ見るとたくさんあるように思える。




■カラマツソウ
キンポウゲ科カラマツソウ属
山ノ鼻

花がカラマツの葉に似ていることからの名。
この仲間は園芸種としても人気があるようだ。
白い花に見えるのは花糸(雄蕊)である。




■コバイケイソウ
ユリ科シュロソウ属
尾瀬ヶ原上田代

ちょっと時期はずれなのだろうが、尾瀬にはそんなに多くないと思う。
この花の名所は、栂池と千畳敷。
室堂にも多いが、この花がたくさん咲くのは3年に1回程度。




■ミタケスゲ
カヤツリグサ科スゲ属
尾瀬ヶ原下田代

中部地方以北から北海道の高層湿原に生える。
スゲ属はとても多くの種類がある上、識別が難しい。
実はスゲの図鑑というのも存在する。
昭和30年代のオーバーユースで裸地化したアヤメ平では、この植物の種を蒔いて湿原の復元を図っている。

ノビタキ(♀)@尾瀬


ノビタキ(♀)
スズメ目ツグミ科
体長13cm
撮影 群馬県片品村尾瀬ヶ原中田代

ノビタキの♀です。
この鳥はこういう枝先に止まり、飛び立っては虫をフライングキャッチしますが、すぐもとの枝に戻る傾向があります。
ですからノビタキの撮影では、飛ばれても元の場所に戻ることが多いので、待っていたほうがいいと思います。
小さいくせに気が強く、カッコウを攻撃するノビタキを尾瀬ではよく見ます。

尾瀬紀行(その1)

2008.7.12(土)

なかなか梅雨明けの発表がない。
自分の感覚では、7/5に開けたのではないかという印象である。
ともあれこの土日は天気がよく、暑くなるだろうと言う予報だった。

毎年出かけている尾瀬と奥日光に、今年も行くことにした。
7月前半の尾瀬は初めての経験である。

前日の夜発、時折り激しい雷雨の中を戸倉に向かう。
戸倉の駐車場は、去年新しい駐車場が出来た。
私は相変わらず並木の駐車場に。
第2駐車場という名前になっている。


一夜明け、4:20ごろタクシーに乗る。
津奈木のゲートは5時に開くが、珍しく1分前に開き、5:10には鳩待峠に着いた。
今回は私が一番乗りだったが、ほどなくあとからバスがたくさん押し寄せてきた。



天気は曇り。
気温はまずまず快適である。



尾瀬は2007年、日光国立公園から独立し、尾瀬国立公園になった。
日本で29番目の国立公園である。

本当はアヤメ平、富士見峠経由で竜宮に向かうルートも考えていたのだが、あまり天気もよくないし、今回も山ノ鼻に向かう。
このルートは野鳥の声が素晴らしい。
コマドリの声を聞きながら下るが、至仏山は雲の中である。



鳥や花を楽しみながらゆっくりと下る。
山ノ鼻も近い。
ミズバショウがよく見られる場所。
ここはクマがよく出没するポイントでもある。



山ノ鼻はハイカーで一杯。
ちょっと一休みのあと、尾瀬ヶ原に向かう。



尾瀬ヶ原へ。
時折り、ザーッと雨が降るがすぐやむ。
陽がさしたかと思うとまた曇る。
緑がしっとりと眼にしみる。



山ノ鼻から上田代に。
本当は正面に燧ケ岳の雄姿。
このあたりの木道は新しくなった。
環境省のネーム入りが多い。
尾瀬の木道は、ここの大地主である東京電力が設置している箇所も多い。
東京電力が尾瀬の水利権を放棄し、尾瀬ヶ原全体を水没させるダム計画が正式に消滅したのは1996年である。
まさにこの場所はダム湖の底だった可能性があったわけだ。



ミズバショウが終わり、ワタスゲも最盛期を過ぎ、ニッコウキスゲの見頃を向かえる直前の尾瀬。
まさに緑の季節。
ヤマドリゼンマイの緑がとても美しい。



尾瀬には池塘
池塘といえば尾瀬
尾瀬の池塘は1500ほどもあるらしい。
ヒツジグサとミツガシワが絶妙の点景になっている。
こういう配置が自然に出来ていることの驚き。
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