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いつものヨーロッパトウネン





ヨーロッパトウネン
チドリ目シギ科
体長14cm
撮影 茨城県旧東町

ここで1羽だけ越冬している(らしい)ヨーロッパトウネン。
この個体は比較的近くまで寄ってきます。
これをしっかり見ておいて、渡り時期、トウネンの群れの中にいるヨロネンを見つけられたら面白いな、と思います。
やっぱり足の細長さがポイントか。

鳥を馬鹿にするな!

あまりこのことに深入りしたくはないのだが、およそ根拠の薄弱なことを、さも事実であるかのように強弁する行政当局と、お役所の発表を検証もしないで提灯記事を書く新聞、ただ面白おかしく取り上げるだけで何も考えていないTVによって、「太りすぎで飛べないカモが急増」というデマが蔓延していることに我慢がならないので、しつこいと言われるのを覚悟で取り上げる。
一連の報道が、カモやユリカモメに対して失礼であるとしか思えないのである。
一言申し上げておく。
「鳥はそんなに馬鹿ではない」

まず、東京新聞12月5日
<肥満 飛べないカモ 野良ネコの餌食 渡りにも影響>
と題する記事。
東京都内で越冬するカモに「肥満」が増えている。太りすぎて動きが鈍くなり、ネコに簡単に襲われたり、飛べなくなって故郷に帰れなくなったりする深刻な例が続出しているという。原因は、人によるエサのやりすぎ。都環境局は、カモなど野鳥へのエサやりの自粛を大々的に呼び掛けることを決めた。

冬の渡り鳥の名所として知られる不忍池(台東区上野公園)ではここ数年、一、二月になると、丸々と太った鳥が目立ち、空腹の野良ネコにとっては文字通り、いい“かも”に。ネコに襲われた無残な死骸(しがい)が連日、見つかるという。

カモはもともと、低カロリーの水草などを主食にしている。年末くらいまでは軽快に飛び回っているが、人からパンや菓子といった栄養価の高いエサを与えられるうちに太り始め、動きも緩慢に。同局が撮影した今年初めのカモの写真では、胸や腹にたっぷりとぜい肉がついていた。

肥満は、故郷への渡りにも影響が出ているとみられている。具体的な調査はまだだが、同局の担当者は「太ったカモは動きが鈍く、簡単に素手で捕まえられる。こんな体で飛び立っても、故郷にたどりつけないのではないか」と心配している。

同局が今月三日、不忍池周辺で観察したところ、約千七百羽の野鳥を確認。このうち留鳥のオナガやカルガモを除く約五百羽が、冬季にシベリアなど北方から渡ってくるカモ類だった。冬の渡り鳥のユリカモメも、約六百羽がいた。

ユリカモメは本来、河口近くをすみかにする。不忍池では以前、ほとんど見られなかったが「エサ場を求め移動してきた」(同局)らしい。ユリカモメの場合、エサをもらうのを待つだけでなく、旋回して人から食べ物を奪おうとするために「子どもがけがをした」との苦情も絶えない。

都は今月八日から来年三月いっぱいにかけ、不忍池周辺でエサやりの危険を知らせるチラシを配るほか、練馬区の石神井公園や葛飾区の水元公園でも園内放送で訴える。担当者は「かわいいと思う気持ちから、エサやりを日課にしている人もいるが、逆にそれが、鳥を苦しめていることに気がついてほしい」と話している。
この記事は、東京都が言う主張をそのまま踏襲したものである。
”肥満が原因で飛べなくなり、渡れないカモがいる”
餌やりが原因で太りすぎたカモなんて見たことがない。
環境局配布のチラシにあるオナガガモの写真には「ほとんど飛べません」とあるが、どう見ても普通の個体である。
「太って見える」と言われればその通りだが、地上で立っているカモというのはこんなものだ。
このカモが本当に飛べないのかどうか、東京都環境局は検証したのか?
本当に飛べないのだとしたら、普通は怪我を疑ってみるべきで、餌やりのせいだとどうして判断できたのか。

”餌やりが原因でカモが太りすぎ、猫に簡単に襲われてしまう”
猫が野鳥を襲うことはよくあることである。
可哀想だが、それが自然界というものであり、動きの遅い鳥は淘汰されてしまうことがそれほど問題だとは思えない。
それより、カモに餌をやる人と猫を捨てる人はどちらが悪質なのか、環境局の人に聞いてみたい。

>留鳥のオナガやカルガモ、という記述を読むと、この記者がカモ科のオナガガモ(もちろん渡り鳥)とカラス科のオナガを混同していることがわかる。オナガは本題に全く関係がなく、オナガガモは本題の主役と思われるから、この記述は意味不明である。

”ユリカモメは河口近くに住み、不忍池では見られなかった”
以前の不忍池のことはよく知らないが、ユリカモメはカモメの仲間で最も内陸までやってくる鳥である。
不忍池は海(竹芝桟橋)から6kmしか離れておらず、とても内陸とは言えない。
鹿島灘から100km、東京湾から70km離れた群馬県の多々良沼にもユリカモメが多数飛来していることをご存知ないらしい。
大体、ユリカモメは万葉の時代から「都鳥」と呼ばれて親しまれてきた鳥で、東京都の鳥のはずである。
少なくとも東京新聞なのだから、恥ずかしい認識だと思った方が良い。

”ユリカモメが子供を襲うという苦情が絶えない”
これが本当ならば聞き捨てならない。
ユリカモメは人を恐れず、意外に気が強いので、ユリカモメに周りを囲まれて「怖い」という人はよくいる。
しかし、ユリカモメのせいでケガをする子供が続出しているというような話は聞いたことがない。
ヒッチコックの映画はフィクションである。勘違いしてはいけない。

続いては産経新聞12月9日付
<肥満のカモ、北へ帰れないカモ? 都が対策>
と題する記事
近年、カモの肥満が問題化している。日本で越冬中に丸々と太り、飛ぶ能力やエサを捕る能力が落ちて、繁殖地のシベリアにたどり着けずに死ぬ恐れがあるのだ。動きが鈍く警戒心も薄れて、ネコに食べられるカモも多く見られるようになったといい、東京都は8日、野鳥へのエサやり防止キャンペーンを始めた。
(菊地剛)

「エサをやる姿は一見ほほえましいですが、実は生態系を壊しています」。都の担当者はこう訴える。

東京・上野の不忍池には毎年11月ころ、多くの渡り鳥が越冬のために飛来。今年もオナガガモやキンクロハジロなど、約1100羽を確認した。ところが、いとおしむあまり、人がエサを与えてしまうことが問題になっている。

「パンなどを食べて太り過ぎると、春に北へ帰れなくなるんです」と担当者。カモにも脱メタボが必要とこの日、都の職員12人が不忍池周辺でエサをやっている人に声をかけたり、チラシを配るなどして「野鳥にエサをやらず、自然のまま見守って」と訴えた。

エサの食べ過ぎがもとで、交雑の問題も起きている。北へ渡るのが遅れ、繁殖時期を日本で迎えてしまったために、土着のカルガモと混ざった渡り鳥も観察されるようになったのだ。

本来は生息しないはずの鳥も集まっている。訪れていた40代の女性は「ここ数年でユリカモメが増えた。エサを奪おうと、カモを襲っていることも多いです」と心配そうに話す。

都では来年3月末まで呼びかけを続けるが、「エサやりを楽しみにしている人も多い」とのことで、職員が遠ざかると再びエサをやり始める人もみられた。エサをもらっても、カモは本当のところ困っているのかもしれない。
この記事も、前述の記事と大差はないが
”カルガモとの交雑の問題”
が出て来た。
まず整理しておきたいのが、餌付けを受けやすい鳥とそうでない鳥がいることだ。
餌付けされやすい鳥は
オナガガモ、ハシビロガモ、ヒドリガモ、キンクロハジロ、ホシハジロ、ハクチョウ類、オオバン、ユリカモメ
中でもオナガガモが最も餌付けされやく、マガモ、カルガモ、コガモはほとんど餌付けされない。
餌付けの影響としての交雑を問題とするのならば、まずカルガモとオナガガモの交雑個体が珍しくないことを示さねばならない。
カモ類は比較的交雑がおきやすい種類であるが、カルガモとオナガガモの交雑個体は見たことがない。
私だけでなく、図鑑を執筆しているようなプロでさえ見たことがないと言う。
マガモとカルガモの交雑個体は通称マルガモという名で知られていて、これはさほど珍しいものではなく、私も紹介したことがある。
ただ、野生のマガモが親であるかどうかは定かではなく、アオクビアヒルの可能性も高い。
いずれにしても野鳥の餌付けとは直接関係がない話であって、ここで取り上げるのは筋違いである。

また、本来生息しないはずの鳥としてユリカモメが挙げられているが、先に書いたとおりこれはいて当然の鳥である。
カモと餌の取り合いぐらいするだろうし、それのどこが問題なのだろうか。

最後にスポーツニッポン 12月8日付
上野公園の「メタボ」ガモを救おう!
と題する記事
東京都台東区の観光名所である上野公園の不忍池に飛来するカモが、エサの食べ過ぎで“メタボリック化”し、生態系が崩れる原因になる可能性が危ぐされている。公園を管轄する都環境局は、8日から、来園客による野鳥へのエサやりを防止するキャンペーンを開始する。

不忍池にはオナガガモやキンクロハジロなど渡り鳥のカモが11月ごろから飛来。ここで越冬し、通常は2月下旬から3月にロシアなど北へと飛び立つ。しかし、都環境局によると、4月になっても居座るカモが近年見られるようになったという。

同局自然環境部の岩崎浩美係長によると、原因の1つが肥満。日常的にエサが過度に与えられていることに加え、来園客が増える年末年始は、さらに体重が増加。このため、カモが長時間飛べなくなったり、動きが鈍りネコなどの天敵に襲われ命を落としたりするケースも頻発している。

同局は来園客がカモなど野鳥にエサを与えることに対して、初めて防止を呼び掛けることを決めた。8日から16日までに集中キャンペーンを展開。同局職員や同園の鳥獣保護員が「エサやり防止」を喚起するチラシを来園客に配布し、園内放送でも呼び掛ける。法的に取り締まることは現在考えていないが、岩崎係長は「条例などをつくって取り締まることになる前に、来園客によく説明して理解してもらいたい」と話している。

渡り鳥のカモは日本の暑い夏には耐えられないため、夏まで居座ることになれば死に至ることもある。また、飛び立ったとしても重い体を支えられず、目的地にたどり着くまでに死んでしまう危険性を専門家は指摘。さらに、1年を通して不忍池で暮らすカルガモの繁殖に悪影響を与え、予期せぬ交配が起こりうる可能性もあるという。

動物愛護の観点から、これまで都は野鳥へのエサやりを防止するような活動は行ってこなかった。しかし、野鳥の死を招くことになれば本末転倒。岩崎係長は「(カモが)かわいいという気持ちはよく分かる。反発もあると思うが、とことんやっていきたい」とキャンペーンへ強い意志を示している。
この記事で面白いのは
>来園客が増える年末年始は、さらに体重が増加
という記述だ。
この公園では定期的にカモの体重を測定しているらしい。

>4月になっても居座るカモが近年見られるようになった。
4月にいるカモは珍しくも何ともない。
4月にカモを見たから「カモが渡りをやめた」という結論を出したのだろうか。
なお5月あたり、割と遅くまでいるのは、餌付けを受けないコガモが多いというのが私の認識だ。

>渡り鳥のカモは日本の暑い夏には耐えられないため、夏まで居座ることになれば死に至ることもある。
この一連の記事が真実なら、日本中で相当数のオナガガモが肥満のために渡れず、夏を越せずに死んでしまうという現象が観察されているはずである。
証拠もなしにこういうことを言う「専門家」とはどういう人なのか。

この記事でもカルガモとの予期せぬ交雑ということが言われているが、ぜひカルガモとオナガガモの交雑個体の写真を見せてほしい。

私は餌付けに関して積極的に支持するわけではく、全く問題がないとは思っていない。
餌付けをどうしてもやめさせたいのならば、その科学的根拠を示すべきだと極く常識的なことを言っているつもりだ。
東京都は何かほかの意図があるのではないか。

カルガモ



カルガモ
カモ目カモ科
体長61cm
撮影 2007.12.2 栃木県真岡市井頭公園

カモ類が多い場所は多いですが、各種類の個体数は大きく異なります。
なぜでしょうか。
カモはカモで微妙に棲み分けているのでしょう。

この公園では
カルガモ>マガモ>オナガガモ>コガモ
で、カルガモが圧倒的。ヒドリガモがほとんどいません。

霞ヶ浦(土浦市)では
マガモ>ヒドリガモ>コガモ>カルガモ
で、マガモが圧倒的。ヨシガモ、オカヨシガモが少数

乙戸沼(土浦市)では
ヒドリガモ>オナガガモ>ハシビロガモ>オカヨシガモ>ヨシガモ
で、コガモ、カルガモは少数。マガモがまれ。

カモ類の種類が多いところではカルガモが少なく、カルガモが多いところで圧倒的に多い、というのが印象です。
国内で繁殖するカルガモは、ほかのカモと一緒なのはいやなのでしょうか。
乙戸沼でも、カルガモだけが固まっているのがよく見られます。
ちょっと変わり者のカモ。
やや上を気にしながら飛んでいるようです。

オカヨシガモ♀の飛翔


オカヨシガモ
カモ目カモ科
体長50cm
撮影 2007.12.8 茨城県土浦市乙戸沼

沼にいるカモたちはあまり飛ぶことがありません。
ヨシガモとオカヨシガモは、沼の真ん中附近で泳いでいるか、休んでいるかのどちらか。
この写真も狙ったわけではなく、飛んだところを撮ったらオカヨシガモの♀だっただけです。
飛んでいるカモを下の方から見たときは、その識別がとても難しいものです。

オナガガモ

オナガガモ
カモ目カモ科
体長 ♂75cm
撮影 2007.12.8 茨城県土浦市乙戸沼



オスの中でもまだ非繁殖羽が残っているように見える個体。






これはさらに換羽が遅れたオスのエクリプス。
ほかのものより1ヶ月ぐらい遅い感じがしますが、こういう個体差は結構あるものだと思います。
見かけが少しぐらい違って見えても、あまり異常だとは思わないほうが無難な気がします。

エサやり防止キャンペーンの胡散臭さ

前回、カモの餌付けに関する怪しげな新聞記事に関して書いたが、これだけではフェアでない気がしたので、しつこいようだがその続き。
というのは、新聞記事の元になった東京都の”エサやり防止キャンペーン”というのが、かなり科学的根拠を欠いている思われるからだ。
元を槍玉に挙げないのはおかしいと思うので再度取り上げる。
もちろん、お役所のキャンペーンを検証しないで報道するのはもとより問題である。






これは東京都環境局が配布しているチラシ。
東京都環境局のHPから、PDF形式でダウンロードしたものである。
思わず笑ってしまったのは、2枚目に出ているオナガガモの写真である。
私には普通の個体にしか思えないが、東京都環境局によれば「太りすぎでほとんど飛べない個体」なのだそうだ。
このカモがエサやりのせいで太ってしまった鳥であり、それが原因で実際に飛べない個体であるという検証はどこでなされたのか。

もし東京都環境局が言うように、エサやりのために太りすぎのカモが増加し、飛べなくなって渡りにも支障が出ているのであれば、もう少し科学的な検証が必要だろう。
例えば、餌付けされているグループと、されていないグループから相当数のサンプルを取り、その体重を比べる。
個体差とは言えない有意の差が見られれば、餌付けによって体重が増えたという仮定は成り立つかも知れない。
ただ、どれほど体重が増加すると飛べなくなるのかという検証も必要。
実際に渡りをしなくなった鳥がどの程度の割合いるのか、それは餌付けされた個体群に顕著に現れるのかという検証も必要。
気の毒だが、最終的には飛べなくなったカモは解剖して、人間が与えたエサの食べすぎであることを証明すべきだろう。
少なくともそれぐらいの科学的検証を経なければ証明したことにはならないと思う。
こんな1枚の写真だけで納得しろと言われても。。。



そもそもカモの場合、姿勢によってかなり太って見える傾向があり、このぐらいの写真はいくらでも見つけることができる。



これはカモでなくタシギだが、姿勢によってはこれぐらい見え方に違いが出る。
「健康なタシギとメタボなタシギ」とでもタイトルをつければ、鳥に詳しくない人はだまされてしまうかも知れない。

上から撮れば誇張されるので、先の写真は余計に太って見える。
意図的というより、ほとんど悪意が感じられる写真で、「とにかく太って見える写真を探して来い」という台詞まで聞こえるようだ。

私は前の記事にも書いたが、このようなエサやりを積極的に支持しているものではない。
むしろもう少し控えたほうがいいのでは、と考えている。
ドバトや、バリケン、アヒル類など本来野鳥でない種類が増えて、生態系を乱す一因になっているかも知れないからである。
しかしこういうことがきっかけになって、鳥が好きになってくれる子供もいるのであって、一概に否定ばかりするものではないと思う。
ただ、ほとんど根拠を欠いていると思われるキャンペーンが、公的な立場から強権的に行われることに非常に違和感を覚えるのである。

オカヨシガモ


オカヨシガモ
カモ目カモ科
体長50cm
撮影 2007.12.8 茨城県土浦市乙戸沼

全国的に飛来しますが、比較的少ないカモです。
割と海水域にも多く、銚子あたりではよく見かけます。
カモ類は一般的にオスが派手ですが、本種はオスも地味。
が、胸の細かい模様がヨシガモに似ています。
遠くから見た場合でも、お尻の黒さが目立つのでよくわかります。
俗に「ケツクロ」と呼ばれます。

メスの嘴はマガモに似ています。
薄い過眼線があるところもよく似ています。
♂♀とも翼鏡が白いのは本種のみですが、この写真では写っていません。
飛んだところでないとわかりにくい特徴です。

メス単独の写真がなかったので、奥にメスが写っている写真。

餌付け問題(怪しげな新聞記事に関連して)

餌付け問題などと、大それたことを書くつもりはない。
野鳥に対する「餌付け」に関しては色々な議論があるが、実は全く異なる2つの側面があるので、整理してみたい。

ひとつは撮影目的のための餌付けである。
珍鳥が現れると決まって餌付けが試みられる。それはカメラマンによって行われる。
殊更珍鳥でなくても、例えばカワセミの撮影目的のために餌付けをするカメラマンは大勢いる。
バードウォッチャーである我々はそのことにとても違和感を覚える。
もちろん我々もそのような餌付けの恩恵を受けていないわけではない。
珍鳥はやっぱり見たいし、撮影もしてみたい。
でも「餌付け派」のカメラマンには、「餌付けには元手がかかっているのだから勝手に撮るな」という手合いもいるのである。
「オレが餌付けしたおかげで見られたのだろう」と言われればその通りであるが、どう考えてもやっぱり違和感がある。
この「撮影目的餌付け」に対する考え方の違いが、バードウォッチャーと野鳥カメラマンの微妙な反発を生んでいるのは間違いない事実だと思う。
私はきっぱり「反対」である。

ふたつ目はカモ類やハクチョウ類などに対する冬鳥の餌付けである。
茨城県内でも霞ヶ浦や北浦で盛んに行われている。
この餌付けに対しては最近特に批判が多く、やめるべきだという意見が多い。
私はこの種の餌付けに対しては、特に賛成でも反対でもなく、適度に行われるのであれば特に問題視するものではないと考えている。
というのは、反対論の趣旨がかなり的をはずれているとしか思えないからだ。
曰く
「安易な餌付けによってカモ類が餌を自分で探す努力を怠り、生きる能力を失ってしまう。結果、渡りをやめて越冬地に留まる個体が増えてしまう」
というような論点なのだが、本当か?

こんなことを書く気になったのは、最近の新聞記事にこんなものがあった(らしい)からである。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2007120502069926.html

これははっきり言ってかなり怪しげな内容で、「留鳥であるオナガやカルガモ」という一文を見ても、野鳥に詳しい人が書いた記事とは到底思えない。
内容に関しても、ちゃんと裏づけを取った記事であるかどうかは大変疑わしい。
「こんな記事なら読者の関心を得やすいかな」と言った軽い感じで書かれた記事である疑いが強い。

私は餌付けによって太ったカモというものを見たことがない。
そもそも、カモの太り具合を判定するのは大変に難しい。
渡りが困難なほどに太ったカモが本当に不忍池にいるのか。
不忍池に限らず多くの餌付け場所を見ているが、夏になっても留まっているカモはごく少数である。
そのような個体が餌付けの影響であるかどうかはわからないし、餌付けが行われていない場所でも少数の越夏個体はいるものである。
あれほど餌付けされやすいオナガガモも、絶対に餌付けを受け付けないコガモも、全く同じ様に夏には姿を消すのである。
霞ヶ浦では、珍しく餌付けされているマガモの越夏個体が存在するが、それはケガによって飛べなくなった個体である。

この記事にある如く、訴えが殺到するほどユリカモメが悪さをしているという話は聞いたことがない。
霞ヶ浦でも餌付けされたユリカモメが盛んに活躍していることは、私のブログでもたびたび紹介している。
ここでのユリカモメの振る舞いが何らかのトラブルになったことは全くないし、餌付けに慣らされたユリカモメが越夏したことは一度もない。

思うに、三浦半島あたりでのトビの振る舞いがヒントになってこういう根拠のない記事になったのであろうということは想像がつくが、新聞記者であるならばもう少しまともな記事を書いたらどうかと思う。

氏原さんの以下の記事も参照ください。
http://ujimichi.exblog.jp/6534951/

ヨシガモ

ヨシガモ
カモ目カモ科
体長48cm
撮影 2007.12.8 茨城県土浦市乙戸沼

オスはナポレオンハットの異名を持ち、その美しさが際立っています。
メスは例によって地味ですが、何とも言えない可愛さがあります。

この沼では、例年通り比較的多くのヨシガモが見られます。
このカモの分布は比較的局地的なので、必ず見られるこの場所は貴重だと思います。








ミコアイサ(♀)



ミコアイサ(♀)
カモ目カモ科
体長42cm
撮影 2007.12.2 栃木県真岡市井頭公園

今シーズン初のミコアイサですが、♀しか見られませんでした。
ちなみに♂エクリプスは酷似するのですが、目先が黒くないようです。
♂繁殖羽の目先は黒いのに、逆ではないか、と思うのですが、そこがエクリプスの不思議さがありますね。

この日はうちの会の第1週探鳥会。
東京の井ノ頭公園と紛らわしいですが、こちらは「いがしら」公園と読みます。
池の周りを森が囲んでいるので、水鳥と山野の鳥が同時に見られる便利な場所です。

この日見られた鳥
9:00~12:00
カイツブリ
カワウ
ダイサギ
コサギ
アオサギ
マガモ
カルガモ
コガモ
ヒドリガモ(C)
オナガガモ
キンクロハジロ
ミコアイサ(♀)
オオタカ
ノスリ
オオバン
キジバト
カワセミ
コゲラ
セグロセキレイ
ビンズイ
ヒヨドリ
ルリビタキ(♀)
ジョウビタキ(♀)
シロハラ(C)
ツグミ
ウグイス
キクイタダキ
エナガ
シジュウカラ
メジロ
カシラダカ
アオジ
カワラヒワ
シメ
スズメ
ハシボソガラス
ハシブトガラス
以上37種

冬鳥の数はまだ少ない。
ミヤマホオジロ、トラツグミがよく見られる場所だが、まだ来ていないのか。
一応、キクイタダキが収穫だった。

紅葉紀行-京都編(9)青蓮院門跡

11/23(金)午後1:30以降

やっぱり京都の紅葉、1日では難しい。
東山方面から祇園の中心部に廻って来たが、この段階で30000歩近く歩いただろうか。

知恩院の前を通り過ぎ、青蓮院門跡。
青蓮院門跡は天台宗大本山延暦寺の三門跡のひとつ。



「紅葉が見頃です」という触れ込みだったが、ちょっと早いのではないかと思った。

・・・・・・

これから円山公園に戻り、高台寺に。
混雑も激しくなり、さすがに疲れて来たのでここはパスし、最後の目的地「清水寺」に向かう。
二年坂、三年坂は観光客でごったがえしている。
やっとのことで清水坂に来ると、ラッシュ時の新宿駅みたいになって来た。
何とか清水寺にたどりついたが、ここからも大渋滞の模様。
時間もなくなり、ここは門だけでパス。



というわけで、清水寺の写真はこれだけである。

一応予定していた東福寺もパス。
慌しい京都撮影行をこれで終えることになった。



京都駅ビルから東山方面を見る。
この次はもう少しゆっくりと時間を取りたいと思った。
できれば平日に。

紅葉紀行-京都編(8)円山公園



11/23(金)午後1時ごろ

四条河原町から祇園へ。
祇園と言えば京都を代表する繁華街だが、最寄駅は京阪本線の四条駅。
実は祇園という駅はここにはない。
JR祇園駅というのはどこにあるのか。
こればクイズになりやすいと思うのだが、答えは千葉県の久留里線。
木更津の隣にあるとても小さな駅である。

祇園の中心、四条通りは八坂神社に突き当たる。
神社の中を歩いて行くといつの間にか円山公園。
京都一有名なシダレザクラが池の前に立っている。
池の真ん中にアオサギが佇んでいた。

ここから北に歩くと知恩院。南に行くと高台寺から清水寺に至る。
午後になり、さすがに混雑して来た。
一番混む時期、一番混む時間帯に、一番混む地域に乗り込んで来ることになった。

次回は最終回、青蓮院門跡からそのあとの顛末を

蓮田の風景

撮影 2007.12.1 茨城県旧東町

今年はとてもタゲリが多いように感じます。
いつもの蓮田には、ハマシギに混じって羽を休めています。






寝てばかりいるようですが、彼らは寝ているわけではありません。
必ず薄目を開けて周りを警戒しています。



先日載せたヨーロッパトウネン
ハマシギと一緒だとその小ささがわかります。






ここにはタシギも多いのですが、いつも遠い方にいます。
これは割と近くまで来てくれたタシギです。

紅葉紀行-京都編(7)曼殊院門跡


11/23(金)午前11時ごろ

曼殊院(まんしゅういん)に通じる道は狭い。
すれ違いもままならないところをタクシーが長蛇の列を成す。
徒歩には渋滞がないので楽だと思っていたが、徒歩にも渋滞があることをこのあと思い知らされることになる。

門跡というのは本来は法統の継承者を指す言葉だが、皇族などの高貴な人々によって相承される特定の寺院を指す称号へと変化した。

曼殊院書院は数奇屋の代表的な建築とされる。
細部に渡って凝った意匠だが、数奇屋らしい軽妙さに溢れている。
1656年の創建で、桂離宮と同年代の建築。
この時期、この時間にここから人が途切れたタイミングで撮れたのは奇跡に近いかも。

次回は円山公園

オオハクチョウ&コハクチョウ

オオハクチョウ
カモ目カモ科
体長140cm

コハクチョウ
カモ目カモ科
体長120cm

撮影 2007.12.1 茨城県土浦市乙戸沼

今年も乙戸沼にハクチョウが飛来しました。
高速道路と幹線道路に面した都市公園ですが、毎年50羽前後のハクチョウが見られます。
オオハクチョウは、コハクチョウよりもやや北に分布しますが、茨城県は両方が見られる場所です。
今日見られたのは、コハクチョウ2羽、オオハクチョウ1羽でした。



コハクチョウ



オオハクチョウ
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