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富士山五合目~奥庭

富士山五合目~奥庭
2006.7.29

この週末も雨の予報だった。
それほど悪くなさそうという予報に変わり、どこに行こうか決めかねていたが、出かける直前「富士山奥庭」という場所が思い浮かび、急遽決めた。

午後11時ごろスバルラインの五合目駐車場に到着。
富士山は登山シーズンとあって、五合目駐車場はほぼ満車に近い状態だった。
この山の変わったところは、夜通し登る人が多いこと。
この時間でも登り始める人がいる。
今からだと、八合目あたりでご来光を迎えるのだろうか。
恐ろしく軽装の人が目立つ。
何が入っているのだろうというような小さなリュック。
雨具の用意なんかしないのだろうか。
ストックを持たず、金剛杖を持つ人が多いのも、一般の登山者とは違う。
夜通し登るような根性のない私は、駐車場でさっさと車中泊を決め込む。

その代わり、朝は早い。
午前3時、のそのそ起き出し外に出る
快晴無風。綺麗な星空が見える。

登山道を少し歩き、山中湖が見えるポイントに三脚を立てる。
富士吉田の夜景が美しい。
今日の夜明けは4:35ごろだが、ここは標高が高いのでもっと早いはず。

・・・・・・
夜明けの写真は、日の出30分前が最もフォトジェニックな瞬間です。



4:03、ルリビタキを皮切りに、高山の常連メボソムシクイ、カヤクグリの声が聞こえ始めた。
なかなかいい雲が出ている。
朝焼けは綺麗だったが、太陽は雲に隠れたままだった。

5:00過ぎ、奥庭の駐車場に移動する。
この時間には、道路脇の駐車場までほぼ満車。
奥庭は、さすがに人は少ない。
水場に行くと5人ほどのギャラリーがいた。

ここで見られる鳥は、高山の常連たち。
ルリビタキ、ウソ、メボソムシクイ、カヤクグリ、キクイタダキ、ホシガラス、それにヒガラ

・・・・・・
奥庭は天狗が遊んだとされる景勝地です。



さて奥庭は午前中で切り上げ、次の目的地”尾瀬”に向かう。

・・・・・・
ところで、富士スバルラインの五合目駐車場の標高は2304mあります。
静岡側の富士山スカイラインの新五合目は2380mなので、こちらの方がやや高い。
現在日本で、”一般車”が走れる標高2000m以上の山岳道路は7箇所あります。
高い順に
1.富士山スカイラインの新五合目 役2380m 静岡県(マイカー規制期間あり)
2.川上牧丘林道の大弛峠 2350m 長野県、山梨県
3.富士スバルラインの五合目 2304m 山梨県(マイカー規制期間あり)
4.旧志賀草津道路の渋峠 2170m 長野県
5.国道299号線の麦草峠 2127m 長野県
6.夢の平林道の大河原峠 長野県 約2080m
7.湯ノ丸林道の最高地点 長野県 2061m(マイカー規制期間あり)

ダントツの1位だった、乗鞍岳畳平(2704m)がマイカー規制になったために、こういう順位になっています。
この7箇所全て走ったかというと、実は1位の富士山スカイラインだけは走ったことがないのです。

アカエリヒレアシシギ


アカエリヒレアシシギ
チドリ目ヒレアシシギ科
体長18cm
撮影 茨城県旧波崎町(現神栖市)

シギが泳ぐところはあまり見ません。
これは、ヒレアシシギ科と言って、シギ科とは別の種類。
よく泳ぐ種類です。

北極圏一帯で繁殖し、越冬地はかなり局地的。
日本には旅鳥として少数が飛来しますが、明石海峡では数万の大群になることもあるらしい。
首の赤褐色が名前の由来です。
夏羽だととても綺麗ですが、写真は冬羽になっているためにいささか地味ですね。

コアジサシ




コアジサシ
チドリ目カモメ科
体長26cm
撮影 茨城県旧波崎町(現神栖市)

夏鳥として、海岸近くの砂地にコロニーを作って集団営巣する鳥。
近年減少しており、絶滅危惧種に指定されています。
繁殖地は北半球の広い地域にまたがっていますが、局地的。

黄色い嘴に黒い頭、額の部分が白いのが特徴。
非常にスマートで、真夏の青空に最も映える鳥でしょう。
青空の色を忘れてしまいそうな天気です。

ここは、数百羽から成るコロニー。
コアジサシの他に、クロハラアジサシ、ハジロクロハラアジサシが少々、アジサシと思われる個体も見受けられました。

観察していると、「キリッ、キリッ」と鳴きながら頭のすぐ上を飛びました。
近づきすぎて威嚇されたらしい。
繁殖場所には不用意に近づかないのが鉄則。ちょっと反省

コチドリ



コチドリ
チドリ目チドリ科
体長16cm
撮影 茨城県龍ヶ崎市牛久沼附近
EOS20D EF50-200mm F3.5-4.5 Av6.3 Tv1/500s +2/3

建築では、左右交互に鉄筋を入れることを「チドリ」と言います。
「チドリ足」というと、酔っ払いが左右にフラフラ歩く様子ですね。
本当のチドリの歩き方は?

チドリはまず、ある方向に2mぐらい、ツツツッとすばやく歩いて止まる。
しばらくすると、違う方向にまた、ツツツッと歩く。
これを繰り返す。

要するに、右に行ったり左に行ったりを繰り返す歩き方が「チドリ足」
フラフラ歩きとは違います。
とても早く、予測しにくい動きです。

チュウサギ


チュウサギ
コウノトリ目サギ科
体長69cm
撮影 茨城県阿見町

私のフィールドにはサギが多い。
夏には
ダイサギ
チュウサギ
コサギ
アマサギ
アオサギ
ゴイサギ
が、ごく普通に見られます。
ヨシゴイその他はやや稀。
チュウサギは絶滅危惧種に指定されていますが、こちらではコサギよりも多かったりします。

写真のチュウサギはすでにほとんど冬羽に変わっています。

コチドリ


コチドリ
チドリ目チドリ科
体長16cm
撮影 茨城県土浦市
EOS20D EF50-200mm F3.5-4.5L iso200 Av6.3 Tv1/100s

MFでは、去年までコチドリを見ることはありませんでした。
今年は5/25に初確認、その後も何度か見られました。
近くの田んぼが埋め立てられ、一時的に荒地のようになっているので、そこで繁殖したのでしょう。
この鳥は砂礫地や荒地のようなところを少し掘り下げて巣を作ります。
砂利敷きの駐車場のようなところにまで作ることがあります。
炎天下、上空から丸見えのこんな巣で大丈夫なのかと心配になってしまいます。

黄色いアイリングが目立つ鳥。
ちょっと困ったような顔つきは、チドリ科に特有の「チドリ顔」とでもいうべきでしょうか。
夏の終りには冬羽になり、アイリングは目立たなくなります。

ヤマユリ


ヤマユリ
ユリ科ユリ属
撮影 茨城県牛久市牛久自然観察の森

直径20cmにもなる大型のユリで、日本特産。
あまり大ぶりな花は好きではないのだが、この花だけは別。

ウマノスズクサ


ウマノスズクサ
ウマノスズクサ科ウマノスズクサ属
撮影 茨城県牛久市牛久自然観察の森
EOS20D EF-S17-55mm F2.8 iso200 Av2.8 Tv1/100s *1/3 PL

果実が馬に架ける鈴に似ていることからの命名らしい。
この花は、腐肉のような匂いでハエをおびき寄せ、花の根本にある球形の部屋に閉じ込める。
そこで花粉を付けてから解放するのだそうです。
不思議な花です。

虫の関連では、ジャコウアゲハの食草として有名ですね。
ウマノスズクサは毒草であって、この草しか食べないジャコウアゲハは、その毒を体内に蓄積しています。
ですから、ジャコウアゲハは鳥などに食べられない。
ウマノスズクサもジャコウアゲハも、生きるための戦略は巧妙です。

コブハクチョウ(ヒナ)


コブハクチョウ(ヒナ)
カモ目カモ科
撮影 茨城県龍ヶ崎市牛久沼

現在、牛久沼には20数羽のコブハクチョウが飼育されています。
全体に高齢化が進んだため、山口県宇部市から3羽譲り受けました。
その親鳥から、今年は5羽のヒナが生まれました。
順調に育ち、コガモ大になりました。

ところが

今月4日、信じられないことが起こりました。

2羽が行方不明になり、翌日1羽の死骸が発見されました。
何者かがたたき殺したらしく、血のついた竹竿も捨てられていました。
1羽はその後も行方不明です。

いつもは見物客に寄ってくるヒナたちもすっかり人を恐れるようになってしまったらしい。
心配して行ってみたところ、私の姿を見て近寄ってくれました。
ちょっと安心させてはくれましたが...

常に弱い者に向けられる暴力。
犯人の心の闇の、底知れぬ深さ。

ダイサギ



ダイサギ
コウノトリ目サギ科
体長90cm
撮影 茨城県牛久沼付近
EOS20D EF50-200mm F3.5-4.5L iso400 Av7.1 Tv1/640s +2/3

ダイサギ90cm、チュウサギ69cmですから、並んでいれば大きさは明らかに違います。
でも、単独の場合はそれほど簡単ではありませんね。
普通は、全体の大きさ、首の長さ、嘴の長さなどで大体判別しますが、ひとつ決定的な違いがあります。
口角(嘴の一番根元、わかりやすく言えば口の裂け始めの部分)の位置。
これが、目の一番後ろよりも後ろにあればダイサギ
そうでなければチュウサギです。
つまり、口がより大きく裂けているのがダイサギ。
そう言えば昔、「口裂け女」という都市伝説がありました。覚えてますか?

スイレン


スイレン
スイレン科スイレン属
撮影 茨城県牛久市牛久自然観察の森
EOS20D EF-S17-55mm F2.8 iso200 Av3.5 Tv1/125s PL

スイレンというのはたくさんの種類があるらしい。
これは、もともと日本に自生するヒツジグサなのかも知れない。

ノジトラノオとオカトラノオ



ノジトラノオとオカトラノオ
サクラソウ科オカトラノオ属
撮影 茨城県牛久市牛久自然観察の森
EOS20D EF-S17-55mm F2.8 iso200 Av2.8 Tv1/125s +1/3 PL

1枚目 ノジトラノオ
2枚目 オカトラノオ 

先日つくば市で見た花がよくわからなかったので、両方ある場所に行ってみました。
結局見分けがつきませんでした。

オカトラノオに止まっているのはノシメトンボです。

ウツボグサ



ウツボグサ
シソ科ウツボグサ属
撮影 茨城県牛久市牛久自然観察の森
EOS20D EF-S17-55mm F2.8 iso200 Av3.5 Tv1/60s +1/3 PL

高山植物でタテヤマウツボグサというのはよく知られていますが、その低地型?
触覚が長い虫は何と言うのでしょうか。

ハンゲショウ




ハンゲショウ
ドクダミ科ハンゲショウ属
撮影 茨城県土浦市霞ヶ浦総合公園 地図
EOS20D EF-S17-55mm F2.8 iso100 Av4.5 PL

あちこちのブログにハンゲショウの記事が出始めました。
ハンゲショウが近くにない、と思っていたら、そういえばここにあったはずと思い出して行ってみました。
結構大きな群落になっていました。
灯台もと暗し。

半夏生
夏至から11日目を指します。
「半夏生ず」(はんげしょうず)と言い、七十二候のひとつ。
七十二候は、二十四節季をさらに細かく分けたものです。
このころに咲くので「ハンゲショウ」
葉が半分白くなるので「半化粧」とも。

......

ハンゲショウの葉はなぜ白いのか。

落語「三人旅」にこんな件りがあります。
「馬のツラってぇのは何で長ぇのか知ってるか」
「知らねえだ」
「飼葉桶ってぇのは底が深いもんだろ。あれに顔を突っ込んでるうちに長くなったんだ」
「えれえこと知っとるだな。そんなら、飼葉桶が先にあって、馬の顔があとから出来たことになるな」

キリンの首が長いのは、高い木の葉を食べるためだ、という説もあります。
”高い木の葉を食べるために長くなった”というのが怪しいと思います。
それならば、何千年、何万年の間に段々長くなったはず。
キリンの先祖は確かに首が短かったことは化石からわかるらしいですが、長くなる途中の化石がないそうです。
ということは、非常に短期間に長くなったということが言えます。
何らかのウイルスが原因でそうなった、というのがウイルス進化論と言われる説。

ハンゲショウの葉が白いというのも、”花が地味なので葉を目立たせて虫を呼ぶためだ”という説は同じ理由で怪しい。

■突然変異で葉が白くなる遺伝子を持った個体ができる。
■葉が白いために、多くの虫が集まる。
■結果的にそのような遺伝子を持った個体が、より多くの子孫を残す。

という風に考えたほうが自然だと思います。

セッカ



セッカ
スズメ目ウグイス科
撮影 1枚目-茨城県神栖市、2枚目-茨城県土浦市

図鑑でセッカとオオセッカの大きさを調べると
図鑑1 セッカ 13cm オオセッカ 13cm
図鑑2 セッカ 12.5cm オオセッカ 13cm
図鑑3 セッカ 12cm オオセッカ 13cm

というわけで、大きさで判断するのは難しいことがわかります。
尾羽の模様はなかなか見えないので、フィールドではほとんど声で判断します。
というより、オオセッカがいる場所は限られているので、大抵迷うことはないんですが。

セッカは電線でもよく囀ります。

~トラノオ


撮影 茨城県つくば市

オカトラノオなのか、ノジトラノオなのかわかりません。
つくば市内の道端に咲いていたものです。

コジュリン


コジュリン
スズメ目ホオジロ科
体長15cm
撮影 茨城県神栖市小見川大橋附近

この広大な葦原で、細い草につかまって盛んに囀る鳥たち。
■オオヨシキリ
最も賑やかに囀る。比較的高いところに止まるので探すのは容易。口の中は赤い。
■コヨシキリ
囀る様子はオオヨシキリに似ているが、口の中は黄色い。白い眉斑の上に黒い線がある。ここでは少ないのでなかなか見つからない。
■セッカ
囀り飛翔をする。ヒラヒラと予測しにくい飛び方をするが、下降するときは早い。草に止まった状態でも囀るが、あまり高いところには止まらない。尾羽は先の方が黒く、先端が白い。
■オオセッカ
短い囀り飛翔を繰り返す。草に止まった状態でもよく囀るが、これもあまり高いところには止まらない。
■コジュリン
目立つところに止まってのんびり囀る。比較的1箇所に留まるので見つけやすい。頭がすっぽりと黒いので、遠くからでも目立つ。

ホオジロ科のコジュリンを除くと皆ウグイス科です。
ウグイスよりもホオジロの方が穏やかなのでしょうか。
私の住んでいる市には、コジュリンの繁殖地があります。
師匠によれば、日本でも最大級の繁殖地だそうです。

ネジバナ


ネジバナ
ラン科ネジバナ属
撮影 2006.6 茨城県旧桜川村(現稲敷市)浮島

気がつくと
「ああ、こんなに咲いている」
と思わせる花

去年も書いた話ですが
以前は身近にこんな花があるなんて知りませんでした。

前ボケはヒメジョオン

オオセッカ




オオセッカ
スズメ目ウグイス科
体長13cm
撮影 2006.7.2 茨城県神栖市 地図

うちの会では、7月初めの探鳥会は毎年この場所です。
お目当てはオオセッカ
日本と中国大陸のごく一部で局地的に繁殖し、国内の生息数1000羽程度と言われる世界的珍鳥です。

ここは、利根川と常陸利根川との間に広がる中州のような場所で、広大な葦原が広がっています。
千葉県旧小見川町(現香取市)と茨城県神栖市の境界に当たり、探鳥地としては「小見川」で通じます。
オオセッカの繁殖地としては、青森県三沢市の仏沼と並んで有名です。
調査をしている人の話では、今年は去年に比べて3倍ほどもいるらしい。

今日は9人の参加でしたが、思いのほか天気もよく、時折太陽が顔を覗かせます。
暑いのには参りましたが、毎年のことです。
探鳥会を終えて帰る途中に雨になりました。


セッカによく似ていますが大きさの違いは1cm程度。
セッカは尾羽の先が黒くて一番先端が白いが、オオセッカにはそれがない。
ジュピジュピジュピジュピ、と囀りながら5mほど飛び上がり、半円形を描いて下りるディスプレイ(囀り飛翔)を行う。
オオヨシキリが草の先端、割と目立つところに止まるのに対し、オオセッカは低いところに潜ってしまう。
それでも、囀りながら少しずつ上ってきて、また囀り飛翔を行う。
これを延々と繰り返す。
飛ぶと尾羽を扇形に開くのが印象的に見える。
プロフィール

papageno620

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