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ヤツガシラ@飛島




ヤツガシラ
サイチョウ目ヤツガシラ科
体長28cm
撮影 2016.5.1 山形県酒田市飛島

ヤツガシラは、以前はブッポウソウ目に分類されていたが、現在はサイチョウ目ヤツガシラ科となっている。
日本産鳥類でサイチョウ目はこの鳥のみである。

校庭でコホオアカやキマユホオジロなどを観察していると、目の前をヤツガシラが飛び、木の間に飛び去って見えなくなった。
3秒ほどの間の出来事だったが、特徴的な色合いとフワフワした飛び方は肉眼でもすぐわかった。
結局止まったところは確認できなかった。
ピンボケではあるが、咄嗟に撮影したにしては上出来かと思う。

ヤツガシラ@飛島

ヤツガシラ
サイチョウ目ヤツガシラ科
体長28cm
撮影 2013.4.29 山形県酒田市飛島

離島での探鳥にとって第1のハードルは、
「船が出るか」
だ。島に行けないことにはどうにもならない。

4月27日。
酒田港に行くと、無情にも「本日欠航」の文字が。。。
この日は一日不安定な天気が予想され、どこかで鳥見という雰囲気ではなく、秋田まで道の駅巡りのようなことをしていたことは前回の記事にも書いた。

翌日。
天気は回復し、無事出航。
久しぶりの大揺れで、デッキから海鳥観察というわけにもいかず。

島に着き、荷物を宿に預けて、11時過ぎから3時間ほど廻る。
一旦戻って自転車を借り、ポイントを絞ってまた3時間ほど。

29日は夜明けごろから3時間。
トイレがある畑(と言ったらわかるだろうか)で鳥を探していると、北側の畑から飛んできた大き目の鳥が木に止まるのが見えた。







この島では2回目の観察になるヤツガシラ。
前回は終始地上で採餌していたが、今回の個体は枝から枝に飛び移りながら、再び来た方向に飛んで行った。
その後観察されたかどうかはわからない。


朝食後はまた自転車を借りて3時間。
帰りの航路は波も穏やかで、終始デッキから観察したが、海鳥の数はさほどでもなかった。

ヤツガシラ@飛島



ヤツガシラ
ブッポウソウ目ヤツガシラ科
体長28cm
撮影 2010.5.2 山形県酒田市飛島

私が離島探鳥をするようになったのは、ヤツガシラを見たかったという動機も一因です。
鳥見の大先輩は「飛島に行くと、こんな所にヤツガシラがいるよ」と、すぐそばの地面を指差して言いました。
「・・・ということもある」という、後段が抜けていたわけで、飛島と言えどもそう簡単に見られるわけではありませんでした。

結局今年の2月、千葉県に現れた個体を十分に見ることが出来たので、今回の飛島では特に期待してはいませんでした。
割と穴場的な畑の奥に行くと、5~6人がレンズを向けています。
聞くとヤツガシラでした。見られる時はこんなものか、と思いました。
初めは草の陰で見にくかったのですが、2度ほど目の前を飛びました。

再びヤツガシラ






ヤツガシラ
ブッポウソウ目ヤツガシラ科
体長28cm
撮影 2010.3.21 千葉県

春眠暁を覚えず
処処啼鳥を聞く
夜来風雨の声
花落ちること知る多少
(孟浩然「春暁」)

この有名な詩は、一般的に次のように解釈されている。
 春は朝が来たのも知らずに、つい寝過ごしてしまう
 ところどころで鳥の囀りが聞こえる
 昨日の夜は雨風の音が凄かったので、花もいくらか散ってしまったのではないだろうか


そんな呑気な話ではなく、昨日の風は本当に凄かった。
夜中に目が覚めると眠れなくなってしまったので、読みかけの「ロスト・シンボル(ダン・ブラウン著)」を読み終え、7時から予定の野鳥調査の中止を確かめてから二度寝し、起きると8時。雨風はすっかり収まっていた。

9時からの定例探鳥会に行ったが、倒木の恐れなどがあるため、中止になってしまった。
一応集まった8人で、別の件のミーティングを行ったあと、これからどうしようかと相談し、急遽まだいるらしいヤツガシラの観察に行くことになった。


3連休ということもあるのだろうけれど、思いのほか渋滞がひどく、3時間以上もかかって14:30ごろ現地についた。
ギャラリーは10人ほど。
前回とは異なり、全く飛ばず終始エサ取りに専念するヤツガシラ。
飛び去ったのは16時ちょうど。少なくとも1時間半以上黙々とエサ取りを続けていた。
渡りに備えて、十分に栄養を補給している最中と解釈しようか。
それにしても、この鳥がこれほど長く滞在するとは想像していなかった。

特徴的な冠羽に関して、これは実にシンプルな模様を作っていることに気がついた。
上から見た冠羽の模様に注目。

ヤツガシラ

ヤツガシラ
ブッポウソウ目ヤツガシラ科
体長28cm
撮影 2010.2.28 千葉県

朝一番で銚子に向かう。
この日は1日銚子でカモメ観察をじっくりやるつもりだった。
午前中は雨だが、午後は回復するという予報だったから。

8:30ごろ銚子に到着。雨風ともに強い。
こういう時カモメたちは、陸上の平らなところに集まって姿勢を低くして風をやり過ごしている。
車中からの観察だが、特に珍しいものは見当たらない。
ミツユビカモメがかなり多くなって来たのは目立つ。
前回遠かったコオリガモを今日は幾分近い距離で観察できたが、風雨が強くて撮影は困難だった。
今日ここに来たのは、娘にコオリガモを見せるためでもあったので、一応目的は果たせたわけだ。
あとはこのまま天気の回復を待つか。

ところが

前日起きたチリでの大地震。この朝、かなり大きな津波予報が出た。
津波の到達時刻は午後1時過ぎだと言う。
これでは海岸での観察は論外である。
内心、三番瀬のヒメハジロにも食指が動いていたのだが、同様の理由でこれも不可能。
結局行く気がなかった鳥の観察に行くことに気持ちが傾いた。


「ヤツガシラ」
春の渡りの時期、どこかで突発的に現れ、短期間で去る。
日本海側の島嶼部でも数は少ないし、長居はしないので、見ることが難しい鳥のひとつである。
「関東地方では稀れ」という新聞記事も出たようだが実際はそうでもなく、毎年数箇所で報告がある。
私の地元でも去年見た人がいるが、その時限りだった。
去年だけでも数回ニアミスしている鳥だ。
あくせく追いかけるのは好きではない。「この鳥をぜひ見たい」と念願していればそのうち見られるというのが私の信念で、経験則では大体4年ぐらいで実現する。
「今回はその時ではない」と思ったのは、これが住宅地の公園で、マナーの悪いカメラマンが住民の顰蹙を買っているという話があったりしたからである。
2日ほど前、新聞にも出てしまったので、本来は行く気がなかったのだ。

津波に背中を押された形だが、結局は誘惑に負けたということか。

・・・・・・

銚子を10時過ぎに出ると、途中で霙混じりになった。
現地には昼過ぎに到着したが、相変わらず雨風が強い。昼食をできるだけのんびりと取っているうちに天気は回復した。
コートの下に双眼鏡を隠し、ザックにカメラだけを忍ばせて住宅地の公園を歩いてみた。
プロミナーは持たない。こういう場所で三脚を担いで歩くのは気が引ける。
そこまで用心して行ってみたのだが、案に相違して誰もいない。やや拍子抜けだった。
相手は鳥である。場所を変えたのだろうと、別の場所を探すことにした。
心当たりはすぐ近くにあるが、これが東西に長い。
とりあえず覗いて見た場所が当たりだった。こういう勘は我ながらよく当たる。

住宅地の中でなくてよかった。風変わりではあるがなかなかいい場所である。
午前中の天気のせいか、ギャラリーは10人ほど。
件の鳥は10分ほどで現れた。
ちょっと遠い。やっぱりプロミナーを持って来るのだったか、と少し後悔した。
しばらくすると飛び、木に止まった。
そちらの方に移動したが所在はわからず、10分ほど待つと今度は反対側に現れた。
動き回るのは私の悪い癖で、待った方がいい場合が多い。

1箇所で比較的長時間採餌するようで、いい場所に移動する余裕があり、結果的には至近距離で観察できた。
この間30分ほどの観察。


















扇形に開く冠羽が最大の特徴で、ヤツガシラの名の由来だが、実際は20枚ぐらいある。
オレンジ色の体に、翼は白と黒のコントラストが目立つ。
非常に美しいデザインの鳥で、やっぱりブッポウソウ目はスター揃いだと実感させられる。
フワフワと特徴的な飛び方をするので、飛んでくると意外と発見しやすい。

波乱の一日だったが、いいものを見ることが出来た。
祝杯を上げたい気分になり、帰りに飛び切りのベルギービールを買った。
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