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ハリオアマツバメ@白樺峠




ハリオアマツバメ
アマツバメ目アマツバメ科
体長21cm
撮影 2017.9.23~24

アマツバメ類で、日本の図鑑には
 アマツバメ
 ヒメアマツバメ
 ハリオアマツバメ
と、極めてまれな迷鳥として
 ヒマラヤアナツバメ
が載っている。

ある種のアナツバメは海岸沿いの洞窟に巣を作り、その巣は「ツバメの巣」として中華料理で珍重されている。

アマツバメ類の巣材は、一般に空中を漂っている鳥類の羽毛なので、これは食用にはならない。
アマツバメ類は飛ぶことに特化した鳥で、一生のうちほとんどを空中で過ごす。
ハリオアマツバメは、スピード感とともに力強さを感じさせる体形で、一説には鳥類で一番速く飛ぶとも言われている。


1枚目は23日に岐阜県側の鍋平高原で、イワツバメの群れに交じっていたもの


白樺峠では、タカの渡りの合間に10羽前後の群れが時々通過する。

アマツバメ@飛島




アマツバメ
アマツバメ目アマツバメ科
体長20cm
撮影 2017.5.3 山形県飛島

ウミネコの繁殖地近くで、5~6羽が飛び交っていた。

ツバメのような燕尾で、腰の白さが目立つ。
下面の模様はなかなか確認できないが、今回は模様がわかる程度に撮影出来た。

アマツバメは飛ぶことに特化した鳥で、営巣時以外は常に飛んでいるとされている。
ヨーロッパアマツバメでのある調査によると、10か月以上飛んでいたという。
また別の標識調査によると、巣立った幼鳥が繁殖地に戻って来るまでに3~4年を要すると言う。
つまり、巣立ってから3~4年ずっと飛んでいるという可能性があるわけだ。

アマツバメの餌は、空中を飛んでいる小さな虫である。
好天時にはそれらの小さな虫たちは上昇気流を受けて高いところを飛んでいるので、アマツバメも非常に高いところを飛んでいる。
普段は気が付かないのだが、たまたま猛禽類などを見つけて双眼鏡で追うと、小さくアマツバメが目に入ることがある。
雨が近づくと低空を飛ぶようになり、容易に人の眼に触れるようになる。それで雨燕と名付けられた。

この飛島では、どこかに営巣しているのではないかと思う。

ヒメアマツバメ@千葉県





ヒメアマツバメ
アマツバメ目アマツバメ科
体長
撮影 2016.7.10 千葉県

ヒメアマツバメはもともと日本では見られなかった鳥で、1967年に静岡県で繁殖が確認されたのが最初とされている。
その後分布は徐々に広がっているようだ。

日本産アマツバメ類には主に
 アマツバメ
 ハリオアマツバメ
 ヒメアマツバメ
の3種がいて、その他迷鳥としてヒマラヤアナツバメがいる。(こちらは「アマ」ではなく「アナ」)
アナツバメの仲間は、海岸沿いの洞窟に巣をつくる。ある種のアナツバメ類の巣が高級食材「ツバメの巣」として珍重される。

アマツバメの翼は鋭く尖った鎌型で、ハリオアマツバメの翼は鎌と言うより長刀のようである。
ヒメアマツバネの翼はアマツバメほどには尖っておらず、後退角もアマツバメほどではない。
3種の中では一番スピード感は感じられない翼の形である。

ヒメアマツバメは、国内ではコンクリートなどの人工物に巣を作る傾向がある。
イワツバメやコシアカツバメの巣を使うことが知られていて、古巣を使うとも、使っている巣を奪うとも言われている。
ここではコシアカツバメの巣を利用している。
コシアカツバメの巣というのは実によく出来た巣で、これを利用するというのは理にかなった方法なのだろう。
ここではスズメもちゃっかり利用しているようで、コシアカツバメとスズメが争っている様子が見られる。
コシアカツバメの巣は土だけで出来ているが、ヒメアマツバメは巣の入口まわりに羽毛を張り付ける。
ヒメアマツバメが自力で巣を作る場合は、空中に漂っている羽毛を集めて巣を作るらしい。
一生のほとんどを空中で暮らすちうアマツバメ類だが、空中に巣を作るほどの羽毛が漂っているというのも驚きだ。

ヒメアマツバメ@千葉県




ヒマアマツバメ
アマツバメ目アマツバメ科
体長13cm
撮影 2014.7.12 千葉県

この鳥が国内で観察されるようになったのは1960年代と言うから、そんなに昔のことではない。
次第に国内での分布を広げているとは言われるが、関東以西で局地的に繁殖する鳥で、まだそれほど頻繁に見られる鳥ではない。
個人的には、以前から東京の高尾山周辺でよく観察したが、地元で見たことはない。

ヒメアマツバメは、国内では自力で巣を作ることは少なく、イワツバメやコシアカツバメの古巣を使うことが多いとされる。
何しろ、一生のほとんどを飛びながら過ごしていると言われる鳥である。
巣材は空中を漂っている他の鳥の羽毛などを集めるのだから、気の長い話である。
それならば他の鳥の巣をちゃっかり利用しようと考えるのはわからないでもない。

ここではコシアカツバメが営巣しているので、その古巣を利用しているのだろうと思う。
ここでのコシアカツバメの営巣は数年前にも観察したが、ヒメアマツバメには気が付かなかった。
コシアカツバメの古巣をスズメが利用しているのは、今回も確認することが出来た。
次回は、ヒメアマツバメの巣を確認して見たいと思う。

ハリオアマツバメ@白樺峠


ハリオアマツバメ
アマツバメ目アマツバメ科
体長21cm
撮影 2013.9.22 長野県白樺峠

ハリオアマツバメはここで毎年のように見ている。
去年はちょっとした群れが上空で旋回する様子が観察出来た。
今回は単独で2羽を見ただけだった。

高速で飛ぶこの鳥を咄嗟に撮影するのは難しい。
この個体は比較的遠くから目をつけていたので、何とか撮影することが出来た。
「針尾」の様子が何とか写った。

アマツバメとハリオアマツバメ

撮影 2013.8.4 岐阜県高山市内

岐阜県高山市内を走行中、上空にアマツバメの群れが飛んでいるのが見えた。
50羽以上の群れで、なかなか壮観。
曇天の夕方ということもあって、シルエットにしかならないが、比較的近くを飛ぶものを捉えて見た。











中に1羽、ハリオアマツバメが混じっていた。(1羽だけだったかどうかは不明だが)



残念ながらピンボケになってしまったが、ハリオであることは間違いない。
アマツバメの群れにハリオが入っているのを見たのは初めてだが、珍しいことなのかどうはよくわからない。
ハリオアマツバメは標高の高い場所でよく見られる鳥である。
高山市は日本一広い市なので、それだけでは漠然としすぎているが、ここは旧丹生川村に当たり、標高は1400m近くはあるので、ハリオがいる場所としてはおかしくはないと思う。

ハリオアマツバメ@白樺峠



ハリオアマツバメ
アマツバメ目アマツバメ科
体長21cm
撮影 2012.9.29 長野県白樺峠

早いもので、もう1週間経ってしまった。
この日、白樺峠のお昼どきに、ハリオアマツバメの小群が何度も現れ、比較的低空をスピード感たっぷりな飛翔を披露してくれた。

ここでは、アマツバメもよく見られる。(ツバメやイワツバメも)
アマツバメに比べると翼や胴体が太く、スマートさよりもパワーを感じる飛び方。
うまく捉えることが出来れば、モニターで針状の尾羽先端を確認することも出来るが、写真に撮るのは至難の技。

ハリオアマツバメ@白樺峠



ハリオアマツバメ
アマツバメ目アマツバメ科
体長21cm
撮影 2011.9.24 長野県白樺峠

タカの観察場所では、上空をアマツバメやイワツバメが飛び交っています。
そんな中に、時折ハリオアマツバメの姿が。

この鳥は速いので、飛翔姿を捉えるのは困難です。
いつ現れるかわからないし、第一これを見に来たわけではないのですから。
現れると、咄嗟にカメラを向けますが、写ったらまぐれ当たりという感じです。

・・・・・・

この鳥は樹洞に営巣するのですが、繁殖地についてはよくわかりません。
北海道では比較的多くが繁殖するという話です。
本州では、標高の高い山地や草原で見られますが、自分の経験では東北地方の山地のほか、尾瀬で見ることが多い鳥です。
日光では見られるのか、というとそれは難しいようです。


江戸時代の案内書「日光山志」には、2種類の鳥が描かれています。
当時、日光を代表する鳥として選ばれたらしいその2種はジュウイチとイワツバメでした。
ところがそこに描かれたイワツバメを見ると、尾羽の先端に小さな針状の突起があり、ハリオアマツバメであることがわかります。
現在の日光でハリオアマツバメを見ることは少なく、秋の渡り時期に見かける程度だそうです。

アマツバメ@日光白根山


アマツバメ
アマツバメ目アマツバメ科
体長20cm
撮影 2010.7.19 群馬県片品村

鳥の足趾(ゆび)は基本的に4本で、前向き3本、後向き1本が普通です。これを三前趾足(さんぜんしそく)と言います。
後向きの1本が第1趾、人間で言うと親指に当たります。
「ミユビ」あるいは「ミツユビ」という名前を持つ種類は、この第1趾が退化したものと考えられます。

キツツキ類のように、幹に垂直に止まるものは、前向き2本、後向き2本になっています。
これを対趾足(たいしそく)と言って、第4趾が後ろに回ったものと考えられます。
フクロウ類の対趾足は、大きな獲物を掴むため、ミサゴの場合は大きな魚を掴むのに適した形状であると考えられます。

アマツバメの趾は4本とも前向き。これを皆前趾足(かいぜんしそく)と言います。
この種類はほとんど空中で過ごし、地上を歩くことはありません。
地上に降りる場合も、岩などにぶら下がる格好で止まります。そのためこのような足に進化したのでしょう。
高速で飛ぶために、この方が空気抵抗が少ないという説もあります。

アマツバメ@東




アマツバメ
アマツバメ目アマツバメ科
体長20cm
撮影 2009.11.22 茨城県旧東町

今にも降り出しそうな曇天。
タゲリやムクドリの大群が飛び交う中に、1羽のアマツバメが飛んでいました。
比較的低空を飛んでいます。とにかく速いです。

日本で見られるアマツバメの中では、翼が最も細長くてスマートな鳥です。
腰は白く、尾はくさび型。
体の下面は黒褐色で細かい横斑があると言われますが、この条件ではよくわかりません。

一般に夏鳥で、高山帯の上空で見ることが多く、渡り時期には低地でも見られます。
11月下旬のこの時期、渡り途中にしてはちょっと遅いようですが。。。

ハリオアマツバメ@白樺峠


ハリオアマツバメ
アマツバメ目アマツバメ科
体長21cm
撮影 2008.9.14 長野県旧奈川村(現松本市)白樺峠

タカの渡り観察地の白樺峠ですが、もちろんタカだけが飛ぶわけではありません。
特に楽しみなのはフワフワ飛ぶホシガラスと、ヒラヒラ飛ぶアサギマダラ(鳥ではありませんが)

ハリオアマツバメは高速で飛ぶので、とても緊張感があります。
何しろ鳥の中で一番速いのではないか、と言われている鳥。
これは飛ぶということに特化した鳥で、眠るのも交尾するのも飛んだままという凄い鳥です。
真木図鑑にも、唯一「・・・の上空に生息する」と記載されています。

アマツバメの鎌形の翼と比べると、中央部が巾広くなっています。
体はいかにも速そうな紡錘型ですが、アマツバメよりもかなり太く、スマートと言うよりパワーを感じます。
喉と下尾筒がくっきりと白いのがわかります。

この日は15羽程度の群れが、かなり低空を飛び去りました。
まさか撮れるとは思えないスピードだったので、この写真をモニターで見た瞬間「おっ、写った!」と叫んでしまいました。
よく見ると「針尾」の由来となっている尾羽先端の突起が確認できました。

ハリオアマツバメ



ハリオアマツバメ
アマツバメ目アマツバメ科
体長21cm
撮影 2007.6.24 尾瀬ヶ原中田代(群馬県片品村)

アマツバメ類は飛ぶことに特化した鳥と言えます。
一生のうち、ほとんどを飛んでいるのではないでしょうか。
飛びながら餌を取り、飛びながら眠り、交尾さえも飛びながら行うと言われています。
いつも高いところを飛び回っているためでしょうか、図鑑でも近くで撮った写真は見当たりません。
この個体は信じられないぐらい低空で飛びました。
肉眼で下尾筒が白いことがはっきり見えたのです。
思いのほか大きかったのですが、翼開長が50cmですから、意外に大きな鳥だということがわかりました。

アマツバメは鎌形の翼ですが、この鳥は中央部の幅が広いのが特徴です。
喉と下尾筒の白が目立ちます。

この鳥はとても速く、鳥類の中で一番速いのではないかとさえ言われています。
針尾(ハリオ)の名は、尾羽の先端が針のように細いことですが、さすがに写真ではわかりません。

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