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ホトトギス@牛久



ホトトギス
カッコウ目カッコウ科
体長28cm
撮影 2018.6.17 茨城県牛久市

ホトトギスは、英語名では「小さなカッコウ」を意味する。
キジバトとヒヨドリぐらいの差である。
木の天辺で鳴くほか、飛びながらも鳴く。

カッコウ@奥日光


カッコウ
カッコウ目カッコウ科
体長35cm
撮影 栃木県奥日光、戦場ヶ原

奥日光の戦場ヶ原や尾瀬では、カッコウが非常に多い。
これは托卵相手のホオアカやノビタキが多く生息するからだろう。

カッコウは細い横斑が11~13本あると言われるが、この個体で見ると確かに12~3本数えることが出来るようだ。

カッコウ@奥日光


カッコウ
カッコウ目カッコウ科
体長35cm
撮影 2014.5.23 栃木県日光市

今日は休暇を取って再度奥日光に行って来た。
今日は雲が出て、意外に風が冷たい一日だった。
カッコウは今年の初認。
カッコウは高原ばかりに来るわけではないが、やっぱり初夏の高原にカッコウの声は欠かせない。

この個体は一度も鳴かなかった。
ただ、諸々の特徴と状況証拠から、カッコウであると判断できると思う。

ツツドリ@秋ヶ瀬


ツツドリ
カッコウ目カッコウ科
体長33cm
撮影 2013.10.6 埼玉県さいたま市

蚊に悩まされた探鳥会。
ツツドリは何度か観察出来た。
この個体は、後ろからの写真しか撮影できなかったが、ツツドリ幼鳥と思われる。

しっとりとした緑の中、秋ヶ瀬らしい風景。

カッコウ@奥日光

カッコウ
カッコウ目カッコウ科
体長35cm
撮影 2011.6.13 栃木県日光市



前回の、尾瀬のカッコウは♂でした。
今回の、奥日光のカッコウは♀です。
判断材料は声だけです。



近くから♂の「カッコウ、カッコウ」という声が聞こえてきます。
この個体はそれに応えるように、「ピピピピピピ」と鳴きます。
近くにいる♂は2羽で、この♀を巡って争っているようです。


前日の尾瀬、この日の奥日光とも、カッコウの姿は多かったのですが、ホトトギスは声ばかりでついに確認できませんでした。
半月山方面ではツツドリとジュウイチの声が聞けました。
トケン類4種類の声が楽しめたということで、この日の奥日光は満足すべきでしょう。




囀るカッコウ
これは♂
曇ってしまったので冴えない写真になった。
戦場ヶ原の木道から

カッコウ@尾瀬



カッコウ
カッコウ目カッコウ科
体長35cm
撮影 2011.6.12 尾瀬上田代(福島県桧枝岐村)

”尾瀬でカッコウの声を聴く”
1年で一番の、至福のとき。

カッコウは寂しい山奥の鳥、というイメージがあるかも知れませんが実際はそうでもなく、人里の近くでも見られることがあります。
私の地元でも、オオヨシキリがいる葦原や、オナガが営巣する公園などに飛来します。
いずれもカッコウの托卵相手として知られています。
ただ、以前はよく見たのですが、最近はなかなか見られません。

尾瀬や奥日光では代表的な鳥です。
鳴いていないとホトトギスとの識別に迷うことがあります。
■ホトトギスは胸の横斑が少なく、間隔がまばらで、8本程度。瞳孔が大きいので目が黒っぽく見える。
■カッコウの横斑は、細くて間隔が狭く、12本程度。虹彩の黄色が目立つ。
写真の個体は、胸の縦斑が13本(?)確認できるように思います。

・・・・・

今回、尾瀬にプロミナー(望遠鏡)を持ち込んだのは、カッコウ(と、ホトトギス)の写真をデジスコで撮影したいという目的がありました。
現実にはカッコウ類の姿は遠く、デジスコでも難しい距離でした。
いい感じで撮影できたのは、見晴の弥四郎小屋前に現れたこの個体で、結局は一眼での撮影でした。
見通しのいい梢で鳴くことが多いカッコウですが、珍しく目の高さで観察できました。

・・・・・

ところでカッコウの声のモチーフは、多くの音楽作品に使われています。
有名なのは、ベートーヴェンの交響曲第6番「田園」の第1楽章とマーラーの交響曲第1番の第1楽章にあるフレーズだと思います。
その他、モーツァルトの父、レオポルド・モーツァルト作と伝えられる「おもちゃの交響曲」にもカッコウの声と思われるモチーフが使われています。
ただし、それらの作品において、作曲者自身が「カッコウの鳴き声を模したものである」とは言っていません。

カッコウの声を表現していることが明らかな曲は?
ひとつはスウェーデンの作曲家ヨハン・エマヌエル・ヨナーソンの「かっこうワルツ」
これはピアノ初心者用の曲として知られていますが、作曲家ヨナーソンについては、これ1曲しか知られていません。

もう1曲、フランスの作曲家ルイ=クロード・ダカンの「カッコウ」
これも初心者用のピアノ曲のように思われていますが、元はチェンバロ曲です。
手元にはトレヴァー・ピノックのCDがありますが、ウェブ上には何とラフマニノフが演奏している音源がありました。

以上5曲の音程ですが、これが微妙に違います。
■ダカン 短3度
■レオポルド・モーツァルト 短3度
■ヨナーソン 長3度
■ベートーヴェン 長3度
■マーラー 完全4度

マーラーのモチーフは他と違う、と多くの人が感じていると思うのですが、実際のカッコウの声を聴くと確かに完全4度で、マーラーのこだわりを感じます。
(上の音程が正しいかどうかは、できれば音楽の専門家に検証してもらえると有難いのですが)

ツツドリ@千歳


ツツドリ
カッコウ目カッコウ科
体長33cm
撮影 2010.5.28 北海道千歳市

図書館の裏庭にいたツツドリ。
渡り時期ならともかく、こんなところにツツドリがいるというのは、関東あたりでは考えられません。
北海道でのトケン類は、カッコウとツツドリが多く、ホトトギスは少ないようです。
ツツドリの托卵相手はセンダイムシクイが主で、このあたりのセンダイムシクイの生息密度の高さを考えると、ツツドリが多いのも納得です。

托卵習性があるカッコウの仲間は、他の鳥に子育てをまかせてしまう狡い鳥という印象を一般に持たれていて、カッコウは悪い鳥だ、というようなことを公共の電波で言う人もいます。
カッコウ類の托卵習性は、子孫を残すためのギリギリの戦略であって、仮親の方も警戒しているし、卵を棄てられてしまえばそれまで。
野生生物の習性を、人間の価値観で善悪を判断するのはそもそもナンセンスだと思います。

カッコウ&ツツドリ

カッコウ
カッコウ目カッコウ科
体長35cm
撮影 2009.6.14 栃木県日光市 赤沼

ツツドリ
カッコウ目カッコウ科
体長33cm
撮影 2009.6.13 群馬県片品村 尾瀬山ノ鼻


前の記事で、カッコウが最も見やすい場所と書いたのは尾瀬ヶ原のことです。
カッコウの声を聞きながら歩く尾瀬ヶ原は格別のものですが、今年はやや少ない印象でした。
それでも、時折り近くを飛びますが、咄嗟のことで撮影できません。


替わりに翌日の戦場ヶ原での写真を載せます。
電線で囀るカッコウ





早朝の曇り空をバックに電線止まり、という、あまりいい条件ではなかったので、大幅に画像補正してあります。
尾羽を上げ、翼を下げる独特のポーズ。


カッコウ(類)の特徴は何と言っても托卵習性があること。
他の鳥の巣に自分の卵を産みつけ、仮親に子育てをさせる習性です。
尾瀬や戦場ヶ原の場合、仮親はホオアカやノビタキであることが多いようです。
葦原ではオオヨシキリ、都市公園ではオナガであることが多い。
もちろん、同じカッコウが多数の鳥を相手に産み分けるわけではなく、ホオアカならばホオアカを専門にしているはずです。
なぜならば、カッコウの方も自分の卵を仮親の卵に似せているから。

カッコウは托卵する際、相手の卵をひとつ取り除き、自分の卵をひとつ産みます。
カッコウの卵は仮親の卵よりも少しだけ早く孵ります。
生まれたばかりのヒナは、背中に仮親の卵を載せて巣の外に棄ててしまいます。
この驚くべき行動を発見したのは、種痘で有名なジェンナーです。

この習性があるために、カッコウ(類)は子育てを放棄した狡い鳥という印象を持たれてしまいがちですが、それは一方的な見方だと思います。
私はカッコウのために、「それは子孫を残すための、巧妙で優れた戦略である」と擁護したいと思います。
同時に「それはそれほど確実な戦略ではない」ということも。


日本で普通に見られるカッコウの仲間は、カッコウ、ホトトギス、ツツドリ、ジュウイチの4種
この順番に見難くなります。
今回の尾瀬では4種とも見られました。とても幸運なことです。



前日、尾瀬で撮影したツツドリ
ツツドリが托卵するのは、ムシクイの仲間と言われています。

ツツドリが撮影できたのも幸運でしたが、至近距離で見るのは難しく、実際にはこんな感じです。

ツツドリ




ツツドリ
カッコウ目カッコウ科
体長33cm
撮影 茨城県土浦市乙戸沼

桜ほど日本人に愛されている花はないでしょう。
ただし、この木にもひとつ嫌われているところがあります。
それは、毛虫がつきやすいこと。
カッコウの仲間は毛虫を平気で食べるので、桜が多い公園では、渡り途中のツツドリがよく見られます。
曇り空がバックなので映えませんが。

カッコウとツツドリの識別は難しいのですが
ツツドリの方が
■胸の横斑が太い
■目が暗色
という特徴があります。

胸の横斑に関しては
■カッコウ-細い線が11~13本
■ホトトギス-カッコウよりもやや太い線が7~9本
■ツツドリ-さらに太い線が9~11本
という風にまとめることが出来そうですが、個体差もありそうです。

カッコウ


カッコウ
カッコウ目カッコウ科
体長35cm
撮影 2007.6.24 尾瀬ヶ原 上田代(群馬県片品村)

一名「閑古鳥」とも呼ばれるカッコウは、相当山奥でしか見られないと思われているフシがあります。
実際には都市部の公園などでも見られることがあります。
カッコウの托卵相手は、草原ではノビタキ、ホオアカなど。
水辺ではオオヨシキリ、公園ではオナガが多いようです。
でも朝の高原とカッコウの声は、やっぱりよく似合います。
私の見るところ、尾瀬ヶ原はカッコウが一番見やすい場所ではないかと思います。
ただし木道からしか観察できない尾瀬では、写真のとおりとても遠いです。

アジアからヨーロッパ、アフリカの一部に広く分布する鳥で、この鳥ばかりはどこの国でも同じ声に聞こえるらしく英語でもやはり”Cuckoo”といいます。

この鳥の独特な鳴き声は作曲家の創作意欲をくすぐるらしく、多くの作品にカッコウの鳴き声のモチーフが使われています。
代表的なのは、ベートーヴェンの交響曲第6番<田園>の第1楽章。
マーラーの交響曲第1番の第1楽章にも、雰囲気は異なりますが、やはり登場しています。
少々マニアックになりますが、フランスの作曲家クレマン・ジャヌカン(1585-1558)の代表的な歌(シャンソン)に、<鳥の歌>という曲があります。
いろいろな鳥の声を口で真似た歌ですが、ここでもカッコウの声が主役です。

ツツドリ


ツツドリ
カッコウ目カッコウ科
体長33cm
撮影 2007.6.23 栃木県日光市戦場ヶ原

これがカッコウでもホトトギスでもなく、ツツドリだとわかったのは鳴いていたから。
この鳥の囀りは「ポポ、ポポ」というとても低い声で、トケン類の中でもとりわけ地味です。
バードウォッチャー以外の人は絶対に聞き逃していると思います。
よく見ると、カッコウよりも胸の横斑が太く、虹彩が暗色の傾向(カッコウは黄色)があるようです。

この日確認できた鳥
7:30~16:00
半月山~戦場ヶ原~光徳~丸沼高原~戸倉

マガモ(♂ 換羽中) 湯ノ湖 
トビ 丸沼高原
オオジシギ(S ディスプレイ) 戦場ヶ原
キジバト 光徳
カッコウ(S)
ツツドリ
ホトトギス
アマツバメ 半月山
アオゲラ(S) 戸倉
アカゲラ 戸倉
コゲラ(C) 光徳
ツバメ
イワツバメ
キセキレイ
セグロセキレイ
ヒヨドリ
モズ(♂)
ミソサザイ(S)
コルリ(S) 光徳
ノビタキ(♂♀) 戦場ヶ原
アカハラ 戦場ヶ原
ウグイス(S)
エゾムシクイ(S) 光徳
センダイムシクイ(S) 戸倉
キビタキ(♂♀)
オオルリ(♂)
エナガ
ヒガラ
シジュウカラ
ホオジロ(S)
ホオアカ
アオジ
カワラヒワ
イカル(S)
スズメ
カケス
ハシボソガラス
ハシブトガラス
以上38種

ホトトギス



ホトトギス
カッコウ目カッコウ科
体長28cm
撮影 2007.6.3 福島県北塩原村 デコ平湿原

霞ヶ浦総合公園に、こんな句碑があります。
「ホトトギス育て行々子の夏終わる」
行々子(ギョウギョウシ、ここではギョギョシと読む)とはオオヨシキリのことで、托卵するホトトギスと、仮親のオオヨシキリの関係を詠んだものです。
惜しいのは、オオヨシキリに托卵するのはホトトギスではなく、カッコウであること。

カッコウ、ホトトギス、ツツドリ、ジュウイチを称してトケン類といいます。
日本で繁殖するカッコウの仲間はこの4種で、ジュウイチ以外はどれも似ています。
囀りはそれぞれ独特。
■カッコウ 名前の通り「カッコウ」
■ホトトギス 古くは「テッペンカケタカ」、最近は「特許許可局」と聞きなされる。もちろん、ホトトギスという名前も聞きなし。
■ツツドリ 「ポポ、ポポ」と極めて地味
■ジュウイチ これも名前の通り「ジュウイチ、ジュウイチ」
この種類の特徴は、何といっても他の鳥の巣に卵を産んでしまうという、托卵習性があることです。

ホトトギスはウグイスに托卵することが多く、卵までウグイスに似せてチョコレート色です。
うちの方では、オオヨシキリが多い葦原附近ではカッコウが多く、ウグイスが多い森ではホトトギスの声がよく聞かれます。
最近、カッコウはオナガに托卵する傾向が報告されていて、オナガの多い公園でもカッコウの声を聞くことがあります。

それにしても不思議な習性ですね。
自分では育てずに、他の鳥に子育てをまかせてしまうんですから。
カッコウの仲間は他の鳥の巣にひとつだけ卵を産みつけます。
この卵は仮親の卵よりも少しだけ早く孵り、生まれたヒナは他の卵を背中のくぼみに乗せて巣の外に捨ててしまいます。
この驚くべき習性を発見したのは、野鳥の研究家でもあったジェンナーでした。


カッコウ類は子育てを放棄した無責任でずうずうしい鳥だ、という意見がありますが、それは違うと思います。
この習性は、自分のヒナを確実に育てるために、危険を分散した巧みなサバイバル策であると考えられます。
普通に複数の卵を産み、自分で育てるとすると、天敵に攻撃された場合に全滅の恐れがあります。
別々の場所に卵を産めば危険を分散できる、そこで”考えられた”戦略が托卵。
うまいやり方だとは思いますが、自然界はそんなに単純ではない。
托卵する方も、自分よりずっと小さい鳥に卵の大きさや色を似せるなど、多大な努力を払っていますが、托卵される鳥の側も一方的にやられているわけではありません。
最近ウグイスが減ってホトトギスだらけになった、なんていう話は聞きませんし、托卵が必ずしも成功するわけではありません。
種の保存方法としては案外際どい策なのかも知れません。


私はあらゆる鳥の中でホトトギスの声が一番好きです。
夜中でも鳴く鳥で、この日も午前3時には鳴いていました。

乙戸沼


2005.10.15 12:00~13:00
茨城県土浦市乙戸沼

ダイサギ
カルガモ
ヒドリガモ
オナガガモ
ハシビロガモ
バン
オオバン
キジバト
ツツドリ
カワセミ(C)
コゲラ
ハクセキレイ
セグロセキレイ
ヒヨドリ
モズ
エナガ
シジュウカラ
スズメ
ハシボソガラス

以上19種

カモ類がボチボチやってきた乙戸沼
この時期はエクリプスが多いので、♂♀の区別が難しい。
その辺がまた楽しみのひとつでもある。

ツツドリはカッコウの仲間。
ポポ、ポポ、という声を、竹筒を叩く音に聞きなす。
カッコウの仲間でも、声は一番地味。
托卵相手はセンダイムシクイが多い。
渡りの途中に、こういう公園などで見られることがある。
サクラにつく毛虫を食べに来るのだと思われる。
そういえば、ここは桜の名所だった。

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papageno620

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