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アルヴォ・ペルト/CDジャケット・コレクション

クラシックのCDジャケットにデザインのいいものは少ないのだが、アルヴォ・ペルトのCDは、現代音楽ということもあるのだろうが、シンプルで秀逸なデザインのものが多い。
多くヲリリースしているECMというレーベルのこだわりが出ているのかも知れない。

タブララサ
これは前回紹介した「タブラ・ラサ/アルヴォ・ペルトの世界」
1984年発売 ECM


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アルボス(樹)
タブラ・ラサとともに、衝撃を受けたCD
1987年発売 ECM


ヨハネ受難曲
ヨハネ受難曲
ヒリヤード・アンサンブル
1988年発売 ECM


SYM1~3
「ティンティナブリ様式」以前の作風がよくわかる格好のCD
ロストロポーヴィッチに捧げられたチェロ協奏曲「賛と否」は、この時期の典型的な作風かと思う。
ネーメ・ヤルヴィの指揮
1990年発売 BIS


ミゼレーレ
ミゼレーレ
ヒリヤード・アンサンブルほか
1991年発売 ECM


テデウム
テ・デウム、ベルリン・ミサなど、1990年前後の作品
トヌ・カユステの指揮
1993年発売 ECM


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アリーナのために
スピヴァコフ(ヴァイオリン)など
1999年発売 ECM


SILENCIO.jpg
”SILENCIO”は「静かに」という意味
「タブラ・ラサ」等ペルトの作品の他に、フィリップ・グラスとウラディーミル・マルティコフの作品を収める。
クレーメルを中心に
2000年発売 NONSUCH


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1971年の第3番以来、久々に発表された交響曲第4番
エサ・ペッカ・サロネン指揮
2010年発売 ECM


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クリスチャン・ヤルヴィの指揮(ネーメ・ヤルヴィの息子で、パーヴォ・ヤルヴィの弟)-写真右
左が作曲者
2010年発売 SONY


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パーアッショニスト加藤訓子のアルバム
ペルトの他、スティーブ・ライヒの作品を収めている。
2013年 LINN

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

パブロ・カザルス/コンプリートEMIレコーディング

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パブロ・カザルス(1876-1973)がEMIに録音した全ての音源を収録した9枚組CD。
1926~1955とあるが、ほとんどは戦前の録音である。
サルダーナ集というのが風変わりだが、「サルダーナ」とは、スペイン東北部、カタルニャ地方の伝統的な舞踊で、大勢の男女が手をつなぎ、輪を描いて踊る集団舞踊だそうだ。


【CD1】
1.バッハ/無伴奏チェロ組曲第1番ト長調BWV1007(1938年6月2日、パリ)
2.バッハ/無伴奏チェロ組曲第2番ニ短調BWV1008(1936年11月25日、ロンドン)
3.バッハ/無伴奏チェロ組曲第3番ハ長調BWV1009(1936年11月25日、ロンドン)

【CD2】
1.バッハ/無伴奏チェロ組曲第4番変ホ長調BWV1010(1939年6月13~16日、パリ)
2.バッハ/無伴奏チェロ組曲第5番ハ短調BWV1011(1939年6月14、15日、パリ)
3.バッハ/無伴奏チェロ組曲第6番ニ長調BWV1012(1938年6月3日、パリ)

【CD3】
1.ベートーヴェン/チェロ・ソナタ第1番ヘ長調OP5-1(1939年6月19、20日、パリ)
2.ベートーヴェン/チェロ・ソナタ第2番ト短調OP5-2(1939年6月20、21日、パリ)
 ミエチスラフ・ホルショフスキー(ピアノ)

3.ベートーヴェン/チェロ・ソナタ第3番イ長調OP69(1930年3月6、7日、ロンドン)
4.ベートーヴェン/メヌエットト長調WoO10-2(チェロとピアノ用の編曲)(1930年3月7日、ロンドン)
 オットー・シュルホフ(ピアノ)

【CD4】
1.ベートーヴェン/チェロ・ソナタ第4番ハ長調OP102-1(1936年11月26、27日、ロンドン)
2.ベートーヴェン/チェロ・ソナタ第5番ニ長調OP102-2(1939年21、22日、パリ)
3.ブラームス/チェロ・ソナタ第2番ヘ長調OP99(1936年11月28日、ロンドン)
 ミエチスラフ・ホルショフスキー(ピアノ)

【CD5】
1.ドヴォルザーク/チェロ協奏曲ロ短調OP104(1937年4月28日、プラハ)
 ジョージ・セル/チェコ・フィルハーモニー管弦楽団

2.エルガー/チェロ協奏曲ホ短調OP85(1945年10月14日、ロンドン)
 エードリアン・ボールト/BBC交響楽団

3.ブルッフ:コル・ニドライOP47(1936年11月27日、ロンドン)
 ランドン・ロナルド/ロンドン交響楽団

【CD6】
1.ベートーヴェン/ピアノ三重奏曲第7番変ロ長調OP97「大公」(1928年11月18、19日、12月3日、ロンドン)
2.シューベルト/ピアノ三重奏曲変ロ長調D898(1926年7月5、6日、ロンドン)
3.ベートーヴェン/モーツァルトの「魔笛」の主題による7つの変奏曲変ホ長調WoO46(1927年6月21日、ロンドン)
 アルフレッド・コルトー(ピアノ)
 ジャック・ティボー(ヴァイオリン)

【CD7】
1.メンデルスゾーン/ピアノ三重奏曲第1番ニ短調OP49(1927年6月20、21日、ロンドン)
2.シューマン/ピアノ三重奏曲ニ短調OP63(1928年11月15、18日、12月3日、ロンドン)
3.ベートーヴェン/ミュラーの「私は仕立て屋カカドゥ」の主題による10の変奏曲とフーガ(1926年7月6日、ロンドン)
 アルフレッド・コルトー(ピアノ)
 ジャック・ティボー(ヴァイオリン)

【CD8】
1.ハイドン/ピアノ三重奏曲ト長調HobXV25(OP73-2)(1927年6月20日、ロンドン)
 アルフレッド・コルトー(ピアノ)
 ジャック・ティボー(ヴァイオリン)

2.ブラームス/ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲イ短調OP102(1929年5月10、11日、バルセロナ)
 ジャック・ティボー(ヴァイオリン)、アルフレッド・コルトー/バルセロナ・パウ・カザルス管弦楽団

3.ボッケリーニ(グリュツマッハー編)/チェロ協奏曲変ロ長調(1936年11月29日、ロンドン)
 ランドン・ロナルド/ロンドン交響楽団

4.ボッケリーニ/アダージョとアレグロ(ソナタ第6番イ長調より)(1929年6月16、17日、バルセロナ)
 ブラス・ネ(ピアノ)

【CD9】
アンコール&ショーピース
1.タルティーニ/グラーヴェとエスプレッシーヴォ(協奏曲ニ長調より)(1929年6月14日、バルセロナ)
2.ドヴォルザーク(グリュンフェルト編)/わが母の教え給いし歌(1929年6月19日、バルセロナ)
3.リムスキー=コルサコフ(ストリマー編)/熊蜂の飛行(皇帝サルタンの物語より)(1929年6月19日、バルセロナ)
4.ハイドン(ピアッティ編)/テンポ・ディ・ミヌエット(ソナタ第1番ハ長調より)(1929年6月21日、バルセロナ)
5.バッハ(シロティ編)/アンダンテ(無伴奏チェロ・ソナタ第2番イ短調より)(1929年6月19日、バルセロナ)
6.メンデルスゾーン/無言歌ニ長調Op.109(1929年6月17日、バルセロナ)
7.ヴィヴァルディ(シュトゥッチェウスキー編)/ラルゴ(協奏曲ニ短調Op.3-11より) (1929年6月15日、バルセロナ)
8.ヴァレンティーニ(ピアッティ編)/ガヴォッテ(1929年6月21日、バルセロナ)
9.ラセルナ(カサド編)/トナディーリャ(1929年6月21日、バルセロナ)
 以上 ブラス・ネ(ピアノ)

10.バッハ(シロティ編)/アリア(組曲第3番ニ長調より)(1930年3月5日、ロンドン)
11.シューマン/トロイメライ(1930年3月5日、ロンドン)
 以上 オットー・シュルホフ(ピアノ)

サルダーナ集
12.カザルス/フェスティボーラ(1908)
13.エンリケ・カザルス/エロイカ(1919)(兄パブロに捧ぐ)
14.エンリケ・カザルス/タラゴーナ(1927)
15.エンリケ・カザルス/リュニー(1918)
16.ガレタ/ラ・ロサダ(1902)
17.ガレタ/インノミナーダ(1915)
18.ガレタ/セデラ:ダブテ(1948)
 以上 パブロ・カザルス/コブラ「プリンシパル・デ・ヘロナ」(1955年6月、プラド)

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

マーラー/交響曲第2番「復活」(シューリヒト/フランス国立放送O)

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マーラー/交響曲第2番「復活」
カール・シューリヒト/フランス国立放送管弦楽団
エディット・ゼーリッヒ(ソプラノ)
エウゲニア・ザレスカ(アルト)
1958年2月28日 パリでのライヴ

マーラー/さすらう若人の歌
カール・シューリヒト/フランス国立放送管弦楽団
エウゲニア・ザレスカ(アルト)
1954年4月2日 ボストンでのライヴ


カール・シューリヒトはブルックナー指揮者のイメージが強く、マーラーのイメージはあまりないのだが、いくつかのライヴが残されている。
中でも、1939年10月5日にアムステルダムで行われた「大地の歌」のライヴは有名だ。
それは名演に違いないのだが、演奏以外のことで有名になってしまっているので、その件についてはそのうち書くことになるだろう。

この「復活」は、聴き始めはやや乱暴な印象を覚えてしまうが、聴き進むにつれて気にならなくなる。
テンポの動かし方にかなり独特のところがあり、今までに聴いたことがない表現の「復活」と言えるだろう。
ソリストも、あまりいいとは言えない。
ただ、フィナーレの盛り上がりは半端ではなく、聴き終わるとやっぱり名演と言っていいかもと感じた。
シューリヒトってこんな指揮者だったかと、再認識した次第。

難を言えば、この手のライヴ録音では仕方がないのかも知れないが、ちょっと聴きづらい音響である。
第1楽章と第2楽章で、最後の1音が欠落しているのも大きな欠陥。理由はわからないが、配慮がなさすぎ。

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

ヘンデル/オラトリオ「メサイア」(軽井沢大賀ホール)

ヘンデル/オラトリオ「メサイア」
2019.12.21 軽井沢大賀ホール
鈴木雅明/バッハ・コレギウム・ジャパン(管弦楽・合唱)
ジョアン・ラン(ソプラノ)
オリヴィア・フェアミューレン(アルト)
セイル・キム(テノール)
ロデリック・ウィリアムズ(バス)

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バッハ・コレギウム・ジャパン(BCJ)による、大賀ホールでの「メサイア」演奏は、今年で10年目になるそうだ。
自分としては3年目。恒例行事になりつつある。
クリスマスは意識していないが、毎年この時期に軽井沢で「メサイア」が聴けるというのは、何と贅沢なことだろう。


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今年の12月は異常に気温が高く、矢ヶ崎池に全く氷がない。浅間山にも雪はほとんどない。さながら晩秋と言った雰囲気だ。
もっとも翌日には雪になったので、一日違えば結構厳しかったかも知れない。


今年の「メサイア」
オケ20人、合唱18人、ソリスト4人に指揮者を加えて43人の編成。
去年までと異なるのは、チェンバロ奏者を置いて、鈴木雅明は指揮に専念していること。

ソプラノのジョアン・ランは素晴らしい。BCJとは多く共演しているほか、ガーディナー指揮によるバッハのカンタータでも歌っている。
宗教曲を得意とする歌手のようだ。

バスのロデリック・ウィリアムズも素晴らしい歌唱を聴かせてくれた。
この人もBCJではお馴染みのようで、宗教作品や歌曲が得意らしい。
昨年の演奏では、ソプラノ森谷真理、アルト藤村実穂子という顔ぶれだった。もちろんこの2人は優れた歌手には違いない。藤村実穂子はバイロイトで認めれている、日本を代表する歌手だ。
だが、どうしてもオペラ的な歌唱が若干気になったことは否めない。やっぱり宗教作品にはそれに向いた歌唱というのがあるのだろう。
とにかくこの2人の歌唱は特に見事だった。BCJの合唱の素晴らしさは言わずもがな。


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いい気分でホールを後にした。
クリスマスは特に関係ないが、次はこの団体で「クリスマス・オラトリオ」を聴いてみたい気がした。

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

ディヌ・リパッテイの協奏曲録音とディスコグラフィー

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ショパン/ピアノ協奏曲第1番ホ短調OP11
ディヌ・リパッティ、オットー・アッカーマン/チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団
1950年2月7日録音(ライヴ)

モーツァルト/ピアノ協奏曲第21番ハ長調K467
ディヌ・リパッティ、ヘルベルト・フォン・カラヤン/ルツェルン祝祭管弦楽団
1950年4月23日録音(ライヴ)

両曲ともリパッティ唯一の録音。
名演と言っていいと思う。特にモーツァルトは素晴らしい。
残念なことに録音が冴えない。録音のクオリティに恵まれていないリパッティだが、1950年のライヴ録音ということを差し引いても悪いと思う。(特にショパンの協奏曲)
EMIは、1946年からチューリッヒでリパッティの録音を行ったのだが、この年の録音は機材の欠陥のために失敗したと言う。何たること?!


ここでリパッティのディスコグラフィを、録音年代順に、わかっている限りでまとめて置く。

1917/03/19 ブカレストで誕生

1936/06/25 エネスコ/ピアノ・ソナタ第1番~第2楽章
1936/06/25 バッハ/トッカータハ長調による即興演奏(チェンバロ演奏)
1936/06/25 バッハ/パルティータ第1番~アルマンド(チェンバロ演奏)
1936/06/25 ブラームス/間奏曲変ホ長調OP117-2(断片)
1936/06/25 ブラームス/間奏曲変ロ長調OP117-2
1937/02/20~1938/01/22 ブラームス/4手のためのワルツOP39(抜粋) ナディア・ブーランジェとの連弾
1937/02/20~1938/01/22 ブラームス/ワルツ集「愛の歌」OP52 ナディア・ブーランジェとの連弾
1941/04/28 シューマン/交響的練習曲OP13~第9変奏
1941/04/28 ショパン/練習曲変ト長調OP10-5
1941/04/28 スカルラッティ/ソナタト長調L387(K14)
1941/04/28 バッハ/主よ、人の望みの喜びよ(ヘス編)
1941/04/28 ブラームス/間奏曲変ホ短調OP117-1
1941/04/28 ブラームス/間奏曲変ロ長調OP116-2
1941/04/28 リスト/小人の踊り
1943/01/14(ライヴ) 自作/古典様式による小協奏曲OP3 ハンス・フォン・ベンダ/ベルリン・フィル室内O
1943/03/02 エネスコ/ピアノ組曲第2番ニ長調OP10
1943/03/04 自作/左手のためのソナチネ
1943/03/13 エネスコ/ヴァイオリン・ソナタ第2番ヘ短調OP6 エネスコ(ヴァイオリン)
1943/03/14 エネスコ/ヴァイオリン・ソナタ第3番イ短調OP25 エネスコ(ヴァイオリン)
1943/10/18 エネスコ/ピアノ・ソナタ第3番ニ長調OP24
1945/10/10 自作/ルーマニア舞曲集 アンセルメ/SRO
1947/02/20 ショパン/夜想曲第8番変ニ長調OP27-2
1947/02/20 スカルラッティ/ソナタニ短調L413
1947/03/01、04 ショパン/ピアノ・ソナタ第3番ロ短調OP58
1947/05/24 フォーレ(カザルス編)/夢のあとにOP7-1 ヤニグロ(チェロ)
1947/05/24 ラヴェル(バズレール編)/ハバネラ形式による小品 ヤニグロ(チェロ)
1947/05/24 リムスキー=コルサコフ/熊蜂の飛行 ヤニグロ(チェロ)
1947/06/06(ライヴ) リスト/ピアノ協奏曲第1番変ホ長調 アンセルメ/SRO
1947/09/18、19 グリーク/ピアノ協奏曲イ短調OP16 ガリェラ/フィルハーモニアO
1947/09/24 ショパン/ワルツ第2番変イ長調OP34-1
1947/09/24 バッハ(ヘス編)/主よ、人の望みの喜びよ
1947/09/24 リスト/ペトラルカのソネット第104番
1947/09/25 リスト/演奏会用練習曲「軽やかさ」
1947/09/27 スカルラッティ/ソナタホ長調L23
1947/10/02(ライヴ) バッハ(ブゾーニ編)/ピアノ協奏曲第1番ニ短調BWV1052 ベイヌム/ACO
1948(ライヴ) 自作/古典様式による小協奏曲OP3 指揮者、オーケストラ不明
1948/04/09~10 シューマン/ピアノ協奏曲イ短調OP54 カラヤン/フィルハーモニアO
1948/04/17、21 ショパン/舟歌OP60
1948/04/17、21 ラヴェル/道化師の朝の歌
1948/05/30(ライヴ) バルトーク/ピアノ協奏曲第3番 パウル・ザッハー/南西ドイツ放送SO
1950/02/07(ライヴ) ショパン/ピアノ協奏曲第1番ホ短調OP11 オットー・アッカーマン/チューリッヒ・トーンハレO■
1950/02/07(ライヴ) ショパン/夜想曲第8番変ニ長調OP27-2
1950/02/07(ライヴ) ショパン/練習曲変ト長調OP10-5
1950/02/07(ライヴ) ショパン/練習曲ホ短調OP25-5
1950/02/22(ライヴ) シューマン/ピアノ協奏曲イ短調OP54 アンセルメ/SRO
1950/04/23(ライヴ) モーツァルト/ピアノ協奏曲第21番ハ長調K467 カラヤン/ルツェルン祝祭O■
1950/07/03~12 ショパン/マズルカ第32番嬰ハ短調OP50-3
1950/07/03~12 ショパン/ワルツ(全14曲)
1950/07/06 バッハ(ケンプ編)/フルート・ソナタ第2番BWV1031~シチリアーノ
1950/07/09 バッハ/パルティータ第1番変ロ長調BWV825
1950/07/09 モーツァルト/ピアノ・ソナタ第8番イ短調K310
1950/07/10 バッハ(ブゾーニ編)/いざ来たれ、異邦人の救い主よBWV659
1950/07/10 バッハ(ブゾーニ編)/主イエス・キリスト、われ汝を呼ぶBWV639
1950/07/10 バッハ(ヘス編)/主よ、人の望みの喜びよ
1950/07/27(放送録音) ショパン/ワルツ第3番イ短調OP34-2
1950/07/27(放送録音) バッハ(ブゾーニ編)/主イエス・キリスト、われ汝を呼ぶBWV639
1950/09/16(ブザンソン告別演奏会ライヴ) バッハ/パルティータ第1番変ロ長調BWV825
1950/09/16(ブザンソン告別演奏会ライヴ) シューベルト/即興曲変ト長調D899-3
1950/09/16(ブザンソン告別演奏会ライヴ) シューベルト/即興曲変ホ長調D899-2
1950/09/16(ブザンソン告別演奏会ライヴ) モーツァルト/ピアノ・ソナタ第8番イ短調K310
1950/09/16(ブザンソン告別演奏会ライヴ) ショパン/ワルツ(2番を除く13曲)

1950/12/02 ジュネーヴ郊外で死去(33歳)

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

ブルーノ・ワルター指揮のマーラー録音5枚組CD

ブルーノ・ワルター指揮のマーラー録音5枚組CD

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ワルターが残したマーラー録音は、1、2、4、5、9番と「大地の歌」の6曲。
5番以外は複数の録音があり、中でも1、4番、「大地の歌」に集中している。
その中から1曲ずつ(5番だけ特殊だが)集めたCDセットである。

実を言うと「大地の歌」が目的だった。この演奏の2日後に行われたスタジオ録音はよく知られているが、その直前に行われたライヴ録音は所有していなかったので。

今回、改めて聴き通してみた。
古い録音ではあるが、晩年の温厚なイメージとは一味違う、パワフルで推進力に富んだ演奏で、ワルターも「ライヴの人」だったということがよくわかる。
ワルター恐るべし。恐るべし。


■交響曲第1番「巨人」
 NBC交響楽団
 1939年4月8日 NBC8Hスタジオ(ライヴ)

トスカニーニの手兵であるNBC交響楽団を初めて指揮した録音。
NBC交響楽団はトスカニーニ引退後、「シンフォニー・オブ・ジ・エア」と改称して活動を続けた。
ワルターは1957年2月3日、トスカニーニ追悼コンサートでシンフォニー・オブ・ジ・エアを振ることになるので、因縁浅からぬ関係と言える。
録音は古いが、驚くほどの名演。炸裂するNBC交響楽団のパワーも素晴らしい。


■交響曲第2番「復活」
 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、ウィーン国立歌劇場合唱団
 マリア・チェボターリ(ソプラノ)
 ロゼッテ・アンダイ(メゾソプラノ)
 1948年5月15日 ムジークフェライン(ライヴ)

「復活」は1957年のライヴと、その翌年にかけてのセッション録音が知られていて、いずれも名演だが、この48年盤もそれに匹敵する(あるいはそれ以上の)名演。
この翌年、39歳の若さで亡くなった名歌手マリア・チェボターリの歌唱が聴けるのも嬉しい。
ソロの歌い方がやや大時代な印象を受けるが、そういう時代だったのだ。


■交響曲第4番
 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 ヒルデ・ギューデン(ソプラノ)
 1955年11月6日 ムジークフェライン(ライヴ)

第4番は最も得意にしていたのだろう、録音も多い。(自分は6種類把握しているが、実際は10種類ほどあるらしい)
ギューデンの歌唱が好ましい1枚である。


■交響曲第9番
 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 1938年1月16日 ムジークフェライン(ライヴ)

今更何を付け加えることがあるだろうかという歴史的名演。
いずれ別記事で書こうと思う。


■交響曲第5番~第4楽章「アダージェット」
 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 1938年1月15日 ムジークフェライン(セッション録音)

第5番の全曲録音は戦後1回行われているが、堂に入った演奏とは言えない。
この「アダージェット」は、第9番の歴史的ライヴの前日に、セッション録音として行われた。
「アダージェット」のみではあるが、超名演。
この時期に全曲録音があったらと思うと誠に残念である。


■大地の歌
 ニューヨーク・フィルハーモニック
 リチャード・ルイス(テノール)
 モーリン・フォレスター(アルト)
 1960年4月16日 カーネギー・ホール(ライヴ)

2日後にセッション録音が行われているが、独唱者はミルドレッド・ミラーとエルンスト・ヘフリガーに替わっている。
そういう意味で興味深い録音。

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

バッハ/無伴奏チェロ組曲全曲(ヴァイオリン版)

バッハ/無伴奏チェロ組曲全曲(ヴァイオリン版)
バイオリン:レイチェル・ポッジャー

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これはありそうでなかった企画だ。
バッハの無伴奏チェロ組曲全曲をヴァイオリンで演奏したのは、世界初の試みと言う。

レイチェル・ポッジャーは1997年から2002年にかけて、トレヴァー・ピノック率いるイングリッシュ・コンサートのコンサートマスターを務め、2006年には自らが主宰するブレコン・バロック・フェスティヴァルの芸術監督に就任した。
現在、そのフェスティヴァルから選ばれたメンバーで結成された「ブレコン・バロック」を率いている。
また1998~9年に録音された、バッハの無伴奏ヴァイオリンソナタとパルティータ全曲版は、名演奏として評価が高い。


第1番~第5番はポッジャー自身によるトランスクリプションで、原曲より5度高い属調で演奏されている。
 第1番 ト長調 → ニ長調
 第2番 ニ短調 → イ短調
 第3番 ハ長調 → ト長調
 第4番 変ホ長調 → 変ロ長調
 第5番 ハ短調 → ト短調
ヴァイオリンはチェロよりも1オクターブ+5度高いので、これは当然と言える。

問題は第6番だが、これ関しては、原曲のニ長調のまま演奏されているようだ。
この曲はもともと5弦のチェロ(高い方に1本多い)のために書かれていて、通常の4弦チェロで演奏する際には、ハイポジションを多用するために、高度な技巧を必要とする。
これをヴァイオリンで演奏するに当たって、どういう技術的困難が伴うのかはわからないが、5度低く演奏するために、特殊調弦を施しているらしい。
ヴィオラのC線を使用しているという記事があったが、4弦だけヴィオラの線に変えて演奏しているということだろうか。


ジャケットは紙とプラスチックケースを組み合わせたもの。

テーマ : バイオリン
ジャンル : 音楽

ギルバート・キャプランの痛快な人生

マーラー/交響曲第2番「復活」
ギルバート・キャプラン指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、ウィーン楽友協会合唱団
ラトーニア・ムーア(ソプラノ)
ナージャ・ミヒャエル(メゾソプラノ)
2002年録音

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ギルバート・キャプランは、アメリカの経済誌「インスティテューショナル・インベスター」の創刊者として、実業の世界で成功を収めた人物で、専門的な音楽教育を受けたことはないとされる。

キャプランは若い頃、レオポルド・ストコフスキーが指揮するマーラーの交響曲第2番「復活」を聴いていたく感動し、自らの手で「復活」を指揮したいという、いささか無謀な望みを抱く。
実業家として成功したキャプランは、ゲオルク・ショルティに指揮法を学び、自費でオーケストラを雇い、エヴァリー・フィッシャー・ホールでコンサートを行った。
これが評判を呼び、各地のオーケストラに客演し、「復活」1曲だけの指揮者として活動するようになる。
世界の名だたるオーケストラを指揮しているほか、日本でも新日本フィルを指揮している。
中国でも指揮を行ったが、それは「中国初演」であるらしい。
1988年には、ロンドン交響楽団を指揮してレコーディングを行った。そのCDは話題性も手伝って、17万5000枚ものセールスを記録した。マーラーのCDとしては史上最高の売り上げだと言われている。


さて以上の話は、単に金持ちが道楽を極めたというだけのエピソードにも思えるが、キャプランの凄さはこのあとにある。


彼は「復活」を指揮するに当たり、あることに気づく。
自分が使う総譜と、オケが使うパート譜に食い違いが数多くあるのである。
楽譜というものは、作曲者が書いた自筆譜をもとに、写譜という形でパート譜が作られるのだが、写譜は人間が行う以上、どうしても書き間違いが伴うのだと思う。
これを改めるには、自筆譜に当たって再校訂するのが一番いい。だがマーラーの自筆譜は世界中に散逸してしまっていた。
そこでキャプランは財力に物を言わせて、世界中から自筆譜を購入し、音楽学者のレナーテ・シュタルク=フォイトの協力を得て校訂を行い、400箇所以上の間違いを訂正し、キャプラン版として完成させる。
キャプラン版校訂の過程で、照会を受けたウィーン・フィルがキャプラン版に興味を持ち、クラリネット奏者のペーター・シュミードルの尽力でここに聴くウィーンフィルとの録音が実現した。


演奏はすでにアマチュアのレベルを遥かに超えているだけではなく、間違いなく第一級の演奏である。
各楽器のバランスなど、細かく聴くと普段聴く音とは若干違うようにも感じるが、それは些細なことである。
「復活」だけなら誰にも負けない。そういう自信が溢れている。バーンスタインやアバドなどに伍して堂々と太刀打ち出来る名演と言っても過言ではない。
名盤と言って差し支えないと思う。


ところで、ここまで出来るとキャプランは他の曲も、と思わなかったのだろうか。
大抵の人はそこから勘違いが始まるのだが、キャプランはそれをしなかったのだ。そこが偉いと思う。
欧米の金持ちには、時々こういう粋な金の使い方をする人がいてうらやましい。
我々にはキャプランの真似は出来ないが、その精神だけは見習いたいと思う。

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

Jazz in Paris

Jazz in Paris



1 ジャスト・バイ・マイセルフ
2 アイ・リメンバー・クリフォード
3 アー・ユー・リアル
4 モーニン
5 ジャスティス
6 ブルース・マーチ
7 ウィスパー・ノット

リー・モーガン(トランペット)
ベニー・ゴルソン(テナーサックス)
ボビー・ティモンズ(ピアノ)
ジミー・メリット(ベース)
アート・ブレイキー(ドラムス)

1958年 パリ、オランピア劇場でのライヴ録音


どちらかと言うとジャケットに惹かれて買ったCD.
パリ・オルリー空港に駐機する、トランスワールド航空のロッキード・コンステレーション。
機首の形、窓の並びからL749と思われる。
後に機体をストレッチして大型化した「スーパー・コンステレーション」が開発され、史上最も美しい旅客機と呼ばれた。L749も十分美しいと思う。

テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

2012年の記事から-DSD音源を聴く


CDはPCM(Pulse Code Modulation)という方式で、アナログ波形をデジタル信号にしています。
サンプリング周波数44.1KHz、量子化ビット数16bitであるということは、1秒間を44100に分け、音のレベルを65536段階に分けているわけです。

それに対してDSD(Direct Stream Digital)というのは、SACDに採用されている方式で、音のアナログ波形を、1bitのデジタルパルスの濃度(濃淡)で表現するものです。
DSDは2.8224MHz(CDの64倍)のサンプリング周波数を用いています。
アナログ信号のレベルが高い部分ではパルスが密になり、低い部分では少なくなるわけです。こうすると、DSDの波形は空間を伝わる音の粗密波、つまりアナログ波形に極めて近い形になります。

このDSD音源のネット配信が少しずつ増え始めているので、今後段々と身近なものになって行くのではないかと思われます。
DSD音源を聴く方法はいくつかあるのですが、USB-DACを使ったPCオーディオで楽しむには、KORGのAudioGateというフリーソフトをプレーヤーとしてPCMで出力するのが一番簡便な方法かと思います。

とりあえず、何かいい音源はないかと探して見たところ、これが目に入りました。

武満徹ソングブック
2011年8月発売
e-onkyo musicからDSD配信(2000円)



以下はアマゾンの内容紹介から
3つの絃の響きと、7つの歌声。「タケミツ・メロディ」が新たに甦る。アン・サリー、おおはた雄一、おおたか静流、沢知恵、松平敬、松田美緒、tamamix の7人のボーカリストを迎え、弦楽トリオ「ショーロクラブ」が、日本を代表する作曲家・武満徹の「歌」に挑む。21世紀を生きるすべての日本人に捧げる、心揺さぶるソングブック。

本作の主人公のひとり作曲家・武満徹を「日本が世界に誇る現代音楽家」という 肩書きで呼ぶのはふさわしくない。ブラジル音楽をベースに唯一無二の響きを奏で る弦楽トリオ「ショーロクラブ」の精緻にして伸びやかな演奏と、7 人の歌手によって新たな生命を吹き込まれた歌を聴くにつけ、20 世紀音楽の巨匠を親愛を込めて「ソングライター」と呼びたくなってしまう。バンドリン、ギター、コントラバスの涼やか な音色にのせて、アン・サリー、沢知恵、おおたか静流、おおはた雄一、松平敬、 松田美緒、tamamix が歌い継ぐ全 15 曲。異ジャンルで活動する美しき「ヴォーカリスタス」の声をまとって、タケミツ・メロディが 2011 年の「今」を生きはじめる。かつてこれほどまでに、その歌が近しく感じられたことがあっただろうか。新たなスタンダードとなるべき、これからの「タケミツ・ソングブック」。

小沼 純一 ( 早稲田大学文学学術院教授 )によるライナー・ノーツ抜粋

武満徹の「ソング」が集められていながら、「武満徹」の名を、存在を、ほとんど意識しないで聴いた。ほとんど希有な体験と言っていい。世に多々あるvarious artistsのコンピレーションとも、ひとりのアーティストが「武満徹ソングブック」として録音したのとも異なったアルバム。1曲1曲を単体としてではなく、アルバムだからこそのながれ、この曲がきてあれがくるというながれ、質の異なった女性の声がつづくとおもえばぽつりと男声があり、複数の声が重なるものがあり、といったような思い掛けなさもさりげなく仕組まれたストーリー。ドイツ語や日本語でうたわれるのがほとんどである曲が、日本語や英語になってあらわれてくる驚きもある。インストゥルメンタルのみの「チル・アウト」も効いている。ながれとなっているのは、「武満徹」だからではない。「武満徹」でありつつ、ショーロクラブであるからだ。三つの絃の音色とかさなり、からみ。トレモロ、ビート、ラテン的な空気感。そして時のなかを減衰するひびき-----。1930年に生まれ、1996年に亡くなった作曲家・武満徹。ヨーロッパ由来の芸術音楽の延長・拡大されたかたちのコンサート・ミュージックを主としながら、映画や芝居の領域でのこした音楽はまたべつの魅力を持っていた。このアルバムに収められているのは、そうしたなかで生みだされ、独自に生き(息し?)はじめた曲たちだ。

2012年の記事から-地球はマルイぜ~武満徹:SONGS~/林美智子


前回、DSD配信で購入した「武満徹ソングブック」がかなり琴線に触れたので、武満徹つながりでこういうものを購入しました。
今回は配信ではなくCDで、メゾソプラノの林美智子による2枚目のCD。
21曲の、珠玉のような武満作品の数々。
日本を代表するメゾソプラノになりそうな林美智子。かなりの美貌ですね。


この人はなかなか面白いところを突いてくる人で、2/22に発売される3枚目のCDは、近代フランスの”良き時代”を代表する歌曲集。
ストラヴィンスキーやプーランク、ラヴェル、マスネなどの歌曲を集めています。「こんなのが聴きたいんでしょ」と言われたような感じ。これも面白そう。

ジネット・ヌヴー生誕100年



2019年は、音楽関係ではどんなアニバーサリーの年なのだろうか。
ベルリオーズの没後150年というのがとりあえず大物だろう。オッフェンバックの生誕200年というのもあるが、ちょっと弱いか。


そういえば、ジネット・ヌヴーは生誕100年に当たる。
この悲運の天才ヴァイオリニストに、少しは注目が集まるだろうか。
彼女は同時に没後70年。その生涯の短さに想いを馳せる。


写真の7枚組CDに収められているのものが、彼女が残した録音の全てということになる。
特にCDに沿って聴く必要もないし、データ化してしまえば順番は自由に変えられるので、録音順にフォルダを作って見た。
以下、年表風にまとめて見る。


■1919/8/11 パリで誕生

■1935年(15歳) ヴィエニャフスキー国際コンクールで優勝(2位はオイストラフ)

■1938/4~5(18歳)
  スーク/4つの小品より第3曲「ウン・ポコ・トリステ」
  スーク/4つの小品より第2曲「アパッショナータ」
  クライスラー/バッハの様式によるグラーヴェ
  ショパン(ロディオノフ編曲)/夜想曲第20番(遺作)
  グルック/「オルフェオとエウリディーチェ」~メロディー
  パラディス(ドゥシキン編曲)/シチリア舞曲
   ブルーノ・ザイドラー=ヴィンクラー(ピアノ)

■1939/4(19歳)
  タルティーニ(クライスラー編曲)/コレッリの主題による変奏曲
   グスタフ・ベック(ピアノ)

■1939/7(19歳)
  リヒャルト・シュトラウス/ヴァイオリン・ソナタ
   グスタフ・ベック(ピアノ)

■1945/11/21(26歳)
  シベリウス/ヴァイオリン協奏曲
   ワルター・ジュスキント/フィルハーモニア管弦楽団

■1946/3/26(26歳)
  ラヴェル/ツィガーヌ
  ショパン(ロディオノフ編曲)/夜想曲第20番(遺作)
   ジャン=ポール・ヌヴー(ピアノ)

■1946/8/12~14(27歳)
  ラヴェル/ハバネラ形式による小品
  スカルラテスク/バガテル
  ファリャ(クライスラー編曲)/歌劇「はかなき人生」~スペイン舞曲
  ディニーク(ハイフェッツ編曲)/ホラ・スタッカート
  スーク/4つの小品 第1曲「クアージ・バラータ」
  スーク/4つの小品 第2曲「アパッショナータ」
  スーク/4つの小品 第3曲「ウン・ポコ・トリステ」
  スーク/4つの小品 第4曲「ブルレスカ」
   ジャン=ポール・ヌヴー(ピアノ)

■1946/8/16~18(27歳)
  ブラームス/ヴァイオリン協奏曲
  ショーソン/詩曲
   イサイ・ドブロウェン/フィルハーモニア管弦楽団

■1948/3/18(28歳)
  ドビュッシー/ヴァイオリン・ソナタ
   ジャン=ポール・ヌヴー(ピアノ)

■1946/4/25(28歳)
  ブラームス/ヴァイオリン協奏曲
   ロジェ・デゾルミエール/フランス国立放送管弦楽団

■1948/5/3(28歳)
  ブラームス/ヴァイオリン協奏曲
   ハンス・シュミット=イッセルシュテット/北西ドイツ放送交響楽団

■1949/1/2(29歳) 1948年説あり
  ショーソン/詩曲
  ラヴェル/ツィガーヌ
   シャルル・ミュンシュ/ニューヨーク・フィルハーモニー交響楽団

■1949/5/1(29歳)
  ベートーヴェン/ヴァイオリン協奏曲
   ヴィレム・ヴァン・オッテルロー/オランダ放送フィルハーモニア管弦楽団

■1949/6/10(29歳)
  ブラームス/ヴァイオリン協奏曲
   アンタル・ドラティ/ハーグ・レジデンティ管弦楽団

■1949/9/21(30歳)
  ブラームス/ヴァイオリン・ソナタ第3番
   ジャン=ポール・ヌヴー(ピアノ)

■1949/9/25(30歳)
  ベートーヴェン/ヴァイオリン協奏曲
   ハンス・ロスバウト/南西ドイツ放送交響楽団

■1949/10/20 パリで最後のリサイタル(30歳)

■1949/10/28 飛行機事故で死亡(30歳)


惜しいとしか言いようのないディスコグラフィである。
こうして見ると、戦争による6年のブランクも大きい。

ブラームスの協奏曲が4種類あるが、名盤として知られるイッセルシュテット盤が最上だろう。
ただ、この演奏については神格化されすぎた面もあり、この時代の演奏で個人的にはメニューイン&フルトヴェングラー盤を採りたい。
戦後初の録音であるシベリウスの協奏曲も名盤と言っていいと思う。

むしろ小品の方にその天才を感じる。
特に1938年に録音されたショパンの夜想曲は、畢生の名演と言えるだろう。その恐ろしいほどの集中力は、聴くものの魂を揺さぶるような力に満ちている。
1946年に兄のピアノで再度録音しているが、1938年盤の方が上である。


あまり知られていない作曲家について、少しまとめて置きたい。

■ヨセフ・スーク(1874-1935)はチェコ生まれの作曲家・ヴァイオリニスト。同姓同名の有名なヴァイオリニストの祖父に当たる。

■マリア・テレジア・フォン・パラディス(1759-1824)は、オーストリアの歌手・作曲家・ピアニスト。
幼少の頃に失明したが、多くのサロンやコンサートで活躍した。
モーツァルトのピアノ協奏曲第18番は、彼女のために書かれたとされている。
「シチリア舞曲」は最もよく知られた作品だが、編曲者のドゥシキンの作品ではないかと言われている。
最も有名な作品が偽作というケースは、アルビノーニの「アダージョ」やカッチーニの「アヴェ・マリア」と同様である。

■グリゴラシュ・ディニーク(1889-1949)は、ルーマニアの作曲家・ヴァイオリニスト。
ハイフェッツの編曲と演奏で知られる「ホラ・スタッカート」で有名だが、ヴァイオリニストとしてハイフェッツが絶賛したと言うから、相当な腕前だったのだろう。

■イオン・スカルラテスク(1872-1922)については、生没年以外には全く情報がない。


CDボックスの裏の写真がとても良い。こちらを表にしたらよかったのにと思う。

ルツェルンのフルトヴェングラー


ルツェルンのフルトヴェングラー

収録曲
1 シューマン/「マンフレッド」序曲OP115
2 ベートーヴェン/交響曲第3番変ホ長調OP55「英雄」
3 シューマン/交響曲第4番ニ短調OP120

ヴィルヘルム・フルトヴェングラー/ルツェルン祝祭管弦楽団
録音 1953年8月26日
ルツェルン、クンストハウス
ルツェルン音楽祭におけるライヴ録音


1953年8月26日に行われた演奏会の録音。
ベートーヴェンの3番とシューマンの4番については周知の録音だが、冒頭に演奏された「マンフレッド」序曲は世界初出音源である。(2017年発売のSACD/CDのハイブリッド盤)
これで当日の演奏がプログラムそのままに聴くことができるようになった。
(一応、CDの順番はこうなっている。常識的に考えると「英雄」が後半だと思うが)

演奏の素晴らしさもさることながら、特筆すべきは録音状態の良さだ。
演奏会冒頭の拍手と、「英雄」演奏前の会場音が別トラックで収められている。モノラル録音ではあるが、鳥肌が立つほどの臨場感が味わえる。
ベートーヴェンの3番とシューマンの4番は、それぞれ1952年録音の名盤が存在するが、音質を考慮したらこのルツェルン盤を採ってもいいくらいだ。

フルトヴェングラーのブラームス/交響曲全集など


ブラームス/交響曲全集、及び協奏曲、ドイツ・レクイエム
指揮:ウィルヘルム・フルトヴェングラー

■CD1
交響曲第1番
 VPO 1952年1月27日 ウィーン、ムジークフェライン(ライヴ)
ハイドンの主題による変奏曲
 VPO 1949年3月30日、4月2日 ウィーン、ムジークフェライン

■CD2
交響曲第2番
 BPO 1952年5月7日 ミュンヘン、ドイツ博物館(ライヴ)
交響曲第3番
 BPO 1949年7月8日 ベルリン、ティタニア・パラスト(ライヴ)

■CD3
交響曲第4番
 BPO 1948年10月24日 ベルリン、ティタニア・パラスト(ライヴ)
ハンガリー舞曲第1、3、10番
 VPO 1949年4月4日 ウィーン、ムジークフェライン

■CD4
ヴァイオリン協奏曲
 メニューイン、ルツェルン祝祭O 1949年8月29~31日 ルツェルン祝祭劇場
ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲
 ボスコフスキー、ブラヴェッツ、VPO 1952年1月27日 ウィーン、ムジークフェライン(ライヴ)

■CD5
ピアノ協奏曲第2番
 フィッシャー、BPO 1942年6月8~9日 ベルリン、フィルハーモニー(ライヴ)

■CD6
ドイツ・レクイエム
 トールリント、ゼンナーシュテット、ストックホルムPO&Cho 1948年9月19日 ストックホルム、コンサートホール(ライヴ)


交響曲4曲は、以前から「全集」として売られているものだが、もとより全集として録音されたものではなく、各地で行われたライヴをまとめたものである。
寄せ集めではあるが、ブラームスの交響曲全集としては決定盤と言ってもいいだろう。
これに協奏曲3曲とドイツ・レクイエムを合わせて、6枚組のボックスセットになっている。

値段はいささか半端な1405円(税込)で、セブンイレブン受け取りにしたので、送料も無料。
これで利益が出るのだろうかと心配になってしまうが、著作隣接権が切れている音源だからこういう寄せ集め的企画が出来るのだろう。
LPレコード時代には、これだけを揃えると、中古盤を探しても6~7千円はかかったので、その意味ではいい時代だと言える。

トスカニーニ 最後のコンサート


トスカニーニ 最後のコンサート

ワーグナー
歌劇「ローエングリン」~第1幕への前奏曲
楽劇「ジークフリート」~森の囁き
楽劇「神々の黄昏」~ジークフリートのラインへの旅
歌劇「タンホイザー」~序曲とバッカナール
楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」~第1幕への前奏曲

アルトゥーロ・トスカニーニ/NBC交響楽団
1954年4月4日 ニューヨーク、カーネギー・ホール


指揮者が暗譜で指揮をするようになったのは、トスカニーニが最初だそうだ。
これは彼が類まれな記憶力の持ち主であったこともさることながら、極度の近眼であったことが関係していると言われている。

トスカニーニは、オーケストラのチェロ奏者だった。
リオデジャネイロでの公演の際、指揮者が急病で倒れ、急遽代役で指揮をしたのが指揮者としてのデビューだった。
彼はどんな曲でも暗譜していたため、「トスカニーニならば指揮が出来るだろう」と、白羽の矢が立ったわけである。
その日の演目は「アイーダ」だった。その指揮を見事にこなし、その後指揮者の道を歩むことになり、結果的に20世紀最大の指揮者の一人となるのだから、人間何が幸いするかわからない。

そんなトスカニーニも、晩年は記憶力の衰えに悩まされるようになり、1954年に引退を決意する。
3月25日に辞表を提出。辞意は29日に認められ、4月4日のコンサートが最後になることが決まった。
そのような経緯で行われたラストコンサートだったが、前日のリハーサルでも記憶違いから混乱が起きた。その様子は、このCDではない、別のCDには収められているらしいが、自分は所有していない。

当日のコンサートはラジオで中継された。

3曲目の「タンホイザー序曲とバッカナール」の演奏中、トスカニーニは記憶を失い、指揮をする手を止めてしまったのだが、CDで聴くことが出来る通り、演奏が止まったわけではない。ただ、異変を察知した放送のスタッフが中継を中止し、ブラームスの交響曲第1番の録音に切り替えたため、放送を聴いていた人は、演奏が中断したように聞こえたようだ。
実際、CDを聴く限りでは、止まった場所についてはわからない。ただ、この「タンホイザー」はすでにかなり前から管楽器の入りのタイミングがずれていて、明らかにおかしい。この時点で異変が起きていたようにも聞こえる。
トスカニーニはこの曲で指揮台を降りようとしたが、「まだマイスタージンガーが残っていますよ」と言われ、最後の曲を指揮したと言う。

予定通りではあったが、結局このコンサートが最後になり、3年後の1957年にその生涯を閉じた。
トスカニーニは、自分の後継者としてグイード・カンテッリに期待を寄せていたが、あろうことかカンテッリはトスカニーニより2か月早く、飛行機事故で死去してしまった。そのことはトスカニーニには伏せられていたと言う。

なお、このライブはステレオで録音された。フルトヴェングラーは間に合わなかったが、トスカニーニはかろうじてステレオに間に合ったわけである。
フルトヴェングラーはこの年の11月に亡くなった。月並みな言い方だが、1954年はひとつの時代の終わりと言えるだろう。

・・・・・・

トスカニーニ引退のエピソードで反射的に思い出すのは、八代目桂文楽の最後の高座である。
1971年、国立劇場小劇場で「大仏餅」の口演中に記憶を失い、「忘れました。もう一度、勉強し直して参ります」と言って下り、それが最後の高座になった。
「大仏餅」というのは三遊亭円朝作の三題噺と言われているが、あまり面白い噺ではなく、サゲもわかりにくいため、文楽がなぜこの噺を好んだのかはわからない。
文楽が記憶を失ったのは、登場人物「神谷幸右衛門」の名前であった。
別に、サゲに関わる名前ではない。適当な名前で良かったわけだ。志ん生ならばアドリブでこなしただろうが、文楽にはそれは出来なかったのだ。

オーマンディのマーラー/交響曲第1番


マーラー/交響曲第1番「巨人」
R・シュトラウス/組曲「ばらの騎士」

ユージン・オーマンディ/フィラデルフィア管弦楽団
1969年録音

ユージン・オーマンディはハンガリー出身。
初めはオーケストラのヴァイオリン奏者だったが、指揮者が急病で降板したため、代役で指揮を務めたのが指揮者としてのデビューだった。そのあたりの事情はトスカニーニに似ている。
1931年、トスカニーニの代役としてフィラデルフィア管弦楽団を指揮したのも何かの因縁を感じる。
1938年、フィラデルフィア管弦楽団の音楽監督に就任。以後42年の長きに渡ってその職にあった。
オーマンディが指揮するフィラデルフィア管弦楽団の華やかな音色は「フィラデルフィア・サウンド」と呼ばれ、名を馳せた。
オーマンディはフィラデルフィア管弦楽団を世界一流のオーケストラに育て上げ、独墺系を中心に膨大な録音を残したが、その評価は意外に高くない。
同様に膨大な録音を残したカラヤンやショルティのように、毀誉褒貶が激しいわけでもない。考えて見ると不思議である。

20世紀の代表的指揮者の名前を挙げていく。
フルトヴェングラー、トスカニーニ、ワルター、クナッパーツブッシュ、バーンスタイン、カラヤン、クレンペラー、ベーム、ミュンシュ、クリュイタンス、バルビローリ、、、などと指を折っても、オーマンディの名はなかなか出てこない。
その業績を考えれば、大指揮者と言って差し支えないと思うのだが、思うに「フィラデルフィア・サウンド」というのが軽く見られているのだろうか。
オペラをほとんど指揮しなかったことも影響しているかも知れない。
協奏曲に優れた録音を多く残しているのが、逆に個性を感じさせないのかも知れない。合わせ上手、というのは大指揮者には少ないのだ。

マーラーに関しては多くの録音を残していない。
1番の他には、2番、「大地の歌」、10番ぐらいだろうか。
10番はデリック・クックによる復元版で、これが復元版による最初の録音だそうだ。
1番も比較的珍しい「花の章付き」である。そのあたりにオーマンディのこだわりが感じられるようだ。

カップリングはR・シュトラウスの組曲「ばらの騎士」が入っている。

バーンスタイン 最後のコンサート


バーンスタイン 最後のコンサート

曲目
ブリテン/4つの海の間奏曲
ベートーヴェン/交響曲第7番

レナード・バーンスタイン/ボストン交響楽団
1990年8月19日 タングルウッドでのライヴ


あまり意識していなかったのだが、今年はバーンスタインの生誕100年だった。
これは、死の2か月前に行われたタングルウッドでのコンサートの記録である。
この日、体調が思わしくなかったバーンスタインは、前半のブリテンは何とか持ちこたえたが、ベートーヴェンでは、後半腕も上がらなくなり、コンマスとアイコンタクトで指揮をし終えたと言う。
ベートーヴェンの交響曲第7番は、その異様なほどに遅いテンポが目立つ。指揮者の体調はオケの音にも影響を与えるのだろう。明らかに疲れ切った感じが聴いていてつらいほどだ。

ブリテンは名演だと思う。もともと死の影が忍び寄る作品だけに、余計にそう感じるのかも知れない。

ワーグナー/管弦楽曲集(フルトヴェングラー指揮)




ワーグナー/管弦楽曲集
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮

曲目
1 歌劇「さまよえるオランダ人」序曲
2 歌劇「タンホイザー」序曲
3 楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第1幕への前奏曲
4 歌劇「ローエングリン」第1幕への前奏曲
5 楽劇「トリスタンとイゾルデ」第3幕への前奏曲

録音
1 1949年3月30日~4月4日
2 1952年12月2~3日
3 1949年4月1~4日
4 1954年3月4日
5 1952年6月10~22日

表にはVPOとBPOと書いてあり、裏には、*が付いた5曲目のみベルリン・フィルと書いてある。
冊子の中には、ベルリン・フィルではなくフィルハーモニア管弦楽団と書いてあるが、*が付いていない。
事実は5曲目のみフィルハーモニア管弦楽団が正しいのだが、実にいい加減なものだ。
CD初期の1980年代、3300円で売られていたものである。
「第1集」と書いてあるから「第2集」もあったのだと思うが、定かではない。
どちらにしても寄せ集めで、時間が余ったから入れたという感じが濃厚だ。確かに43分で3300円は高いと思ったのだろうか。

1~4曲目は単独で録音されたものだが、5曲目だけは全曲録音からの抜粋である。
それどころか、これは「トリスタン」の歴史的録音で、今でも決定盤と評価する人が多い。
不世出のワーグナー歌手キルステン・フラグスタートが、どうしても最高音が出せず、2音だけシュワルツコップに出してもらったという、「差し替え事件」でも有名な録音。
その経緯が表に出てしまったため、フラグスタートの引退にまでつながった「事件」である。


久しぶりに全曲盤を聴いてみようかと思った。

リスト作品集(ホルヘ・ボレット)


収録曲
1 愛の夢第3番
2 2つの演奏会用練習曲~第2曲「小人の踊り」
3 3つの演奏会用練習曲~第3曲「ためいき」
4 詩的で宗教的な調べ~第7曲「葬送曲」
5 パガニーニによる大練習曲~第3曲「ラ・カンパネラ」
6 2つの演奏会用練習曲~第1曲「森のささやき」
7 半音階的大ギャロップ
8 スペイン狂詩曲
9 タンホイザー序曲(ワーウナー作曲、リスト編)

ホルヘ・ボレット(ピアノ)
録音 1972~73年


ホルヘ・ボレット(1914年11月15日-1990年10月16日)はキューバ生まれのピアニスト。今日は生誕104回目に当たる。
超絶技巧の持ち主として知られ、特にショパンとリストの演奏に定評がある。
このCDは、ボレットの未発表の録音として、2002年に発売されたものである。

アマゾンなどでは「愛の夢&ラ・カンパネラ リスト名演集」と銘打っているが、このCDの目玉は何といっても「スペイン狂詩曲」と「タンホイザー序曲」だろう。
特に「タンホイザー序曲」の超絶的な演奏は鳥肌ものだ。
リストはベートーヴェンの交響曲のピアノ版編曲なども手掛けており、この「タンホイザー序曲」は編曲ものとしては代表的なものだ。
演奏は困難を極め、リスト本人ですら、演奏途中で休憩したと伝えられる。
超絶技巧のボレットにしても難しそうな曲だ。
何より、2本の腕、10本の指でこのような表現が可能であることに、心底驚かされた。

Arie di bravura/ディアナ・ダムラウ


Arie di bravura
ディアナ・ダムラウ(ソプラノ)
ジェレミー・ロレール/ル・セルクル・ド・ラルモニー管弦楽団
2006年録音


収録曲
 1 サリエリ/歌劇「クビライ、タタールの大ハーン」~いかがわしい蛮族の中で
 2 リギーニ/歌劇「アポロの誕生」~何処にいるのでしょう?何というそよ風を吸い込み
 3 サリエリ/歌劇「エウロパの承認」より ああ神様、安堵します!…ああ、感じている心の苦痛を
 4 リギーニ/歌劇「アポロの誕生」~悲しげで淡い影が
 5 モーツァルト/歌劇「魔笛」~おお、恐れることはない
 6 モーツァルト/歌劇「魔笛」~地獄の復讐が私の心臓の中で(夜の女王のアリア)
 7 サリエリ/歌劇「クビライ、タタールの大ハーン」~侮辱する、高慢さからの恥辱に
 8 モーツァルト/歌劇「ルーチョ・シッラ」~一瞬のうちに…急いで行きましょう
 9 サリエリ/歌劇「煙突掃除人」~十分です、あなたの勝ちです…ああ、私を捨てないで
10 サリエリ/歌劇「セミラーミデ」~優しい希望を感じて
11 モーツァルト/コンサート・アリア「十分です、あなたの勝ちです…ああ、私を捨てないで」
12 サリエリ/歌劇「エウロパの承認」~怒りに震え
13 サリエリ/歌劇「偽りの愚か者」~もしすべてを説明できるなら


ディアナ・ダムラウは、1971年ドイツ生まれのソプラノ歌手。
1995年に、「フィガロの結婚」のバルバリーナでデビューした。
「魔笛」の夜の女王、「ナクソス島のアリアドネ」のツェルビネッタのような技巧的な役を得意にしているようだ。
ちなみにこのアルバム名 Arie di bravura にある bravura(ブラヴーラ)とは技巧的で華やかな楽曲のことを言う。


アントニオ・サリエリ(1750~1825)はイタリアの作曲家で、オーストリアの宮廷楽長を務めた人物だが、モーツァルトを毒殺したのではないかというスキャンダルの方が有名だ。
それはピーター・シェーファーの戯曲によるところはが大きく、フィクションであることは間違いないのだが、サリエリの存命中にもそういう風聞はあったようだ。
現在、サリエリの作品を聴く機会はほとんどないので、こういう企画は貴重である。
それなりに才能のある作曲家だったことは伺える内容だ。


ヴィンチェンツォ・リギーニ(1756~1812)は、モーツァルトと同じ年に生まれたイタリアの作曲家
リギーニの名は、こういうことを調べる際には欠かせない「クラシック音楽作品名辞典」(井上和男著 三省堂 1982年初版 )にも掲載されておらず、詳細は不明。
ただし、ベートーヴェンの「リギーニののアリエッタ「恋人よ来たれ」による24の変奏曲ニ長調WoO65」という作品が載っている。
子供用の易しい練習曲に、リギーニ作曲の「カーニバル・ダンス」という曲があるようだが、この人のことかどうかは不明。


ダムラウは、1988年にサリエリの歌劇「クビライ、タタールの大ハーン」の世界初演で歌った時からこのアルバムの構想を抱いた。その後彼女は歌劇「エウロパの承認」の上演(ムーティ指揮)にも参加している。
モーツァルトのアリア以外はほとんど知られていない作品ばかりだが、サリエリもリギーニもモーツァルトと同時代に生きた、モーツァルトと同じぐらいに素晴らしい作曲家たちだと書いているが、それはさすがに褒めすぎだろう。それではあまりにモーツァルトをナメすぎだと言える。

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