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専修寺(栃木県真岡市)

専修寺
栃木県真岡市

真岡の専修寺(せんじゅじ)は、浄土真宗高田派の寺院で、正式には本寺高田山専修寺と言う。
1225年、親鸞が建立した唯一の寺で、親鸞は7年の間ここに居住し、如来堂を中心に布教の拠点とした。
1456年、伊勢国一身田に専修寺が建立され、東西2つの専修寺が並立することになったが、現在では一身田が本山、真岡が本寺と呼ばれている。
創建からほぼ800年経た現在でも、整然と伽藍が立ち並び、創建当時の姿をよく残しているとして国の史跡に指定されているほか、4棟が国の重要文化財に指定されている。


総門1

総門2
総門
茅葺の質素な門だが、少なくとも柱は唯一創建当初のものと伝えられている。
重要文化財


楼門
楼門(山門)
総欅造りで、総門と如来堂の中間に建つ。柱の間から総門が見える。
重要文化財


如来堂1

如来堂2
如来堂
総門・楼門・如来堂は一直線上にあり、明確な軸線を作っている。
本尊を安置する堂で、専修寺の中心的な建物である。
重要文化財


楼門から如来堂
楼門から如来堂を見る


御影堂
御影堂
親鸞上人の等身の御影のほか、歴代の上人像を安置する建物。
重要文化財


鐘楼
鐘楼の奥に御影堂

テーマ : 建築
ジャンル : 学問・文化・芸術

諏訪大社下社秋宮(長野県下諏訪町)

諏訪大社下社秋宮
長野県下諏訪町

岡谷から国道20号線を諏訪湖に向かって進み、春宮大門交差点を左折すると春宮だったが、左折せず直進すると秋宮である。

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秋宮の幣拝殿、左右片拝殿は春宮と同様の形態。(重要文化財)


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正面に神楽殿がある配置も春宮と同様だが、秋宮の神楽殿は屋根の形態が変わっている。
秋宮の神楽殿は重要文化財。


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テーマ : 建築
ジャンル : 学問・文化・芸術

諏訪大社下社春宮(長野県下諏訪町)

諏訪大社下社春宮
長野県下諏訪町

岡谷から国道20号線を諏訪湖に向かって進み、春宮大門交差点を左折すると突き当りに下社春宮がある。
上社とは少し趣きが違う。どちらかと言うと普通の神社の感じがする。
拝殿の前に神楽殿がある配置は、穂高神社でも見られた。

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正面に見えるのは神楽殿
その奥に幣拝殿


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中央に幣拝殿。左右に片拝殿(2棟)
いずれも国の重要文化財


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左手前に二之御柱が立つ


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神楽殿は比較的新しいようだ。

テーマ : 建築
ジャンル : 学問・文化・芸術

諏訪大社上社本宮(長野県諏訪市)

諏訪大社上社本宮
長野県諏訪市

前宮から西に1.5kmほどのところにある。
距離的には近いが、本宮の所在地は諏訪市内になる。
本宮は建築的に重要な建造物が多く、国の重要文化財は16棟を数える。
今回の記事に載せた建物は、全て重要文化財。

拝殿_R
本宮は、参拝所から斎庭を隔てて拝殿に向かう形になっている。
正面に拝殿、置くに幣殿、左右に片拝殿(2棟)
配置は下社と似ているが、形はかなり異なる。


勅願殿_R
勅願殿
勅願とは本来、天皇の祈祷という意味だが、ここでは祈祷を行う場所と言う位置づけである。


神楽殿_R
神楽殿
一枚皮では日本一と言われる大太鼓は、元旦にのみ打たれる。


神馬舎_R
神馬舎(駒形屋)


五間廊_R
五間廊


天流水舎_R
天流水舎
どんな晴天の日でも、3滴は屋根上の孔から降り落ちると伝えられている。諏訪の七不思議のひとつ。


勅使殿_R
勅使殿


境内では他の建築物の修理が行われていて、今回は見られなかった建築物も多い。

テーマ : 建築
ジャンル : 学問・文化・芸術

諏訪大社上社前宮(長野県茅野市)

諏訪大社上社前宮
長野県茅野市

諏訪大社は日本最古の神社のひとつと言われている。
古事記では、邇邇芸命の降臨に先立ち、建御雷神が大国主神に国を譲るよう迫ったが、大国主神の次男である建御名方神が敗退し、建御雷神に戦いを挑んだがかなわず、諏訪まで逃れ、以降諏訪から他の土地へ出ないことを誓い、ここに祀られたとされる。

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諏訪大社は諏訪湖周辺に4箇所。諏訪湖南側に上社、北側に下社である。
上社には前宮と本宮がある。距離的には近いが前宮は茅野市、本宮は諏訪市になる。
下社春宮と秋宮は下諏訪町にある。

諏訪大社は、申年と寅年に行われる「御柱祭」でも有名である。
斜度30度ほどの斜面を豪快に落す木落しが特に有名で、毎回テレビでも放映され、多くの見物客で賑わう。
毎回のように死者を出しながら続けられている、日本では珍しい祭りである。
「御柱祭」は、上社と下社では別々に行われ、祭りの日程、次第も若干異なる。ルートが違うので、木落しの場所も別である。
次回は2022年4月~5月に行われる。

私が初めて諏訪大社を訪れたのは上社前宮だった。30年ほど前のことになる。
鳥居をくぐり、狭い急坂を100mほど上ると、木々に囲まれた小さな社殿が静かに佇んでいる。
周囲は農地や民家で、神社の境内と言う雰囲気ではない。「諏訪大社」というからよほど立派な神社かと思っていたが、意外なほど小さいのに驚いた。
参拝者も自分のほかにはおらず、その静けさとともに、何とも言えない雰囲気が好ましかった。

上社前宮は、もともと本宮の摂社という位置づけだったらしい。そのため4社のうちここだけが特殊な雰囲気なのである。
現在では前宮と本宮は同格という扱いらしい。


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拝殿


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拝殿の奥に本殿
本殿は前宮だけにあり、他の3社にはない。前宮の特殊性がここにもある。


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手前に一之御柱
4社とも一之御柱は拝殿の右手前にあり、時計回りに二之御柱、三之御柱、四之御柱の順に立つ。


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十間廊
今でも重要な神事がここで行われていると言う。
ちなみに、本宮には五間廊がある。


テーマ : 建築
ジャンル : 学問・文化・芸術

西明寺(栃木県真岡市)

西明寺
撮影 2020.8.3 栃木県益子町

西明寺は益子の山中、標高約190mほどのところに建つ。
真言宗豊山派の寺院で、坂東三十三観音第20番札所である。

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楼門と三重塔はいずれも国の重要文化財


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楼門
1492年の建立


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三重塔は1538年の建立


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本堂は県指定文化財
本堂に納められている厨子は国の重要文化財に指定されている。

テーマ : 建築
ジャンル : 学問・文化・芸術

仁科神明宮(長野県大町市)

仁科神明宮
撮影 2020.7.25
長野県大町市

神明造りは神社建築様式のひとつで、その代表的なものは言うまでもなく伊勢神宮である。
神明造りは高床式倉庫から発展したものと考えられていて、高床式、掘立柱、切妻屋根、平入りが基本である。
なお、伊勢神宮内宮・下宮の正殿の様式は、他社においては明治政府によって禁じられたため、特別に「唯一神明造」と呼ぶ。

仁科神明宮は、神明造りとしては全国で唯一、国宝に指定されている。
本家の伊勢神宮は、国宝・重文には指定されていない。伊勢神宮は20年ごとに式年遷宮が行われるため、常に新しいからだろう。
仁科神明宮は1636年というから、江戸時代初期の建築である。
神明造りとしては最も古いとされる建築が、長野県のこの小さな集落にあるというのは大変に興味深い。

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石段下から三の鳥居を見る。


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正面に神門
神門の奥に、拝殿、中殿、本殿が建つ


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右が神門、左が拝殿という位置関係になる


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拝殿


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右が本殿
中央に中殿を挟んで、左が拝殿

本殿と中殿が(2棟をつなぐ釣屋を含めて)国宝
部分的に新しく見えるが、2019年に解体修理が行われたためである。

テーマ : 建築
ジャンル : 学問・文化・芸術

妻沼聖天山(埼玉県熊谷市)

妻沼聖天山
撮影 2020.7.20
埼玉県熊谷市

妻沼聖天山は、正式には歓喜院と言う。高野山真言宗の寺院で、日本三大聖天のひとつとされている。
極彩色の装飾が鮮やかな本殿は「埼玉の日光」とも称され、2012年、国宝に指定された。埼玉県では唯一の国宝建造物である。

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貴惣門(国指定重要文化財)
境内正面入口に建つ、高さ18mの八脚門。

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側面から見ると、3つの破風を持つ特異な意匠の門である。


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中門


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仁王門


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拝殿


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聖天堂は拝殿・中殿、奥殿が一体となった権現造の建物である。

テーマ : 建築
ジャンル : 学問・文化・芸術

筑波山大御堂(茨城県つくば市)

大御堂
茨城県つくば市

大御堂は真言宗豊山派の寺院で、東京都文京区にある大本山護国寺の別院。坂東三十三観音第25番の霊場である。
筑波山の中腹、標高250mほどのところに建つ。
筑波山神社の手前にあり、境内は一体であるようにも見える。実際、江戸時代までは神仏習合で、神社とともに信仰を集めていた。
現在の筑波山神社の随神門は、大御堂の仁王門であったらしい。

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本堂は建替え工事が行われていて、今年2月に竣工した。
筑波山を背景とするロケーションが良い。
左が男体山、右が女体山である。白く見えるのがロープウェイの山頂駅。


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天気がよくないので、工事中だった昨年10月の写真。

テーマ : 建築
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成田山新勝寺(千葉県成田市)

撮影 2020.7.13
千葉県成田市

久しぶりに成田山新勝寺を訪れた。
コロナ禍の中、平日とは言えこれほど人がいない成田山は初めてだ。
成田山新勝寺の参詣人数は、年間約1000万人と言われている。単純計算で1日当り27000人ほど。
ただし、正月3が日だけで300万人と言われているので、通常の平日ならば1万人以下だろう。とは言ってもこの少なさは衝撃的。ここの場合、外国人観光客がいないことが大きいのだろう。

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左に大本堂
1968年竣工で、建築家吉田五十八の設計によるSRC造である。
右に三重塔


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三重塔(国指定重要文化財)
高さは約25m。
関東地方には重文の三重塔が5基、五重塔が4基あるが、これほど装飾性の高い塔は見当たらない。装飾性で近いのは日光東照宮の五重塔か。
垂木を用いず、一枚板で作られた珍しい様式である。


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釈迦堂(国指定重要文化財)
元の本堂で、1964年に現在の場所に移された。五百羅漢の彫刻で知られている。


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仁王門(国指定重要文化財)
中央の大提灯には「魚がし」の文字がある。魚河岸講の奉納によるもの。


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石段の上から仁王門を見下ろす。

テーマ : 建築
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来迎院多宝塔(茨城県龍ヶ崎市)

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来迎院多宝塔
茨城県龍ヶ崎市

この多宝塔は室町時代後期の建築物で、国の重要文化財。
関東以北では現存する最古の塔と言われている。
屋根は杮葺き、上下層とも唐様の組み物で、特に上層は四手先という凝った造りである。

テーマ : 建築
ジャンル : 学問・文化・芸術

大善寺本堂(山梨県勝沼町)

大善寺
山梨県甲州市
撮影 2019.2.24

718年、この地を訪れた僧行基が、夢の中に手に葡萄を持った薬師如来が現れ、その姿と同じ薬師如来像を刻んで安置したのが、柏尾山大善寺の始まりとされる。
また、行基は薬園を作り、法薬として葡萄の作り方を村人に教えた。これが甲州葡萄の始まりだと伝えられている。

時代は下って1582年、武田勝頼は織田、徳川連合軍の前に敗退し、岩殿城で再興を図ろうと韮崎から移動中、この大善寺で戦勝祈願を行った。
しかし、家臣の大半が夜半に離散し、岩殿城主の裏切りにも合い、勝頼主従は織田、徳川連合軍に行く手を阻まれ、ついに勝頼主従は自決。甲斐源氏は滅亡した。
その一部始終を記した「理慶尼記」は、武田滅亡記とも呼ばれ、この大善寺に大切に保管されている。

さらに1868年、旧幕府軍と新撰組は、新政府軍に鳥羽・伏見の戦いで敗れ、大坂から江戸へ敗走する。
その後、近藤勇を隊長とする「甲陽鎮撫隊」は、新政府軍の東進を阻止しようと、甲府城を接収する目的で甲州街道を西進する。
しかし、板垣退助率いる新政府軍はわずか1日の差で甲府城に入城。近藤は大善寺に本陣を置こうとしたが、大善寺には徳川家縁の寺宝があるという理由から諦め、大善寺の西側に布陣した。
戦闘はわずか2時間程で終わり、甲陽鎮撫隊は江戸へ敗走した。
「甲州勝沼粕尾坂の戦い」として知られている。

色々な歴史を見てきた大善寺は、西に甲府盆地を見下ろす粕尾山の中腹にあり、中央自動車道からも(フェンス越しにだが)見える。

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三門

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石段の上に楽堂が乗っている、珍しい形態。

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楽堂越しに本堂が見える

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稚児堂

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楽堂と稚児堂
縁日の際などに、楽堂で音楽を奏で、稚児堂で舞を舞って参拝者をもてなした。

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本堂(薬師堂)
24m四方の大きさがあり、檜皮葺きの屋根は流麗な曲線を見せて、簡素なデザインだが力強く美しい。
山梨県内では、2つある国宝建造物のひとつ。

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境内から、甲府盆地を望む

テーマ : 建築
ジャンル : 学問・文化・芸術

坂野家住宅(茨城県常総市)

坂野家住宅
撮影 2020.6.14 茨城県常総市

坂野家はこの地方の惣名主的な存在で、江戸時代中期に飯沼の新田開発で財を成した豪農である。
現在の屋敷の原型はこの時期に形成された。
3000坪に及ぶ広大な台地全体をを敷地とし、表門と塀を巡らしている。

薬医門_R
この表門は、薬医門と呼ばれる形式で、本来は武家屋敷に設けられる格式の高い門である。

外観_R
外観
右側は農家にふさわしく、土間となっていて、左側に主屋がある。

玄関_R
主屋に入る玄関は幕府派遣の役人専用で、家人は使わなかったとされる。
これも、坂野家の格式の高さがうかがえる。

土間_R
土間

内部1_R

内部2_R

内部3_R
主屋の内部

書院_R
「月波楼」と名づけられた書院が増築されている。
この書院はもともと茅葺きだったが、大正時代に現在の形に建替えられた。

書院内部_R
書院内部


坂野家住宅は、主屋と表門が国の重要文化財。現在は「水海道郷土資料館」として公開されている。

テーマ : 建築
ジャンル : 学問・文化・芸術

水戸八幡宮(茨城県水戸市)

水戸八幡宮
撮影 2020.6.15 茨城県水戸市

正式には八幡宮。
那珂川の右岸段丘上にあり、日光、久慈方面の眺望が良い。
本殿は国指定重要文化財。
境内には国指定天然記念物のオハツキイチョウがある。また、徳川斉昭公お手植えと伝えられる左近の桜、右近の桜でも知られている。

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拝殿

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拝殿(左)と本殿(右)

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本殿(重要文化財)

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オハツキイチョウは樹齢700年~800年。
樹高は42mに及ぶ

テーマ : 建築
ジャンル : 学問・文化・芸術

石堂寺(千葉県南房総市)

石堂寺
千葉県南房総市
撮影 2020.1.4

石堂寺は天台宗の寺院で、1300年という歴史がある、南房総最古のお寺である。
創建当時は石塔寺(せきとうじ)という名前だった。 水晶でつくられた宝塔が納められていることに由来する。
室町時代末期に、足利頼氏を養育した縁に因み、頼氏の幼名「石堂丸(いしどうまる)」から、「石堂寺」と改称された。

多くの文化財があるが、建造物では本堂、多宝塔、薬師堂が国の重要文化財に指定されている。


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本堂

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多宝塔
千葉県で唯一の、重文の多宝塔

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薬師堂

境内は房総丘陵の、標高70m前後にあり、眺望が良いが、ここも台風の被害が大きかったようだ。

テーマ : 建築
ジャンル : 学問・文化・芸術

前山寺三重塔(長野県上田市)

前山寺三重塔
長野県上田市
撮影 2019.12.22

塩田平は、上田盆地の千曲川左岸に広がる河岸段丘で、鎌倉時代から室町時代にかけての多くの文化財が集まるため、「信州の鎌倉」とも呼ばれる。
以前にも取り上げた安楽寺や大宝寺の他、中禅寺、常楽寺、前山寺などの寺院が点在する。
前山寺は真言宗智山派の寺院で、正式には「ぜんさんじ」と言う。

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前山寺三重塔は国の重要文化財。
長野県には、国宝の三重塔2塔、重要文化財の三重塔3塔があるが、そのうち4塔がこの地域にある。

前山寺三重塔は均整の取れた美しい塔だが、よく見ると2層、3層に高欄がない。
高欄を取り付けるためと思われる胴貫が四方に突き出ているため、高欄を途中で取りやめたのではないかと見られている。そのため「未完成の塔」とも呼ばれるが、仏塔はそもそも人が中に入るものではなく、高欄は必要ないとも言える。
結果的に美しい調和を見せているため、「未完成の完成の塔」とも呼ばれている。
いずれにしても名塔であることは間違いない。

テーマ : 建築
ジャンル : 学問・文化・芸術

小諸城址(懐古園)

小諸城址(懐古園)
長野県小諸市
撮影 2019.12.22

日本100名城のひとつに選ばれている小諸城は、日本で唯一、城下町よりも本丸が低い場所にある「穴城」である。
現在は「懐古園」として整備されており、桜の名所としても有名である。

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小諸城の正門に当たる大手門は、懐古園から小諸駅を超えた市街地にある。
本丸から数えて4番目の門なので、「四の門」とも言う。
国の重要文化財


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懐古園入り口に当たる「三の門」
鉄砲狭間が設けられた、戦闘的な建物でもある。
国の重要文化財


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城内に残る石垣


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南端、「水の手展望台」から千曲川を見下ろす。小諸駅附近から見ると想像できない地形だ。


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高さ方向を強調すると、こんな地形になっている。
左端が市街地(大手門附近)。千曲川とは100mあまりの高低差がある。

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ジャンル : 学問・文化・芸術

曹源寺さざえ堂(群馬県太田市)

曹源寺さざえ堂
群馬県太田市

1187年、新田義重公が京都からの養姫である祥寿姫の菩提を弔うために建てた六角堂が起源とされる。本堂は火災により焼失してしまったため、観音堂だった「さざえ堂」を本堂としている。

正面_R

側面_R

「さざえ堂」は、間口、奥行きともに9間(約16.4m)で、高さは16.8m。外見は2層に見えるが内部は3層になっている。
堂内は上りと下りが別々の回廊になっていて、同じところを2度通らずに元のところに戻れる構造となっている。
回廊内には秩父三十四箇所、阪東三十三箇所、西国三十三箇所、計百箇所の礼所にちなんだ百体観音像が安置されていて、一回りすると百箇所の観音霊場に参拝することが出来るという仕掛けになっている。
一般にこのような形式のものを「さざえ堂」と言い、江戸時代に各地に建てられた。
現在、全国に6箇所のさざえ堂が残っていて、そのうち会津若松市の円通三匝堂、埼玉県本庄市の成身院百体観音堂とともに、「日本三堂」と称している。
曹源寺さざえ堂は現存するさざえ堂の中で最大で、2018年、国の重要文化財に指定された。

その他のさざえ堂としては
 蘭庭院(青森県弘前市)
 長禅寺三世堂(茨城県取手市)
 西新井大師三匝堂(東京都足立区)
が知られている。


現存する6つのさざえ堂の中で、二重螺旋構造を持つ会津のさざえ堂が最もユニークなものである。
曹源寺のさざえ堂は、二重螺旋ではなく、上り下りの階段が別々になっているもので、構造的には特に難しいものではない。
会津のさざえ堂こそ、本来の「さざえ堂」と言うにふさわしい。

階段1_R
1階
右が上り
左が下り

2層_R
2階
右側に帰りのルート

2層3_R
3階

階段2_R
右は3階に行く階段
左は1階に下りる階段

アイソメ_R
模式的に書いて見るとこうなる。(実際はもっと複雑)
黄色が上り、青色が下りの階段

・・・・・・

比較のために、茨城県取手市の長禅寺三世堂を撮影して来た。
規模はやや小さいが、曹源寺のさざえ堂と同様の形式と思われる。
残念ながら内部に入ることは出来なかった。


会津のさざえ堂は何度か見ているが、手元に写真がないので、今度行くことがあったら改めて記事にしたいと思う。

テーマ : 建築
ジャンル : 学問・文化・芸術

那須神社(栃木県大田原市)

那須神社
栃木県大田原市

那須神社は仁徳天皇(313~399年)時代の創立で、さらに延暦年間(782~806年)に征夷大将軍坂上田村麻呂が応神天皇を祀って八幡宮にしたと伝えられている。
現在の本殿、拝殿、楼門は、1641~42年に黒羽城主大関高増によって建立された。

本殿及び楼門は国の重要文化財に指定されている。

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本殿

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楼門は典型的な禅宗様式で造られている。
これの見どころは、上層、下層とも斗栱に通し肘木を用いていることと、特に上層の尾垂木付きの四手先斗栱が珍しい。

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拝殿
拝殿の前にある石灯籠一対も国の重要文化財
高さは2.9mで、芦野石と考えられている

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芦野石で出来た手水舟も国の重要文化財

テーマ : 建築
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内外大神宮(茨城県筑西市)

内外大神宮(ないげだいじんぐう)
茨城県筑西市

伝承によると、継体天皇年間(530年ごろ?)に創建され、社伝によれば806年に社殿が造営された。
当時は周辺59ヶ村を氏子として、大いに栄えたと言う。

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向かって右に内宮(ないくう)、左に外宮(げくう)
両本殿は、御門とともに国の重要文化財に指定されている。

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裏側から
左が内宮

内宮は天照大神(あまてらすおおみかみ)を祀り、外宮は豊受大神(とようけのおおみかみ)を祀る。
正統的な神明造茅葺き(現在は保護のため銅版葺き)で、外宮は内宮よりも少し小さく造られている。

伊勢神宮では内宮と外宮は別々のところにある。普通はそういう形式だが、ここでは2棟が並んでいる。
建築年代は1679年で、地元の大工によって建てられた。
内宮と外宮を2棟並立させる形式としては、現存する最古のものである。


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御遷宮(ごせんぐう)
本殿の建替えや修理時に、御神体を一時遷すための仮宮である。
1574年の建立であることがわかっており、室町時代の様式を伝える建築として貴重である。
現在は覆屋で保護されている。

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