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白樺峠、タカの渡り観察

9/22(土)
3連休の初日、毎年恒例になった鷹の渡り観察に出かけた。
鷹の渡りでは、伊良湖岬と並んで2大メッカとなっている長野県の白樺峠。
旧奈川村と旧安曇村の境に当たる白樺峠は、上高地乗鞍スーパー林道A区間の最高地点にあり、乗鞍岳の好展望地として知られている。
ここが鷹の渡りのポイントとして知られるようになったのは1990年代からで、秋の2ヶ月間に18000羽程度がカウントされている。

渡るタカの代表は、サシバ、ハチクマ、ノスリ、ツミの4種類。
ここでは9月初めからサシバの渡りが始まり、下旬にピーク。
ハチクマは9月下旬から10月上旬がピーク。
渡り後半の10月は、ノスリ、ツミが中心となる。
9月下旬の連休時期は、毎年数的にはピークとなるので、多くのファンが訪れる。

毎年企画している探鳥会だが、今年は集まりが悪く4人の参加になった。
今年の白樺峠は、数はそこそこ出ているものの大きなピークがなく、今日あたりは大出現になるのではないかという予感があった。
今回ばかりは白樺峠に直行の計画で、4:30に牛久を出発。中央道経由で松本インターを出て国道158号線をひた走り、入山トンネル内で野麦街道方面に折れて旧奈川村、上高地乗鞍林道をひたすら登る。
9:10ごろ目的の白樺峠に到着して驚いた。
駐車場が一杯で、停める場所がない!
峠附近には100台近くの車がひしめいている。
何度も来ているけれど、これほどの混雑は初めてだ。
何とか1台分のスペースに車をねじ込んで、徒歩15分ほどの登りで観察場所に到着。
時刻は9:30
この時間では谷を見下ろせるポイントはカメラマンで一杯である。




後ろの方からのんびり観察していると、見たような顔がいくつか。
この世界では有名人の顔もある。
先週、大洗苫小牧航路の探鳥に参加していた人が3人ぐらい来ていた。
皆好きだね。




風がやや強いが、暑くなく寒くなく、至極快適である。
遠くの山は霞んでいたが、だんだんと姿を現し、松本市内や遠く美ヶ原の鉄塔がよく見えるようになった。




大きな鷹柱は見られなかったが、15羽程度の柱は数回見られた。
かなり高空を流れるタカが多かったが、近くを旋回するサービスのいい個体も多く、楽しい観察になった。

15:30撤収
6時間の間に私がカウントできたタカは459羽

9:30~9:40 5羽
9:40~9:50 
9:50~10:00 4羽
10:00~10:10 7羽
10:10~10:20 6羽
10:20~10:30 6羽
10:30~10:40 9羽
10:40~10:50 4羽
10:50~11:00 9羽
11:00~11:10 1羽
11:10~11:20 9羽
11:20~11:30 4羽
11:30~11:40 14羽
11:40~11:50 2羽
11:50~12:00 5羽
12:00~12:10 17羽
12:10~12:20 12羽
12:20~12:30 5羽
12:30~12:40 5羽
12:40~12:50 13羽
12:50~13:00 13羽
13:00~13:10 16羽
13:10~13:20 60羽
13:20~13:30 63羽
13:30~13:40 47羽
13:40~13:50 29羽
13:50~14:00 1羽
14:00~14:10 31羽
14:10~14:20 27羽
14:20~14:30 22羽
14:30~14:40 4羽
14:40~14:50 2羽
14:50~15:00 3羽
15:00~15:10 2羽
15:10~15:20
15:20~15:30 2羽

内訳
■サシバ 277羽
■ハチクマ 170羽
■ノスリ 5羽
■ツミ 4羽
■ミサゴ 1羽
■クマタカ 1羽
■小型不明 1羽
ただし、サシバとハチクマはそれぞれ±20程度の誤差はあるものと思う。
クマタカは公式記録には載っていないが、確かと思われる写真があったので。(ただし渡る個体ではないのかも知れない)

この日その他に見られた鳥
キジバト
ハリオアマツバメ
アマツバメ
アカゲラ
ツバメ
イワツバメ
キセキレイ
ヒヨドリ
ウグイス
オオルリ
シジュウカラ
ゴジュウカラ
カケス
ハシボソガラス
ハシブトガラス
合計21+不明1種

北海道への旅(2)

9/16(日)
往復の航路探鳥2日目

5:00起床
海上はやや天気が悪いが、気温は高めである。




風は非常に強い。
5:30、いきなり至近距離にハジロミズナギドリが出現した。
幸先がいい。今日はいい鳥見になりそうだ。

と、思いきや大粒の雨がたたきつけて来た。
一応屋根のある場所に集まったが、強風で全く役に立たない。
ほとんど嵐のようになった




雨に打たれながらも探鳥は継続。
ハジロミズナギドリはかなりの数が見られた。
数分間船と平行に飛ぶ、サービスのいい個体にも巡り合った。

8:30には雨も上がり、風は強いもののすっきりした青空になった。
あとはのんびりした探鳥になったが、鳥の方もさっぱりになった。




金華山沖
今日はかなり陸地に近いところを航行しているようだ。
小名浜沖からは三崎公園の展望台が見えた。




鹿島灘に入り、日没を迎える。

18:00ごろ撤収。
今日の鳥見の成果は実質8:00まで、残りの10時間はひたすらのんびり推移した。
時折見られるアカエリヒレアシシギの小群が退屈を紛らわせてくれた。

今日見られた鳥
 ハジロミズナギドリ
 オオミズナギドリ
 アカエリヒレアシシギ
 オオセグロカモメ
 ウミネコ
 アジサシ
以上6種
2日間で10種
この他にアカアシミズナギドリとクロアシアホウドリだと思う、という証言があった。
コシジロウミツバメを見たような気もするのだが、未確認なので参考までに。

これほど鳥が出ない探鳥会も珍しいが、今日はハジロミズナギドリが見られたので満足。
ただし、肝心のハジロの写真がない。
嵐のような状況だったのでどうにも撮影できなかったのである。

大洗に戻ってからの感想は「また行くぞ」
この次は相当出そうだから。
こういう風に考えるのはバードウォッチャーの病気だろうか。




最後にひとつご愛嬌
苫小牧港で、記念にマウスパッドを買ってきたら、どこか変。
オオワシの写真に「オジロワシ」とある。

北海道への旅(1)

9/14(金)
3連休を前に金曜の午後からちょっと風変わりな旅に出た。
この記事はさほど面白いものではなく、旅の内容自体、普通の人の反応は100人中98人ぐらいが「信じられない」という類のものである。
世の中には酔狂な人たちもいるものだ、とあきれていただけると有難い。


金曜日は連休前ということもあり、打ち合わせが重なって慌しかった。
何とか仕事を終えて出発、車内で着替えて休みモードに転換し、1時間ほど早く集合場所に到着した。
場所は大洗港のフェリーターミナルである。
大洗と北海道の苫小牧を結ぶフェリー。
今夜はこれに乗って北海道に向かう。



大洗-苫小牧航路は、今年から東日本フェリーが撤退し、商船三井が1日2便、夕方便と深夜便を運行している。
夕方便は大洗18:30発 苫小牧14:00着
深夜便は大洗2:00発 苫小牧19:45着である。
機材に大きな違いはないが、夕方便は個室でレストランもあり、若干豪華仕様になっている。
深夜便は安さが魅力、相部屋でレストランもない。軽食程度の自動販売機が用意されている。




今回乗るのは「さんふらわあ しれとこ」で、11410トン、全長190mというかなり大きな船である。


今回はあるバードウォッチングツアーに参加したもので、22:30ターミナルに集合である。
参加者は19人
簡単なミーティングのあと23:00ごろに乗船した。
深夜2時出航なので、本来あとは寝るだけなのだが、同室となった3人と話がはずみ、飲みながら盛り上がった。
寝ているうちに出航のはずだったのが、出航の記憶があるところから、2時過ぎまで飲んでいたらしい。
隣の部屋には迷惑をかけたかも。。。




9/15(土)
ちょっと寝坊して5:30起床。
同室の人に聞くと霧が出ているとのこと。
雨の心配はなさそうだったのだが、霧は想定外だった。
外に出るとなるほどあまりいい条件ではない。

霧の中からまずウミネコの若鳥が姿を現した。
ほどなく、オオミズナギドリ(オオナギ)がちらほら飛び始める。
時折アカエリヒレアシシギの群れが飛ぶ。




デッキでの探鳥風景はこんな感じ。
朝のうちは視界が悪かった。
福島県沖である。
飛ぶのはオオナギばかり。




金華山沖を8時ごろ通過。
天気は良くなってきた。
鳥は相変わらず出ない。

大きな鳥と見たらアオサギだった。
カモが飛んだので双眼鏡で追うと、カルガモだった。
そのあと何とキジバトが現れ、全員苦笑。まるで近所の公園だ。
洋上なのに、意外にトンボが飛んでいる。
チョウも見つけた。キアゲハのように見えた。

朝食は持参したパンで済ませ、昼食はこれも持参したカップ麺に軽食コーナーでお湯を注いで、デッキで食べる。
大方の人はそんな行動。いつ何が出現するかわからないから。
数分の間に「カワリシロハラミズナギドリが出ました」なんて言われたら泣くに泣けない。




遠くを郵船の豪華客船「飛鳥Ⅱ」が通る。
どこかから横浜に帰る途中だろう。
これは50000トンもある船である。

17:30、雨が降り始め、風も強くなって撤収。この日の探鳥は終了した。
12時間ぶっ通しの鳥見だったが、鳥合わせは以下の通り
 オオミズナギドリ(多数)
 アオサギ(1)
 カルガモ(1)
 アカエリヒレアシシギ(数羽~20羽程度の群れが多い)
 トウゾクカモメ(2回に分けて3羽だったらしい)
 オオセグロカモメ
 ウミネコ
 アジサシ(数回出現、この航路では珍しいとのこと)
 キジバト(1)
以上9種(他に不明の小鳥が数回出現)
記録的には惨憺たる結果と言っていい。
だが、これで落ち込まないところがバードウォッチャーの面白いところで、この人種は常にポジティブであることが身上なのである。







19:45 定刻に苫小牧港に到着、あまりに正確なのに感心。
20:00過ぎに下船、北海道の大地に降り立った。
天気は生憎の雨だが、気温はまずまず快適である。


さてこれからどうするかと言うと。。。

乗って来た船で、大洗に帰るのである。
要するに、航路上から海鳥を見るという目的のためだけに、往復35時間半、船に揺られようというツアーなのである。
北海道での滞在時間は5時間半、自由時間は2時間しかない。
朝昼がきわめて簡素なので、同室の人など7人で語らい、寿司屋に行こうと言うことになった。
この旅の間で唯一の散財をしたあと再び集合、同じように乗船してまた飲んで、昨夜よりは若干控えめに盛り上がり、今度は出航前に眠りについた。

裏磐梯探鳥記

5月になると、居ても立ってもいられない。
繁殖期を迎え、山や高原では夏鳥たちのコーラスが聞けるようになるからだ。
夜明け前の高原で鳥たちの合唱が始まる瞬間に居合わせるとき、何にも換えがたい幸せな瞬間なのである。
6月の声を聞くと、鳥たちの囀りは若干さびしくなってしまう。
新緑は目が覚めるほどに美しいが、鳥たちの姿を隠してしまう。
さらに厄介なのは、エゾハルゼミの大合唱が鳥の声をかき消してしまうことだ。
やっぱり夏鳥の観察には5月がいい。
その楽しみを少し犠牲にしてでも、今回の裏磐梯の探鳥会を6月にしたのには、ある目論見があった。
アカショウビンを見ること。

結果から言うと、今回アカショウビンは見られなかった。
微妙な問題を含んでいるので詳しくは書けないが、結論としては時期が適当ではなかったということである。

多少の悪条件はあったものの、それを帳消しにする天気の良さと新緑のまぶしさ、まずまずの鳥見の成果で、とても楽しい旅だったということは間違いない。

・・・・・・

今回の参加者は若干少なめの8人である。
2台に分乗して、牛久を5:05に出発。
7:40に猪苗代、8:15ごろ桧原湖西岸に広がる裏磐梯野鳥の森に到着した。

私は先月の飛島でプロミナーを壊してしまったので、プロミナーは3台。
デジスコが2人、一眼は3人。全て手持ちである。
バードウォッチングの会では、大体こんなものだろうか。
カメラマンの会だったら大砲が並ぶのだろう。




このあたりでたくさん見られるウワミズザクラ

思った以上にハルゼミの声が凄い。
アオジがのんびりと囀っているが、ここではノジコも多い。
遠くでカッコウやのホトトギスが盛んに囀っている。
今年はどこでもカッコウの飛来が遅い。
ここでもまだ1週間ぐらいのようだ。記録的な遅さである。
遠くでツツドリの地味な声がする。
キビタキは時々姿を見せるが、オオルリはいない。
カラ類も静かだ。
トビがあちこちで飛ぶ。

と、突然大きな猛禽が現れた。
クマタカである。
大きな体で悠々と飛ぶ。

と、今度は小さな猛禽が現れ、クマタカを攻撃するように見えた。
よく見ると風切も尾羽もぼろぼろの個体で、判別が難しい。
結局ハイタカではないかと判断した。

続いてハチクマが現れた。
典型的な♂成鳥だった。
天気は絶好、猛禽日和の午前中となった。




これがエゾハルゼミ

11時までここで探鳥、レンゲ沼に移動して、昼食後中瀬沼~休暇村周辺を散策する。
休暇村のキャンプ場附近ではオオジシギがよく見られるが、今回は見られなかった。




中瀬沼附近で見たイトトンボの仲間



これは普通のイトトンボよりも大きめ

休暇村でコーヒーを飲みながら休憩。
外に出たが、あまりに気持ちのいい天気なのでもったいない。
曲沢沼に行くことにした。
紅葉の穴場的名所である曲沢沼は、当然のことながら新緑も美しい。
ここでキセキレイとカワセミの♂♀をしっかり確認、戻る途中の大沢沼でノスリとキビタキをじっくり観察して、宿に向かった。
夕方になっても磐梯山がくっきりと見える、得がたい1日だった。

.....

2日目
3時には全員起き出してきた。
前日も早いし、飲兵衛が多いので夜も早いのである。
4時前にレンゲ沼に到着。
やっぱりアオジとノジコが多い。
オオヨシキリが1羽だけで囀っているのが、うちの方との違いである。
オオジシギの声はここでも聞けなかった。

5時前に戻り、今度は宿の主人の案内で別の場所に移動する。
ここでもノジコがとても多い。
宿の主人の話ではアオジよりも多いのではないか、と言うぐらい。
確かにノジコがこんなに多い場所は珍しい。
コルリの声が響くが、あまり元気のいい声ではない。
昨日全く見られなかったオオルリがあちこちで姿を見せてくれたが、この鳥の止まる位置は高い。
ジュウイチが鳴いてくれたが、ちょっと声に張りがない。
特別な鳥は現れなかったが、カッコウ、ホトトギス、ツツドリ、ジュウイチと、いわゆるトケン類4種の声が1箇所で聞けた。
上空を昨日のクマタカが飛んで、朝食前の探鳥会は終了。
意外に長引き、9時過ぎ宿に戻った。

朝食後10:30出発。
こんなに遅い出発は初めてである。
さんざんハルゼミに悩まされたので、標高の高いところに行こうという話しになり、行き先をグランデコにした。
ゴンドラでデコ平に向かい、湿原まで約20分ほどダラダラと下る。
標高が高いところを好むメボソムシクイが囀っていたが、最後までコマドリの声は聞けなかった。
ルリビタキも声なし。
カッコウとホトトギスの天下のようだった。
この場所は、夏にはアサギマダラの名所になる。




デコ平はブナが多い。
雪の重みで360°回ってしまったという、珍しいブナの木

ここで2日間の探鳥会を終え、猪苗代方面に下る。
名店のそば屋「遊山」で遅い昼食。
もう少しで売り切れ仕舞いになるところだった。

3時ごろ猪苗代磐梯高原から高速に乗り、6時ちょうどに牛久に着いた。
2日間の走行距離619km
費用は一人18700円程度となった。

鳥合わせ
6/2(土) 野鳥の森~レンゲ沼~中瀬沼~曲沢沼~大沢沼 8:20~15:40
6/3(日) レンゲ沼~桧原~デコ平 4:00~13:00

カイツブリ(大沢沼 3)
カワウ
アオサギ(桧原湖にはコロニーがある)
マガモ(♀と思われるが、ちょっと変わった個体 レンゲ沼 1)
カルガモ
ハチクマ(♂成鳥)
トビ
ハイタカ(? ボロボロの個体で判別が難しい。サシバの可能性有り?)
ノスリ(大沢沼)
クマタカ(幼鳥)
コチドリ(グランデコスキー場 1) 
キジバト
ジュウイチ(S 桧原)
カッコウ
ツツドリ(S)
ホトトギス
アマツバメ
カワセミ(曲沢沼で♂♀)
アオゲラ(S)
アカゲラ
コゲラ
ツバメ
キセキレイ
ハクセキレイ
セグロセキレイ
サンショウクイ(レンゲ沼 2)
ヒヨドリ
モズ
ミソサザイ(桧原)
コルリ(S 桧原)
アカハラ(桧原 1)
ヤブサメ(S 野鳥の森)
ウグイス(S)
オオヨシキリ(レンゲ沼 1)
メボソムシクイ(S デコ平)
エゾムシクイ(S 野鳥の森)
センダイムシクイ(S 野鳥の森)
キビタキ
オオルリ(桧原)
コサメビタキ
エナガ
コガラ(レンゲ沼)
ヒガラ
シジュウカラ
ゴジュウカラ(野鳥の森 営巣中)
メジロ
ホオジロ
ノジコ
アオジ
カワラヒワ
イカル(S 中瀬沼)
ニュウナイスズメ(剣が峰 1)
スズメ
ムクドリ
コムクドリ(野鳥の森 3)
カケス
ハシボソガラス
ハシブトガラス
以上58種

飛島探鳥記

5/3 8:45 酒田港出港
4連休の初日とあって、300人乗りの船は満員。
乗客のうち、7割方はバードウォッチャーだろうか。
そこかしこに、どこかで見た顔が。
うねりの影響か、5分ほど遅れ、10:20飛島着。
天気はいいが、風が強い。




飛島はウミネコの繁殖地である。
ここで見られたウミネコはほとんどが成鳥。
セグロカモメなどの大型カモメは皆若鳥だった。

飛島は面積2.7平方キロ
島の東側に集落があり、メインの道路が通る。
西側には車道はないが、海岸線を歩くことはできる。
島の中央部が小高くなっていて畑が多い。背骨のように農道が通る。

10:30
島の南端にある館岩を左手に見ながら農道を歩き始める。
メジロとカワラヒワが多い。
上空にはトビ。
畑に至ると、たくさんのマヒワが現れた。
マミジロタヒバリらしき個体が見られたが確認できず。
そうこうしていると、畑の上にヒバリのような子がいた。
「ヒメコウテンシ」
これは次の日まで同じ場所で楽しませてくれた。

学校のグラウンドで、弁当にする。
オオルリがいるにはいるのだが、メスが多い。
相変わらずマヒワとメジロのオンパレード。
時折、上空にハヤブサが飛ぶ。

農道の終点には緊急ヘリポートがあり、この周辺はいい探鳥ポイントになっている。
ホオアカ、コホオアカ、カシラダカなど、ホオジロ系が多い。
シベリアアオジらしき個体を見ていたら、いきなりアリスイが現れた。
このあとは海岸沿いを歩き、15:00、一旦宿にチェックイン。荷物をデポしてもう一回出かける。

集落がある海岸付近と農道とはいくつもの階段道で結ばれている。
津波の際の避難路にもなっている重要な通路である。
ヒメコウテンシの畑あたりを歩く。
オオルリの美しいオス。
ツグミ類、中でも眼を惹くのはマミチャジナイである。
ムシクイ類もあちこちで見られるが、鳴いてくれないのがつらい。
集落付近に戻ると、あちこちの電線や屋根の上でイソヒヨドリが綺麗な声で囀っている。
港にニュウナイスズメがいた。
不思議な光景だった。

港近くで缶ビールを調達、東屋でウミネコを眺めながら1杯。
夜は早々と寝てしまう。
本当は夜の鳥の声も聞きたかったのだが。。。



マヒワ♂
畑で

5/4
例によって朝は早い。
4:30から鳥見。これでも遅いぐらいである。
昨日の階段道で農道へ。
チゴハヤブサが上空を飛ぶ。
グラウンドにはワイバードのツアー客がいた。
サンショウクイが見られた。

相変わらずムシクイ類はいるのだが、声なし。
センダイとエゾがかろうじて鳴いてくれた。
ミヤマホオジロは♀。
ようやくオオルリの♂が多くなってきた。
港に1羽ワシカモメの第1回冬羽がいたが、シロカモメの姿はなかった。

7:30、宿に戻り朝食
8:00、再び探鳥に出るが、時間が少ないのでレンタサイクルを借りて出かけることにする。
ヘリポートに行く途中、ようやくシロハラホオジロを確認、サンショウクイを何とか撮影。
ヘリポートはこの時間、無人だった。
ホオアカを撮影中、よくわからないヒタキ系の鳥が出現、ノビタキではないし、何だろうと思ったがムギマキの♀と判断した。
しばらくするとヒレンジャクが飛来、ミヤマホオジロの♂が道路上を歩く。
戻る途中、センダイムシクイが楽しませてくれた。

最後に学校の校庭を覗く。
昨日出たと聞いていたヨーロッパビンズイが、チラッとだけだが姿を見せてくれた。

チェックアウトを済ませ、10:30ごろ港へ。
帰りの船は11:00発。
島での滞在はわずか24時間40分。
鳥見に費やした時間は11時間強だった。
飛島に来るバードウォッチャーで、こんなに慌しい日程を組む人は少ないだろう。
私は少ない時間で効率的に見るのが好きなのである。
だから、あまりいい写真は撮れない。
カメラマン諸氏だったら、何時間かけてもヨーロッパビンズイの写真は撮るだろう。




アトリ♀
校庭で

帰りはさほど揺れなかった。
とは言うものの、外洋を走る船からのバードウォッチングは厳しい。
オオミズナギドリだけは容易に確認できる。
ウミネコたちは何が目的なのか、酒田港まで並走して来た。



鳥合わせ
5/3~4
酒田港~航路~飛島
オオミズナギドリ 航路
ハイイロミズナギドリ(?)
カワウ 酒田港
ウミウ
ダイサギ
アオサギ
カルガモ 
ヒドリガモ 酒田港
トビ
ハヤブサ
チゴハヤブサ
タシギ(落鳥)
セグロカモメ
オオセグロカモメ
ワシカモメ
ウミネコ
アジサシ 酒田港内
コアジサシ 酒田港内
キジバト
アマツバメ
アリスイ ヘリポート
アカゲラ
ヒメコウテンシ 畑
ツバメ
キセキレイ
ハクセキレイ
セグロセキレイ
ヨーロッパビンズイ 校庭
ビンズイ
ムネアカタヒバリ(?) 畑付近
サンショウクイ
ヒヨドリ
ヒレンジャク ヘリポート付近
コマドリ(S)
シマゴマ(S?)
ジョウビタキ(C)
ノビタキ(♀)
イソヒヨドリ(♂♀)
マミジロ(S)
クロツグミ(S)
アカハラ
シロハラ
マミチャジナイ
ツグミ
ウグイス
メボソムシクイ
エゾムシクイ
センダイムシクイ
キビタキ
ムギマキ(♀) ヘリポート付近
オオルリ(♂♀)
エナガ
ヒガラ(S)
ヤマガラ
シジュウカラ
メジロ
ホオジロ
シロハラホオジロ グラウンドの近く
ホオアカ ヘリポート
コホオアカ ヘリポート
カシラダカ ヘリポート
ミヤマホオジロ(♂♀) ♂はヘリポート付近
アオジ
シベリアアオジ ヘリポート
アトリ
カワラヒワ
マヒワ
イカル(S)
ニュウナイスズメ 港
スズメ
ムクドリ
ハシボソガラス
ハシブトガラス
(ドバト)
以上73+1種

他の場所での記録

酒田市内で♂♀
キジ(S)

酒田に行く途中、田麦俣(西川町)で
アオゲラ(S)
ミソサザイ(S)
コルリ(S)
トラツグミ(S)

5/5に裏磐梯高原で
オオジシギ
コゲラ
ヒバリ
イワツバメ
コサメビタキ
ゴジュウカラ
ノジコ
コムクドリ
カケス

トータルで87+1種でした。

飛島へ

山形自動車道は、月山ICから先は月山花笠ラインという自動車専用道路になっている。
以前は六十里越街道という、いかにも難所らしい名前がついた、名だたる山岳道路だった。
今では快適な展望道路に変わったが、日本でも有数の豪雪地帯は5月になっても相当の雪が残っている。
何しろ月山のスキー場は、冬は雪が多すぎるため、これから夏までがシーズンという凄い場所なのである。

月山花笠ラインは湯殿山ICから再び山形自動車道となる。
ここから旧道に入り、1キロほどの場所にある集落が、多層民家で有名な田麦俣。




外見的には1層だが、内部は3層にもなっている独特の民家。
群馬県の赤城地方にもよく見られる、養蚕に適した構造なのである。
かつてはこの集落のほとんどがこの多層民家だったが、現存するのは「遠藤家住宅」他二軒と、鶴岡市の致道博物館内に移築された「渋谷家住宅」(国指定重要文化財)のみとなっている。




ここから1キロほど先、日本の滝100選にも選ばれた七ツ滝。
旧道が通れるのはここまで、この先はまだ冬季通行止めである。
このあたりの春はまだ浅い。

・・・・・

さて、再び山形道に乗り、酒田で下りる。
天気はいいが空気がクリアーでなく、鳥海山は全く見えない。
鳥海山はこの旅行中、ついに一度も姿を見せなかった。




酒田港。
今回の旅行は「ニューとびしま」という定期船に乗って飛島へ行くのである。
鳥関係の人にはおなじみだと思うが、日本海に浮かぶ孤島「飛島」は渡り鳥の中継地として有名で、特にGW期間中は、多くのバードウォッチャーが訪れる。
約30キロ沖合いにある飛島までは、1時間30分の船旅である。

・・・・・

8:45、定刻に出港。
沖合いは風速8m程度、うねりがあるので揺れる、という話だった。
もともとこの船はよく揺れるので有名である。
私も同行の娘も、乗り物酔いには縁がないので特に気にしていなかったが、この日の航海は相当派手に揺れた。




船窓も波しぶきがかかって、海鳥ウォッチングどころではない。
ほぼ満員(300人)の乗客の多くがぐったりしてしまう。
ここで何と私の娘が完全に酔ってしまった。
乗り物酔いの経験がない娘も、船は特別だったらしい。
何度も通っている人が、「今までで2番目ぐらいに揺れた」と話していた。
乗り物酔いがいかなるものかを知らない私は全く余裕だったが、多くの乗客が青い顔をして降りてきた。
船酔いは、船を降りればそれまでなので、娘も元気を取り戻す。




船着場にある、飛島マリンプラザという建物。







マリンプラザ前のメインルート。
飛島は面積わずか2.7平方キロで、人口は300人。
学校がひとつあるが、子供がいないので休校中だそうである。
島には勝浦、中村、法木という3つの集落があるが、島の東側に集中している。
日本海の荒波を受ける西側は人が住める環境ではないのだろう。




宿泊施設は勝浦地区に集中している。
島に来る人は、バードォッチャーの他には釣り客が多い。
御積島(おしゃくしま)というダイビングスポットもあり、サメが見られるらしい。
サメと言ってもドチザメというおとなしいサメで、人を襲うようなことはない。
名前からして怖くないサメである。




島の南端にある「館岩」はマリンプラザからほど近い。
ウミネコの繁殖地として、国の天然記念物に指定されている。

島の中央部は小高い丘になっていて、農道が通り、畑が点在している。
緯度が高い割りに、暖流の影響で比較的温暖な島には照葉樹林が広がっている。
ちなみに、飛島の経度は神奈川県の鎌倉と同じ。
鎌倉からまっすぐ440キロ北に行くと飛島に当たる。

ここでのバードウォッチングは、この農道歩きが中心である。
狭い島ではあるが、鳥見となると時間を食う。
半日では西側の海岸線まで回るのは時間的に無理がある。
多くの人は2泊以上でゆっくり探鳥するのだが、うちは1泊、しかも午前の便で帰るため、島での滞在はわずか24時間45分である。
休息の時間も惜しいので、気もそぞろにバードウォッチングを開始した。

・・・・・

館岩の脇の坂を登り、海水浴場を望むあたりでいきなりアクシデントが発生した。
強風にあおられ、三脚に取り付けたプロミナーを倒してしまい、壊してしまったのである。
無用の長物と化したプロミナーをザックに入れると、肩に食い込む重さが身に沁みる。
何より、これから先の探鳥をプロミナーなしでやらなければならない。
これには正直困ったが、悔やんでも仕方がないので、気を取り直して先を進む。

・・・・・

午後3時ごろまでに一周、一旦宿に入る。
再び、いくつかある階段道で農道に出て夕方まで探鳥。
翌日は4時半から7時半まで探鳥。
朝食後の探鳥は、8時から10時ごろまでの短時間しかないので、レンタサイクルを借りて一周した。







島の東端。マリンプラザから3キロほどである。
本来ならば海の向うに鳥海山が見えるはず。

・・・・・

さて、飛島での短い滞在を終え、11時発の便で酒田に戻る。
揺れは昨日ほどではない。
5/4の午前便で帰るバードウオッチャーはほとんどいないようで、帰りはデッキから海鳥ウォッチングを楽しんだ。
揺れる船上からの鳥見はやはり難しい。




カモメ類、たくさんのオオミズナギドリの他には、ハイイロミズナギドリらしきものを見かけた程度だったが、思わぬプレゼントがあった。




いいタイミングではなかったが、かろうじて写ったイルカ。


12時30分。
定刻に到着、ハプニング続きの飛島の旅は終了した。
鳥見の話は別記事にゆずるとして、旅はさらに続く。

渡良瀬遊水地探鳥会


2007.2.4(日)栃木県藤岡町
私の会の、今月の探鳥会は渡良瀬遊水地です。

朝起きると快晴。でも風が強い。
去年も2月の探鳥会は渡良瀬でした。
去年は寒冬で、谷中湖の大部分が凍り付いているという状況の上に、寒風吹きすさぶ過酷な探鳥会でした。
今年は暖冬だし、あんなことにはならないだろうとは思いましたが、風の強さは気になりました。
集合場所にはわずかに4人。
去年の寒さに恐れをなしたかとも思いましたが、結局現地直行の4人を加えて8人の参加。いつもよりはちょっと少ない数です。

今日の渡良瀬遊水地は。。。
去年に輪をかけたようなすさまじい強風で、風に向かっては歩けないほど。
特に橋の上など歩くのも困難という状態でした。
プロミナーは倒れるわ、仲間の一人は帽子を飛ばされるわ、カメラも双眼鏡も砂まみれ、耳の中まで砂埃が入り込み、散々な目に逢いました。
こんな過酷な探鳥会でしたが、一同「楽しかった」という感想だったのはさすがです。

いつもは谷中湖を一周して、通称「鷹見の広場」まで行くのですが、予定していたコースを短縮し、谷中湖周辺だけで切り上げました。
あとで「鷹見の広場」までは車で行き、チュウヒやミサゴが飛ぶ姿を楽しみました。

今日の鳥合わせ(10:00~15:30)
カイツブリ
カンムリカイツブリ
カワウ
ダイサギ
コサギ
アオサギ
マガモ(とても多い)
カルガモ
コガモ
トモエガモ(♀3、♂を探したが見つからず)
ヨシガモ(かなり多い)
オカヨシガモ
ヒドリガモ(多い)
ハシビロガモ
ミコアイサ(かなり多い。♀が目立つ)
ミサゴ(3以上)
トビ(この場所としては少ない)
チュウヒ(まずまず)
コチョウゲンボウ(1)
オオバン
ユリカモメ
セグロカモメ(成鳥のみ、そこそこの数)
キジバト
ハクセキレイ
セグロセキレイ
タヒバリ
ヒヨドリ
モズ
ジョウビタキ(♂1)
ツグミ
ウグイス(C)
シジュウカラ
ホオジロ
カシラダカ
アオジ(C)
オオジュリン
ベニマシコ
スズメ
ハシボソガラス
ハシブトガラス
(ドバト)
以上40+1種類

この他、アカエリヒレアシシギと思われる個体。参考記録。

写真は中央にチュウヒが飛び、手前にはマガモの群れ。
写真では確認できませんが、ヒドリガモ、ヨシガモ、オカヨシガモ、ヒドリガモ、トモエガモ、オオバン、アオサギ、セグロカモメなどがいます。
対岸には別のバーダーの一群。
普通、この場所には見られませんが、やっぱり風を避けたのでしょう。

この時期の渡良瀬で40種類は完敗ですが、この風では上々でしょう。
冬にここでノスリが見られなかったのは初めての体験。風に弱いのか?

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