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ケイマフリ@茨城

ケイマフリ
チドリ目ウミスズメ科
体長37cm
撮影 2020.4.6

主にカムチャッカ半島からオホーツク海、日本海に分布し、北海道各地に繁殖地が点在する。
関東地方の内湾に入ることは珍しい。
2013年には日立港に入ったが、タイミングが悪く自分は見ていない。
2014年3月に、銚子で見て以来、6年ぶりの観察である。
今回の個体はスズガモの群れと一緒に行動しており、比較的至近距離で観察することが出来た。

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「ケイマフリ」とは「赤い足」を意味するアイヌ語である。
繁殖羽では全身が黒く、特徴的な白斑が目立つ。
英語ではSpectacled Guillemotと言い、白斑をメガネに見立てたものと思われる。
非繁殖羽では下面が白くなり、目の周囲もアイリング状になる。

カイツブリ類のように反動をつけて潜水するのではなく、翼をやや開き加減にして羽ばたきながら潜水する。
ビロードキンクロの潜り方と似た習性である。
ちなみに海外の図鑑にはビロードキンクロの潜り方の特徴が、クロガモとの比較で載っていたりする。

テーマ : 野鳥の写真
ジャンル : 写真

ウミスズメ@銚子



ウミスズメ
チドリ目ウミスズメ科
体長26cm
撮影 2017.2.11 千葉県銚子市

外洋が荒れているためだろうか、何箇所かで港内に入っていた。
アビ類、ヒメウ、アカエリカイツブリ、ウミアイサなども比較的多く入っている。

ウミスズメ@銚子




ウミスズメ
チドリ目ウミスズメ科
体長26cm
撮影 千葉県銚子市

今日の銚子は、カモメもカモ類も少なかったが、10羽前後のウミスズメが湾内に入っていた。
他にはアカエリカイツブリとミミカイツブリが何羽か見られた。
カンムリカイツブリは相変わらず非常に多い。

ケイマフリ






ケイマフリ
チドリ目ウミスズメ科
体長37cm
撮影 2014.3.2

「ケイマフリ」とは「赤い足」を意味するアイヌ語。
英語ではSpectacled Guillemotと言う。
「スペクタクル」と言うと壮大な見世物やショーを意味することが多いが、この場合はメガネのことだと思われる。
繁殖羽では全身が黒く、目の周囲にメガネのような白い白斑が目立つ。嘴の上下基部にも白斑がある。
非繁殖羽では下面が白くなり、目の周囲もアイリング状になる。
嘴基部の白斑も目立たなくなる。

同属のウミバトに比べると分布域は狭く、個体数も少ないとされる。
ただし、日本周辺ではウミバトの方が出会うチャンスは少ない。

北海道沿岸ではそれなりに観察されるが、関東周辺で内湾に入ることは珍しい。
駿河湾でも稀に観察されることがあるらしい。
去年の3月には、茨城県で幼鳥1羽が観察されたが、自分は見逃した。

カイツブリ類のように反動をつけて潜水するのではなく、翼をやや開き加減にして羽ばたきながら潜水する。
ビロードキンクロの潜り方と似た習性である。

この時に、特徴的な赤い足を見ることが出来た。

ウミスズメ@波崎



ウミスズメ
チドリ目ウミスズメ科
体長26cm
撮影 2012.3.11 茨城県旧波崎町

今日の銚子は思った以上に荒れていて、そのためかハイイロヒレアシシギが利根川河口部に入って来た。
それは余りにも遠くて撮影できなかったが、代わりにウミスズメが至近距離で観察出来た。

繁殖羽で見られる、目の後方の白い飾り羽は見えないが、喉が黒くなりかけなので、換羽中の個体と思われる。

ウミスズメ@銚子~波崎



ウミスズメ
チドリ目ウミスズメ科
体長26cm
撮影 2009.3.21 千葉県銚子市銚子漁港、茨城県旧波崎町(現神栖市)波崎漁港

謙遜して「証拠写真」という人がいますが、本来はこういうのを証拠写真と言うのでしょう。
写真としては悲惨ですが、一応特徴がわかるので、証拠写真としてはなかなかの出来、と変な納得をしました。

■嘴が太短く、ごく淡いピンク色。
■頭が黒く、体下面は白い。
■目の後ろの白線が見えないが、喉にやや黒味が見えるので、夏羽への換羽中と思われる。

よく似たカンムリウミスズメは嘴が細くて青灰色をしています。

上は銚子、下は波崎で見た個体。

ウトウ@飛島



ウトウ
チドリ目ウミスズメ科
体長38cm
撮影 2008.5.4 山形県酒田市飛島

こんな写真しかないのですが、海鳥の写真というのは得てしてこんなものが多いのが実情です。
写真としてはどうしようもないので、ウトウという不思議な名前の考察をやってみます。

ウトウ
漢字で書くと「善知鳥」
意味ありげな字ですね。


第十九代允恭天皇のとき、「烏頭中納言藤原安方朝臣」(うとうちゅうなごんふじわらのやすかたあそん)という人が、今の青森市にある「外ヶ浜」なる地を平定し、その地で亡くなったとされる。(都から流されて来て、恨みを呑んで死んだと言う説もある)
死後、その亡霊が見た事もない鳥となって海に群がっていたのを、彼の名をとって「うとう」と呼び、その霊を「うとう大明神」として祭ったと言われている。
それが今に続く善知鳥神社である。
善知鳥神社によれば、
「古代人は、ウトウ鳥が天空の神々より与えられた神意を地上の世界に使わし、人々を善へ導く聖なるものと考え、神使の象徴として善知鳥の字を充てた。」と言う。
もともとの由来はよくわからないが、「善知鳥」というような有難い文字を宛てられたために、ものすごく神聖な鳥とされるようになっているのが面白い。
因みに、この地は善知鳥神社に由来して、善知鳥村と呼ばれるようになったが、これが現在の青森市になっている。(ただし、善知鳥村という名前が存在したのは17世紀の話)

余談になるが、このあたりで実際にウトウが撮影され「やっぱり善知鳥の名前は鳥のウトウに由来していたのだ」ということになったのが1997年のことらしい。

藤原定家は、その故事に因んで
「陸奥の外の浜なる呼子鳥鳴くなる声はうたふやすかた」
という歌を詠んだ。(結構有名な歌らしい)
善知鳥漁を行う際、雛を捕まえるために猟師が「うとう」と呼ぶと、それに対し雛が「やすかた」と答えるという言い伝えからきている。
この言い伝えのルーツも「善知鳥安方」から来ていること以外はよくわからないが、ウトウという鳥は親子の情愛が特に深い鳥とされていたらしい。
それもこれも「善知鳥」というような字が宛てられたために出来上がった偶像のようなものだろうとは思う。

允恭天皇の御世というと、5世紀に当たる。
約1000年後の室町時代に、能を大成した世阿弥が「善知鳥」という謡曲を書いた。
そのあらすじは以下のようなものである。

ある僧が陸奥の外の浜に行く途中、越中の立山に立ち寄り、立山地獄説話の恐ろしさにおののきつつ下山すると、麓で一人の老人に出会う。
老人は「私は去年の秋に死んだのだが、陸奥へ行くのであれば私の家を訪ね、蓑笠を手向けるよう伝えてほしい」と頼み、その証拠として麻衣の片袖を渡す。
僧は外の浜の猟師の家を訪ね、妻子に老人の伝言を語る。
妻は驚いて亡夫の形見の衣を取り出し、僧が預かった片袖を合わせてみるとぴたりと合う。
やがて僧が蓑笠を手向けて回向していると、猟師の亡霊が現れる。
亡霊は、殺生に明け暮れた暮らしを語り、鳥の中でも特に親子の情愛が深いと言われるウトウを殺した罪を懺悔する。
冥土で鷹となった善知鳥に、雉となった自分が追いかけられ地獄の責め苦を受ける様を見せ、どうか自分を助けてほしいと僧に弔いを頼みつつ亡霊は消える。

・・・・・・

以下は味も素っ気もない話になります。

ウトウという名の由来を考えて見ます。
恐らくは「ウォー」という鳴き声を「ウトウ」と聞いたのではないか。
また、ウトウとはアイヌ語で「突起」を意味する言葉で、この鳥の独特な嘴の突起に由来するものという説もあります。
まあ、何でもアイヌ語に起源を求める風潮もありますが。。。

問題はなぜ「善知鳥」という字が宛てられたのか。
葦原にいる(?)千鳥なので
葦千鳥→善知鳥
と変化したという説が一応有力視されています。

あるいは
陸上で農作物を荒らす「悪い千鳥」に対し、海上にいて悪さをしない「良い千鳥」だから
良千鳥→善知鳥
という説

いずれにしても、ウトウという名がついたのが先で、後から善知鳥という漢字が宛てられたのは間違いないだろうと思われます。
そんな有難い文字が宛てられた結果、とても神聖な鳥とされ、果ては地獄で祟りを為す鳥にまで出世(?)したとは、伝説と言うのは面白いものです。
亡霊が鳥になった、という話はニュウナイスズメにも見られますが、それはいずれ書きたいと思います。

ウミバト



ウミバト
チドリ目ウミスズメ科
体長33cm
撮影 2008.3.29

主にベーリング海沿岸の島嶼部で繁殖し、日本には稀な冬鳥として飛来します。
北日本の海上で少数が見られるとされていて、内湾に入ることは稀れだと思います。
写真の個体は夏羽に換羽中で、若干まだら模様になっています。
夏羽では全身が黒く、雨覆がはっきりとした白斑になりますが、日本で完全な夏羽が見られることはほとんどないと思われるので、これぐらいの個体が見られたのはとても幸運だと思います。

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