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小さな神社のヒガンバナ(その2)

撮影 2020.10.2
茨城県牛久市

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稲荷神社は、稲荷神を祀る神社で、京都の伏見稲荷が総本宮とされる。
日本三大稲荷などと称される大きな神社から、個人宅や路傍に建つ小さな祠まで入れると、全国に膨大な数の稲荷神社がある。
稲荷神は、稲に象徴される農業の神であることから、全国的な信仰を集めたのだろう。
ちなみにキツネは稲荷神そのものではなく、稲荷神の使いで、眷属とも呼ばれる。

テーマ : 花・植物
ジャンル : 写真

小さな神社のヒガンバナ

撮影 2020.9.30
茨城県稲敷市
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「須賀神社」という小さな神社に咲くヒガンバナ。
須賀神社は、牛頭天王・須佐之男命を祭神とする祇園信仰の神社で、日本全国に存在する。
ここは幹線道路からかなり奥まっており、道を間違えなければ出会わなかった風景。


日本一の群生地、埼玉県の巾着田では、コロナウイルス感染予防のため、今年は開花前に全部刈り取ってしまったそうだ。
今年は見られないので、小さな群落を探すことにした。

テーマ : 花・植物
ジャンル : 写真

セツブンソウ@星野

セツブンソウ
キンポウゲ科セツブンソウ属
撮影 2020.2.11 栃木県栃木市

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関東では有名な群生地である。
まだ早いようで、セツブンソウはちらほらと見られる程度で、フクジュソウはまだまだのようだった。

セツブンソウは、スプリング・エフェメラル(春の儚い妖精)の代表的な花で、早春に芽を出し、節分の頃に花を咲かせることからその名が付けられた。
5枚の花弁に見えるのは萼片である。
花弁は通常5~10枚程度で、先端が2裂し、黄色い蜜腺になる。

テーマ : 花・植物
ジャンル : 写真

巾着田曼珠沙華公園(埼玉県日高市)

巾着田曼珠沙華公園
埼玉県日高市
撮影 2019.9.30

巾着田は、高麗川が大きくループを描いて流れている場所に作られた開墾地で、その地形が巾着に似ているところからこう呼ばれている。
秋になると500万本ものヒガンバナ(曼珠沙華)が咲く。日本最大の群生地と言われている。

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この日、天気予報がはずれ、好天に恵まれそうだったので、行って見ることにした。
巾着田のヒガンバナは、その名の通り秋の彼岸の頃が例年の見ごろだが、今年は開花が10日前後も遅かったようだ。
この1週間前にはほとんど咲いていなかったと、現地で聞いた。

白花

時折、色素異常で白い個体もある。

花

ヒガンバナはヒガンバナ科の球根植物。
秋になると、葉も枝もない花茎が地上に30~50cmほど突出し、その先端に苞に包まれた花序がひとつ付く。
苞が破れると、5~7個(通常6個)の花が放射状に咲く。
ひとつの花には6枚の細長い花弁があり、反り返るように咲く。蘂は7本あり、そのうち雄蘂は6本。やくがついていない1本が雌蘂である。
全体としては、全ての花が輪生状に外向きに並び、通常42本の蘂がおわん状に広がり、独特の形状になる。
花が終わると細長い葉がロゼット状に出るが、翌春には枯れて、地上から姿を消す。
秋になるまで地上には何もない。ヒガンバナは突如出現して大きな群落になる、不思議な植物である。この花は地下にいて、どうやって秋の訪れを知るのだろうか。

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ヒガンバナは、古い時代に中国から渡来した植物と言われている。
人里に多く見られ、田畑や堤防、墓地などでよく大きな群落を作る。
日本にあるヒガンバナは、全て遺伝的に同じであるとされる。だから一斉に咲くのだろう。ソメイヨシノと同じ理屈だと思われる。

テーマ : 花・植物
ジャンル : 写真

立山の花(4)

撮影 2019.8.4
富山県、立山室堂平

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イワオウギ
マメ科イワオウギ属

別名タテヤマオウギと言うから、立山には多いのだろう


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クルマユリ
ユリ科ユリ属


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ヨツバシオガマ
ゴマノハグサ科シオガマギク属


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エゾシオガマ
ゴマノハグサ科シオガマギク属


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ミソガワソウ
シソ科イヌハッカ属

味噌川草とは、木曽川源流部にある味噌川という川に由来すると言う。

テーマ : 花・植物
ジャンル : 写真

立山の花(3)

撮影 2019.8.4
富山県、立山室堂平

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チングルマ
バラ科チングルマ属

チングルマは大きな群落になる。
ある場所では花盛り。ある場所では花が終わり、綿毛になる。
はじめ、綿毛は先端がよじれていて、これを子供のおもちゃに見立てて「稚児車」と名付けられた。
だからチングルマは綿毛が見ものである。


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ミヤマキンバイ
バラ科キジムシロ属

高山で見られる、代表的な黄色い花。
花の直径は2cm程度で、花弁は5枚。先端にわすかな切れ込みがある。


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ミヤマキンポウゲ
キンポウゲ科キンポウゲ属

これも大群落を作る花で、花の直径は2cm程度で、花弁は5枚。
葉は円形で、3~5深裂する。


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シナノキンバイ
キンポウゲ科キンバイソウ属

これは直径が4cmほどもあるので、よく目立つ。
花弁に見えるのは咢片で、通常5枚ある。

テーマ : 花・植物
ジャンル : 写真

立山の花(2)

撮影 2019.8.4
富山県、立山室堂平

タテヤマリンドウ_R
タテヤマリンドウ
リンドウ科リンドウ属

ハルリンドウの高山型で、日本固有種
白いものを特にシロバナタテヤマリンドウと呼ぶことがある。


ミヤマリンドウ_R
ミヤマリンドウ
リンドウ科リンドウ属

これも日本固有種
タテヤマリンドウよりも群生し、紫色味が強い傾向がある。
タテヤマリンドウは花の中心に黒斑が多いが、ミヤマリンドウにはない。(薄い斑点がある)


ヤチトリカブト_R
ヤチトリカブト
キンポウゲ科トリカブト属

毒草として有名なトリカブトのうち、高山性のものも色々と種類が多い。
とりあえずヤチトリカブトと判断したが、ミヤマトリカブトとの交雑などもあると言われている。


テガタチドリ_R
テガタチドリ
ラン科テガタチドリ属

根が掌状に分かれるためにテガタチドリの名がある。
ハクサンチドリとは花の形が異なるように思われる。


オンタデ_R
オンタデ
タデ科オンタデ属

室堂平では、オンタデによく似たイタドリが侵入しているため、ボランティアが駆除している。
各地で外来種が繁殖して問題になっているが、日本固有種のイタドリはヨーロッパで猛威を振るっているらしい。

テーマ : 植物の写真
ジャンル : 写真

立山の花(1)

撮影 2019.8.4
富山県、立山室堂平

コバイケイソウ_R
コバイケイソウ
ユリ科シュロソウ属

立山の室堂平はコバイケイソウの名所として知られているが、年によってかなり異なる。今年は多いようには見えなかった。
ただ、この花の群落は各地で増えている印象がある。
これは毒草であるために、シカが食べない。シカが増えすぎて他の植物が食べられてしまったために、相対的に増えたという訳で、そうなると喜べない話である。


ミヤマダイモンジソウ_R
ミヤマダイモンジソウ
ユキノシタ科ユキノシタ属

ダイモンジソウは全体に大型であると言うが、区別は難しい。区別しないという考え方もあるようだ。


イワギキョウ_R
イワギキョウ
キキョウ科ホタルブクロ属

よく似たチシマギキョウは、花全体に毛があり、やや斜め下向きに咲く。
イワギキョウはやや上向きに咲く。


ウサギギク_R
ウサギギク
キク科ウサギギク属

高山で見られる一番立派なキクで、花は直径4~5cmになる。
葉をウサギの耳に見立てた名称と言われている。


カンチコウゾリナ_R
カンチコウゾリナ
キク科コウゾリナ属

低地にはコウゾリナという花がある。
茎に剛毛が密生していることから、「髪剃菜」と言う。
ミヤマコウゾリナという別の花があるため、「寒地」という名前をつけたものと思われる。
別名タカネコウゾリナ。それでもよかったのではないかと思うが。


クロトウヒレン_R
クロトウヒレン
キク科トウヒレン属

シラネアザミの変種と言われる。
室堂にはこの花が多く、つぼみが真っ黒なのでよく目立つ。
時期的に合わないのか、咲いている花が意外に少ない。

テーマ : 植物の写真
ジャンル : 写真

カタクリ@利根町

カタクリ
ユリ科カタクリ属
撮影 2019.3.17 茨城県利根町

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スプリング・エフェメラル(春の儚い妖精)の代表的な花。
ここにカタクリが咲く場所があることは知らなかった。
大きな群落ではないが、今が見頃のようだ。
陽当たりがいいので、花が綺麗に反り返り、蜜標を目当てに小さなハチが吸い寄せられていた。

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高台から東京スカイツリーが見えた。
直線距離で36km。意外に近い。

テーマ : 花・植物
ジャンル : 写真

セツブンソウ@星野


セツブンソウ
キンポウゲ科セツブンソウ属
撮影 2018.3.11 栃木県栃木市

以前はよく2月20日前後に星野のセツブンソウを見に行くのが恒例になっていたが、ここ数年はご無沙汰だった。
この時期、セツブンソウをはじめ、フクジュソウ、マンサク、ロウバイなどが見ごろとなっている。

セツブンソウは、スプリング・エフェメラル(春の妖精、つかの間の春に現れる儚げな植物)の代表的な花で、早春に芽を出し、節分の頃に花を咲かせることからその名が付けられた。
5枚の花弁に見えるのは萼片である。
花弁は通常5~10枚で、先端が2裂し、黄色い蜜腺になる。(写真のものでは7枚が見えている)

セツブンソウの群生地としては、この栃木県星野あたりは北限と言われている。

畳平の高山植物

撮影 2017.9.23 乗鞍岳畳平

畳平周辺は高山植物の宝庫だが、さすがにこの時期には少ない。










トウヤクリンドウ
リンドウ科リンドウ属

この時期よく見られるのは、花期が遅いトウヤクリンドウ。
花は淡黄色だが、青緑色の斑点があり、個体差が多い。




コマクサ
ケシ科コマクサ属

畳平にはコマクサが非常に多い。
まだ咲いていたものがわずかにあった。




イワギキョウ
キキョウ科ホタルブクロ属

この花はまだかなり残っている。
石を積んだ擁壁の隙間に咲いた個体。

霧ヶ峰の花(その2)

撮影 2017.8.6
長野県霧ヶ峰高原



コウリンカ
キク科キオン属




シシウド
セリ科シシウド属




カワラナデシコ
ナデシコ科ナデシコ属




ツリガネニンジン
キキョウ科ツリガネニンジン属




コオニユリ
ユリ科ユリ属

霧ヶ峰の花(その1)



8月6日
霧ヶ峰、ビーナスの丘




ちょうど22年前。1995年8月6日に撮影した写真。

霧ヶ峰のニッコウキスゲは7月中旬から下旬が見頃なので、8月6日というのはすでに遅い。
この年も最盛期を1週間ほど過ぎていた。それでもこの黄色の絨毯は見事だ。
この年はニッコウキスゲの当り年で、後々までの語り草になるほどだった。

10年ほど前からシカの食害が深刻になり、霧ヶ峰のニッコウキスゲは絶滅の危機とまで言われる事態になった。
そこでビーナスの丘など3か所に電気柵が設置された。
現在では、電気柵の中に限って言えばニッコウキスゲは回復した。今年は7月中旬に見頃を迎えたようだが、かなり見事な風景が戻ったようだ。
電気柵の設置は間違いなく効果があったということになる。
ただし、花盛りなのは電気柵で囲まれた中だけである。一番上の写真の場所は電気柵の外なので、ニッコウキスゲは全滅状態だ。

ニッコウキスゲが姿を消した後には、コバイケイソウの群落が目立つようになった。
コバイケイソウは有毒なので、シカが食べないためだ。
この時期はコバイケイソウも時期を過ぎ、ヨツバヒヨドリばかりが目立つ。
ヨツバヒヨドリも悪くはないが、こればかりでは寂しい。




数輪だけ残っていたニッコウキスゲ
ユリ科ワスレグサ属

今後霧ヶ峰の全山が黄色に染まることはないだろう。さびしいことだが、電気柵の中だけで楽しむほかはないのだろうか。
気を取り直して、他の花を楽しむことにしよう。




ヨツバヒヨドリ
キク科ヒヨドリバナ属

この花にはアサギマダラが来るので、そんな楽しみもあるかも知れない。




イブキトラノオ
タデ科イブキトラノオ属

イブキトラノオも少なくなったが、時期的に遅いのかも知れない。
風に揺れるので、撮影しにくい花だ。




マツムシソウ
マツムシソウ科マツムシソウ属

以前の霧ヶ峰は、7月のニッコウキスゲが終わると、8月はマツムシソウの群落が見事だった。
秋の訪れを感じさせる花だが、今はどうなのだろうか。




ハクサンフウロ
フウロソウ科フウロソウ属

この花も霧ヶ峰には多い。色合いには個体差が多い。

千畳敷の花(その6)

撮影 2017.8.6 長野県駒ヶ根市



ミヤマクロユリ
ユリ科バイモ属

登山道脇に、意外に大きな花が咲いていた。
本州産のものは、北海道産に比べて黄色味があるとされる。




ミヤマダイコンソウ
バラ科ダイコンソウ属

高山帯の砂礫地に咲く。
いかにも高山植物という趣がある花である。
ガイドの人が「ダイコンソウ」と説明していたが、ダイコンソウは別の花である。
ダイコンソウの名は、葉がダイコンに似ているからとされているが、あまり似ているようには見えない。
ミヤマダイコンソウの場合はもっと似ていない気がする。

余談になるが、イワツメクサを「ツメクサ」と説明する人もいる。
ツメクサは高山植物ではないし、高山植物にも「タカネツメクサ」などがあるから、名前はきちんと説明したいものだと思う。




ハクサンチドリ
ラン科ハクサンチドリ属




ヨツバシオガマ
ゴマノハグサ科シオガマギク属




コバイケイソウ
ユリ科シュロソウ属

千畳敷はコバイケイソウの大群落で有名だが、この花は年によって当たり外れが多く、今年はほとんど咲いていない。




ウサギギク
キク科ウサギギク属

千畳敷の花(その5)




撮影 2017.8.6 長野県駒ヶ根市

千畳敷で最も大きな群落を作るのは黄色いシナノキンバイ(キンポウゲ科キンバイソウ属)
少し標高が上がると、白いハクサンイチゲ(キンポウゲ科イチリンソウ属)が多くなって来る。

黄色と白の組み合わせは、代表的な高山の風景と言える。

千畳敷の花(その4) チングルマの綿毛



撮影 2017.8.6 長野県駒ヶ根市

チングルマ(綿毛)
バラ科チングルマ属

高山植物の中でも、チングルマは特に人気が高い。
ただ、この花は花期が若干早い傾向があり、千畳敷ではすでに終わっているものが多かった。
そんなわけで、花の群落は撮影していない。

しかし、チングルマのチングルマたる所以は花が終わったあとの綿毛にある。
綿毛は、始めは丸まっていて先端が少し捻じれている。この様子を子供が遊ぶ風車に見立てて「稚児車」がチングルマに変化したものである。
この綿毛は次第にほぐれ、風に乗って飛んで行く。

千畳敷の花(その3)

撮影 2017.8.6 長野県駒ヶ根市






チシマギキョウ
キキョウ科ホタルブクロ属

イワギキョウと異なり、全体に毛があって、やや下向きに咲く。
いかにも高山植物の雰囲気に溢れている。これも八丁坂右手の険しい岩礫地に咲いている。




タカネグンナイフウロ
フウロソウ科フウロソウ属

グンナイフウロの高山型で、グンナイフウロよりも青紫色が濃く、美しい。
「郡内」とは山梨県の郡内地方にある三ッ峠に由来する。
山梨県では、東部を「郡内」、西部を「国中」と呼ぶようだが、県外ではあまり通じない。




サクライウズ
キンポウゲ科トリカブト属

一見してトリカブトの仲間ということはわかるが、タカネトリカブトかと思うとそうではなく、サクライウズという種類であるらしい。
実はキタザワブシという植物があり、サクライウズはその別名、あるいはその変種。又はタカネトリカブトとキタザワブシの交雑種がサクライウズであるという説もある。
母種はミヤマトリカブトであると言う。
なお、木曽駒にはタカネトリカブトもあるらしいので、非常にややこしい。

ちなみにキタザワは北沢峠、ブシは「附子」という漢方薬の名前である。
サクライは人の名と思われるが詳細は不明。ウズは「烏頭」と書き、これも漢方でトリカブトのことである。
トリカブトと言えば猛毒で通っているが、毒は使いようで薬にもなるということだ。
ちなみに「附子」を「ぶす」と読むと毒の意味になると言う。
毒島と書いて「ぶすじま」という姓が存在する理由が何となくわかる。
ある年代以上の人には、東映フライヤーズで活躍した毒島章一という野球選手を覚えているだろう。

千畳敷の花(その2) 黄色いスミレ

撮影 2017.8.6 長野県駒ヶ根市

高山性のスミレには黄色い花をつけるものが多い。
そのような黄色いスミレの代表格がキバナノコマノツメである。






キバナノコマノツメ
スミレ科スミレ属

キバナノコマノツメは、葉が馬の蹄に似ているところからこの名がある。
唇片には紫色の筋が入り、花柱の先端はY字型である。
葉は薄く、毛があり、光沢がない。
日本アルプスなどの高山帯ではよく群落を作る花で、この千畳敷ではシナノキンバイの足元などに小さな群落を作っているのが観察出来る。







クモマスミレ
スミレ科スミレ属

クモマスミレは、東北地方の高山に咲くタカネスミレの変種とされていて、北アルプスと中央アルプスに特産する。
キバナノコマノツメに似ているが、葉が厚く、無毛で光沢がある。
またキバナノコマノツメとは生育環境が異なり、岩礫地に咲く。
千畳敷では、ヒメウスユキソウが咲いている岩場で、同じように咲いている。
「他の花が咲くようなところには咲かない」とでも言うような孤高の雰囲気を持っていて、その存在感は圧倒的だ。スミレの女王と言っても過言ではないと思う。

千畳敷に来たからには、ヒメウスユキソウとともに見たい花のひとつである。

千畳敷の花(その1) ヒメウスユキソウ


撮影 2017.8.6 長野県駒ケ根市

ヒメウスユキソウ
キク科ウスユキソウ属

木曽駒に来たのならば必ず見たいのがこの花である。
中央アルプスの木曽駒ヶ岳とその周辺に特産する花で、日本固有種。
つまり、世界でこの山域だけに咲く花である。
千畳敷では八丁坂の途中、標高2800mを超えたあたりの岩壁に咲く。

日本産ウスユキソウの中でもっとも小さく、写真の株は高さ5cm程度しかない。
その小ささからヒメウスユキソウの名があるが、木曽駒にちなんでコマウスユキソウの別名でも知られている。
ヨーロッパアルプスの名花エーデルワイスに一番近いのは、ハヤチネウスユキソウかこの花かと言われている。

それにしても、何と可憐で美しい花だろうか。
これを見るために出かけて行くだけの価値がある花である。

八方尾根の花(その4)

撮影 2017.8.5 長野県白馬村



ホソバノキソチドリ
ラン科ツレサギソウ属

ツレサギソウ属は黄緑色の目立たない花を付けるので識別が難しい。
ホソバノキソチドリはコバノトンボソウに近い種類で、亜種の関係にあるという見方もある。




ハッポウウスユキソウ
キク科ウスユキソウ属

ミネウスユキソウの変種で、八方尾根の固有種。
比較的小型で、葉が細く斜め上向きに伸びる傾向がある。




タカネマツムシソウ
マツムシソウ科マツムシソウ属

マツムシソウの高山型で、高さはやや低く、花は小型で色はやや濃い傾向がある。




ミヤマダイモンジソウ
ユキノシタ科ユキノシタ属

花弁は5枚で下の2枚が長いため、大文字の名があるが、母種のダイモンジソウの方がその長さは極端である。




クモマミミナグサ
ナデシコ科ミミナグサ属

高山型のミミナグサには3種類ある。
 ミヤマミミナグサ
 タカネミミナグサ
 クモマミミナグサ
このうち、ミヤマミミナグサ以外の2種は、5枚の花弁が2裂して10枚に見える。
ミヤマミミナグサは更に2裂して20枚に見えるので、その3種の中では容易に識別できる。
クモマミミナグサは北アルプス北部にのみ自生するとされるが、タカネミミナグサとの識別は厄介である。
今回は現地の案内板に沿ってクモマミミナグサとしたが、本当はしっかり識別したいところだ。







ヤマホタルブクロ
キキョウ科ホタルブクロ属

ヤマホタルブクロは萼片の間が盛り上がっているが、ホタルブクロは萼片の間に付属片があり、それが上に反り返る。
色は赤紫のものと、白色のものとがある。
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