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清春芸術村(山梨県北杜市)

清春芸術村
山梨県北杜市
撮影 2015.10.25及び2019.6.9

清春芸術村は、武者小路実篤や志賀直哉を始めとする白樺派同人たちが果たせなかった美術館構想を、親交のあった吉井画廊社長の吉井長三が私財を投じて実現したものである。

発端は1977年。
吉井と小林秀雄、谷口吉郎、東山魁夷らがこの地を訪れたところから始まる。
ここは廃校になった旧清春小学校の跡地だった。吉井はこの場所を買い取り、複合文化施設としての清春芸術村の建設が始まった。
芸術村全体の基本設計は谷口吉郎が担当。谷口の死後は息子の谷口吉生が引き継いでいる。
芸術村には有名建築家の設計になる建物が多く、さながら建築博物館の様相を呈している。


ラ・リューシュ1_R
ラ・リューシュ

パリのモンパルナスにあるアトリエを再現した建物で、名称は「蜂の巣」を意味する。
アーティストのアトリエとして使われているほか、一部がミュージアムショップになっている。
パリにあるアトリエは解体される予定だったため、吉井が買い取って日本に移築する予定だったが、急遽保存されることになったため、設計図を買い取り、この地で忠実に再現したものである。
芸術村のシンボル的存在である。


美術館1_R

美術館2_R
清春白樺美術館
設計:谷口吉生
1983年

正面に突き出たガラスの構造物は、軸線を「ラ・リューシュ」に合わせている。
この形は「ラ・リューシュ」のメタファーであることは言うまでもない。
ラ・リューシュと美術館は、ちょうど向き合う形になっている。
こういう軸線の使い方は、谷口が得意とするものだ。


レストラン1_R

レストラン2_R
オーガニック・レストラン「パレット」
これも谷口吉生の設計による。
(2枚目のみ今年の撮影)


礼拝堂1_R

礼拝堂2_R
ルオー礼拝堂
設計:谷口吉生
1986年

20世紀最大の宗教画家と呼ばれるジョルジュ・ルオーを記念した礼拝堂。
ルオーの作品は、清春白樺美術館の重要なコレクションになっている。
比較的地味な外観だが、内部空間は美しい。


梅原_R
梅原龍三郎アトリエ
設計:吉田五十八
1989年移築

梅原龍三郎の作品も、清春白樺美術館の重要なコレクション。
数奇屋造りなどの和風建築で名高い、吉田五十八の設計である。
東京新宿から移築したもの。
(今年の撮影)


光1_R

光2_R

光3_R
光の美術館
設計:安藤忠雄
2011年

人工照明を用いず、自然光だけで作品を鑑賞する美術館。
単純な直方体の箱の角をカットし、屋根にシャープなスリットを入れてトップライトとしている。
(内部は今年の撮影)


図書館_R
白樺図書館
現在は休館中?


茶室_R
茶室「徹」
設計:藤森照信
2006年

建築史家、藤森照信が継続して手がけている、樹上建築のひとつ。
支えているのは、この地に立っていた樹齢80年のヒノキ。


エッフェル_R
エッフェル等の螺旋階段

エッフェル塔は、ギュスターヴ・エッフェルの設計で1889年に完成した。
高さは300mだが、上部180mに鉄製の螺旋階段が設置されている。
1984年、老朽化のため取り替えられることになり、24分割されて解体されたそのひとつがここに置かれている。


ストーブ_R
「素透撫」(ストーブ)

小林勇(冬青)の旧宅「冬青庵」(幸田露伴の命名)を鎌倉から移築し、新素材研究所の杉本博司+榊田倫之が内装設計を行ったもので、レストランとして使われている。
もとは1941年ごろ、原三渓に重用された棟梁・山田源市が手掛けた伝統建築である。
芸術村の中ではなく、駐車場に隣接している。

ゲストハウス_R
ゲストハウス
設計:新素材研究所
2019年

最も新しい建物だが、ゲストハウスのため一般の見学は出来ない。
施設側でも、あまり場所は公にしたくない感じだった。雑誌等には紹介されているのだが。
鉄骨造で、柱にはφ50mmの無垢の鋼材を用いている。
(今年の撮影)

テーマ : 建築
ジャンル : 学問・文化・芸術

臥竜公園の夜桜(長野県須坂市)

臥竜公園の夜桜
撮影 2019.4.20
長野県須坂市

とりあえず、どこかで夜桜を撮影しようと思った。
この時期、各所でライトアップは行われているが、北信で有名なのは須坂の臥竜公園である。
人気の場所なので、大混雑が予想されるが、駐車場は十分用意されているようだ。
川沿いの駐車場に停めたのが、ちょうど日没の18:25ごろ。

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蓮華岳から鹿島槍、白馬三山までのパノラマ


公園までは500mほどの距離だった。
公園の中心、竜ヶ池の廻りには約160本の桜が植えられているほか、公園全体では600本ほどの桜がある。


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以前も書いたが、ライトアップの撮影には空にブルーが残る時間帯がベストだ。


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背景には妙高山


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19:20ごろ
空はすでに漆黒の闇である。
駐車場までの帰り道が暗く、危うく逆方向に行くところだった。


次回は翌朝、常念道祖神の桜

テーマ :
ジャンル : 写真

大雲寺の桜(長野県千曲市)

大雲寺の桜
撮影 2019.4.20
長野県千曲市

この日は午前中に所用があり、午後に出発することになった。
とりあえずどこかで撮影しようと思い、2010年に撮影した大雲寺に再訪することにした。
現地到着が5時過ぎになってしまったため、すでに日蔭になってしまっていた。

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大雲寺は1591年創建の曹洞宗の古刹。
石垣の上に築かれたお寺は、城を思わせる威容を誇る。


次回は臥竜公園の夜桜

テーマ :
ジャンル : 写真

オオミズナギドリ@飛島航路

オオミズナギドリ
ミズナギドリ目ミズナギドリ科
体長49cm
撮影 2019.5.3 山形県酒田市

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飛島の帰り。
比較的多くのオオミスナギドリが見られた。
この鳥は上面が黒く、下面が白いので、遠くを飛んでいても白黒のパターンがよくわかる。


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6月2日
千葉県の九十九里海岸から
時折、海岸近くを飛ぶこともあるが、大抵は物凄く遠い。肉眼では見えない距離だ。

テーマ : 野鳥の写真
ジャンル : 写真

門毛の薬師堂のヤマザクラ(茨城県桜川市)

門毛の薬師堂のヤマザクラ
撮影 2019.4.15
茨城県桜川市

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このあたりは栃木県との県境に近く、高峯のヤマザクラ群落も県境周辺に広がっている。
「門毛」(かどけ)という地名も、毛の国(下野国)への入口に当たることに由来すると言う。

高峯の展望台から下りて来ると、左手にお寺とヤマザクラが見えた。
薬師堂のようだが、詳細は不明。


次回から長野県編

テーマ :
ジャンル : 写真

防衛省に地図の見方を伝授する

河北新報
6月9日付の記事

地上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の防衛省による適地調査を巡り、秋田市の陸上自衛隊新屋演習場以外の国有地での調査結果に数値ミスが見つかった問題で、同省の五味賢至戦略企画課長は8日、距離と標高の縮尺が異なる断面図を定規で測って山の仰角を算出していたことを明らかにした。
5月末公表の調査結果報告書は、近くにある山がレーダー波を阻害するとして青森、秋田、山形3県の9カ所を配備に「不適」としたが、今月5日に9カ所全ての仰角に誤りが発覚。全数値を下方修正した。
断面図作製には米グーグル提供の地図サービス「グーグルアース」を使用し、その断面図から定規で標高と距離を出した。五味氏は報道陣に「(正しい)標高と距離の数値から仰角を割り出すのが普通だ」と述べ、通常と異なる手法だったことを認めた。
8日に秋田市で開かれた住民説明会で、新屋演習場を「適地」とした調査結果については「誤りはない」と強調した。
問題を巡り、岩屋毅防衛相は6日の衆院安全保障委員会で「調査結果全体の信頼性を失墜させかねない」と陳謝した。

何とわが国の防衛省は、地図の見方も知らないらしい。
この手の「比較検討」は、本命が先にあって、他の候補がダメな理由をあとから探すのが常識なので、そのこと自体は驚かないが、その誤魔化しかたが稚拙に過ぎるのに唖然とした。



自分が山岳展望用に使っている「カシミール」というソフトで、試しに松本城から槍ヶ岳が見えることを示す。
常念岳から南に延びる稜線上に、かろうじて見えることがわかる。
高さ方向が強調されているため、画面では約20度の角度を示しているが、実際は右側に表示されているように、4.6度である。
こういうのは常識の範囲内なので、パソコンの画面に定規を当てたりすると笑われる。

テーマ : ニュース・社会
ジャンル : ニュース

高峯の山桜(茨城県桜川市)

高峯の山桜
撮影 2019.4.15
茨城県桜川市

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標高520mの高峯を中心に、桜川の山々には多くのヤマザクラが自生している。
この地域の山は、水はけの良い花崗岩質の土壌であるため、ヤマザクラの生育に適しており、自然交配種も多く、色とりどりのヤマザクラが自生する景観が生まれたと言われている。
桜の季節、時を同じくして落葉樹の芽吹きも進み、桜の淡紅色と新緑が、山肌をパッチワークのように染め上げる。

よく「西の吉野、東の桜川」と並び称されている。
「西の吉野」の桜が、山一面を染め上げる山桜の大群落であるところから、「東の桜川」はこの山里の景観だと誤解している人も多いようだが、「東の桜川」とは、天然記念物に指定されている磯部桜川公園及び櫻川磯部稲村神社の山桜群を指している。

どちらも茨城県を代表する桜の名所であることには変わりがない。今後も末永く守って行きたい景観である。


次回は門毛の薬師堂のヤマザクラ

テーマ :
ジャンル : 写真

名盤コレクション-21 マーラー/交響曲第9番(バルビローリ/BPO)

名盤コレクション-21
マーラー/交響曲第9番
ジョン・バルビローリ/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
1964年録音



マーラーの9番は、交響曲の系譜の中での究極の作品。これを以って「行き止まり」と表現する人もいる。
別な言い方をすれば、西洋音楽の到達点みたいな作品と言える。
指揮者にとっても、これを録音するには力が入るはずで、歴史的録音や名盤が多い。
バルビローリ盤もそのような歴史的録音のひとつ。


バルビローリが初めてBPOを指揮したのは、1949年のエディンバラ音楽祭だった。
その最初のリハーサルから、指揮者とオーケストラは「相思相愛の仲」になり、バルビローリはただちに客演指揮者に指名される。
翌年行われた客演も熱狂的に迎えられたが、その後は様々な事情で客演が出来なかった。
次にBPOに招かれたのは1961年で、この時も楽員たちから圧倒的な支持を受けた。何人かの楽員は、オーケストラの支配人に対し、出来るだけ多くバルビローリと契約してほしい、と申し出たほどで、こういうことは珍しいことだと言われている。
1963年、マーラーの交響曲を何曲か演奏したが、中でも第9の演奏が楽員たちに大きな刺激となった。
当時BPOは、あまりマーラーを取り上げていなかったが、楽員たちはバルビローリのおかげで、マーラーファンになったのだという。
BPOの団員は、全員の総意で第9をバルビローリの指揮で録音したいと支配人に申し出て、この歴史的録音が実現した。

この時期というのは、BPOがカラヤン色に染め上げられて行く過程と考え合わせると、色々な意味で興味深い。


この録音以降、さまざまな録音が登場し、ベスト盤とは言えないかも知れないが、上記のエピソードと相まって、バルビローリの人間性が感じられるような名演と言える。
安心して聴いていられる、というと若干変な褒め方になるが。。。


LP時代から思い入れの深い録音なので、写真は所有しているLP

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

雨引漢音の桜(茨城県桜川市)

雨引漢音の桜
撮影 2019.4.15
茨城県桜川市

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通称「雨引観音」は、正式には雨引山楽法寺と言う。
坂東三十三箇所観音霊場の第24番札所である。
桜の名所として、茨城県内では有名な場所だが、ソメイヨシノはすでに見頃を過ぎ、桜吹雪の状態だった。それはそれで綺麗な光景だが。

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本堂前に咲く、イチヨウ(一葉)というサトザクラの一種。
花弁は21~50枚で、雄蕊が葉化しているところから、その名がある。

302.jpg遠景に筑波山を望む。
春爛漫の一日である。


次回は高峯の山桜

テーマ :
ジャンル : 写真

北条大池の桜(茨城県つくば市)

北条大池の桜
撮影 2019.4.15
茨城県つくば市

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北条大池は、「つくば道」旧登山道の入り口にあるため池で、周囲には約250本の桜があり、筑波山周辺随一の桜の名所として知られている。
この日はすでに見ごろは過ぎ、桜吹雪の様相を呈していた。

遠景に見えるのは「平沢官衙遺跡」
奈良・平安時代の常陸国筑波郡の役所跡で、当時の建物が復元されている。


次回は雨引漢音の桜

テーマ :
ジャンル : 写真

「ソニーパーク」と「メゾン・エルメス」

「ソニーパーク」と「メゾン・エルメス」
東京都中央区
撮影 2018.10.17(最後の2枚のみ2019.5.18)

銀座のソニービルは、1966年に竣工した。
建築家、芦原義信の代表作で、モダニズムの重要建築のひとつとされる。
数寄屋橋交差点という一等地にありながら、その一角をオープンスペースとして開放し、単にソニーのショールームというだけではなく、さまざまな情報発信の場として常に銀座の中心であり続けた。

その平面は、ひとつのフロアを田の字型に4つに分割し、それぞれ900mmの段差を付けて4段分で1階分を上るという、スキップフロアを採用した。これを特に「花びら型」と呼んでいる。
フロアにレベル差を付けて、空間に変化を生む手法はこの時代に流行したが、現在では段差がタブーになっているので、最早こういう建築は出来ないだろう。

2016年、竣工後50年を機にその役割を終え、営業を終了、翌年解体された。
今後ソニービルは、2022年秋に新しいソニービルとしてオープンする予定だが、その前段階として、2020年まで「ソニーパーク」として開放されている。
これは地上部分を解体し、イベントスペースなどとして開放するとともに、地下部分を改修したものだ。
設計を行っているのは、Ginza Sony Park Project と大成建設。

全景
全景(左側にメゾン・エルメス)


外部1

外部2
FM放送のサテライトなども置かれ、新たなスポットとして人気を集めている。
こういうリノベーションのやり方を見ると、やっぱりソニーという会社は面白い。普通の会社だったら、解体して建て替えて(あるいは売り飛ばして)終わりだろう。

やっぱり自由な発想というのがいかに大事かということを思い知らされる。
今後の展開にも期待したい。

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地上部分が一部残されているので、「花びら構造」がよくわかるようになっている。
コンクリートの躯体が、墨出しの線や配管用のスリーブも含めてそのまま露になっているのも一興。

・・・・・・

ソニービルの裏側の通りを「ソニー通り」と呼ぶ。
2001年、ソニー通りを挟んで反対側に、レンゾ・ピアノ設計による「メゾン・エルメス」が建てられた。
特殊な大型サイズのガラスブロックで構成された壁面は、日中は天気や時間の流れを映し、夜間はランタンのように東京の街を照らす。
「メゾン・エルメス」のガラスの箱は、ソニービルへのオマージュであったように思われる。
今回、ソニービルの解体により、「メゾン・エルメス」の北西側のファサードが数寄屋橋交差点側から丸見えになった。

エルメス1

エルメス2
「メゾン・エルメス」では、パリを拠点に活動を行うアーティスト湊茉莉氏の個展を開催している。(6月23日まで)
合わせて、ソニーパーク側のガラスブロック面に“Utsuwa”と名づけたペインティングを行った。
このインスタレーションは、湊氏自身が作業用のゴンドラに乗り、数日間かけて製作された。
刻々と代わり行く光や通り過ぎる人々、建物内部え行われる人々の活動全体を受け入れる「器」をイメージしていると言う。

「ソニー・パーク」と「メゾン・エルメス」
今だけ見られる競演に注目。

テーマ : 建築
ジャンル : 学問・文化・芸術

INUBOU TERASU TERRASE(千葉県銚子市)

INUBOU TERASU TERRASE
千葉県銚子市

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犬吠崎灯台前に今年の元日、地域活性化、観光振興、情報発信を目的とした「INUBOU TERASU TERRASE」がオープンした。

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「犬吠テラステラス」とは不思議なネーミングだが、「犬吠照らすテラス」という意味らしい。

銚子を代表する景勝地で、平地では日本で一番早い初日の出が見える場所でもある。
直売所やセレクトショップ、カフェなどを備えた施設で、このエリアに、これあでありそうでなかった施設として、今後は人気を集めるだろう。

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1階

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2階は前面に大きなガラスの開口部があり、太平洋の景観が広がる。


設計は、篠崎弘之建築設計事務所
篠崎弘之氏は伊東豊雄事務所の出身とのことだ。

テーマ : 建築
ジャンル : 学問・文化・芸術

ギルバート・キャプランの痛快な人生

マーラー/交響曲第2番「復活」
ギルバート・キャプラン指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、ウィーン楽友協会合唱団
ラトーニア・ムーア(ソプラノ)
ナージャ・ミヒャエル(メゾソプラノ)
2002年録音

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ギルバート・キャプランは、アメリカの経済誌「インスティテューショナル・インベスター」の創刊者として、実業の世界で成功を収めた人物で、専門的な音楽教育を受けたことはないとされる。

キャプランは若い頃、レオポルド・ストコフスキーが指揮するマーラーの交響曲第2番「復活」を聴いていたく感動し、自らの手で「復活」を指揮したいという、いささか無謀な望みを抱く。
実業家として成功したキャプランは、ゲオルク・ショルティに指揮法を学び、自費でオーケストラを雇い、エヴァリー・フィッシャー・ホールでコンサートを行った。
これが評判を呼び、各地のオーケストラに客演し、「復活」1曲だけの指揮者として活動するようになる。
世界の名だたるオーケストラを指揮しているほか、日本でも新日本フィルを指揮している。
中国でも指揮を行ったが、それは「中国初演」であるらしい。
1988年には、ロンドン交響楽団を指揮してレコーディングを行った。そのCDは話題性も手伝って、17万5000枚ものセールスを記録した。マーラーのCDとしては史上最高の売り上げだと言われている。


さて以上の話は、単に金持ちが道楽を極めたというだけのエピソードにも思えるが、キャプランの凄さはこのあとにある。


彼は「復活」を指揮するに当たり、あることに気づく。
自分が使う総譜と、オケが使うパート譜に食い違いが数多くあるのである。
楽譜というものは、作曲者が書いた自筆譜をもとに、写譜という形でパート譜が作られるのだが、写譜は人間が行う以上、どうしても書き間違いが伴うのだと思う。
これを改めるには、自筆譜に当たって再校訂するのが一番いい。だがマーラーの自筆譜は世界中に散逸してしまっていた。
そこでキャプランは財力に物を言わせて、世界中から自筆譜を購入し、音楽学者のレナーテ・シュタルク=フォイトの協力を得て校訂を行い、400箇所以上の間違いを訂正し、キャプラン版として完成させる。
キャプラン版校訂の過程で、照会を受けたウィーン・フィルがキャプラン版に興味を持ち、クラリネット奏者のペーター・シュミードルの尽力でここに聴くウィーンフィルとの録音が実現した。


演奏はすでにアマチュアのレベルを遥かに超えているだけではなく、間違いなく第一級の演奏である。
各楽器のバランスなど、細かく聴くと普段聴く音とは若干違うようにも感じるが、それは些細なことである。
「復活」だけなら誰にも負けない。そういう自信が溢れている。バーンスタインやアバドなどに伍して堂々と太刀打ち出来る名演と言っても過言ではない。
名盤と言って差し支えないと思う。


ところで、ここまで出来るとキャプランは他の曲も、と思わなかったのだろうか。
大抵の人はそこから勘違いが始まるのだが、キャプランはそれをしなかったのだ。そこが偉いと思う。
欧米の金持ちには、時々こういう粋な金の使い方をする人がいてうらやましい。
我々にはキャプランの真似は出来ないが、その精神だけは見習いたいと思う。

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

日立市日高交流センターのソメイヨシノ(茨城県日立市)

日立市日高交流センターのソメイヨシノ
撮影 2019.4.13
茨城県日立市

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勘違いがあって、ここで見るべきは「日立紅寒桜」という、日立市固有の品種だった。
その桜は1月中旬から咲き始めるという桜で、この時期には咲いていない。
またの機会に撮影して見たいと思う。

元は小学校だったようで、周囲に何本かのソメイヨシノが植えられている。
割と古木の雰囲気があるソメイヨシノと、二宮金次郎像との組み合わせを撮影した。
昔の小学校にはこの像がよく立っていた。


次回は北条大池の桜

テーマ :
ジャンル : 写真

日立平和通りの桜並木(茨城県日立市)

日立平和通りの桜並木
撮影 2019.4.13
茨城県日立市

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日立駅前から国道6号線まで、約1kmに渡って約120本のソメイヨシノが植えられている。
茨城県内でも有数の名所である。


次回は日立市日高交流センターの桜

テーマ :
ジャンル : 写真

アカエリヒレアシシギ@飛島航路

アカエリヒレアシシギ
チドリ目シギ科
体長18cm
撮影 2019.5.3 飛島航路

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島に行った1日は凪ぎの状態だった。
2日は快晴だったが終日強風で、船は欠航。
帰った3日は再び凪ぎ。
一日でガラリと変わってしまう。

今まで、行きは一度だけ欠航があったが、帰りはいつも穏やかである。
偶然とは言え、とても不思議。

今回も、一日ずれたら計画変更を余儀なくされたはずなので、意外と際どい日程だった。
そういうことが何度もある。


行き帰りとも、航路上はオオミズナギドリが多く見られたが、その他の海鳥は少なかった。
アカエリヒレアシシギの群れは、帰りの船で1度だけ見られた。

テーマ : 野鳥の写真
ジャンル : 写真

瑞桜(茨城県常陸太田市)

瑞桜
撮影 2019.4.13
茨城県常陸太田市

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茨城県立常陸太田特別支援学校の校庭にある。
ここは2012年まで、常陸太田市立瑞竜小学校だった。
もとは校庭の真ん中に立っていた樹齢80年のソメイヨシノである。
瑞竜小学校の「瑞」の字から、瑞桜という名前を頂いている。

学校施設内だが、休日ならば見学可能である。
ただ、この日は時間が早すぎたので、校門の外から撮影しただけで終わりにした。


次回は日立平和通りの桜並木

テーマ :
ジャンル : 写真

サンカノゴイ@千葉県

サンカノゴイ
ペリカン目サギ科
体長70cm
撮影 2019.6.2 千葉県

毎年この時期、1回は見に行く。
今年は稲の生育が遅いようなので、見やすいのではないかと思った。
一度田んぼの上に首を伸ばしているのが見えたが、すぐに隠れてしまった。

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しばらくすると、別の個体が不意に飛んだ。とりあえず、撮影できたのはよかった。

この場所は、ローカルルールとして、堤防上から観察することになっている。
知ってか知らずか、農道に入り込む人がいるのは困ったことだ。

テーマ : 野鳥の写真
ジャンル : 写真

お越し場の山桜(茨城県常陸太田市)

お越し場の山桜
撮影 2019.4.13
茨城県常陸太田市

去年、時期を外してしまったので、今年こそはと思っていた桜。
早朝が最適のはずと思い、現地には6:30ごろ着いた。
絶好の天気。光線の状態もいい。
当たりだと最初は思った。

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糠喜びだった。
咲いていたのは手前の桜で、本命の桜はまだ咲き始めの状態だった。(左後ろの桜)

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長閑な山里の風景は満喫できたが、桜の撮影はまた来年に持ち越し。

・・・・・・

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この地域は、NHKの朝ドラ「ひよっこ」で、奥茨城村として描かれた。
見ていないので何とも言えないが、この場所は登場しているはずだ。


次回は瑞桜

テーマ :
ジャンル : 写真

笠間の家(伊東豊雄)

笠間の家
茨城県笠間市
設計:伊東豊雄

「笠間の家」は、陶芸家里中英人(故人)のアトリエ兼住居として1981年に建築され、日本建築家協会新人賞を受賞した。
伊東の住宅建築としては、中野本町の家(1976年)、自邸の「シルバーハット」(1984年)の中間に位置する。
伊東の個人住宅で、見学可能なのはこれだけだと思われる。

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屋根はカラー鉄板瓦棒葺、外壁はフレキシブルボードという簡素なもので、モノトーンでシンプルな内装はこの時期の伊東の特徴をよく表している。
傾斜地に建てられているため、2階からアプローチする。
1階はアトリエとして使われていた。

2013年に笠間市に寄贈され、原型に近い形に修復した上で公開されている。
イベント等に利用することも出来るが、館内見学は自由。カフェも併設されている。

テーマ : 建築
ジャンル : 学問・文化・芸術

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