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名盤コレクション123 ワーグナー/楽劇「ニーベルングの指輪」4部作~「ラインの黄金」(ショルティ/VPO)

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ワーグナー/楽劇「ラインの黄金」
ゲオルク・ショルティ/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1958年10~11月

配役
神々
 ヴォータン(神々の長):ジョージ・ロンドン(B)
 ドンナー(雷神):エーベルハルト・ヴェヒター(Br)
 フロー(春の神):ヴァルデマール・クメント(T)
 ローゲ(火の神):セット・スヴァンホルム(T)
 フリッカ(ヴォータンの妻、結婚の女神):キルステン・フラグスタート((S)
 フライア(フリッカの妹、美の女神):クレア・ワトソン(S)
 エルダ(知の女神):ジーン・マデイラ(MS)
ニーベルング族
 アルベリヒ:グスタフ・ナイトリンガー(B)
 ミーメ(アルベリヒの弟):パウル・キューン(T)
巨人族
 ファーゾルト:ヴァルター・クレッペル(B)
 ファーフナー(ファーゾルトの弟):クルト・ベーメ(B)
ラインの乙女たち
 ヴォークリンデ:オーダ・バルスボルク(S)
 ヴェルグンデ:ヘティー・ブリューマッハー(A)
 フロスヒルデ:イラ・マラニウク(S)


オペラOperaは作品を意味するOpusの複数形で、本来は「音楽的作品」という意味で使われたもので、現在その語から連想される「歌で進行する演劇」という意味はないが、日本語の訳語「歌劇」は言い得て妙という感じがしないでもない。

オペラは音楽か、演劇かと問われれば、間違いなく「音楽」だろう。
台本がいくらダメでも音楽が優れていればその作品は残るが、逆は絶対に成立しないからである。
極論すれば、台本はどうでもいいのである。「魔笛」がいい例で、台本にいくら欠陥があっても、音楽は不朽の名作である。

そのような「歌劇」に飽き足りないワーグナーは、音楽と演劇を一体化し、演出や舞台美術、劇場そのものまで包含した総合芸術としてMusikdramaを創出した。これは「楽劇」と訳される。

ワーグナーによる楽劇の集大成が、中世ドイツの叙事詩「ニーベルンゲンの歌」や北欧の神話などを題材に「ニーベルングの指輪」4部作で、4つの楽劇を4夜を費やして上演する。
通して約15時間ほどを要する、史上空前の大作である。
楽劇「ラインの黄金」
楽劇「ワルキューレ」
楽劇「ジークフリート」
楽劇「神々の黄昏」

「ニーベルングの指輪」4部作全曲が初めて発売されたのは、フルトヴェングラー指揮のローマ・イタリア放送交響楽団による、演奏会形式の放送用ライヴだった。(1953年録音)
これは4部作を10日間かけて演奏されている。
その後多くの録音が世に出たが、ほとんどはバイロイト音楽祭のライヴである。

この巨大な作品の全曲スタジオ録音を企てたのは、デッカのプロデューサーだった当時まだ30代前半だったジョン・カルショーである。
50年代、その企画をまかせるべき指揮者はクナッパーツブッシュ以外には考えられなかった。
1957年、まず「ワルキューレ」の録音が開始されるが、第1幕を録音しただけでとん挫した。(この第1幕だけの録音は、今でも名盤として有名である)
録音嫌いのクナッパーツブッシュでは、この壮大な企画は実現しないと見たカルショーは、指揮者をショルティに交代するのである。
カルショーも凄いが、認めたデッカも偉いと思う。そして前人未到の仕事を重戦車のようなパワーで成し遂げたショルティも。
ここにレコード録音史上の金字塔と言われる録音が、7年をかけて完成した。
録音は、4部作の順番通りではなく、
1958年 「ラインの黄金」
1962年 「ジークフリート」
1964年 「神々の黄昏」
1965年 「ワルキューレ」
の順で行われた。


さて楽劇は音楽と演劇は一体であるから、一般のオペラよりもストーリーをよく理解し、台本を追いながらでないと、その世界観に入り込むことが難しい。「ストーリーはよくわからんが、音楽がいいから」と言っていられないのだ。「リング」がとりわけ取っ付きにくい一因だろう。
今回は自分なりに、あらすじをまとめて見ることにした。多少独自の見解もあるかも知れない。

■「ラインの黄金」に入る前に
神々の長であるヴォータンは、片目と引き換えに世界樹であるトネリコの木から1本の枝を折って槍の柄を作り、世界を支配する象徴とした。
ヴォータンは巨人族兄弟に壮大なワルハラ城を作らせる。
火の神ローゲは、その代償としてフライアを差し出すことを約束してしまう。
フライアは黄金のリンゴを育てており、そのリンゴを食べているおかげで神々たちは永遠の若さを得ているのである。
ラインの河底には3人の娘がいて、ラインの黄金を守っている。
地底にはニーベルング族(小人族)がいる。

「ラインの黄金」
■第1場
3人のラインの娘たちが泳いでいると、地底に住むニーベルング族のアルベリヒがやって来る。
アルベリヒは3人に次々に言い寄るが、娘たちはからかうばかりで相手にしないので、アルベリヒは次第に怒りを募らせる。
不意に上から光が射しこんで来て、川底の黄金を照らし出す。
3人の娘たちは、その黄金から指輪を作る者は世界を支配できることと、それが出来るのは愛をあきらめた者だけだということをうっかり話してしまう。
それを聞いたアルベリヒは愛をあきらめることを決意し、黄金を盗んで去ってしまう。

■第2場
ワルハラ城が完成する。
ヴォータンの妻である結婚の女神フリッカは、その代償として妹のフライアを差し出す約束をしたことに対し、ヴォータンを責めるが、ヴォータンにはその気はない。その約束をしたローゲに任せるつもりでいる。
そこにファ-ゾルトとファーフナーの巨人族兄弟がやって来て、フライアを要求するが、ヴォータンは拒否する。
怒った巨人族兄弟と神々が言い争いをしているところにローゲがやって来る。彼はアルベリヒがラインの黄金を手に入れ、指輪を作ったことを明かす。
アルベリヒの財宝を奪い、それをフライアの代わりに報酬として差し出すことを提案し、兄弟も受け入れる。
兄弟はフライアを人質に一旦去る。フライアの黄金のリンゴを食べられなくなった神々は見る間に衰えてしまう。
ヴォータンはローゲとともに地底の国に向かう。

■第3場
アルベリヒはニーベルング族に財宝を集めさせ、弟のミーメには隠れ頭巾を作らせる。その頭巾を被ると何にでも変身することが出来るのだ。
ヴォータンとローゲが地底に降りて来て、ミーメに隠れ頭巾と指輪のことを聞き出し、アルベリヒに会う。
ローゲは奸計を巡らし、アルベリヒをおだて、自分が驚くようなものに変身するよう仕向けると、アルベリヒは隠れ頭巾を被り、大蛇に変身する。
ローゲは大袈裟に驚いて見せ、それならば小さなものに化けられるかと言うと、アルベリヒは蛙に化けて見せる。
すかさずヴォータンが蛙を踏みつけ、アルベリヒを縛り上げてしまう。
そして、地上に上って行く。

■第4場
ヴォータンとローゲはアルベリヒに財宝を要求し、地底からニーベルング族に運ばせる。
アルベリヒは隠れ頭巾も指輪も奪われ、指輪に呪いをかけて去って行く。
そこに巨人族兄弟がフライアを連れてやって来る。
兄弟は、フライアの姿が隠れるまで財宝を積み上げることを要求する。
全ての財宝を積み上げたが、まだ隙間があると言い張り、隠れ頭巾も要求する。
最後に指輪も要求するが、ヴォータンは応じない。
すると、岩の裂け目から知の女神エルダが現れ、呪いがかけられた指輪は手放すように諭す。
ヴォータンは兄弟に指輪を渡し、フライアは解放される。
巨人族兄弟は早速諍いを始め、弟のファーフナーは兄のファーゾルトを殺してしまう。
早くも恐ろしい呪いの威力を見た一同は、ワルハラ城に入城する。(ワルハラ城への神々の入城)
ローゲひとりは神々の没落を予見しているようだ。
黄金を失ったラインの娘たちの、嘆きの歌が河底から聞こえてくる。


「ワルキューレ」に続く

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

セイタカアワダチソウとメスグロヒョウモン

撮影 2020.10.18
茨城県牛久市

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綺麗な個体だと、もっと黒い中に青紫色が映えるのだが。

テーマ : 昆虫の写真
ジャンル : 写真

10/18 牛久自然観察の森、定例探鳥会

2020.10.18
茨城県牛久市、牛久自然観察の森
定例探鳥会
9:00~10:30

コジュケイ C
キジバト
アオサギ
ダイサギ
オオタカ C
カワセミ C
コゲラ
モズ
カケス
ハシボソガラス
ハシブトガラス
ヤマガラ
シジュウカラ
ヒヨドリ
ウグイス C
エナガ
メジロ
ムクドリ
ノビタキ
ハクセキレイ
セグロセキレイ
ホオジロ
以上22種

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ホオジロ


2月以来、久しぶりの探鳥会だが、自分としては昨年12月以来となる。
皆待ちわびていたのか、たくさんの人が参加してくれた。
種類としてはそこそこだが、カケスが非常に多かった。2度ほどフワフワと飛ぶ姿を観察できた。飛翔を真下から見るとホシガラスにそっくりだと思った。
農耕地で渡り途中のノビタキを見ることが出来た。一応期待はしていたのだが、4羽見られたのは珍しい記録。

テーマ : 生物学
ジャンル : 学問・文化・芸術

名盤コレクション122 ベートーヴェン/歌劇「フィデリオ」全曲(フルトヴェングラー/VPO)

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ベートーヴェン/歌劇「フィデリオ」全曲
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、ウィーン国立歌劇場合唱団
配役
 レオノーレ:マルタ・メードル(ソプラノ)
 フロレスタン:ヴォルフガング・ヴィントガッセン(テノール)
 ロッコ:ゴットロープ・フリック(バス)
 ドン・ピツァロ:オットー・エーデルマン(バス)
 ドン・フェルナンド:アルフレート・ペル(バリトン)
 マルツェリーネ:セーナ・ユリナッチ(ソプラノ)
 ヤキーノ:ルドルフ・ショック(テノール)
 第一の囚人:アルウィン・ヘンドリックス(テノール)
 第二の囚人:フランツ・ビェルバッハ(バス)
1953年10月13~17日、ウィーン、ムジークフェラインザール(セッション録音)

ベートーヴェンはあらゆる分野に傑作を残したが、オペラにはかなり苦労し、難産の末に唯一のオペラ「フィデリオ」を完成させた。
この作品は、1805年に「レオノーレ」として上演されたが、大失敗に終わる。
翌年、3幕ものを2幕ものとして改訂したが、またも失敗に終わってしまった。
1814年になり、タイトルも「フィデリオ」と改め、序曲も新たに書いたものが今日知られている歌劇「フィデリオ」である。
ちなみにベートーヴェン自身は「レオノーレ」というタイトルにこだわったが、同じ原作による他のオペラが存在したことから、劇場側が難色を示したと言われている。
このオペラは、レオノーレが男装してフィデリオと名乗り、政敵に幽閉されている夫フロレスタンを救いに行く話なので、レオノーレとフィデリオは同一人物だが、タイトルロールとしては確かに「レオノーレ」がふさわしいとは思う。

ベートーヴェンは、モーツァルトが「コシ・ファン・トゥッテ」で、男女の恋愛を茶化したとして非難し、理想の夫婦像を描こうとしてこのオペラを創作したと言われている。
そのため、圧制への抵抗と夫婦愛がテーマとなっており、ベートーヴェンの生真面目さがよく表れてはいるが、台本にかなり無理があることはよく指摘される。

ベートーヴェンはこのオペラに4曲の序曲を書いた。
レオノーレ序曲第1番はベートーヴェン自身が破棄し、のちにOP138として出版された。
レオノーレ序曲第2番OP72aは「レオノーレ」初演の際に使われたもの。
レオノーレ序曲第3番OP72bは改訂の際に書かれた。
フィデリオ序曲OP72cが最終形である。
この中ではレオノーレ序曲第3番が音楽的に最も優れているため、マーラーは序曲第3番を第2幕フィナーレの前に挿入した。
フルトヴェングラーもその方法を踏襲している。
ここなら効果的に収まるし、「1曲余計に聴ける」みたいなお得感もある。
ただ、大臣ドン・フェルナンド到着が2度繰り返されるような違和感がないわけでもない。

フルトヴェングラーは戦時中、「フィデリオ」を頻繁に演奏したらしい。そのことはナチスドイツに対するある種のメッセージも感じられる。
録音が残っているのは4種類で、これは唯一のセッション録音で、台詞はカットされている。
配役は、当時の錚々たるワーグナー歌手陣による。
1950年のザルツブルクでのタイトルロールはフラグスタートが歌っているが、1952年の「トリスタン」での”代役事件”でフラグスタートとEMIが衝突してしまったため、メードルに代わったのだろう。

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

窓ガラスに衝突したイカル

撮影 2020.9.22
長野県小諸市

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「ドスン」と鈍い音がしたので、何事かと見ると、イカルが窓ガラスに衝突した音だった。
イカルは驚いて近くのカエデの枝に止まった。とりあえず無事のようだったが、しばらくは動かずじっと止まったまま動かなかった。
近かったのだが、望遠を持っていなかったため、大きくは撮れなかった。

建物の窓ガラス、あるいは走行中の車に衝突して死ぬ鳥は数多い。
アメリカでは年間10億羽が、窓ガラスに衝突する事故で命を落としているという報告もある。(ちょっと数字が過大なような気もするが)
死因の多くは、首が折れてしまうことである。
羽があるためにわかりにくいが、鳥の首にはほとんど肉がついておらず、骨と皮だけ。エナガの首など怖いぐらいである。

テーマ : 野鳥の写真
ジャンル : 写真

名盤コレクション121 ブルックナー/交響曲第7番(朝比奈隆/大阪PO、フローリアンライヴ)

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ブルックナー/交響曲第7番ホ長調
朝比奈隆/大阪フィルハーモニー交響楽団
1975年10月12日、ザンクト・フローリアン修道院マルモア・ザール(オーストリア、リンツ)

1975年、朝比奈隆と大阪フィルは初めてのヨーロッパ公演を行った。
スイス各地での公演を終え、10月12日、オーストリアのリンツ郊外にあるザンクト・フローリアン修道院でブルックナー7番の公演が行われた。
ザンクト・フローリアン修道院は、ブルックナーが長くオルガニストを務め、今もその地下に眠っている。ブルックナーの聖地のような場所だ。
リンツでの公演が、市内のブルックナー・ホールではなくこの場所で行われることは、指揮者の朝比奈も日程中に知ったらしい。
会場となったマルモア・ザール(大理石の広間)は、残響時間7秒という特性を持っており、その長さは録音からも実感できる。
会場が狭いということもあり、やや小編成になっており、金管が抑え気味になっている。

午後4時開演。10分後に朝比奈が指揮台に上る。
演奏はかなり遅めのテンポで進み、第2楽章最後の和音が静かに消えた直後、ザンクト・フローリアンの5時の鐘が4つ鳴った。
直後、それに答えるように別の鐘楼から鐘の音が5つ。静寂が空間を満たしたあと、静かに第3楽章が始まった。
この「奇跡」により、朝比奈の7番は「伝説」となった。


長らくLPでしか所有していなかったのだが、今回中古のCDを購入した。

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LPのジャケット

2枚組で、各楽章がLP片面にゆったりと入っていて、音質的には良好だった。
CDはつなげて聴けるので、第2~3楽章間の鐘の音が自然に聴けるのが、LPと違う点だ。
終幕後の拍手は、LPでは6分ほど収録されていたが、1分ほどでカットされている。



テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

名盤コレクション120 フェリアー/バッハ、ヘンデル・アリア集

バッハ
フェリアー/バッハ、ヘンデル・アリア集
カスリーン・フェリアー(コントラルト)

 1 バッハ/ミサ曲ロ短調BWV232~御父の右に座したもう主よ★
 2 バッハ/マタイ受難曲BWV244~懺悔と悔悟は罪の心をふたつに押しつぶし★
 3 バッハ/ヨハネ受難曲BWV245~事終わりぬ★
 4 バッハ/ミサ曲ロ短調BWV232~神の子羊★
 5 バッハ/マタイ受難曲BWV244~主よ憐みたまえ
 6 バッハ/マタイ受難曲BWV244~ああ、ゴルゴダよ、汝ら、みよ、イエスはその手をひろげて
 7 バッハ/カンタータ第11番「神をそのもろもろの国にて頌めよ」BWV11~おお、願わくば留まりたまえ
 8 ヘンデル/オラトリオ「サムソン」~万軍の主よ、帰りたまえ★
 9 ヘンデル/オラトリオ「メサイア」~おお汝、よき音信を告げし者★
10 ヘンデル/オラトリオ「マカベウスのユダ」~天なる父★
11 ヘンデル/オラトリオ「メサイア」~主ははずかしめられたり★
12 ヘンデル/歌劇「セルセ」~オンブラ・マイ・フ

1~4 エードリアン・ボールト/ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団 1952年10月8日
5 マルコム・サージェント/ナショナル交響楽団 1946年
6~7 レジナルド・ジェイクス/ジェイクス・オーケストラ 1948年11月(初出)
8~11 エードリアン・ボールト/ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団 1952年10月7日
12 マルコム・サージェント/ロンドン交響楽団 1948年10月7日

★のついた8曲が本来のアルバムで、他の4曲はこのCDにおいて追加されたもの

「バッハ、ヘンデル・アリア集」と題された8曲のアルバムは、1952年10月7日にヘンデルの4曲、翌8日にバッハの4曲が録音された。
その8日、フェリアーに1本の電話がかかる。
それは病院からの電話で、かねて依頼していた健康診断の打合せだった。
奇しくもちょうど1年後、1953年の10月8日に世を去ってしまうフェリアーの最後のレコーディングになった。
最後のレコーディングが、かくも美しく、悲しみに満ちた選曲になっているとは、涙なしには聴けないアルバムである。

このCDでは、40年代に録音されたものを4曲追加している。いわばボーナストラックであり、普通ならばなくてもいいものだが、内容が素晴らしいのでありがたいとすべきものだろう。
なお、5曲目(ペテロの否認のあとに歌われるアルトのアリアで、全曲中最も感動的な1曲)の指揮者レジナルド・ジェイクスについては全く情報不足だが、これは1947年から翌年にかけて録音された全曲盤からの1曲である。

バッハ、ヘンデルとも、現在のオリジナル楽器全盛の軽快な表現とは一線を画しており、50年代前後の特徴をよく表している。今ではなかなか聴けない演奏として貴重である。

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

アサギマダラも渡る

撮影 2020.9.21
長野県松本市、白樺峠

白樺峠では、アサギマダラも多く見られる。
長距離を移動するチョウとして知られ、秋に日本本土から南西諸島、台湾方面に渡るものが多く観察されている。

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テーマ : 昆虫の写真
ジャンル : 写真

名盤コレクション119 メンデルスゾーン/ヴァイオリン協奏曲(ハイフェッツ、ミュンシュ/BSO)

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メンデルスゾーン/ヴァイオリン協奏曲ホ短調
ヤッシャ・ハイフェッツ
シャルル・ミュンシュ/ボストン交響楽団
1959年録音

ミュンシュによるシューベルト、メンデルスゾーン、シューマン、ブラームスの作品を収めた8枚組のボックスセットを見つけた。
すでに所有しているものとかなりダブってしまうが、未聴のものが数点あったので、安かったこともあり買ってしまった。

その中からメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲。
今更何を、という感じの古典的名盤だが、今回改めて聴き直して見た。

ヴァイオリン協奏曲の世界では、
 ベートーヴェン
 ブラームス
 メンデルスゾーン
 チャイコフスキー
の協奏曲を「4大ヴァイオリン協奏曲」と呼ぶ。
「3大ヴァイオリン協奏曲」という場合は、そこからチャイコフスキーを除くのが一般的。つまり、メンデルスゾーンの一曲はベートーヴェン、ブラームスという巨大な存在と並び称されるというわけだ。
メンデルスゾーンの代表作というだけではなく、ロマン派を代表する傑作とされる。
第1楽章冒頭で示されるメランコリックな主題は、誰でも知っている名旋律だが、第1楽章全体は非常に華やかで技巧的な音楽である。
叙情的な第2楽章、明るく軽快な第3楽章という構成のわかりやすさもあり、人気が高いのも頷ける。
ただ、第1楽章のテーマは、ともするとその甘ったるさを敬遠したくなってしまうのだが、ハイフェッツとミュンシュの共演はそのような甘ったるさなどどこを探しても存在しない。頭をガツンとぶん殴られるような演奏なので、逆に安心して聴けるのである。

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

ツミが渡る

撮影 2020.9.21
長野県松本市、白樺峠

今シーズンはツミのカウントも多いようだ。
ツミは小さいので、特に高く飛ばれると撮影は厳しい。

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テーマ : 野鳥の写真
ジャンル : 写真

ノスリが渡る

撮影 2020.9.21
長野県松本市、白樺峠

この時期としてはノスリが多い。
ノスリの渡りは10月下旬がピークとなるので、多いのか、早いのかはわからない。
ノスリはサシバやハチクマに比べると、不意に違う方向から現れ、ゆったりと旋回しながら渡って行く個体が多いように感じる。

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テーマ : 野鳥の写真
ジャンル : 写真

ハチクマが渡る

撮影 2020.9.21
長野県松本市、白樺峠

ハチクマを地元で見ることはほとんどないので、ここで1日に数百羽を見ることは一種の驚きである。
今年の白樺峠は、ハチクマの通過数が例年より多い感じだ。

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テーマ : 野鳥の写真
ジャンル : 写真

上高地(9月19日)-続き

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長野県松本市

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明神池は穂高神社奥宮の境内にあるため、穂高神社の参拝料が必要になる。
湖面標高は1524m


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帰りは梓川右岸を戻る。
途中の岳沢湿原では、草紅葉が始まっており、秋の気配が感じられる。


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明神池から3.5km
河童橋のたもと、白樺荘に戻って来た。
背後の六百山が険しい。


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午後3時を過ぎた。
午後の光線もなかなかよろしい。

テーマ : 風景写真
ジャンル : 写真

サシバが渡る

撮影 2020.9.21
長野県松本市、白樺峠

4連休の3日目。
今年はここまで低調で、今日は当りが予想された。
実は19~20日の予定だったのだが、この日に賭けて19日は上高地に行き、20日は松本方面で観光していたのだが、結果的には正解だった。
この日は混雑が予想される。駐車場所を確保するため、5時40分には峠に到着。観察場所まで20分かけて登る。年々きつくなる感じだ。

白樺峠では、午前中はあまり飛ばない。そのつもりでのんびり構えていたが、この日は午前中から断続的に小さな群れが通過する。
ただ上昇気流が弱いようで、タカたちはなかなか上昇できず、右方向を低い高度で流れて行く個体が多い。
上空を通過する個体は比較的低い高度で見やすい。
真上で旋回する群れには歓声が上がる。

そのうち、流れて行った群れが上空で再び旋回し、非常に高いところで再びタカ柱を作るというシーンが繰り返されるようになった。
ここで見られる最も感動的な光景であると言っても良い。

午後も1時を過ぎるとタカの渡りも活発になり、次々とタカ柱が立つ。
なかなか帰れず、4時過ぎまで観察を続けることになった。
一日を通すと飛ばない時間帯も多く、総数としては意外に少なかったが、大満足のタカの渡り観察だった。
観察者は予想以上に多く、今まで見たことがないほどの数だった。

都合10時間の観察。この時間から茨城に帰るのは難しく、もう一泊することになった。

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テーマ : 野鳥の写真
ジャンル : 写真

小さな神社のヒガンバナ(その2)

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茨城県牛久市

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稲荷神社は、稲荷神を祀る神社で、京都の伏見稲荷が総本宮とされる。
日本三大稲荷などと称される大きな神社から、個人宅や路傍に建つ小さな祠まで入れると、全国に膨大な数の稲荷神社がある。
稲荷神は、稲に象徴される農業の神であることから、全国的な信仰を集めたのだろう。
ちなみにキツネは稲荷神そのものではなく、稲荷神の使いで、眷属とも呼ばれる。

テーマ : 花・植物
ジャンル : 写真

上高地(9月19日)

撮影 2020.9.19
長野県松本市

4連休の初日。
この日はそういう算段ではなかったのだが、松本市内から道の駅「風穴の里」に着いた頃、意外と天気がよくなって来たので、予定外の上高地に行くことにした。
9時半ごろ、数年前に出来た新しいバスターミナルに行く。ここは第3駐車場という名称になっている。足湯があるところは、以前は安曇村営第2駐車場だった。国道から入口は同じ。
バスにしろタクシーにしろ、今はここが便利だ。

駐車場はそこそこ混んでいる。上高地に行くには早い時間ではない。
この時間に行く人は少ないようで、すぐにタクシーに乗り、10時ごろ上高地に到着した。
4連休というのに人は少ない。例年の1/3ぐらいと、運転手は言う。
連休はこのあとも天気に恵まれたので、次第に人は増えたようだ。

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河童橋と穂高連峰。定番の風景。


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河童橋から梓川の清流を見る。
前日かなりの雨が降ったようだが、全く濁っていない。やっぱり梓川だ。


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現在の河童橋は1997年に架けられた5代目の橋。
河童橋の上にも人は少ない。

今年の上高地は、コロナ禍、7月の豪雨被害、地震の頻発、クマ騒動など、散々なシーズンだ。
クマの出没自体は珍しくもないが、小梨平で怪我人が出たのが大きな出来事だった。尾瀬や日光でもそうだが、人が襲われることは珍しい。ただ、近年そういうことが増えているような気がする。


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梓川左岸を明神に向かう途中の休憩スポットで。
目の前に明神岳が大きい。
あちこちに、7月の豪雨で流された流木が転がっている。


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明神橋
河童橋から3.3kmほど。
河童橋の次の橋ということになる。


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「山のひだや」と明神岳

テーマ : 風景写真
ジャンル : 写真

小さな神社のヒガンバナ

撮影 2020.9.30
茨城県稲敷市
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「須賀神社」という小さな神社に咲くヒガンバナ。
須賀神社は、牛頭天王・須佐之男命を祭神とする祇園信仰の神社で、日本全国に存在する。
ここは幹線道路からかなり奥まっており、道を間違えなければ出会わなかった風景。


日本一の群生地、埼玉県の巾着田では、コロナウイルス感染予防のため、今年は開花前に全部刈り取ってしまったそうだ。
今年は見られないので、小さな群落を探すことにした。

テーマ : 花・植物
ジャンル : 写真

名盤コレクション118 マーラー/歌曲集「子供の不思議な角笛」(アバド/BPO)

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マーラー/歌曲集「子供の不思議な角笛」

アンネ・ゾフィー・フォン・オッター(メゾ・ソプラノ)
トーマス・クヴァストコフ(バリトン)
クラウディオ・アバド/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
1998年録音

 1 死んだ鼓手(B)
 2 ラインの伝説(MS)
 3 不幸の中の慰め(B)
 4 無駄な骨折り(MS)
 5 歩哨の夜の歌(B)
 6 うき世の暮らし(MS)
 7 塔の中の囚人の歌(B)
 8 この歌をひねり出したのはだれ?(MS)
 9 魚に説教するパドヴァのアントニウス(B)
10 高遠なる知性のおほめの言葉(B)
11 美しいトランペットの鳴り渡るところ(MS)
12 少年鼓手(B)
13 原光(MS)


「子供の不思議な角笛」は、ルートヴィッヒ・アルニムとクレメンス・ブレンターノが収集したドイツの民謡詩集で、グリム童話と並んで、ドイツの代表的な民族的遺産とされる。
この中にはおよそ600篇のテキストが含まれていて、多くの詩人や音楽家がこれを創作の源としているが、マーラーの手になる作品が最も重要である。
マーラーの「子供の不思議な角笛」は1905年に12曲の歌曲集として出版された。
その後、曲集中の「三人の天使が歌った」と「原光」をはずし、代わりに「死んだ鼓手」と「少年鼓手」の2曲を加えて、曲数は変わらず12曲となっている。
「三人の天使が歌った」は、交響曲第3番の第5楽章に、「原光」は交響曲第2番の第4楽章に転用された。

曲順は演奏者の裁量に任されており、男声・女声いずれが担当しても良い。
名高いF=ディースカウ、シュヴァルツコップ盤(セル指揮)のように、男女デュエットを加えることもある。
通常は12曲の演奏が多いが、この盤のように「原光」を含めた13曲とする場合もある。(当盤での「原光」は絶品!)
構成の自由度が高いので、それらを聴き比べるのも一興だ。

F=ディースカウ、シュヴァルツコップ、セル/LSO盤

アンネ・ゾフィー・フォン・オッターは1955年、スウェーデン生まれのメゾ・ソプラノで、幅広いレパートリーと知的な表現で知られる。
トーマス・クヴァストコフは1959年、ドイツに生まれたバリトン歌手。
サリドマイドによる重い障害を持って生まれたが、それを克服し、歌手として成功を収めた。現在は健康上の理由により歌手としての活動からは引退し、教育などの分野で活躍している。

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

カモ類のカウント(乙戸沼) 10/2

2020.10.2
茨城県土浦市

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10月に入ったばかりなので、まだ本格的ではない。
目の周囲に緑色が目立つヒドリガモは、ここで毎年見る個体かも知れない。

その他の鳥
バン
カワセミ
ダイサギ
モズ
など

テーマ : 生物学
ジャンル : 学問・文化・芸術

月と木星と土星の接近

撮影 2020.9.25

今日は一日雨だったが、夜になって薄雲の間から月が顔を出した。
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右上に木星。間隔は3.3度
左上に土星


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木星の4つの衛星が確認出来る。


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羽田に着陸する飛行機との交錯を狙って見たが、右にそれた。


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少しするとまた薄雲が出て来た。本日の撮影はこれで終了。

テーマ : 天体写真
ジャンル : 写真

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